諦めた夢をもう一度   作:hirag

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5話 写真

翌日

 

昨日は大変な目に合った。結局、俺も説教されたし、最後の方は蘭もつぐみも泣きついてきたし、もうめちゃくちゃ疲れた

 

それにしても、暇だな。あと二日安静しとかないといけないし仕方ない

 

コンコン

 

まだお昼なのに誰かな?

 

蒼「どうぞ」

父「久しぶりだな。蒼」

 

父さんが来たみたいだ。いろいろ持っているみたいだけど

 

蒼「三日ぶりだね」

 

父「そうだな。倒れたと聞いた時はビックリしたぞ。また、前みたいなことがあったのかと…」

 

蒼「あはは…大丈夫だよ。ちゃんと向き合おうと決めたからね」

 

父「そうか。そうだ暇にしていると思って、お前の部屋からいろいろ持ってきたがどれがいる?」

 

本当にいろいろ持ってきている…ウォークマンに本を三冊、手帳にパソコンまで…重たかったろうに

 

蒼「じゃあ、ウォークマンと手帳だけ持っておこうかな」

 

父「分かった。いろいろため込むなよ。お前には支えてくれる人が周りにいるからな」

 

蒼「うん、ありがとう父さん」

 

しばらくここ最近の話をして、父さんは帰った

 

_____________

 

~友希那side~ 

 

屋上 昼休み

 

彼はあと二日安静にしないといけない。その間に彼が驚くぐらいにしないと…

 

リサ「友希那~」

友希那「リサ」

リサ「考え事~?」

友希那「えぇ、ちょっとね…」

リサ「へぇ~彼の事~?」

友希那「べ、別に蒼君の事考えてないわよ」

リサ「アタシは蒼とは言ってないけど~」

友希那「⁉」

 

嵌められた。ちょうどいいわ。少し聞いてみようかしら…

 

友希那「リサは彼の事どう思うの?」

リサ「へぇ⁉どうって。た、頼りになる人かな?」

友希那「そうなの?」

リサ「そうだよ。そういう友希那はどうなの?」

友希那「私は…少し気になることがあるの」

リサ「気になること?」

 

友希那「えぇ、彼の事を考えると少し意識してしまうのよ」

 

リサ「その気持ちは自分で気づいた方がいいよ」

友希那「?」

 

リサが言っていることが分からない

 

リサ「それより、今週末だね。合同ライブ」

友希那「えぇ、そうね。今日は少し遅れるわ」

リサ「蒼のところに行くの?」

友希那「セットリストの再確認しに行くだけよ」

宗太「じゃあ、俺と一緒に行くか」

 

いつの間にか武崎君がいた

 

リサ「宗太⁉何時からいたの?」

宗太「ついさっき、来たところだ。蘭ちゃんから蒼が起きたって聞いたから見舞いにいかなといけないからな」

友希那「そう。好きにすれば」

宗太「そうさせてもらう」

 

_____________

 

~病院内 蒼side~

 

そろそろ、合同ライブがあったはず。セットリストでも考えておくか…

 

取り敢えず三曲構成にして、一曲目はBLACK SHOUTで行くとして、二曲目はカバー曲のETERNAL BLAZEで三曲目にLOUDERにするかな…

 

コンコン

 

誰か来たみたいだ

 

蒼「どうぞ」

和期「よう」

劉「久しぶり」

 

和期と劉が来た。この二人に合うのは久しぶりだと思う

 

蒼「久しぶりだな」

劉「お前が寝ている間に何回かあいに来たんだけどな」

 

蒼「知ってる。この大量のヒナゲシは和期が持ってきたのだろう?」

 

和期「そうだよ、お前が教えてくれた花だし、俺が好きな花だからな」

 

蒼「にしても多いぞ。数えたら40本ぐらいあったぞ」

和期「そんなにあったのか…じゃあこれで42本だな」

 

そう言って和期は持ってきたヒナゲシを花瓶に入れた…どうしようこの大量のヒナゲシ…

 

劉「和期、蒼が困るだろ」

 

そうだ劉なんか言ってくれ

 

