~病室~
私達は病室にある椅子に座り話を聞く
友希那「美竹さん、お兄さんのこと聞かせてくれる?」
蘭「それは…」
美竹さんは言いにくそうにしている
宗太「蘭ちゃん、俺から話してもいいか?」
蘭「いえ、話します…」
哉汰「所々、補足するね」
蘭「お願いします。」
蘭「皆さんが見た通り、兄さんは二の腕から先がありません。普段は義手を付けていますが寝るときとかは外しています。」
燐子「どうして…そうなったの…ですか?」
宗太「
哉汰「一年前の話ですけどね」
蘭「その事故で兄さんの左腕は複雑骨折していて、氷川先生に修復は不可能と言われました」
氷川…紗夜と同じ苗字…
紗夜「父がですか…」
宗太「あぁ、先生曰く、骨が所々砕けて仮に修復できたとしても動かすことはできないとさ」
リサ「そんな…」
私は疑問に思った…一年前にそんな交通事故を聞いた覚えがないことに
友希那「このこと知っている人は?」
哉汰「ごく少数の人だけです」
あこ「どうしてあまり知られていないのですか?」
哉汰「それは…」
蘭「兄さんは一度退院しました。義手を付けてない状態で。でも、それが裏目に出ました」
リサ「というと?」
宗太「蔑まれたんだよ。地方であった華道の集会に集った人に」
友希那「そんな…」
蘭「気味が悪い、死に損ない、面汚しなど…様々事を兄さんは言われました…」
燐子「ひどい…」
哉汰「あいつは 平気だ と言っていつも笑っていた。でも、あいつは裏では違った。自分は不完全な人間なんだって言って落ち込んでいたよ」
宗太「それ以降、蒼は他人と関わることずっと避けていた。自分の身を守るために」
これで普段、彼があまり人に話しかけないのが分かった
蘭「そんな日々が続く中で極度のストレスが溜まり、兄さんは解離性健忘症を患いました…」
あこ「かい…り…せい…?」
紗夜「解離性健忘症…たしか、トラウマやストレスによって引き起こされる記憶喪失ですよね」
哉汰「そうです。」
リサ「ちょ、ちょっと待って。彼は昔の記憶がないってこと?」
蘭「そうなります」
あこ「いつまで記憶があるのですか?」
哉汰「今は中学一年生までの記憶がない」
燐子「治療法は…」
宗太「今は、精神療法をやっているんだっけ?」
蘭「はい、そうです」
友希那「それは?」
蘭「周りの人が原因になったトラウマや葛藤について理解することです。」
哉汰「普段は義手をしているし、見た目は本物の腕に見えるから問題はないはず」
蘭「華道の方は作品だけ送っているので、心配ありません」
宗太「あらかた、俺たちについて記憶が戻ってきているし、事故の事にも向き合っている。問題は貴女達だ…」
武崎君の声のトーンが下がる。その瞬間、恐怖で体が動かなかった
宗太「この事を知ってしまった貴女達が最大の問題だ」
リサ「ど、どういう事?」
紗夜「蒼さんを蔑む発言や行動をするのではないかの心配ですね」
宗太「そうだ」
紗夜「その心配は及びませんよ。私達は彼に支えてもらっているので」
紗夜の言う通り、私達は彼に助けられた…だから今度は私達が助ける番
友希那「えぇ、彼は大切なRoseliaのメンバーなのだからそんなことはしないわ」
あこ「あこも昔、蒼にぃに助けてもらったからそのお返しがしたいです」
リサ「あこの言う通り、助けてもらったのだからしっかり支えてあげないとね」
燐子「Roseliaのこと一生懸命…支えてくれたので…私も…お返ししたいです」
宗太「そうか、なら安心だな」
いつも通りに戻った…この人も相当恐ろしい人ね
宗太「これでいいか?蘭ちゃん」
蘭「はい。兄さんの事を知られたから仕方がありません…」
哉汰「取り敢えず、このことは絶対に誰にも話さないでください」
友希那「わかったわ」
宗太「貴女達に言っておくことがある」
リサ「なに?」
宗太「あいつの前ではこの言葉だけ気を付けてくれ」
紗夜「それは?」
哉汰「それはーーーーーです」
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~翌日 病室~
昨日の話を聞いて彼の過去を知った…
友希那「今日も来たわよ…」
返事は返ってこない…彼はまだ眠っている。
昨日、武崎君に言われたことには気を付けないと、
宗太『この言葉は、あいつの最も信頼する人に言われた事だ。これからも支えるというなら、発言するときは注意してくれ』
彼が最も信頼する人…誰なのかしら?…それにしても、改めて病室を見渡すとたくさんの花が置いているわね。
友希那「ヒナゲシが多いわね」
蘭「オレンジ色のヒナゲシの花言葉はいたわり、思いやりです」
友希那「美竹さん」
彼の妹、美竹さんが今日もお見舞いに来ていた
蘭「こんにちは。湊さん」
友希那「美竹さん、練習は?」
