詠深の従姉妹はホームラン打者   作:たかと

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合宿の話になります

楽しんで読んでいただけると嬉しいです
そしてラストに前回のラストにセリフだけで
登場した彼女が登場して名前も公表されます

それでは……ご覧ください!


第8話 合宿……ライバル来日

柳大川越との試合から数日後の、とある練習日

 

 

「えっ、合宿? やったーーー!」

 

 

「三泊四日で場所は学校だよ!」

 

 

怜と芳乃と藤井先生から"GW"に

学校で合宿をすることが伝えられて

メンバー全員がテンションをあげる

 

 

「合宿のシメには大鷲高校と

藤和高校と試合を組みました」

 

 

「藤和って去年の東東京代表やろ!?」

 

 

「そうだよ。Bチームらしいけどね

大鷲高校も千葉の16強だし結構強いよ」

 

 

なんと藤井先生は柳大川越に続いて

県外の強豪校と練習試合を組んでくれていた

勿論、メンバーはそれを聞いて気合いが入っている

 

 

「だからこの前の練習試合を踏まえて

それぞれの課題に取り組んでいこうね

……それとチーム全体として1つ……」

 

 

芳乃が、そう言って詠深を見る

 

 

「やっぱり投手が問題なんだよね」

 

 

「え?……もしかして……私、クビーーー!?」

 

 

芳乃の言葉に詠深が表情を青くしてしまう

 

 

「違うわ、詠深」

 

 

「え?」

 

 

どうやら投手として信頼されていないと

受け取ってしまったらしい詠深に対して

隣に立っていた真深が直ぐに声をかけた

 

 

「投手が詠深1人だけだと

いくら詠深でも疲れが貯まって

肩に負担も掛かるから控え投手が

必要だって芳乃ちゃんは言いたいのよ」

 

 

「真深ちゃんの言うとおり!

疲労が溜まれば怪我もしやすくなるし

万が一にも詠深ちゃんが怪我をしたら

大変だからこの先大会で勝ち進むことを

考えれば控え投手を何人か用意しないと」

 

 

「よかった~~」

 

 

真深と芳乃の説明に詠深が胸を撫で下ろした

もしかすると柳大川越との練習試合の中盤で

打たれたホームランと終盤で犯したエラーを

気にしたのかもしれない

 

 

「でも誰を控え投手に?」

 

 

捕手である珠姫も控え投手が

誰になるか気になる様子だ

恐らく捕手として控え投手の

球筋を確かめたりしたいのだ

 

 

「それは……合宿でのお楽しみだよ!」

 

 

珠姫の質問に芳乃は楽しそうに答えた

 

 

「という訳だから

GWは沢山、練習できるよ!」

 

 

「よ~~し! やる気出て来たぞ~~」

 

 

「よっしゃーー! 練習、頑張るぞ!」

 

 

合宿と聞いて早くも詠深と稜は気合いが入り

他のメンバーも表情や瞳の奥に闘志を燃やす

そんなメンバー達を藤井先生と芳乃の二人が

微笑ましそうに見つめていた

 

 

 

 

 

 

 

ーーそれから数日後に迎えた合宿初日ーー

 

 

 

 

 

 

 

初日は藤井先生によるノックから始まった

 

 

「さぁ、行きますよ」

 

 

「こい!」

 

 

藤井先生の声に稜が気合い十分の返事をすると

藤井先生が打とうとしたが空振りしてしまった

 

 

「……すみません」

 

 

「おいおい、大丈夫か~? 」

 

 

そんな藤井先生に稜が拍子抜けしていたが

 

 

「先生、無理すん……」

 

 

キィィィィィィィィン

 

 

「なっ!?」

 

 

拍子抜けして完全に気が緩んでいた

稜が藤井先生に対して"無理すんな"と

言おうとした瞬間に鋭い打球が稜に飛んで行った

 

 

「何だ今の打球は!?」

 

 

藤井先生の思わぬ打球速度に

稜は一転して動揺した表情に変わった

 

 

「柳大は振れているチームでは

ありませんでしたからね……

高校野球の打球の速さを叩き込んであげます」

 

 

そう言って次々と内野陣に鋭い打球を飛ばすと

稜だけでなく一塁の希や二塁の菫と1年生の

3人が早くも息が上がる中で2年生の理沙は

見事に対応して華麗な捕球と送球を披露する

 

 

 

 

 

 

 

ーーそしてーー

 

 

 

 

 

 

 

「あの監督、何者だよ?」

 

 

「まだ始まったばかりなのに……」

 

 

稜と菫がそう言うとノックを終えた

真深以外の1年生のメンバーがベンチで

水分補給をしながら早くもグッタリしていると

 

 

「みんな~~、ちょっと聞いて!」

 

 

芳乃が水分補給しながら休憩している

メンバーの元に意気揚々とやって来た

 

 

