ただ、こういったものを書いてみようと
思ったから書いてみたものなので
短編です。ストーリー?
そんなものはありません
書いてて気持ちのいいものでもないし
読んでてすがすがしくなるものでもないので
これは短編です。
多分、10話ほどで終わると思うので
これから見ていく人は御覚悟のほどを
お願いします。
この主人公は救われるのか?
それは・・・まあ・・・・ね?
僕は両親に『愛』されている
それは今でも変わらない
だから僕は『学校』に行きたいと思わない
『友達』がほしいとも思わない
僕にはお父さんとお母さんがいるから
両親の『愛』があるから
ボクはそれイガイなにもいらない
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扉の奥から何かやわらかいものに鞭を
打ち付ける生々しい音が聞こえる
それに付け加えるかのように怒声が聞こえる
・・・とある一家の過去の話をしよう・・・
とある穏やかな場所に二人の男女がいた
この二人は夫婦であり、だれがどう見ても
幸せそうな夫婦であった。だが、その夫婦には
誰にも知られていない秘密があった
それは、二人の間に子供がいたことである
別に隠すことでもない・・・普通であれば
そう、その子供はある不思議な『力』があった
それは・・・『絶対に殺されない』という力だ
この力は簡単に言えば車にひかれようが、
線路に突き落とされようが、崖から
落とされようが...人に刃物で切られようが
死なないのだ。・・・そこに人の意志があれば
これだけ言えばこの夫婦はこの子供を
守っているようにも思えるが、違う
ならなぜ、子供のことを隠すのか?
それは、自分たちの行為が周りにばれないように
するためであった。
夫婦がしていた行為、それは・・・・
その子供に対してのもうDVともいえない
殺害行為だった。
その殺害行為は多岐にわたり、刃物で突き刺したり
頸動脈を切ったり、脳天を麻酔なしで切り裂いたり
散弾銃を連続で撃ち込んだり、ガソリンをかけて
引火して、火で炙ったりトイレに顔を突っ込ませて
窒息死させたりとその行為を見るだけで吐き気を
催す行いを自分たちの子供にしていたのだった
・・・・子供の力を利用して。
最初はその子供も泣き喚いた。痛さに?怖さに?
・・・どちらもだろう。だが、この夫婦は子供の
純粋な心さえも利用した。
「この行為をあなたにするのはあなたを『愛』
しているからよ」
そう、この行為を受けるのは自分が愛されているから
・・・そう教え込まれたのだ。
生まれてから一度も外に出たこともなく
何も知らない本当に純粋な子供はこの教えを
何の疑問も抱かずに受け入れた。これが
『過去』のお話だ。
では、10年たった今ではどうだろう。
もうお気づきかもしれないが今もまだ
その残虐行為は続いている。その子供は
15歳にもかかわらず身長は130㎝ほど、体重は
およそ十数キロ髪は白髪で身長よりも長く
その顔は男か女かもわからないほど中性的な
つくりをしていて、なのにその美しさも
影をひそめ顔はやつれ、頬の骨の形は見え
その雰囲気には生気がなく幽霊のようだと
言ってしまいたいがその眼だけは輝きがあった
その理由としては.....
「ほら、早く来なさい」
「わかった!」
この通り、自分は愛されていると信じきっている
『彼』は外の世界を知らず、知識もない.....
そう、五歳の時から何も成長していないのだ
だから今でも純粋であるし、疑問にも思わない
純粋だからこそ壊れない...最も怖いのはそれだ
○○○回殺されようが○○○回痛めつけられようが
何も感じていない。感じるのは自分が
愛されているという思い込みだけ
そして今日も明日も壊れていないようでいて
とっくに壊れて治すことのできない日常が
続いていくであろう・・・・そのはずだった
その日も彼は一人、地下室で鎖につながれていた
そして彼はいつもなら来るはずのない睡魔に襲われ
そのまま眠りについた・・・・それから
数十分たち彼がハッと目を覚ますと、そこには
一人の女性が立っていた。
彼はこの状況に恐怖を感じていた。
大小さまざまな目がギョロギョロと蠢いている
不気味な空間に?・・・違う
では、見知らぬ女性が目の前に立っていることに?
それも違う。もっと別の・・・何かを恐れていた
彼の心のなかはこれだけで埋め尽くされていた
「おとうさんとおかあさんにすてられた?」
・・・彼は歪んでしまっている。自分が
痛めつけられるのは愛されているからだと
思っているし、彼は両親しか知らない
そして彼の精神は未だ5歳のまま
目の前から父や母がいなくなる・・・それだけで
彼が泣き叫ぶのには十分すぎるものだった。
「うわぁぁぁぁぁぁん!おとうさん、おかあさん
なんでいないの!?ボク、なにかした!?
なにかしたならいってよ!オネガイダカラぼくを
きらわないで!」
女性には目もくれずに泣き叫ぶ。それは数十分にも
及んだが、それでも父と母は来ない。
そして、泣くのが無駄だとわかった彼は
そこで初めて自分の目の前に見知らぬ女性がいることに
気が付いた。そこで女性が彼に話しかける
「落ち着いたかしら?・・・大丈夫よ私は何もしない
私はあなたを助けたいだ・・・」
そういって彼の頭を撫でようと手を伸ばすが...
彼はいつの間にか鎖が切れていた右手でその手を
払いのける...そして驚いている女性の顔を
やつれた顔で精いっぱいにらみながら
「ぼくのおとうさんとおかあさんを
どこにかくしたの・・・おねえさん・・・・
かえして...ボクのおとうさんとおかあさんを
かえしてよ!ねえ!?」
と女性に訴えかけるように叫んだ・・・が
急に女性が抱き着いてきて、驚いて言葉が詰まる
だけど彼が驚いたのは急に抱き着いてきただけでなく
その抱きしめる力が抜け出せそうに弱かったからだ
だけど彼は抜け出そうとはしなかった
父や母よりも弱い力で抱きしめられ何も感じないのに
何故かその暖かさに優しさを感じたのだ。
生まれて初めて両親からも感じたことのない
そして自分の知らない感覚、そのせいで彼は
身動きが取れなくなっていた
そして彼はその暖かさに安心したのか
それとも泣き疲れていたのか分からないが
その暖かさに包まれながら二度目の
眠りについた・・・・・