ベル君が【アポロン・ファミリア】に入団するのは間違っているだろうか   作:七篠ロキ

6 / 47
アポロン「ベルきゅんが『豊穣の女主人』の所に行っただと!? 大丈夫だったか!? 手は出されなかったのか!?」
リュー、クロエ、アーニャ、ルノア「「「「鏡見ろ((ニャ))変態」」」」
ダフネ「ウチらの変態がどうもすみませんでした!!」







初めてのダンジョンへ!

 朝起きて、朝食を済まし、僕は買った鎧や短刀を身に付け、ダンジョンに向かおうとした時、同居人のルアンが話を持ちかけてきた。

 

「なあ、ベル! オイラも一緒に行っていいかっ!?」

 

「ど、どうしたの、ルアン?」

 

「いや、実は、オイラはサポーターなんだが、チームの組んでいたやつがちょっと急用が入ったらしくて、今日の予定がなくなってしまったんだ。そこで、ベルについていこうと思って…」

 

 

 な、なるほど…。

 

 

「まあ、先に教育係のやつらに断られたらそれまでなんだがな」

 

「……と、とりあえず、カサンドラさんたちに聞いてみよう」

 

 

 

 

 

 

「ん、別にいいわよ」

 

「特に問題はない」

 

「わ、私もぉ~」

 

 

 あっさりとOKをもらった。

 

 

「よっしゃ! 早速ダンジョンに行こうぜ!」

 

「いや、その前に…」

 

「?」

 

「そうね、アドバイザーの所で勉強会が先ね」

 

「あっ…」

 

 

 そうだった…。ダフネさんやリッソスさんたちにいろいろと教えてもらっていたけど、ダンジョンそのものの知識はまだほとんど何もない…!

 

 

「い、今からギルド行って速攻で終わって戻ったとして、早くても午後過ぎになるかも…」

 

「マ、マジかよ…!」

 

「ご、ごめん、ルアン!!」

 

 

 そ、そんなに時間がかかるとは…すぐに行かないと今日ダンジョンに行けない!

 

 

「すぐにギルドに行ってきます!!」

 

 

そう言い、僕はギルドまで一直線に走って行った。

 

 

 

 

 

 

「あ、ベル、……お昼ご飯どうするんだろう…」

 

 

 

 

 

「―――――あ」

 

「本日から貴方のアドバイザーを務めることになりました、ミィシャ・フロットで~す! 今日からよろしくお願いしま~す!」

 

「あ、はい! ベル・クラネルです! よろしくお願いします!」

 

「さてさてぇ、ベル君はどこから知りたいかな~?」

 

「あ、えーと。ひとまず、ダンジョンの事について…」

 

「あ、そこからか。えーとね。ダンジョンはね、生きているんだ~。記録上だと、千年以上前に既に存在していて、そこから無限にモンスターを生み出すところなんだ~。約千年前に天界より神々が降臨して、神の眷族となった人間たちはファミリアを組織して下界に蔓延るモンスターに対抗するようになったんだ~。そしてさらに~! ダンジョンの上に建設されたバベルという巨塔によりモンスターがダンジョンに閉じ込められたため、地上には一定の秩序がもたらされているんだ~!」

 

「ダ、ダンジョンが生きている!?」

 

 

 さ、最初の話から驚きなんですけど!?

 

 

「ただ、ダンジョンの抜け穴はバベルのみだと考えられていたけど、他にももう一つあって、そこはもうゼウス、ヘラの両方の【ファミリア】が完全にふさいだんだ~」

 

 

 え!? ダンジョンのもう一つの抜け穴!?

 

 

「そ、それって一体どこに…!?」

 

「ん~とね、このオラリオから南西にあるメレンという町があって、そこにある汽水湖の底から水の中に生息するモンスターが出ていたんだ~」

 

 

 そ、そうだったのか…! 一応水の中に生息するモンスターもいるから、どうやって地上の海に出ていたんだと思っていたけど…!