「野手の面談をするので

希ちゃんから順番にベンチ裏に来てね」

 

 

「私から……?」

 

 

芳乃に連れられて希がベンチ裏に行くと……。

 

 

「あっ……ギャッ!?」

 

 

ベンチ裏から希の悲鳴が聞こえた

そして暫くしてから希が戻ってきた

 

 

「次! 菫ちゃん」

 

 

「……何されたの?」

 

 

希の次に呼ばれた菫が不安そうに希に尋ねると

 

 

「マッサージ? された……」

 

 

「えっ?」

 

 

その説明を聞いた菫が不安そうに

ベンチ裏に入るとやはり希の時と

同じように菫の奇声が聞こえた

 

その後も詠深と珠姫を除いた

全員がマッサージらしき何かを受ける

 

 

「なんで野手だけ?」

 

 

「直ぐに分かるよ」

 

 

「えぇ……流石、芳乃ちゃんですね」

 

 

詠深の質問にマッサージを受けた後も

いつもと同じ様子であった怜と真深が答える

 

 

 

 

 

ーーそしてーー

 

 

 

 

 

「お待たせ~~」

 

 

詠深と珠姫を除く全員が

マッサージらしき何かを受け終えた

芳乃が意気揚々とベンチ裏から戻ってきた

 

 

「何だったんだ、さっきのは?」

 

 

「上半身の可動域とやわらかさに下半身の強さ

……つまり投手の適正を見たんだよ!

ついては理沙先輩と……息吹ちゃん!

二人には投手のメニューもやってもらいますね」

 

 

「えっ!?」

 

 

「私、今度は投手!?」

 

 

芳乃から控え投手に指名された

理沙と息吹は案の定驚き戸惑ってしまうが

 

 

「息吹ちゃん、投手用グラブ持ってるくせに」

 

 

「うっ……」

 

 

芳乃の指摘に息吹が恥ずかしそうな表情になる

 

 

「あら、息吹ちゃん

投手やってみたいって思ったことがあるんだ?」

 

 

「……すっ、少しね」

 

 

真深にも尋ねられ照れ笑いを浮かべた

 

 

「とにかく投げてみてよ」

 

 

「わかったわよ」

 

 

芳乃に促された息吹は観念したようだ

 

 

「いくわよ」

 

 

息吹が珠姫のミットめがけて投球すると

 

 

「!?」

 

 

そのフォームを見た真深が驚きの表情になった

 

 

「「おぉ~~っ!」」

 

 

そして稜と菫も声をあげた

 

 

「朝倉そっくり、じゃねぇか!?」

 

 

なんと息吹の投球フォームは柳大川越の

朝倉の投球フォームと瓜二つだったのだ

芳乃から野球選手のモノマネが上手だと

聞いてはいたものの息吹のコピー能力は

かなりのものだった

 

 

「けど……遅いわね」

 

 

しかし菫の指摘通り球速は

本物には遠く及ばないものであった

 

 

「球速もコピーしろよ~~」

 

 

「無理言うんじゃないわよ」

 

 

稜の指摘に息吹が困り顔になったが

直後の真深の言葉で事態が一転した

 

 

「いいえ! 対戦相手によっては

息吹ちゃんの投球はかなり厄介かも知れないわ」

 

 

「真深ちゃん……どういうこと?」

 

 

「これは2年前……

つまり私がアメリカで試合に出てた頃に

対戦相手の投手にフォームは速球派なのに

球速が遅い投手と対戦した時の話だけどね」

 

 

詠深に不思議そうに尋ねられた

真深が自身の経験を話し始めた

 

 

「球速が遅いんじゃ

真深やボストフがいるチームなら

メチャクチャ打ちまくったんだろ?」

 

 

真深の話を聞いた稜が

結論を予想して話したが真深の答えは

稜の予測とは全く真逆なものであった

 

 

「いいえ……完封敗けを食らったわ」

 

 

「えっ!?」

 

 

「完封敗け!?」

 

 

「嘘だろ!?」

 

 

真深の話を聞いた詠深と菫と稜が驚く

 

 

「真深や"ボストフ"に"ジータパーラー"も

居たのに何で遅い球が打てなかったんだよ?」

 

 

「タイミングが合わせられなかったのよ」

 

 

「タイミング?」

 

 

「えぇ……さっき言ったように

その投手はフォームは速球派なのに

投げる球が遅かった上に投球ごとに

リリースも微妙に違ったからタイミングを

合わせられずに結局ジータパーラーと私の

打ったヒット2本と四球1つによる3人しか

走者を出せなかった上にボストフに至っては

3打席で三振2つと内野ゴロが1つだったわ

因みに私もヒット以外は三振にされちゃった」

 

 

「マジかよ……」

 

 

「結局その投手と、もう1人、私と同い年で

凄い投手が居たんだけど、その二人の投手には

先輩たちも最後まで手こずらされちゃってたわ」

 

 

