君は初めて捕まえたポケモンを覚えているか?   作:がんばリーリエ

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バーに色が付いていて歓喜乱舞いたしました。
感想、評価くれた方々ありがとうございます!

皆さんの自分語り、思い出話をニヤニヤしながら見ていたら仕事の休憩時間が終わっていて、物凄く焦りました。
在宅ワークじゃなきゃ死んでたな.......


殺すわよ?

俺はずっと考えていた。

主人公は一体なんの玉を持っていて、どちらの伝説ポケモンと接触するのだろうと。

ようはサファイアなのか、ルビーなのかどっちになるのかということだ。

少なくともジムの前に狂気の伝説ポケモンが2匹争ってないところを見るに、エメラルドではないのは確定している。

.......してるよね?

 

 

思うのはルネシティでカイオーガとグラードンぶつかったら街壊滅するだろという所。

そこにレックウザ来るんだから確実に消し飛ぶな。

ここはゲームではない、だからその辺の被害って結構酷かったりするのはカロスで既に体験済みだ。

フレア団には無駄に絡まれるし、アイツが居てくれなければ即死だった。

 

補正が働くのは主要人物だけで、モブやそれ以外には普通に凄まじい被害が出る。

だから主人公関係の主要人物とはあまりお近づきになりたくない。

特に四天王関係、あとシンオウのチャンピオンとか。

いやまぁ俺がシンオウのチャンピオンに追っかけられてるのはある意味自業自得ではあるのだが.......

 

そんなだから俺はルネシティに一緒にやってきてからずっとそわそわしていたハルカちゃんを送り出し、その辺で隠れてようかなぁと思っていたんだ。

 

 

「君がヒセキくんだね?」

「..............」

 

 

ハルカちゃんを影から伺っていたのだが、肩を叩かれバタフリー邪魔すんなよって振り返ると石が好きそうなイケメンがいた。

いやお前、さっきまであっちいたじゃん!

ちょっとハルカちゃんが心配で近付き過ぎたのが仇となったか。

おい、バタフリーお前気が付いてたんなら教えてくれよ。

え、教えてくれてたって.......

なのにお前がハルカちゃんを食い入るように見てるからだって?

み、見てねぇし!

 

 

「無視しないでくれるかな?」

「.......あ、すみません」

 

 

バタフリーが茶化してくるもんだから完全に存在を忘れていた。

んんっ、と咳払いをしてイケメンは口を開いた。

 

「ワタルとシロナから話に聞いているよ。何でも伝説ポケモンを捕まえたんだってね」

「いやまぁ.......結果的にそうなるのか」

 

 

別に捕まえたくて捕まえた訳じゃない。

出来心で1度伝説ポケモンに挑んだ時、俺は死ぬほど後悔した事がある。

その時に思ったんだ、伝説ポケモンは俺たち人間が御せる存在なんかじゃない。

伝説、幻と呼ばれているのにはそれ相応の理由があるということをハナダの洞窟で嫌ほど味わったからな。

ホウオウやルギア、グラードンカイオーガ等の昔から言い伝えられてきたポケモンではないのに伝説ポケモンとして扱われているだけはある。

 

そんな伝説と呼ばれるポケモンを俺は持っている。

正直捕まえた、とはとても言えないが何というか.......うん、まぁ捕まえたでいいや。

もちろんそいつは伝承に残るようなポケモンで、それこそ天地を揺るがす事も出来、目の前のいけ好かないイケメンを単純な能力だけで全タテする事も可能だろう。

 

「ワタルが手放しに褒めるトレーナーだ、バトルしてくれ.......とは流石にここでは言わないが僕がこうして接触してきた理由も分かるだろう?」

「..............」

 

 

分かっている。

別に伝説ポケモンを捕まえてはいけないというルールは存在していない、だがそれはルールとして存在していないだけだ。

そもそもが捕まえられる筈がない存在なのだからルール自体が存在しないのは当然の流れで。

まぁこうして捕まえちまったヤツが現れたからこうしてチャンピオン様がやって来ているわけだが。

 

「悪くないものだよ、宮仕えも。なに、しんどいのは最初だけ。休みがないだけでアットホームな職場だからさ!」

「なんだよその地雷臭しかしない職場紹介は!」

 

嫌だ働きたくない!

この世界にはポケモン協会という団体があり、そこがポケモンリーグ等を取り仕切っている。

そう、実はずっとジョウトのリーグに参加した頃から協会に勧誘されていたのだ。

ジムリーダーであったり四天王であったりは全員がポケモン協会勤めとなっていて、チャンピオンにまでなればチャレンジャーが少ないから自由度は高いが、基本は余りにも休みが少ないとタケシさんがボヤいていた。

そんな事を聞いて働きたいと思う?

思うわけないじゃん。

 

だと言うのにポケモン協会は俺が伝説ポケモンを捕まえたと知ると、勧誘からほぼ強制に切り替えてきたのだ。

そしてお前も道連れだとジムリーダーは俺を本気で殺しにくるし、四天王やチャンピオンは協会にお願いされて俺を捕まえようとしてくるし。

 

「という事だから付いてきてくれるかい?」

「絶対嫌です」

「ははっ、逃がすと思うかい?僕も仕事で来てるんだから(いんせきをくれるって言うから)

 

メタグロス.......いやお前本気かよ!

ていうか今カイオーガかグラードンか知らんが主人公頑張ってるだろうに。

ほんとなんでチャンピオンが行かなくて主人公が行くことになってんだかわかんねぇな。

 

「手荒な真似はしたくない。シロナにも言われてるからね」

 

どうする?

逃げるだけなら簡単だが.......

戦うか、それとも全速力で逃げるか。

そう考えていると腰に付けたMと書かれたボールが激しく揺れ出す。

お、おい馬鹿っ!?

今はお願いだから大人しくしててくれ!

咄嗟に手で抑えるが収まるどころか更に激しく揺れ出すボールは突如激しい光を放つ。

 

 

 

 

 

美しい白が降ってくる。

所々が紫がかった長く艶やかな白い髪は、まるで天の川のように広がっている。

白と菫色のドレスを靡かせながら地面に降り立った少女。

 

雰囲気に呑まれ、唖然とするイケメンにメタグロス。

まるで神が降りてきたと錯覚してしまうその神々しさはまるで伝説の.......

閉じていた目が開き、そして

 

「貴方、ふざけた事を言うのね。殺すわよ?」

 

そんな神々しさとは裏腹に飛び出してきたのはそんな刺々しい言葉。

俺とバタフリーは珍しく同じような疲れたような顔で天を見上げた。

 

 

 

 

 




萌えもんをタグに追加です。
ただし萌えもんとして出てくるのは伝説ポケモンだけです。
伝説なら姿変えるぐらい出来るだろう(適当)

あと伝説ポケモン含めて主人公の手持ちは6匹。
でも公式戦では使わないので実質フルパは5匹となります。
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