お風呂回だよー
「わたしビリヤード初めてやりました」
「胸が邪魔でしにくい……」
「棒が長くてできないんだけど!!!」
はい、ありさちゃんの家に急遽お泊り会をすることになったのはいいとして、本来の主題である遊びはどうするのかと思えば、
『遊技場あるから行きましょ』
遊技場なるところに連れていかれてそこにあったのはビリヤードにダーツといったのが置かれた部屋。で、その部屋の奥にあるドアを抜ければテニスコートほどの広場があって……うん、いろいろおかしい。
そんな中で各々興味ある物をやって遊んでる感じ。
「うわ待ってこれどう止まるのこけるってうわぁっ」
「スケボーってむずかしいんやね。あ、こけた」
「よっと、よし入った」
スケボーやったりバスケやったり。
「ま、ままは何もしないの?」
「私完全インドアのもやしっこだからねー、体力持たない」
「……? 24時間耐久お絵かきとかしてるのに?」
「あれは休憩挟んでるし動いてないし平気へいき」
「きゅう……けい? 違う絵を描くあれが???」
私みたいにベンチに座ってぼんやりしていたり。隣には胸が邪魔してビリヤードを諦めたらしいさつきちゃんが来てる。長めの前髪で目元は完全に隠れてて下ろされた髪は癖のないストレート、ここまでは地味な印象だけど着てる服は今流行りの透け感コーデでレースカバーで谷間が見えないようにして着てるブラトップの上にシア素材のブラウスを前開きで着て下はプリーツのスカンツとオシャレな感じの装いをしてる。どうせなら髪も前髪作って緩くウェーブ当てるとかしたらいいのに。
「凛ちゃん、強く生きて」
「エリちゃんそれどういう意味かな!? いいもん凛スケボーするから!!」
活発という言葉がこの上なく似合う凛ちゃん、恰好からしてそうだけどショートパンツにTシャツ、袖をまくった羽織といった動くの重視といった服装。金髪のショートカットもヘアピンで止めて動く気満々になってるし。
その後ろから歩いてきたエリサちゃんはふわふわとした白い髪に兎のように赤い目に白い肌、その白い肌を日光から守るためなのかロングのフレアスカートにレーヨンブラウス、その上からサマーニットを羽織ってる。やっぱ肌白いし赤くなるのかな。
「隣いいですか?」
「うんいいよー」
元気にバスケをしてるありさちゃんやスケボーしてる海里にそれを楽しそうに見てる紅葉がいたからベンチ座ってたんだけど、そろそろ暑いからクーラー聞いた室内に戻ろうとしてたけど……まあ、うん。
「ぅぅ、暑い……」
隣にいたさつきちゃんがバックかたら制汗シートを取り出すと腕とかを拭くのかと思えばブラトップにつけていたレースカバーを外して谷間に手を突っ込んだ。うんわかるよ、私も今谷間とか汗かいてるし。
「ふう……ぁ」
「他所じゃしないようにね」
「は、ぃ……」
抜けてるというか隙が多いというか。
谷間に突っ込んだ手を抜いてシートもバックに放り込んで顔を赤らめてうつむいてるのを見る限り、これはあれだポンコツだね。
「エリサちゃんは暑くない?」
「冷房でキンキンに冷えてますから平気ですよ、ほら」
自然な感じで重ねてきたエリサちゃんの手は氷水に入れてたかのごとく冷えてた。え、なにこれ冷たすぎない?
あ、でもこれはこれで冷たくて気持ちいいかも。
「冷房に当たるとすぐこうなっちゃうんで」
「それで着こんでたりする?」
「紫外線対策もありますけど主立ってはそうですね」
なるほど、キャラ要望の設定はその辺から取ってきてるわけか。ふむ、そうなると眼の色はクリア系よりの色調にして肌もそれに合わせて……髪もいじって、あ、でもこれいじるなら服もバランス崩れるからデザイン変えてなんなら装飾品も追加するか。
「――マ」
エリサちゃんの目つきはほわっとしてるというか、柔らかい感じだ強いからそれはそのまま反映させて……ん、感情に合わせて瞳孔の形変えるのもいいかも。喜怒哀楽の4パターン作るとして……。
「ママ! ……またなにがどうなってトリップしてるのよこれ」
「手を握ったら旅立っちゃいました」
「だってマジキチだからねー、うちらのママは。エリサが手をにぎにぎしてても気づく気配ないしさ」
「せやけど、お人形さんみたいに綺麗な顔やさかいこうやってキリってした顔してるとほんま惚れそうなるわ。隣で顔あこうしてるさつきはんもかあいらしいけど」
「ママのマジキチモードだー!」
「……」
「ねえ、目つき怪しいんだけど」
「いややわあ、きのせいきのせい」
「紅葉、未成年に手出ししたらアウトだから。アシュリーなら別にいいだろうけど」
「んふふ~なんのことやろうねえ海里はん」
「え……紅葉ってソッチなの?」