劉「ほら、白いヒナゲシだ」

蒼「違うーだろ 違うだろ!!」

劉「違うのか?」

蒼「せめて、ヒナゲシ以外持ってきてくれよ」

 

友希那「何やっているのかしら」

宗太「元気そうだな。蒼」

 

いつの間にか宗太と友希那さんがきた…もうなんだか疲れたんだけど

 

友希那「蒼君、はいこれ」

宗太「俺からはこれだ」

 

宗太はカーベラ、友希那さんからはチューリップ

 

蒼「ありがとうございます」

 

友希那「昨日、来た時オレンジ色ヒナゲシばっかりだったから…」

 

宗太「流石に同じ花ばかりだから色どりをな」

 

蒼「同じ花ばかりで飽きていたところだ、それで君たちは何しに来たの?あと哉汰は?」

 

劉「CiRCLEの出来事を知らせに」

 

宗太「Afterglowの様子を報告に、あと哉汰はPastel*Palettesの練習を見ている」

 

友希那「私はセットリストの確認に来たわ」

 

劉と和期からCiRCLEの合同ライブについてきいた。どうやら俺がいない代わりに色々と進めてくれたらしい。

 

演奏順はPoppinParty、Afterglow、ハローハッピーワールド、Roselia、Pastel*Palettesの順番になったようだ。何故Pastel*Palettesが最後か聞くと仕事が長引く可能性があるらしい…

 

宗太曰く、演奏順を決めるとき最初に演奏するのはどのバンドにするか軽く揉めたらしい。その時、蘭は「いつも通りの演奏するだけ」としか言わなかったらしい。まぁ蘭らしいけどな。

 

宗太「じゃあ、俺たちは行くよ」

蒼「まだやり残したことでも?」

劉「機材の最終確認しに行くんだよ」

和期「じゃあ、次はCiRCLEで」

蒼「うん、分かった。見舞いありがとう」

 

宗太達はそう言って病室を後にした。残された友希那さんと二人きりになった

 

友希那「賑やかな人たちね」

蒼「全くですよ。さて、セットリストでしたね」

友希那「えぇ、私的には…」

 

看護師「美竹さん?あ、すいません。よろしかったですか?」

 

蒼「はい、大丈夫です」

看護師「お風呂の時間ですが。後にしますか?」

蒼「いえ、今入ってきます」

 

看護師「そうですか。15分後には戻ってきてくださいね」

 

蒼「分かりました」

 

看護師さんが病室を出た

 

蒼「ということです友希那さん。すみませんが義手を外すの手伝ってくれませんか?」

 

友希那「分かったわ…」

蒼「手の方を支えてください」

友希那「こうかしら?」

 

蒼「はい。では、そのまま持っていてください…よっと…」

 

友希那さんに支えてもらい、義手を外す

 

友希那「⁉中々、重たいわね」

蒼「えぇ。5㎏ぐらいありますからね。では、行ってきます」

友希那「いってらっしゃい…」

蒼「あ、そうだ。友希那さん、そこの手帳に俺なりに考えた。セットリストあるので参考にどうぞ。では」

 

病室に友希那さんを残し、シャワー室に向かう

 

_____________

 

~友希那side~

 

彼が病室を出た。彼の義手を見る、本物の腕みたい手の方もしっかり皺などある。

 

こんな重たいもの毎日付けているのは大変そうね。そう思いながら彼に言われた通り手帳の中を見る。

 

一曲目はBLACK SHOUT、二曲目はカバー曲のETERNAL BLAZE、三曲目にLOUDER

そう書かれていた。なるほど考えは同じみたいね。

?何か隙間から落ちたみたい…⁉こ、この写真は…

 

落ちた写真には

 

 

 

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_____________

 

 

病室に戻ると友希那さんはいなかった。代わりに手帳にこう書かれていた

 

『本番を期待しておいて』

 

たった一文だけ書き残されていた。さて、本番が楽しみだ

 

看護師「美竹さん~晩御飯ですよ~」

蒼「は~い」

 

あと二日この食事か…味の濃いものを食べたい

 

外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow

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