真深の話を聞いた稜は唖然としていて

他のメンバーも興味深そうな表情を見せている

 

 

「とにかく息吹ちゃんの投球は

あの時の投手みたいな感じがしたから

コピー能力と合わせて使っていければ

相手によってはかなり有効だと思うわ」

 

 

「うん……それに実際に受けてみたら

ノビがあったから確かに使えそうな気がするよ」

 

 

「本当!?」

 

 

真深に続き珠姫も息吹の投球に好評価を出す

 

 

「凄い! 素晴らしいね、息吹ちゃん!」

 

 

「ええ! 頑張るわ!」

 

 

真深から自分の投球が、あのボストフを完璧に

押さえた投手に似てると言われた上に捕手の

珠姫からも好評価を貰い息吹も前向きになる

 

 

「じゃあ、次! 理沙先輩、お願いします」

 

 

「えっ、えぇ……(私が……投手?)」

 

 

続いて芳乃の指名を受けた理沙が投球を始める

 

 

ドシィィィィィィィン

 

 

「!?(いい球……)」

 

 

詠深が心の中で呟きながら

理沙の投球に目を見張った

 

 

「重そう……」

 

 

「確かに重そうだ」

 

 

「重そうです」

 

 

「…………(怒)」

 

 

更に菫、稜、白菊が感想を言うが

理沙が微妙な表情になっている

 

 

「大丈夫です、理沙先輩! 球のことですから」

 

 

「そっ、そうよね……」

 

 

それを見た真深が慌ててフォローした

 

 

「3人とも褒めるにしても言葉を選んで」

 

 

「ゴッ、ゴメン……」

 

 

「わっ、悪い悪い……」

 

 

「失礼いたしました!?」

 

 

真深の意図に気づいた3人が

慌てて謝罪したので事なきを得た

 

 

「思った通り、どっしりしてる

私たちより1年分、体づくり出来てる!」

 

 

「えぇ……速球が得意な

パワーヒッター以外の打者なら

上手く球威で詰まらせられそうね」

 

 

そんな中で芳乃と真深は

理沙の投球に興奮したり興味深そうにしていた

 

 

「コントロール付いたら

直ぐに試合でも投げて貰うよ

投げ込みは70球くらいでね」

 

 

「わかったわ」

 

 

「了解」

 

 

息吹と了解は 芳乃から投球練習の内容を

確認すると早速、投球練習を開始し始めた

息吹に至ってはコピー能力を生かして

アンダースローを試したりもしていた

 

 

「負けてられないな……」

 

 

息吹と理沙の投球練習を見て

詠深も良い刺激を受けた様だ

そして直ぐに"あの球"を更に

レベルアップさせようと投球練習を始めると

芳乃が顔面4分割という練習方法を提案して

藤井先生が自ら実験台になって詠深の練習に

協力していたが先程のノックの打球の強さや

詠深の"あの球"を見極める選球眼の良さといい

藤井先生は凄い選手だったのではと感じられる

 

 

「さて……私も打撃練習しないと」

 

 

暫く詠深の投球練習を見届けた真深も

打撃練習に向かおうとするとバットを

取りに行こうとすると……

 

 

「真深ちゃん!」

 

 

「芳乃ちゃん?」

 

 

先程まで詠深の投球練習を手伝っていた

芳乃が真深の後を走って追いかけてきた

 

 

「これから打撃練習でしょう?

よかったら私が投球マシンにボールを入れるよ」

 

 

「ありがとう、助かるわ」

 

 

「うん……それと相談なんだけど」

 

 

「???」

 

 

何やら芳乃から相談を持ち掛けられた真深

 

 

「真深ちゃんってアメリカでは

内野のポジションって、やったことはある?」

 

 

「内野のポジション?

サードならやったことがあるけど?」

 

 

「本当!?」

 

 

「と言っても怪我人が出たときに

代わりに、やったくらいで噛った程度の経験よ」

 

 

「ううん! 経験があるだけでも十分だよ!」

 

 

真深が答えを聞いた芳乃が

何故か嬉しそうな反応を見せる

 

 

「実は真深ちゃんにお願いがあって……」

 

 

「相談?……私に?」

 

 

「うん! 打撃練習が終わったらでいいから」

 

 

「わかったわ」

 

 

芳乃の相談に乗ることを承諾し

そのまま芳乃と一緒に打撃練習に向かうと

既に希と白菊が打撃練習を開始しようとしていた

 

 

「希ちゃん! 白菊ちゃん!」

 

 

「芳乃さん! 真深さん!」

 

 

「お疲れ……」

 

 

真深と芳乃に気づいた2人が笑みを向ける

 

 

「私も打撃練習につきあうよ」

 

 

「あっ、ありがとう」

 

 

「宜しくお願いします」

 

 

芳乃の申し出に希と白菊も嬉しそうだ

 

 

 

 

 

ーーそしてーー

 

 

 

 