 

 

「まあ、でも、さっきも言った通り、もう塞いであるから心配しなくても大丈夫だよ~」

 

「あ、はい、ありがとうございます…」

 

「今度は何が聞きたいぃ?」

 

「そうですね、モンスターの事やダンジョン1階層について…」

 

「はいは~い。それじゃ、それに関する資料とか持ってくるね~」

 

 

 

 

 

 

 こうして僕は、僕のアドバイザーであるミィシャさんから上層に産まれるモンスターの特性やダンジョン1階層の構造について学んだ…。

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様~。今日の講義はここまで~」

 

 

 つ、疲れた…!

 

正直、想像以上に結構疲れたぞ…! ダンジョン1階層の道を覚えるのにこんな大変何て…! お昼ももうすぐ過ぎようとしてるし、これからダンジョンに行くのに僕の体力は大丈夫かな…?

 

 

「あれ、ベル君? もしかして、もうへとへとなのかな~?」

 

「ギクッ」

 

 

 み、見抜かれていた…!

 

 

「ふっふっふっ。そうだったら、私の同僚が担当官だったら初日で逃げ出していたんじゃないかなぁ~」

 

「えっ」

 

 

 私の同僚が担当官だったら…? も、もしかして昨日の眼鏡をかけた受付のエルフの女性かなぁ…? 相当スパルタなのか…!?

 

 

「まあ、でも食らいつく分には大丈夫だよ~。その分、知識が身につくから生き残れる確率も上がるからね~」

 

 

 そう。冒険者は命を張って戦っている、ハイリスクハイリターンの職業だ。しかも、冒険者の6割が、ランクアップをしていないLv.1の下等冒険者なのだ。

 

 

「君の場合、教育係が3人もいるみたいだけど、油断は禁物だからねぇ」

 

「はい…」

 

「これから先輩冒険者から実戦的なことを学ぶことも大切だから、頑張ってね~」

 

 

 そう言い、談合室を出て、僕は近くの出店でジャガ丸くんを購入(この時の店員が、以前ヘ【ファイストス・ファミリア】の出店の店員をしていたバイトの神様だった)し、昼食を食べ、【アポロン・ファミリア】の館まで戻り、ルアンらと一緒にダンジョンへ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、現在、ダンジョン1階層。

 

 僕は遂にダンジョンに足を踏み入れたのだった!

 

「ここがダンジョンかぁ~」

 

「始めて来ると、中々緊張するだろ?」

 

「うん。ルアンもそうだったの?」

 

「ああ、そうだぜ。いつモンスターが襲ってくるか怯えて…って何言わすんだよっ!」

 

「あ、あはは…」

 

 

 お、おかげで緊張が飛んだけど…

 

 

「まあ、最初は手本を見せてあげるね……お、丁度来た」

 

 

 そう言うと、遭遇したゴブリンを細剣で、一撃で倒した。

 

 

「こんなもんかな?」

 

 

 そう言い、ゴブリンの中から魔石を取り出し、ゴブリンは灰となって消える。

 

 

「まあ、最初は上手くいかなくても、モンスターを的確に倒していけば何とかなるわ。あ、あと魔石やドロップアイテムの回収は周りに敵がいないことを確認してから獲ること。ダンジョンの壁に傷をつけているとよりベストね」

 

「は、はい! 分かりました!」

 

 

 そう言い、ダフネさんやリッソスさんたちに見守られながら、僕はダンジョンに挑むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「ダ、ダフネちゃん。ベルの戦闘、どう思う?」

 

 

 ベルが都合3体目のコボルトと戦っている時、カサンドラはダフネに尋ねる。

 

 

「そうねぇ。まだ駆け出しだし、あんまり強くは言えないけど…筋がいいっていうわけじゃないわね」

 

 

 丁度ベルが現れた2体目のゴブリンに不意打ちの攻撃を「ぐえっ!?」と声を鳴らし喰らっている。

 

 

「とりあえず、今は見守ることだな…」

 

「そうだね。」

 

 

 ベルはお返しとゴブリンに短刀で一太刀浴びせた。

 

 

 

 

 

 

 

 ベルは今挟み撃ちになっている。

 

 道が丁度直線しているかのように二つ分かれており、どちらに進もうかと考えたとき、二つの道から2体ずつ来て、さらに来た道からベルとダフネ達のちょうど間に3体生まれ、少しばかり窮地に陥っていた。

 

 ダフネ達は非常に危険な時のみ介入するが、それ以外は見守ることに徹しているため、今回もまたベルの事を見守っていた。

 

 

(さて、どうする…?)

