諦めた夢をもう一度   作:hirag

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今回はいつもより少し長めです。時間があるときに観てください


9話 合同ライブ3

~スタッフ室前~

 

哉汰に連れてこられた俺たち、Pastel*Palettesが間に合ったのだろうか?

 

蒼「どうしたんだ?」

哉汰「最悪の事態になった」

宗太「というと?」

劉「間に合わない、ということか」

和期「これは宗太の言ったことになりそうだな」

 

話が見えない。宗太が言った通り?

 

蒼「なんのことだ?」

 

宗太「もし、Pastel*Palettesが間に合わなかったら俺たちが演奏して時間を稼ぐ」

 

蒼「まりなさんやオーナーに許可を取ったのか?」

哉汰「まりなさんには許可をもらったが…」

劉「オーナーが…」

オーナー「私が何かな?」

 

劉が何か話そうとした瞬間、オーナーの声が聞こえた

 

蒼「オーナー」

オーナー「私は別に演奏はしてもいい」

蒼「ならすればいいじゃ「だが」え?」

オーナー「お前達はそれでいいのかい?」

 

オーナーの視線は俺を見ていない。その後ろの宗太達に向けられている

 

宗太「俺は蒼。もう一度、お前と演奏したい!ここにいるみんなだってそうだ!」

 

哉汰「この一年、君がいない演奏は楽しくなかったよ」

劉「同感だ、お前がいないとなんか物足りないんだよ」

 

和期「辛いのは分かる。でも、もう一度弾いてくれないか?」

 

みんなどうして? もうあの頃の俺じゃないのに

 

オーナー「蒼」

蒼「はい」

オーナー「お前はそれでいいのかい?」

蒼「え?」

 

オーナー「やり切れずにそのまま悔いが残ったままでいいのかい?」

 

そうだ。あの時約束したんだ。もう一度みんなの元に戻り夢を叶えることを

 

蒼「哉汰」

哉汰「なんだ?」

蒼「俺のギター持ってきているのか?」

宗太「ギターだけじゃない。ほらこいつも」

 

宗太がカバンから仮面を取り出す。その仮面は歪ながら修復されていた

 

蒼「テープでひびを隠すかよ」

和期「それも乙じゃん」

劉「意味が分からん」

オーナー「話はついたかい?」

 

蒼「はい、オーナー。俺もう一度やってみようと思います」

 

オーナー「ふっ、今度は悔いを残さないようにするんだよ」

 

今オーナーが笑った気が…そんなことより

 

蒼「少し提案があるんだがいいか?」

宗太「なんだ?」

蒼「実は…」

 

_____________

 

~空き部屋~

 

この衣装も懐かしいな、あの時破れた部分が目立つな。今度新調しないと…確かこの辺にローブがあったはず…

コンコン

 

蒼「どうぞ」

 

蘭「入る…よ…兄さん!その衣装は!」

 

蘭の奴相当驚いているな、まぁ仕方ない。

 

蒼「蘭、俺は夢を叶えみようと思う。」

蘭「それって…」

 

蒼「もう一度、このギターを弾こうと思う。もうあの頃の音が出ないかもしれないがそれでも、聞いてくれるか?」

 

蘭「もちろん。あたしたちが超える壁は兄さんたちだから」

蒼「ありがとう。じゃあ、さっそく頼み事があるんだけど?」

蘭「頼み事?」

 

_____________

 

同時刻~舞台~

 

♪♪♪♪~

 

三曲目が終わり、あともう一曲。みんなかなり疲弊している。でも、やりきらないと・・・

 

友希那「次は…!!」

 

ブゥゥゥゥゥ

 

カーテン幕が閉まる…間に合ったみたいね

 

リサ「終わった?…」

紗夜「どうやら間に合ったみたいですね」

まりな「みんな、お疲れ様」

 

まりなさんが走ってくる。それにしても準備の人たちやドラム、キーボードが違うような…

 

あこ「まりなさん。パスパレの人たち間に合ったのですか?」

 

まりな「それがまだ来てないのよ」

リサ「えっ!じゃあこの楽器は…」

 

まりな「それはお楽しみに。ささ、そっちの舞台袖で観てって」

 

燐子「お楽しみ…ですか?」

友希那「取り敢えず、言われた通り移動しましょう」

紗夜「そうですね」

 

 

私達はまりなさんの言う通りに舞台袖でステージを見ることにした。

それと同時に反対側に黒いジャケットに仮面を付けた4人が舞台の定位置に立つ。

 

燐子「この人たちは…」

紗夜「Star fifth…」

リサ「紗夜、知っているの?」

 

紗夜「高い技術力を持った謎が多いバンドです。ここ最近では、五人だったメンバーが四人になったようですが…」

 

友希那「彼がいたバンドよ…」

リサ「⁉もしかして…」

友希那「そうよ…私を助けてくれた人がいたバンド」

 

彼らの音楽は彼を探すために何度も聞いた

 

紗夜「どうゆうことですか?」

 

