機動戦士ガンダム -プリンセス・オーケストラ- 作:オリーブドラブ
-アナイス・ルヴェリエ-
17歳。ルーアン出身。生真面目で真っ直ぐだが、教本通りに囚われがちなのが玉に瑕な士官候補生。搭乗するジムトレーナーの色は群青と水色。
※原案はクルガン先生。
-サフィーニャ・ヒゴ-
17歳。モスクワ出身。踊り子としても人気を集めている、ムードメーカーな士官候補生。搭乗するジムトレーナーの色は黒地を基調に草花を配った金銀細工の和風模様。
※原案は黒子猫先生。
第4試合以降も、1回戦は様々な試合内容で盛り上がっていき――やがて、2回戦に進出できる者を決める最後の試合が始まった。
『くっ……なんで!? なんで当たらないのっ!? 教本通りに狙ってるはずなのにっ……!』
『アナは真面目すぎるのが玉に瑕だよねー。でも私は、そういうところが1番好きかな! にゃはははっ!』
先手必勝。そのセオリーに則り、正攻法で挑む群青のジムトレーナーは、教官達の教えを堅実に守り続けている……の、だが。草花模様を施した黒い機体は、そんな型に嵌り過ぎた戦法を見抜き、巧みにかわし続けている。
アナイス・ルヴェリエの性格を熟知し、その上で彼女を称えているサフィーニャ・ヒゴのジムトレーナーは、まるで猫のように縦横無尽の挙動を披露していた。露出度の高い服と妖艶なダンスを武器に、踊り子としても人気を集めている彼女の動作を、緻密に再現している。
『このっ……バカにしないでっ! あなたみたいな奔放な人なんかに、負けるわけにはいかないんだからっ!』
『バカになんかしてないよぉ。私はそーゆー堅っ苦しいのって苦手だし。だから、それができるアナはすごいって言ってるんだよ?』
『なにをっ……!』
『……守、破、離。誰だってどこかでは必ず我流が入ってしまうもの。なのにアナは、誰よりも誠実に教官達の教えを守ってる。それって軍人として、1番大事なことでしょ』
だが、その回避も完璧ではない。当初こそアナイス機は翻弄されっぱなしになっていたが、徐々にサフィーニャ機の動作パターンを捕らえ始めていた。
サフィーニャ自身もその「成長」に気づき始めており――それを歓びつつも、勝負を急ぎ距離を詰めていく。妖艶な女豹は、疾風の如くアナイス機に迫ろうとしていた。
『だから最初から言ってるの。アナのそんなところが、1番好きだってねっ!』
『このっ……ぉおおぉっ!』
その一瞬の中でアナイス機はサフィーニャ機を捉え、100mmマシンガンを構えた。が、「敵機を照準の中心に捉える」という、教本の内容に沿うことなく――それを待たずして、引き金を引く。
狙いの正確さよりも、弾幕の展開を選んだアナイス機の迎撃は、サフィーニャ機の左腕に命中。それでも試合終了には至らず、群青のジムトレーナーはそのまま押し倒されてしまうのだった。
『試合終了! サフィーニャ・ヒゴ候補生、2回戦進出!』
アナイス機が組み伏せられたことで、逆転が不可能になったと判定されたらしい。アナウンスは、サフィーニャ機の勝利を宣言していた。
『一皮剥けたじゃん、アナ! さっきのすごかったよ、もうちょっとで私負けてたかもっ!』
『……結局、負けたのは私じゃない。2回戦、頑張りなさいよね』
『うーん、なんていじらしいっ! 大好きっ! アナ、今夜私の部屋に来なさい! 今日の分まで私の胸で癒してあ、げ、る!』
『ちょっ! や、やめなさいサフィーニャ! 絶対いやっ! ていうか何ここで脱ごうとしてるのよっ!』
『踊り子衣装だから恥ずかしくないもん!』
『私が恥ずかしいのっ!』
これで1回戦の試合は全て終了し、2回戦への進出者が決定したのだが。そんな結末など意に介さず、サフィーニャは猫のように自由に振る舞い、真っ赤になっているアナイスを翻弄していたのだった――。
活動報告にある通り、キャラ募集企画は8月23日00:00まで続いております。機会がありましたらお気軽にどうぞー(о´∀`о)