 

 

そう考えていると、モンスター達が一斉にベルに襲い掛かってきた。

 

 

「うわっ、ちょっ、このっ! ぐえっ!? えいやっ! がはっ!? ぶっ!? どりゃあっ!」

 

 

と、攻撃を喰らいながらも、ジャンプして回避し、跳び蹴りしてうまく反撃し、短刀で致命傷を与え、モンスターを倒していった。

 

 

 

 

 

 

「ベル、少なくとも、戦闘スタイルは蹴りを交えて、短刀を中心としていることだけど、蹴りの強さを上げることと、短刀を振るときのぶれを無くすことが課題ね」

 

「私も同意見だ」

 

「【ソールライト】!」

 

「あ、ありがとうございます…」

 

「ベル、もう少し魔石の回収の速度を早めようぜ。さっきみたいに遅くなるとモンスターから不意打ちを喰らってしまうし」

 

 

 結局、リッソスさんやダフネさんから戦闘スタイルの大幅な修正が求められ、カサンドラさんから魔法で回復させてもらい、ルアンから素早く魔石を回収出来るようにコツを教えてもらった。

 

 

 

 

 

 

(そういえば、結局、ドロップアイテムは最初に戦った時に落ちた『コボルトの爪』のみかぁ…)

 

 

 ダンジョンから帰還し、ギルドへ魔石の換金をしに行って、待っている間にベルはそんなのんきな事を考えていると、張り紙が多く貼られていることに気づく。

 

 

「あ、あの、カサンドラさん。あれは一体…?」

 

「え、ああ、あれはね。クエストというもので、依頼人が抱えている問題を冒険者に解決してもらおうとしているものなの。依頼人側は依頼の内容に見合った報酬を用意して、冒険者側はクエストをクリアした見返りとしてその報酬がもらえるの」

 

「へぇ、なるほど…。僕みたいな駆け出し冒険者向けのクエストもあるのかな?」

 

「そ、それはほとんどないと思う。並の【ファミリア】や冒険者なら、大抵は自分たちだけで辿り着くから…」

 

 

 そうか…。確かに、冒険者の6割が、ランクアップをしていないLv.1の下等冒険者だし、依頼の内容をよく見れば中層以下の対象が多い。

 

 

「でも、ギルドに貼り出されているのはちゃんと確約されて信用できるものなんだけど……そうじゃない場合、怪しいクエストが多く、ひどい場合だと報酬が踏み倒されちゃうこともあるから…」

 

 

 そ、それは嫌だな…。少し視線をダフネさんに向けると、話を聞いていたのか「ちゃんと相談するのよ」といわんばかりの顔を向けられた。

 

 

「で、でも、その場合、その【ファミリア】ごと信用が失うことになるから、滅多に起きないけどね」

 

「あ、あはは」

 

 

 僕は苦笑いするしかなかった…。

 

 

 

 

 

 

 

 その後、魔石やドロップアイテムの換金を済ませ、館へと帰る。

 

 夕食も食べ、アポロン様が酒に酔っていた間に風呂に入り、ルアンと話をして、就寝した。

 

 

 

 

 

 こうして、僕の初めてのダンジョンは終わりを告げたのだった!

 




アポロン、お前、酒に弱かったのか…
 ソーマ様が造った酒ならまだわかるけど…

 というか、作者、戦闘シーンの描写……修行しないと(使命)
 あと、ミィシャの口調、これでいいのか正直不安なんだが…

 あ、次回から話が2週間飛びます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。