友希那「後で詳しく話すわ。今は彼らの演奏を聴きましょう」

 

まりな「皆様にお知らせです。現在Pastel*Palettesの到着が遅れています」

 

観客がどよめいている。それもそうね。最近人気中のバンドがまだ来てないんだから

 

まりな「ですが、今回特別ゲストが来てくれました。Star fifthです。お願いします!!」

 

まりなさんの号令を合図にカーテン幕が上がる。

 

雨(和期)「こんにちは Star fifth です!まずは一曲聞いてください。Water surface 」

 

♪♪♪♪~

 

⁉すごい、ボーカルの澄んだ声、ドラムの激しいテンポ。ギターの速弾き。観客も凄く盛り上がっている。でも、彼の音がない。

それだけでなんだか物足りないそんな気がする。

 

晴(宗太)「ありがとう」

天(劉)「それにしても久しぶりだなライブ」

 

夜(哉汰)「だねでも、いいのかな?今回はガールズバンドがメインなのに僕たち男が出るのは?」

 

雨(和期)「まぁ、いいんじゃね。お客さんも盛り上がっているようだし」

 

天(劉)「だな、そうだ。なんか足りなくないか?」

夜(哉汰)「言われてみればそうだね。あと一人」

 

般若の面をかぶった人がそういうと会場中がざわめいた。

 

私は自分の目を疑った。反対側の舞台袖からほかのメンバーと同じ衣装にローブを着た彼がいたから

 

_____________

 

~蒼side~

 

一曲目が終わったようだ。さてそろそろ行くか…

 

蘭「そろそろだね」

蒼「あぁ、もうすぐ一曲目が終わるころだからな。」

 

ギターを肩にかけ、控室を後にする。さて、悔いが残らないようにやりますか!

 

_____________

 

天(劉)「なんか足りなくないか?」

夜(哉汰)「言われてみればそうだね。あと一人」

 

合図だ。久しぶりだなこの景色と、この声援も…

 

「おい、あれって…」

「嘘だろ。本物か?」

「死んだって噂だったけど生きていた!」

 

 

雲(蒼)「散々な言われようだな」

晴(宗太)「準備にかなり時間が掛ったな?」

天(劉)「遅すぎて一曲やっちまったよ」

 

雲(蒼)「チューニングに時間かかったんだよ。まぁ、そんなことより。皆さんお久しぶりです!ギターボーカルの雲です。長い間こちらの事情で、しばらく活動休止していましたが戻ってきました。

 

じゃあ早速二曲目 Battle Hymn of the Soul 」

 

♪♪♪♪~

 

某ゲームの人気BGMそれをギターメインにアレンジした。これはあの時やる予定だった曲。メンバーの反対を受け演奏はできなかった曲。今度は悔いを残さないように全力を注ぐ。

久しぶりのギター。うむ、悪くない調子だ。

 

_____________

 

~友希那side~

 

初めはドラムのリズムから入る、そしてギターとキーボードの音が組み合わさる。彼のギターの音色がさらに組み合わさる。中盤はキーボードとベース、ドラムの音が響く。

 

彼がマイクに近づく、確かこの後にコーラスが入ったはず…

 

雲(蒼)「♪♪♪♪~」

 

⁉ まるで女性のような声が会場中に響く

 

リサ「すごい!あの人って男だよね?」

紗夜「はい。ですがこの声は…」

燐子「すごい高音です…まるで女性の声みたい…」

 

あこ「かっこいい!あこもあんな風にババーンとやりたいです」

 

技術もテクニックも私達より上に感じる。この人たちから教えてもらえばきっと…

 

雲(蒼)「ありがとうございました。」

雨(和期)「腕は鈍ってないみたいだな。安心した」

天(劉)「やっぱり五人でやる演奏は最高だな」

夜(哉汰)「そうだね。僕もノリノリで叩けるよ」

 

日菜「おねぇちゃ~ん、お待たせ~」

イヴ「お待たせしました~」

千聖「遅くなりました。」

彩「ま、間に合った…」

麻弥「うぉ、珍しい人たちですね」

 

 

雲(蒼)「どうやらPastel*Palettesの皆さんが到着したみたいです。次が最後の曲です」

 

彼らも来たことに気づいたみたいね。でも、おかめを付けた人が想定していないことを言い出した

 

晴(宗太)「最後はデュエット。そして相手はAfterglowの美竹 蘭!!」

 

友希那「えっ!!」

リサ「嘘…」

 

美竹さんが舞台袖から出てくる

 

蘭「こんにちは、Afterglowの美竹 蘭です。今回はサプライズでStar fifthの雲さんとデュエットします」

 

雲(蒼)「ついてこれるか?」

蘭「そっちこそあたしについてこれる?」

蒼「悪くないな!」

 

お互いにマイクを取り曲名を言い出す。

 

蒼蘭「「月のもう半分」」

 

_____________

 

♪♪♪♪~

 

蒼   「月は見ていた 欠けてる僕ら

        互いを呼び合いながら 遠回りで」

 