 

「せぇぇい!」 カキィィィィィィィィィィン

 

「やぁぁぁ!」 カキィィィィィィィィィィン

 

 

 

 

 

最初に白菊が先に打撃練習を始めると

快音を響かせて長打を連発させている

 

体験入部の時はマグレ当たりをによる

ホームラン以外はトスしたボールすら

打てなかった事を考えると大きな進歩である

 

 

「いいよ、白菊ちゃん……次、希ちゃん!」

 

 

白菊が打撃練習を終えると次に

希がバッターボックスに立つと

 

 

 

 

 

キィィィィィィィィン

 

キィィィィィィィィン

 

 

 

 

 

希も初めて会った時のように

ピッチャー返しの打球を連発させる

 

 

「ナイス!」

 

 

芳乃も希の打撃の調子の良さに上機嫌だ

 

 

「希ちゃんはホームランは狙わないの?」

 

 

「真深ちゃんが、おるし……

それにフォームが崩れるかも知れんけん」

 

 

「打てそうだけどな?」

 

 

芳乃は希に長打も期待する意図を示す

 

 

「でもまあ、後がない時には狙うかも……」

 

 

「そっか……じゃあ、最後は真深ちゃん!」

 

 

「了解」

 

 

希の打撃練習が終わり最後に真深が打席に入ると

 

 

 

 

 

グワキィィィィィィィィィン

 

グワキィィィィィィィィィン

 

 

 

 

 

前の二人より豪快なスイングと快音を

響かせホームラン性の当たりを連発させた

しかもその内の1本はフェイスを越えて行った

 

「ふぅ~~」

 

 

「いいよ真深ちゃん! 絶好調だね!」

 

 

「えぇ、この間の練習試合から調子も上向きだし」

 

 

代打による1打席だけとはいえ柳大川越との

練習試合で打ったホームランは真深にとって

意義深い1発だったようだ

 

 

「それで、さっき言った相談のことなんだけど?」

 

 

「サードが、どうとか言ってたわよね?」

 

 

「うん……ちょっと来てくれる?」

 

 

「勿論」

 

 

真深が芳乃に連れられて向かった先には……

 

 

「ヒィィィィィッ」(。≧Д≦。)

 

 

「うぐぅぅぅぅっ」(。≧Д≦。)

 

 

「あうぅぅぅぅっ」(。≧Д≦。)

 

 

そこでは詠深と稜と菫が

藤井先生の監視の元で股割りをしていた

 

 

「先生、真深ちゃんが来てくれました」

 

 

「上杉さん。お待ちしていました」

 

 

「先生……これは、何の練習ですか?」

 

 

「股割りですよ

この動作を体に記憶させておけば

土壇場で効いてくる筈なのですからね

内野陣にはこれを毎日100回やって貰います」

 

 

「はぁ……でも、どうして詠深も?」

 

 

「藤原さんか息吹さんが

マウンドに上がるときには武田さんに

一塁か三塁に入って貰うつもりなので」

 

 

「成る程……3人とも、きつそうね」

 

 

「きついなんてもんじゃないよ~~」

 

 

「地味な割にしんどいんだよ~~!」

 

 

詠深と稜に至っては泣きべそをかいている

 

 

「それで上杉さんに相談なんですが」

 

 

なんと相談とは芳乃と藤井先生の二人からだった

 

 

「本来でしたら上杉さんには

打撃練習と外野の守備練習を中心に

やってもらうつもりだったのですが」

 

 

「息吹ちゃんが投手をすることになったから

真深ちゃんにサードの練習もやって貰いたいんだ」

 

 

「私がサード?……どうしてまた?」

 

 

「うん……今までは

息吹ちゃんに外野と内野の練習を日替わりに

交互に練習してたけど投手もしてもらうとなると

初心者だし流石に負担が多くなるから藤井先生と

相談して息吹ちゃんには外野と投手の練習の方に

集中してもらって三塁手の理沙先輩が投げる時は

詠深ちゃんか真深ちゃんに三塁手やってほしくて」

 

 

「成る程……そういうことね」

 

 

芳乃が言うには理沙がマウンドに上がる時は

真深か詠深がサードに就いてレフトは息吹が

または詠深がサードでレフトは真深か息吹に

任せたいプランなので真深にサードの守備の

練習もしておいて欲しいという相談であった

 

 

「丁度、上杉さんはアメリカで三塁の守備の

経験があるようですし……お願いできますか?」

 

 

「人数がギリギリだから

当分の間は、この形で行きたいんだ」

 

 

改めてサードの練習を頼まれる真深

 

 

「分かりました!

