~2日目~
ふと目を覚ます。近くにあった携帯で時間を確認する
蒼「5時半か…うん?」
時間を確認し、顔を横に向けると友希那がいた…え?
友希那「う~ん」
いやいやいやいや。ちょっと待て、確かあれから帰った時にお互い自分の部屋に戻ったはず。じゃあ、どうしてこの人がいるんだ?
蒼「取り敢えず、起こさないようにしよう」
服を着替え、義手を付ける…昨日の事を思い出す
「Roseliaにとって貴方大切な存在なのよ」
蒼「大切な存在か…本当にそう思ってくれているのですね」
掛ふとんをかけ直して、リビングに出る。当然この時間には誰も起きていなかった。
蒼「さてと、風呂に入るか」
~友希那side~
いいにおいがしてくる。私は体を起こした
友希那「あれ?ここ私の部屋じゃない?」
確か昨日は蒼と別れて自分の部屋に戻ったはず。それから水を飲みに行ったけどその時に間違えたのかしら?
友希那「じゃあ、この部屋は…誰…の…」
部屋には誰もいないけど、部屋の隅に立てかけているギターを見て誰の部屋かすぐに分かった
友希那「よ、よりによって彼の部屋で寝てしまった!///」
と、取り敢えず自分の部屋に戻らないと
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~蒼side~
蒼「良し。後はこれをオーブンに入れて待つだけだ」
紗夜「おはようございます。朝速いですね」
においにつられたか。紗夜さんが起きてきた
蒼「おはようございます。紗夜さん、いつもの事ですよ」
紗夜「そうですか。腕の調子はどうですか?」
蒼「はい、大丈夫ですよ。あの後すぐに治まりましたから」
紗夜「それはよかったです。ところで、何かいいことがありましたか?」
蒼「え?どうしてそう思うのですか?」
紗夜「昨日に比べて、顔色が良くなっていますよ」
蒼「そうですか?」
紗夜「そうですよ。ところで何か手伝うことありますか?」
蒼「いえ、特にないですね」
紗夜「そうですか」
そういって紗夜さんは食卓に座る。そうだ!
蒼「紗夜さん」
紗夜「どうかしましたか?」
蒼「紅茶の試飲しませんか?」
紗夜「えぇ、いただきます。」
さっき使った。果物の皮をポットに入れ、湯を注ぐそして5分待つ
紗夜「いい香りですね。リンゴですか?」
蒼「そうです。アップルティーです。砂糖も入れていないので調節してから飲んでください」
紗夜「分かりました。」
リサ「おはよう~ふわぁ~」
リサさんがあくびをしながらリビングに入ってきた
紗夜「今井さんだらしないですよ」
蒼「おはようございます。リサさん、紅茶飲みますか?」
リサ「う~ん。飲む飲む~」
蒼「じゃあ、待っていてください」
リサ「ねぇ、友希那知らない?さっき部屋見に行ったけどいなくて」
多分、まだ俺の部屋で寝ているんじゃないかな って言えるわけないよな~
知らない振りが一番だ。多分
あこ「おはようございます」
燐子「おはよう…ございます」
蒼「おはようございます。紅茶いかがですか?」
燐子「いただきます…」
あこ「あこも~」
さてと、そろそろ取り出すか
友希那「おはよう」
友希那が起きてきた…どうしよう気まずい…昨日の事もあるし、ましてやさっきの事もあるから、顔を合わせにくい
リサ「おはよう~友希那。さっき部屋覗いた時いなかったけど、何処か行ってたの?」
友希那「えぇ、ちょっとね…」
蒼「友希那もアップルティーでいいか?」
友希那「えぇ、ありがとう。蒼」
あこ「あれ?いま友希那さん…」
蒼「はい、アップルパイが焼けましたよ。」
食卓にパイを置き、切り分けようとすると…
紗夜「ちょっと待ってください」
蒼「どうかしましたか?」
紗夜「どうもこうもありません」
リサ「何時から呼び捨てするようになったの?」
友希那「それは…///」
友希那は顔を赤くしているし、俺から言ったほうがいいかな?