蘭「この後に行きます。そういう湊さんは?」
友希那「今日は各自で練習することにしたわ」
蘭「そうですか」
友希那「ところで、この大量の花は?」
蘭「この大量のヒナゲシは恐らく和期さんですね」
蒼「う、う~ん」
蘭「兄さん⁉」
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~蒼side~
白い天井、消毒液のにおい。また、病院にいるのか。あれ?義手がない先生が持っているのかな。取り敢えず体を起こさないと…
蒼「う、う~ん」
蘭「兄さん⁉」
蒼「あれ?蘭と友希那さん…どうしてここに…」
蘭が泣きながら飛びついてきた
蘭「バカ!…本当に…うぅ…心配したん…だから…うぅ」
蒼「すまなかったな 蘭。友希那さんも心配をおかけしました」
友希那「全くよ。」
数分後~~
蒼「蘭、先生を呼んできてくれるか?」
蘭「うん。すぐ呼んでくるから…」
蘭はそう言って病室を出た…
蒼「友希那さん。知ってしまいましたね。この腕の事」
友希那「えぇ。交通事故で無くなったって武崎くんや美竹さんに聞いたわ」
交通事故?あぁ、そういうことにしたのか…言えないもんな…
蒼「貴女も俺の事否定するのですか?」
普通の人なら片腕の人を嫌うはずだ
友希那「いいえ。寧ろ、支えてあげたい。そう思ったわ」
意外だった。宗太達や蘭のような身近な人ならわかる。だが、会ってまだ数週間しかたってない人を支えるって言うとは…
蒼「ありがとうございます。」
友希那「私だけじゃないわ。そうよね皆…」
蒼「え?」
彼女が扉の方に声をかける。すると見知った人たちが姿を現す
リサ「あはは…バレてたか…」
紗夜「だから言ったじゃないですか。コソコソするのはやめましょうって」
あこ「でも、紗夜さんもノリノリじゃないですか」
燐子「はい…氷川さんも…楽しんでいたように…見えました」
紗夜「なっ!私は…別に…そんな…」
Roseliaのメンバーが来ていたみたいだ…
_____________
氷川先生「心拍数も異常はないね」
蘭が氷川先生を連れてきて、身体検査を受けている…みんなの前で。検診中に
Afterglowも来たし…なんだか恥ずかしいな…
リサ「うぁ。すごく鍛えてるね~」
モカ「あ~くんはぱっと見ぃナナフシみたいだもんね~」
ひまり「それがいいんだよ!そのギャップが!」
モカの奴サラッとバカにしやがって…なんでみんなここにいるかなぁ?
紗夜さんと友希那さんなんて顔赤くしているし…蘭とつぐみは怒っているし。幸いあこは巴と燐子さんに連れていかれたからよかったけど…何このカオス空間…
蒼「先生…大丈夫なんですか?しっかり心音聞こえてますか?」
氷川先生「うん。聞こえてるよ」
蒼「なんで彼女たちいるのですか?」
氷川先生「最初は出て行ってもらおうかと思ったけど。なんだか面白くてねぇ」
ほんとこの人は…呆れを通り越して何も思わないわ。
氷川先生「すまなかったね…」
真剣な顔になった氷川先生が謝罪をする。なんとなく内容は分かるがとぼけてみるか
蒼「何がですか?」
氷川先生「紗夜と日菜の事だよ…」
紗夜「どういう事なの?」
紗夜さんには話していなかったのか…
蒼「実は…日菜さんだけじゃなく先生にも相談を受けていました」
紗夜「そうだったんですね。ですが父さん、関係ない人を巻き込むのはどうゆうことですか?」
氷川先生「僕も最初気が引けたよ。でも、最近、紗夜が日菜に対して冷たい態度取っていたから心配してねで蒼君が紗夜の事知っていたからね」
紗夜「かと言って蒼さんを巻き込む必要ないじゃない!!」
氷川先生ご愁傷様です。甘んじて説教を受けてください。そう思っていると…
蘭「何笑っているのかな?兄さん?」
つぐみ「他人事みたいに見ているけど?」
あ、これダメだ…
蒼「えっと…ご容赦ください」
…一方、蒼の病室の前…
宗太「うわぁ~これ入りたくね~」
劉「同感」
和期「とばっちり受けそうだから出直すか?」
哉汰「そうしようか」
宗太「だな」
劉「蒼。強く生きろよ」
10月から1週間だけアンケートを出します。
内容は行間各についてです
今回は会話パートが多いので行間各を空けてみました
外伝の内容は?
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BADEND
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5年後世界
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楓誕生まで
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10年後のAfterglow