「てぇてぇ奴だ……」
*** *** ***
エリサちゃんのキャラデザを考えて気が付いたら嬉々として私の胸を揉んでる凛ちゃんと目があったんだけど、どうにも全員が順番で私の胸を揉んで誰の時に起きるかで遊んでたらしい。さつきちゃんが爆発するのかなってレベルで顔が赤くなってたりしてたけど、意識は飛んでなかったから大丈夫でしょう。
夕飯時なのもあってありさちゃんの遊技場から連れていかれたのは私らが座る分にはちょうどよさげなサイズの円卓が置かれた部屋で、椅子に座ると同時くらいにカートに料理を乗せた人が入ってきて料理が乗った皿を各自の目の前に置いて行った。うん、意味が分からない。
引いてる顔もあれば呆けてる顔もあるし、さつきちゃんみたいに徐々に魂が抜けて行ってる顔もある。
「じゃ、食べましょうか。ちゃんとデザートまであるから」
料理が出てくるたびにありさちゃんが説明してくれてたけどおいしいなーくらいしか頭に残らなかった。3大高級食材とかなんか高そうな肉とかの名前言ってたけど気にしだしたら手が止まりそうだったからあんまり聞いてない。
ありさちゃんの規格外レベルのお嬢様ぶりに驚きつつ、食後に部屋に入ってきた使用人に案内されてきたのは今日泊まる部屋なんだけれど、ここで普通に寝れるきがしない。というか、もうひと騒動起きる予感がしてる。うん、具体的には――
「ママー! 遊びに来たよー!!!」
「着替えも用意してくれてるみたいなのでお風呂のお誘いです」
こんな具合に。
「夕飯食べて時間ほぼ経ってないけどこの後何かあるの?」
「ありさは何か配信を皆で見るとか言ってましたよ」
配信ねえ。
エリサちゃんの先導の元歩いていけば廊下の先で他のみんなが待っていた。どことなーく、紅葉から怪しい空気を感じるけど気のせいでしょ。
「来たわね、それじゃさくっとお風呂済ませて配信を見るとしましょう」
「ありさ、誰の配信見るんですか?」
「11時から2期生のオフコラボ配信あるからそれ。大部屋にあるモニターで見ようかなって」
あ、さつきちゃんの意識がまた遠くなっていってる。
60インチ以上の大モニターとかだろうなきっと。ある程度規格外を想定してたら衝撃も少なくなるはずだし……たぶん。
意識が遠くなったついでにお腹も膨れて眠そうにしてるさつきちゃんの手を引きながらありさちゃんについていくと、他の部屋のようなドアを開けてはいると大人数で使うのを想定された広さの脱衣所が。
「おもっとったんより広いねえ。まあええわ、着替えってこれでええの?」
かごの中に入っていたのはパイル地のショートパンツとTシャツ。ついてるタグを見る限りブランド物なのはわかった。
サイズかんはどうなのかわかんないけどフリーサイズっぽいしまあ気にせずにっと。
「マ、ママってば意外と大胆なのね。うわ、おっきい……」
「さすが外人というか、その辺潔いというか」
「エリサはんも……あら、意外と着痩せする子やったんやねえ」
てきぱきと服を脱いでかごに服を入れてたら他の子らがなんか顔を赤くしてみてきてたけど、エリサちゃんも隣で服を脱いでたんだけど着痩せをする子だったらしく意外と胸が大きい。これでもキャラデザに取り入れようかな。
「なんかもう笑えるレベルですごいわね。胸大きいし腰細いし脚長いし」
「それに比べてお嬢は……まあ、元気だしなって」
「ちょっと海里、あんた今どこ見て言ったのよ」
「うわぁ、紅葉もでかいしさつきもでかい」
「胸よね、明らかに胸見て言ってるわよね!?」
「大丈夫だよありさちゃん! 凛もそんなに大きくないから!」
服を脱いだ他のメンツもある部位を指して大きい小さい言いあってる中、タオルで前を隠すようにしてるさつきちゃん。裸で仁王立ちしてる凛ちゃんとは正反対で見てて面白い。
サイズで言えば、さつきちゃん、私、紅葉、エリサちゃん、海里、凛ちゃん、ありさちゃん。そういえば3D化するときに差異がでるから実寸とそこまで離さない方がいいよね……ここも取り込むか。
「……まあいいわ、不本意だけど! 配信時間も迫ってるしさくっと入りましょう」
「せやねえ、うちが背中流したろうか?」
「なんか怖いから遠慮しとくわ」
「いややわあ、別に取って食うたりはせんよ?」
今のうちにささっと体とかを洗っちゃおう。ありさちゃん、しばらく犠牲になっててね。
ありさちゃんを生贄にして浴室に入っていくと、洋風なデザインかと思えば完全な和風でヒノキの浴槽に温泉宿とかで見る畳敷き。
前に仕事の依頼受けた時の報酬の額といい、パッケージをデザインした奴を含む基礎化粧品を定期で送ってくれてる……うん、今でも継続配送されてくる。後で調べたら1回の配送分で5万はするみたいだしこの前届いた奴で累計50万分は届いてる。あー、でもこのレベルの金銭感覚なら大した額じゃないか。