チームの為にも喜んで引き受けさせてください」

 

 

「ありがとう、真深ちゃん」

 

 

「助かります……

では早速、上杉さんも股割りに加わってください」

 

 

「真深ちゃんも仲間だね……」

 

 

「ようこそ……」

 

 

「アハハ……」

 

 

きつそうな表情の詠深と稜に

招かれ苦笑いを浮かべる真深

 

 

 

 

 

ーーそしてーー

 

 

 

 

 

「こっ、これは中々、大変ね……」

 

 

「でっ、でしょう……」

 

 

流石の真深も内野の守備練習をしたことが

あまり無いために股割りに音を上げていた

こうして合宿初日は無事に終わっていった

 

 

 

 

 

ーーその日の夜ーー

 

 

 

 

 

「真深ちゃん、手伝ってくれて、ありがとう」

 

 

「ううん、平気よ♪

この前、言ったけど料理は好きだし

今度一緒に料理しようって約束したじゃない」

 

 

合宿場のキッチンで真深と芳乃が

二人で一緒にメンバーの夕食を作っていた

 

 

「真深ちゃんが作ってるのは豚カツ?」

 

 

「えぇ……一番得意な料理だし

アメリカでも体力と長打力を付けたければ

とにかく肉を食べろって言われてきたから」

 

 

「そうなんだ……凄く美味しそう」

 

 

「芳乃ちゃんが作ってるのは、海老フライ?」

 

 

「うん! 息吹ちゃんと私の大好物なんだ!」

 

 

「へぇ~~、芳乃ちゃんのも美味しそうね♪」

 

 

「エヘヘ♪」

 

 

そんな感じで料理をしながら盛り上がる2人

 

 

 

 

 

ーーそしてーー

 

 

 

 

 

「「「「「「「いただきます!」」」」」」」

 

 

真深の豚カツと芳乃の海老フライ

そして栄養のバランスを考慮して

人数分のサラダとお米が用意でき

メンバーが食卓についた

 

 

ハードな練習を1日中こなしたこともあり

 

 

「「「「「「「ごちそうさま!」」」」」」」

 

 

全員、凄い勢いで平らげていってしまった

 

 

「美味しかった~~」

 

 

「真深も芳乃も、マジで料理上手いな!」

 

 

特に食欲旺盛だった詠深と稜が

満足そうに、お腹を擦っていると

 

 

「なあ! 後で夜の学校探検しようぜ」

 

 

「いいね~~、合宿っぽくて楽しそう」

 

 

「わっ、私もお供させていただきます」

 

 

稜が夜の学校探検を提案すると詠深と

以外にも白菊が同行に名乗り出ていた

 

 

「それじゃあ皆で行こうか?

でも、寮がとなりにあるから静かにね」

 

 

「「「「「「「はーーい」」」」」」」

 

 

結局、全員で探検に行くこととなった

 

 

「あれ? 先輩たちは?」

 

 

「真深ちゃんもいない」

 

 

夕食が終わった直後から理沙と怜と真深の

姿が見えないので詠深と珠姫が尋ねると

 

 

「先程、外に出て行かれましたよ」

 

 

白菊が言うには食べ終わって

直ぐに外へ出て行ってしまったようだ

 

 

 

 

 

ーーそしてーー

 

 

 

 

 

ブンッ ブンッ ブンッ

 

 

照明が落とされたグラウンドの隅で

真深と理沙が2人で黙々と素振りをしていた

 

 

「二人とも、こんな所にいたのか……」

 

 

「怜先輩」

 

 

「怜……よく分かったわね

ここなら誰も来ないと思ったんだけど」

 

 

真深と理沙の元に怜が歩み寄ってきた

 

 

「ちょっと真深ちゃんに

素振りに付き合って貰ってたのよ」

 

 

「成る程……真深の素振りは参考になるからな」

 

 

「恐縮です」

 

 

理沙と怜に褒められ恥ずかしそうにする真深

 

 

「理沙先輩、凄いですよ

スイングに力がありますから

ホームランも充分に狙えると思います」

 

 

「フフッ、ありがとう」

 

 

真深のお墨付きを貰えて理沙は嬉しそうにする

 

 

「しかし……初日から飛ばしすぎじゃないか?」

 

 

「柳大川越線……

打撃では足を引っ張っちゃったからね」

 

 

理沙は柳大川越との試合で

無安打だったのを気にしていたようだ

 

 

「しかし今の状況……

去年を思えば考えられないな」

 

 

「フフッ……

自主トレしてたら先輩に怒られてたものね」

 

 

「自主トレをしてて怒られたんですか!?」

 

 

「ああ……『1年の癖に何様だ!』と言われてね」

 

 

怜と理沙の話を聞いた真深が

信じられないと言いたそうな表情になる

 

 

「ここ数年結果が出なかった焦りがあって

練習が厳しくなったって言ってましたよね

だったら自主トレすることを叱るだなんて

おかしくありませんか!?」

 

 

「確かに私たちも、そう思ったわ

だけど同時に部員内での上下関係まで

厳しくなっちゃってたから下級生が上級生に

無断で自主トレするのが癪に障ったらしくてね」

 

 

