とある科学の超電磁砲TS   作:非健康者

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いつも見てくださってありがとうございます。

間もなく、1番線ホームに新着話が参ります
黒線の内側に下がってお楽しみください



どういうこと?


常盤台転入

 

 テストから数週間経った後、俺は常盤台中の前に居た。

 元男という点や、必要な学力などが足りてないという理由で色々なゴタゴタがあったのだが、特別クラスに入れて貰う事で良しとされた。

 

 何でも、大家さんや前の学校の校長先生がとても推してくれたお陰で転入する事が出来たらしい。本当にありがたい。

 と、俺がそんな風に思っていると黒服のポニーテールの執事さん、佐奈川さんが常盤台の先生と話し出した。

 佐奈川さんは、常盤台に俺が転入する際に面倒を避ける為派遣された執事さん…もとい、メイドさんだ。所謂、男装という事らしい。何故男装をしているのかは知らないが多分必要な事なんだろう。

 

 佐奈川さんが俺に向き直り、常盤台の先生は校舎の方に戻っていく。

「音鳴さ……優菜お嬢様。特別クラスの先生はもういらっしゃるようです。ご案内致します」

「あっはい………よろしくお願いします」

 この優菜というのは勿論男の時の名前じゃない。本当は、雄大という名前だったのだが、女の子の名前じゃないという事で目の前にいる佐奈川さんと大家さんと一緒にどんな名前が良いか考えたのだ。

 

 佐奈川さんがズンドコ前に歩いていくのに、俺は必死に姿勢を崩さないように着いていく。

 今の俺の姿は、常盤台の制服にローファーという前だったらまず有り得ないような姿だ。正直、常盤台の制服は男の俺から見ても可愛いと思う。こんな可愛い制服を着れるなんて…これも、女の子になってしまった役得だろうか?

 うん、多分違うな。

 そんな馬鹿な事を考えている間にも佐奈川さんは歩いていき、1つの校舎の前でこちらを振り返った。

 俺も適度に息をならしながら、佐奈川さんが止まった校舎へと目を向ける。

 

 白の頑丈そうな壁に、ツタや草が巻きついている校舎だ。

 と言っても、おどろおどろしい雰囲気ではなく。どちらかと言うとお花畑の中に自然にあるような雰囲気に仕上がっている。

 実際、校舎の周りにもお花が沢山植えられている…ん?あれはバラ園だろうか?

 そこそこ気になるところがあったが、佐奈川さんにこちらですと促されて校舎の中に入ると、意外と中は閑散としていた。

 

 佐奈川さんに連れられ、2階の職員室のような場所まで行く。

 今どき珍しいガラス戸を叩き、職員室へと侵入する。果たしてそこに居たのは、メガネとホクロが似合うセクシーな先生だった。

 と、佐奈川さんに肩を叩かれ我に返る。どうやら俺は先生に見惚れていたらしかった。顔から火が出そうなほど羞恥を感じながら、先生に謝罪する。

 セクシーな先生、弥刀堂先生は笑って許してくれた。助けてくれた佐奈川さんにもお礼を言う。最初からこんなんでは先が思いやられる…。

 

 弥刀堂先生に改めて自己紹介をし、この校舎で教わる内容をようやく聞いた。と言っても、これは事前に説明してあったのだが。

 また、既に聞いた注意点として、弥刀堂先生以外の常盤台の先生や、生徒には極力接近しない。例え接近しても、元男だという事は絶対にバレないようにする。

 学習期間は特例として4年間とし、卒業後は学校の指定する予定の職場への内定も有り得るという説明がされた。

 

 今日からここに通うのかと思うと、俺は今更ながらドキドキして来た。本当にここでやって行けるのだろうか、とも思う。

 だが、普段から生活をサポートしてくれる佐奈川さんや、学校生活でフォローをしてくれる弥刀堂先生の協力があれば大丈夫だろう、という謎の安心感もある。

 

 こうして俺の、どこか不思議な4年間の学びが幕を開けたのであった。





主人公の名前は、今更ですが音鳴 優菜に決まりました。
物語開始時点は14歳です。

グダグダしてきてて評価者さんに怒られそうだ…
えたりたい……

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