蒼蘭   「「遠い道を」」

 

蒼    「歩いた」

 

蘭   「引きよせ合う 赤と黒が」

 

蘭蒼  「「追いかけ合う 闇と光が」」

 

蘭   「二つの対なるもので」

 

蒼   「創られてるよ」

 

蘭蒼  「「この世の総べては」」

 

蘭蒼   「「あなたがいるから私はいる 離れても」」

 

蘭   「そばにいる」

蒼    「そばにいる」

 

蘭蒼  「「誰もが自分の」」

 

蒼蘭   「「もう一つの」」

 

蒼    「片割れという」

 

蒼蘭  「「大切なもの」」

 

蒼    「探し続けてるよ」

 

 

蒼   「助けられてるだけ そう思ってる

        君は気づいてないけど 誰かのこと」

 

蒼蘭  「「きっと君も」」

 

蒼  「助けてる」

 

蘭  「響き合う 命と死が」

 

蘭蒼  「「 照らされ合う 水と大地が」」

 

蘭   「二つの対するものが」

 

蒼  「 映しだしてる」

 

蘭蒼  「「この世の景色を」」

 

蘭蒼  「「あなたが行くから私も行く 躊躇わず」」

 

蘭   「前を向く」

 

蒼      「前を向く」

 

蘭蒼  「「誰もが自分の」」

 

蒼蘭   「「ありのままを」」

 

蒼  「分らないから」

 

蒼蘭  「「教えてくれる」」

 

蒼  「人にめぐり逢える」

 

 

蒼  「この地上から 決して見えない」

 

蘭  「月の裏側のような」

 

蒼   「心のもう (蘭(心の))」

 

蒼  「半分」 

 

蘭蒼  「涙や ((蘭) 悲しみ)」

 

蒼   「悲しみさえいつか」

 

蘭蒼  「「隠さずに見せて欲しい」」

 

蘭  「あなたがいるから私はいる

           離れても そばにいる」

 

蒼   「そばにいる」

 

蘭蒼   「「誰もが自分の」」

 

蒼蘭   「「もう一つの」」

 

蒼  「片割れという」

 

蒼蘭  「「大切なもの」」

 

蒼  「探し続けてるよ」

 

_________________

 

~蒼side~

 

歌い切った。Pastel*Palettesも到着したみたいだし、退場するか

 

雲(蒼)「皆様お待たせしました。次はPastel*Palettesです。」

 

カーテン幕が下り始める。さてと、控室に戻って少し反省会だな…

 

雲(蒼)「蘭」

蘭「なに?に、雲さん」

雲(蒼)「俺たちは控室で反省会するけど来るか?」

蘭「ううん。今頃、モカ達が待っていると思うから…また後で」

雲(蒼)「あぁ、また後でな…」

晴(宗太)「お~い、二人ともいつまでいるんだよ速くいくぞ」

雲(蒼)「いま行くよ」

 

_________________

 

~控室~

 

宗太「お疲れ様~」

劉「乙」

和期「楽しかった~」

哉汰「つ、疲れた~」

蒼「余韻に浸っている所悪いが軽い反省会するぞ」

宗太「うへぇ。もうちょっと後にしてくれないか?」

蒼「そんなことしている時間はないんだけど…」

劉「どうして?」

蒼「それは…」

 

コンコン

 

友希那「Roseliaです」

 

蒼「ほら来た…」

劉「急いで仮面を…」

晴(宗太)「いいか?」

天(劉)「どうぞ~」

 

友希那「失礼します。」

雲(蒼)「いらっしゃい友希那さん」

友希那「お久しぶりです。」

雲(蒼)「そうですね。あの時以来ですね」

友希那「えぇ、あの時はありがとうございました。」

 

友希那さんが頭を下げる。どう反応したらいいのか分からない。とりあえず…

 

雲(蒼)「頭を上げてください。俺は人として当然のことをしたまでです。それより、こちらこそあの時はすみませんでした。演奏中にあんなことをして…」

 

友希那「いいえ気にしていないわ」

 

友希那さんが顔を上げて言う。こちらも誠意示さないと…

 

雲(蒼)「そこのギャルっぽい人」

リサ「え!あ、あたし?」

 

雲(蒼)「そう、そこの貴女です。今廊下を見て人がいないか確認してください」

 

リサ「わかりました」

紗夜「どうして確認する必要があるのですか?」

雲(蒼)「それは…」

 

リサ「誰もいません」

 

雲(蒼)「ありがとうございます。リサさん」

リサ「え、どうしてアタシの名前を…」

 

雲(蒼)「それは…」

 

俺は仮面をとった。今まで黙っていたことの償いとして

 

友希那「⁉」

リサ「えっ!」

紗夜「そんな!」

燐子「あなたが…」

あこ「え、ええええ!!」

 

当然の反応だった。今までそばで練習を見ていた人物がまさかStar fifthのギターボーカルとは思わないだろう。

 

蒼「俺がStar fifthのギターボーカル、雲です」

 

外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow
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