木の風呂椅子に座りつつ、備え付けの浴槽で使える化粧落としでメイクを落としていく……とは言ってもファンデーションとリップ落とすくらいだけど。アイメイクはモロに外人顔だから多少やっただけでも濃くなるからよほどのことがない限りはほぼしない。
手早くメイクを落として髪と体を洗っていざ浴槽へ。お湯の温度はちょうどいい感じ。
「へぇ、アシュリーってメイク取ったらちょっと幼くなるんだ」
「そういう海里も目元幼いじゃない」
「母親が幼顔だからね、まんま顔が似たからそこはしょうがない。うちとしてはあっちの女子高生組がお嬢以外ノーメイクってことに驚いてるんだけど」
洗い場の方を見ればメイクを落としてるありさちゃんと紅葉。さつきちゃんとエリサちゃんは落とす気配もなく髪と体を洗ってる。
「まあそのへん興味なさそうだしね、あの2人。それはそうと凛ちゃんどこいったの?」
「ぷはっ、ここ泳げるね!!」
行方不明になってた凛ちゃんはいつのまにか湯舟で泳いでたらしい。そして今、私の目の前に飛び出てきて胸元に飛び込んできた。
「凛ちゃん、お風呂で泳いじゃだめだよ」
「えへへ。ママのおっぱいやわらかーい」
「凛、あんたそんなんだから小学生とかに間違われるのよ……」
「いいなぁ」
「欲望もれてるよさつきちゃん」
むにむにと胸の感触を楽しむように揉んでくる凛ちゃん。小さい子が面白半分で揉んできてる感じ……なんかなんとも言えない状態なんだけれども。
「こういうのなんやったかなあ、てぇてぇいうんやったかね?」
「こんな生々しいのてぇてぇなんて言わないわよ。凛、あんたもいつまで揉んでるのよ」
「ありさちゃんも揉もうよ!」
「え、ちょ、うひゃぁっなにこれ柔らかっ」
凛ちゃんを離そうと手を伸ばしてきたありさちゃんの手を掴んで私の胸に押し付けてきた凛ちゃん。
「……胸って柔らかいよね?」
「さつき、人それぞれって言葉があるんだよ。それ以上は言っちゃダメ」
「さつきもエリサもさっきから何言ってんのよ!」
「んー、お嬢のサイズだとちょっと揉みこんだら骨あたるかやっぱり。今のうち大きくしとかないとちっぱいのままだよー?」
「人の胸揉んで悲壮な声で喋るなあああ!!!!」
ばしゃばしゃと水しぶきをあげながら逃げて行く海里とそれを追いかけていくありさちゃん。凛ちゃんもそっちを見てるからそのすきに胸を掴んでる手をどけておく。
「あない子供みたいにはしゃぐんわええけど、時間はええんかね?」
「もう少しは余裕あると思うけど、もうあがる?」
「わたしはのぼせそうなんで先上がりますね……」
エリサちゃんは寒がりかつ暑がり、と。
「じゃあ私もあがろうかな」
「ままものぼせそうなの?」
「そもそも長湯しない質だからねー」
お風呂入ってる暇あったら絵を描いてたいしね。さすがに今日はこの子らもいるしそうはいかないけれども。
軽くふらついてるエリサちゃんを支えつつ脱衣所へ。
「改めて見ても綺麗な体やねえ」
「言いながら背筋撫でるのはやめて?」
「ほんならこの後ろから抱き着いて胸揉みしだいたほうがよろしおすか?」
「ねえ言いながら密着してくるの怖いんだけど!?」
あれ、この人ガチ? ガチの人??
今回されてる手はお腹にあるけど地味に上に向かってきてる気がするんだけど。
「ちょっと人の家で発情しないでよ」
「あら残念」
追いかけっこから戻ってきたらしいありさちゃんの声で紅葉は離れて行った。これはあれだ、2人きりとかだったら頂かれていた奴。え、3期生やばくない? 個々の個性ただでさえ濃いのにそこにガチが入るとか濃いすぎるんですけど。
「また今度やねアシュリー」
丁重にお断りさせていただきます。
*** *** ***
「そろそろね」
お風呂上り、用意されてた着替えに着替えてありさちゃん案内の元連れてこられたのは案の定60インチなんて超えてるモニターの置かれた部屋。なんか機材とかも開いてあるけどVtuberとしての配信をする部屋だったりするのかな。PCのスペックみたら配信するにはオーバースペックだけども。
窓側に置かれたデスクに設置されてる別のPCやゲーミングチェアとはまた別に部屋の中央あたりに置かれたコの字のソファにテーブル、そして例の特大モニター。
ありさちゃんがソファに座ってテーブルに置かれてるPCを起動させてYouTubeの配信ぺージを表記させると今日見る予定のライバーの待機画面がモニターに映された。
この前、私が描き上げた音桜リーチェの立ち絵をサムネ画像として。
次回、配信パート