事情を教えてくれた理沙の

話を聞いた真深が唖然としてしまう

 

 

「怜先輩と理沙先輩の前で

こんなこと言うのは何ですけど

本当に酷い状況だったんですね」

 

 

「まあな……」

 

 

「でも……だがらこそ今の状況を

とても楽しくも思えるんだけどね」

 

 

残念そうに話す真深に笑顔で返す怜と理沙

 

 

「それに真深ちゃんだって

去年は大変な思いをしてきたんでしょ?」

 

 

「いいえ……先輩方と比べたら私なんて」

 

 

逆に気遣って貰って申し訳なさそうになる

その後、再び真深と理沙が素振りを始めると

 

 

「諦めないでよかった……」

 

 

「え?」

 

 

不意に怜が理沙に呟いた

 

 

「ありがとう……一緒に残ってくれて」

 

 

「…………」

 

 

それは昨年、野球部が活動停止処分になって以降

野球部に残ったことで校内では他の生徒からは

陰口を言われたり冷たい風当たりになどに共に

耐えてきてくれた理沙への感謝の言葉であった

 

 

「私……席を外しましょうか?」

 

 

「ううん、大丈夫よ」

 

 

「あぁ、問題ないさ」

 

 

怜と理沙の大事な話だと悟って

立ち去ろうとした真深を理沙と

怜が留める

 

 

「言っておくけど

私が残った理由はもっと自分勝手な理由よ

勿論、新チームで野球ができて嬉しいけどね」

 

 

「というと……?」

 

 

理沙の言葉に怜が首をかしげながら尋ねる

 

 

「私が野球部に残ったのは

怜と野球がしたかったからなのよ」

 

 

「私と?」

 

 

「怜は運動神経抜群で有名だったけど

中学では録に口を聞いたこともないから

野球をしていることだって知らなかった

偶然、荻島ガールズの試合を見かけるまでは」

 

 

「確か怜先輩は荻島ガールズで

名の知られた選手だったんですよね」

 

 

「えぇ、そうよ

その試合で私たちの部活とは

次元の違う野球をする怜を見た瞬間から

いつか一緒のグラウンドに立ちたいなと思って」

 

 

「…………」

 

 

「あの時から私の目標は怜だったのよ」

 

 

理沙の話しに怜の顔が赤くなる

 

 

「友人でありライバル……という訳ですね」

 

 

「えぇ……だ・か・ら!

せいぜい追い抜かれないように頑張りなさい」

 

 

「ハハッ」

 

 

「フフッ」

 

 

『頑張りなさい』という理沙の言葉に

怜が微笑むと理沙も微笑み返していた

そんな穏やかな雰囲気に真深も思わず

和んでしまっていた

 

 

「ところで理沙……投手はやれそうか?」

 

 

恥ずかしくなってきたのか怜が話題を

理沙が投手に選ばれた話に切り替えた

 

 

「選ばれたからには、やるしかないでしょ」

 

 

「1試合でも多く勝つためには

エースを温存しなきゃいけない時も必ずあるわ

詠深ちゃんはきっと凄い投手になるでしょうし

大事にしないといけないから頑張って見せるわ」

 

 

「今の言葉……

詠深が聞いたら泣いて喜びそうですね」

 

 

理沙の言葉を聞いた真深は

涙もろい詠深が泣く様子が目に浮かんだようだ

 

 

「それに4番投手って

1度はやってみたいしね

その時、私が怜を越えるのよ」

 

 

「ははっ、そう簡単に越させないぞ

それに今は私より凄い打者が此処にいるからな」

 

 

そう言って怜は真深を見る

 

 

「勿論、いつか真深ちゃんも越えたいと思うわ

私にはホームラン打者の素質があるみたいだしね」

 

 

「アハハ……」

 

 

話を降られた当の真深は

どう答えて良いか分からず苦笑いを浮かべると

近くの物陰から物音と話し声が聞こえてきたのだ

そして真深は物音と話し声の正体に直ぐに気付く

 

 

「……怜先輩、理沙先輩

どうやら盗み聞きされていたようですね」

 

 

「「えっ!?」」

 

 

ジト目で物陰を見る真深の視線に気づいた

怜と理沙も物陰に目を向けた瞬間に今度は

焦った声と慌てて立ち去る足音が聞こえた

 

 

「全く……」

 

 

「フフ……」

 

 

怜と理沙も声と足音の正体に

気づきながらも笑顔でいてくれている

 

 

「あとで注意しておきましょうか?」

 

 

「いいのよ……聞かれて困る話でもないし」

 

 

「あぁ……可愛い後輩たちになら大丈夫だ」

 

 

全くは気にしてないと真深に告げるのだった

 

 

「さあ! もう少しだけ付き合ってくれる?」

 

 

「はい! 勿論です」

 

 

そして再び素振りを始める真深と理沙

 

 

「折角だし私も付き合うか

理沙に追い抜かれる訳にはいかないし

私も真深の打撃に少しでも近づきたいからな」

 

 

そう言って2人と一緒に素振りを始める怜

結局3人は暫く時間を忘れて素振りを続けていた

 

 

 

 

 

 

 

ーー次の日ーー

 

 

 

 

 

 

 

「プロテインジュースの時間まで

あと5分だよ! みんな頑張れーー!」

 

 

クーラーボックスを抱えた

芳乃がグラウンドのメンバーを鼓舞する

 

合宿2日目もメンバーは各々練習に励み

昨夜の怜と理沙の話を聞いて励みを得て

昨日より練習に気合いが入っていた上に

自分のポジション以外の練習に精力的に

取り組むようになっていた

 

 

しかし……

 

 

「イタタタタ(>_<)」

 

 

「先生、どうしたんですか?」

 

 

「ちょっと張り切りすぎたみたいです」

 

 

その晩……藤井先生の背中が悲鳴をあげていた

 

 

「年には勝てないわね……」

 

 

「いくら埼玉四強時代のOGだからって

酷使しすぎちゃいましたね……すみません」

 

 

「OG!? 新越谷の?」

 

 

「大先輩!?」

 

 

「しかも四強時代の!?」

 

 

藤井先生の肩を背中をマッサージする芳乃の

言葉に詠深と稜と菫の3人が驚きの声をあげる

 

 

「やっぱり……ノックの打球の強さや

詠深の"あの球"を見極める選球眼の良さといい

先生は凄い選手だったんだろうと感じてました」

 

 

対して真深は藤井先生が凄い選手だと

見抜いていたこともあり納得した様に呟いた

 

 

「失礼しました先輩! 数々の無礼を……」

 

 

散々、藤井先生の悪口を言っていた稜が

顔を真っ青にしながら土下座して謝罪していた

 

 

「いっ、いいのよ……

皆も若いからって無理はしないでね」

 

 

藤井先生は快く許してくれたのだった

 

 

それから暫くして就寝時間前の自由時間に

メンバーが思い思いに寛いでいた時だった

 

 

「みんな、ちょっとコレ見て!」

 

 

「どうした、菫?」

 

 

スマホを見ていた菫が驚きの声を

発したので稜が代表して聞き返す

 

 

「なんか咲桜の新入部員に

とんでもない留学生が入ったみたい!?」

 

 

「咲桜って……去年の夏の優勝校だよね」

 

 

「どんな選手が入ったの?」

 

 

詠深と珠姫が菫に尋ねると……

 

 

「アメリカ人と日本人のハーフらしくてね

アメリカの中学時代に、ノーヒットノーランを

3回に加えて完全試合も1回記録した投手だって」

 

 

「ノーヒットノーラン3回に完全試合1回!?」

 

 

「何だよそりゃ!?

タダでさえ強い咲桜になんでそんな奴が!?」

 

 

スマホを読んで説明する菫の話を聞いた

詠深と稜が揃って驚愕した声をあげるが

 

 

「アメリカ人と日本人のハーフで

ノーヒットノーランを3回に加えて

完全試合も1回達成した選手……まさか」

 

 

真深だけが動揺しながら小声で呟いた

 

 

「なんて名前の選手?」

 

 

そして芳乃が菫に名前を尋ねる

 

 

「ユイ・ウィラード……だって」

 

 

「!?」

 

 

菫の口から発せられた名前を

聞いて真深は完全に動揺していた

 

 

「真深ちゃん?」

 

 

「どうかした?」

 

 

そんな真深に気づいた詠深と珠姫が声をかける

 

 

「嘘……まさか、本当に日本に来るなんて」

 

 

それに対し真深が唖然しながら呟くと……

 

 

「ユイ・ウィラード選手!?」

 

 

今度は芳乃が驚きの声を発した

 

 

「芳乃……知ってるのか?」

 

 

「うん! 前にテレビか雑誌で

偶然見たと思うけど確かに菫ちゃんが

言うとおりノーヒットノーランを3回

そして完全試合を1回記録してる上に

アメリカの世代別代表のエースにまで

抜擢された人でラスターソン投手にも

並ぶと言われて去年の夏にアメリカの

野球が名門の強豪校に入学した人だよ」

 

 

稜に聞かれた芳乃が興奮しながら話す

 

 

「アメリカの世代別代表のエース!?」

 

 

「それがなんで強豪校の咲桜とはいえ

日本の埼玉の高校に留学して来るんだよ!?」

 

 

芳乃からアメリカの世代別代表とまで聞かされ

息吹と稜が更に困惑して声を張り上げてしまう

 

 

「え~と……

今年の春に、その名門校を中退して

日本の高校に留学することを希望したみたい」

 

 

「なんだそりゃ!?」

 

 

菫が再びスマホの文章を読み聞かせた

 

 

「みんな! ウィラード選手が

インタビューを受けてる映像を見つけたよ」

 

 

いつの間にか芳乃がI-PATを操作していた

そして日本の記者のインタビューを受ける

ウィラードの映像を映し出した

 

 

『ウィラードさん

まずは咲桜への留学、おめでとうございます』

 

 

『ありがとうございます』

 

 

I-PATの画面に映る長い金髪の少女が

インタビュアーの言葉にお礼を述べている

 

 

『しかし、ウィラードさん……

なぜ地元の名門校を中退してまで日本に留学を?』

 

 

『はい! ご存知かと思われますが

私の母は日本人なので毎年夏には母の実家の

埼玉の祖父母の家に家族と帰省していました

その時テレビで日本の高校野球の試合を見て

感動して私も出てみたいと思っていたんです』

 

 

ウィラードは微笑みながら淡々と答えた

 

 

『成る程。彼方の名門校を中退されてまで

日本の高校野球に出たいと思われた訳ですね?』

 

 

『勿論、それだけが理由ではありません』

 

 

『ほう? 他にどのような理由が?』

 

 

インタビュアーが尋ねると

ユイはこの画像を見ている人には

驚くであろう留学の理由を話し出した

 

 

『もう1つの理由は"リベンジ"の為です』

 

 

『リベンジ……と言いますと?』

 

 

『私が中学時代に

1度も打ち取れなかった

打者を今度こそ打ち取る為です

それが留学を決めた1番の理由です』

 

 

『えっ!?』

 

 

その言葉にインタビュアーは

驚き戸惑った声を発してしまった

 

 

『1度も打ち取れなかった……というと?』

 

 

『言葉の通りです

向こうで私が1度も打ち取れなかった

彼女に勝つために私は日本に来ました

今度こそ彼女を打ち取って勝つために』

 

 

ウィラードの実績を知っていた

インタビュアーがあからさまに戸惑っていた

 

 

『そのウィラードさんが

リベンジしたい選手とは一体?』

 

 

『それは向こうのプライバシーに

関わる話なので彼女の許可なしでは

勝手にお答えすることは出来ないですが

近いうちに分かるときが来ると思いますよ』

 

 

『では、せめて県内か県外かだけでも……』

 

 

『お答えできません……では、失礼します』

 

 

その言葉を最後に"I-PAT"の映像は終了した

 

 

「完全試合を1回に加えて

ノーヒットノーランを3回も達成して

アメリカの世代別代表のエースでもあった

ウィラード選手が1度も打ち取れなかった選手?」

 

 

「そんな凄い奴が日本の高校野球にいるのかよ?」

 

 

映像を見ていた芳乃と稜が唖然としながら呟くと

 

 

「……真深ちゃん?」

 

 

「「「「「「「えっ?」」」」」」」

 

 

小さく呟いた詠深の言葉に全員が反応する

 

 

「今のって、真深ちゃんのことじゃ?」

 

 

「おいおい詠深……流石にそれはないだろ」

 

 

「でもウィラード選手の名前を聞いた途端に

真深ちゃんの様子が明らかに変になってたもん」

 

 

考えすぎだと主張する稜に

詠深が真っ向から否定した

 

 

「ウィラード選手の名前を聞いた時に

"まさか、本当に日本に来るなんて"って

真深ちゃんが小声で言っていたんだもん」

 

 

「うん、私も聞こえた」

 

 

「おいおい……嘘だろう?」

 

 

詠深に加えて珠姫の証言まで飛び出したので

流石に稜も他のメンバーも真深の方を見ると

明らかに真深の表情は動揺した表情であった

 

 

「真深ちゃん……なんだよね、さっきの?」

 

 

「本当なの、真深ちゃん?」

 

 

再度、詠深と芳乃が真深に尋ねると……

 

 

「えぇ……私、でしょうね」

 

 

「嘘でしょう!?」

 

 

「マジかよ!?」

 

 

真実を打ち明けた真深の言葉に

菫と稜がメンバーを代表するように発言する

 

 

「ウィラード選手が

1度も打ち取れなかったってことは

彼女に対する打率が10割ってことだよね!?」

 

 

「そんなに打った記憶はないんだけどね……」

 

 

「いやいや!?

喧嘩とかで、やった方は覚えてないけど

やられた方は覚えているのと同じように

打った真深の方は覚えていなかったけど

打たれた方は忘れてなかったってことよ」

 

 

芳乃からの質問に真深が否定すると

息吹が彼女なりに考えた例えで反論した

 

 

「真深ちゃんと対戦するために

日本の高校に留学までして来るだなんて」

 

 

「一体、何があったんだ?」

 

 

「そうですね……折角だし皆に話します」

 

 

理沙と怜に聞かれて真深は

ウィラードとの因縁の経緯を話し始めた

 

 

 

次回……【真深とユイ】

 

 




次回は真深とユイの回想話になります

では次回まで失礼致します!(⌒0⌒)/
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