蒼「実は俺たち…付き合うことになりました」
「「「「え、ええええええ!」」」」
リサ「ほ、本当なの友希那!」
友希那「ほ、本当よ」
燐子「お、おめでとうございます」
紗夜「おめでとうございます。ですが、くれぐれも風紀を乱さないようにしてください」
あこ「だから、蒼にぃ機嫌が良かったんだね」
そんなに上機嫌だったかな?いつも通りしていたはずだけど…
蒼「取り敢えず、冷めるまえに食べてくれますか?」
友希那「そうね」
数分後~
あこ「おいしかったね~りんりん」
燐子「そうだね。あこちゃん、本当においしかったです」
紗夜「蒼さんは意外と料理できるのですね。今度教えて頂きたいものです」
蒼「簡単なものだけですよ。リサさんの方が上手だと思いますよ」
リサ「いやいや~そんなことないよ。それより良かったね~友希那」
友希那「なによ?」
リサ「友希那は料理できないからね~いい彼氏が出来たじゃん」
蒼「え?」
友希那「そんなことないわ…簡単なものなら作れるわよ」
リサ「じゃあ、昼食に作ってみてよ」
友希那「それは…」
蒼「大丈夫。俺も作るから一緒にやればいいだろ?」
友希那「そうね」
紗夜「そろそろ練習をしませんか?」
蒼「それもそうですね」
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あこ「蒼にぃ今日はどんな練習するの~?」
蒼「そうだな~」
昨日できたカバー曲の確認でもしてもらおうかな
蒼「実は新しいカバー曲を演奏してほしいんだけどいいかな?」
あこ「やったー!新しい曲だ!」
紗夜「唐突ですね。いつ作っていたのですか?」
蒼「一昨日から作っていましたね」
燐子「身体は…大丈夫なのですか?」
蒼「大丈夫ですよ。寧ろ何かしていないと落ち着かないので」
リサ「その曲は何?」
蒼「ちょっと待ってくださいね」
原曲から聞いてもらった方がいいかな…
蒼「まずは原曲から流しますね」
♪♪♪♪~
あこ「りんりん、この曲…」
燐子「Hacking to the Gate ですか?」
蒼「そうです。この曲はギターとドラムの音がメインになります」
紗夜「ですが、聞いた感じギター三人必要では?」
蒼「その通りです。ですが…」
アレンジした曲を流す
リサ「すごい」
友希那「なるほど。三つの音混ぜ合わせたのね」
蒼「正解。でも、個人的にまだ完成していないんだよ」
友希那「そうなの?なかなかまとまっているように思うのだけど」
蒼「そういってくれるのはうれしいけど。なんか物足りないような気がするんだよ」
手間がかかったのは、やはりサビの部分。それぞれギターの音を殺さないようにするのにかなり試行錯誤を繰り返した
リサ「と、とにかく、アタシたちはこの曲を演奏すればいいんだよね?」
蒼「はい。お願いします」
友希那「じゃあ、やるわよ」
1時間後~
蒼「う~んやっぱりダメだ」
30分ぐらい演奏してもらったけどやっぱり納得がいかない
リサ「まぁ、何とかなるよ。友希那の方は?」
友希那は途中から作曲作業に取り掛かっていた。向こうも詰まっているようだ。
友希那「全然だめね」
リサ「そうだ!海に行こう」
あこ「やったー!」
は?またこの人は唐突に
紗夜「行きません」
燐子「わ、私もちょっと…」
友希那「却下よ」
海ねぇ~昨日行ったばっかりだからな
リサ「海の家でフライドポテト食べれるよ~」
紗夜「フライドポテト!!」
紗夜さんそこに食いつくんだ
リサ「友希那もこのままだと、衣装はいらなくなっちゃうかもよ~」
友希那「そんなことは…」
リサ「ほら~ぷにぷに~。ここも~」
リサさんが友希那をふにふにしている。いや、なにやってんだよ
リサ「ね?」
友希那「横暴だわ」
あこ「ねぇ~蒼にぃは?」
やっぱり俺も行くことになるんだな。でも…
蒼「俺はパスするよ」
リサ「えぇ~どうして?」
蒼「理由は三つある。一つ、人が多いから。二つ海風で腕が痛むから。三つ、外が暑いから。以上」
リサさんが近づいてきて耳元でこう囁いた
リサ「友希那の水着見れるかもよ~」
蒼「仕方ありませんね。ちょっと待っていてください」
リサ「OK~」
自室に戻りあれを探す。
蒼「確かカバンの底に…あったあった」
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~リビング~
蒼「はい。リサさん頼みましたよ」
リサ「え?ちょ、水着は?」
俺はリサさんにカメラを渡した
蒼「行きませんよ。カメラがあれば友希那の水着も見れるし、何よりも皆さんが楽しんでいるところ見れるし」
リサ「そんなこと言わずにねぇ」
蒼「お断りします。多くの人にこの腕は見せたくないので…」
友希那「リサ。諦めなさい。無理強いは良くないわ」
友希那がリサさんを止める。正直、助かった。腕だけは多くの人に見られたくないからな
リサ「わかったよ。じゃあ、写真を取ればいいんだね?」
蒼「お願いします」
紗夜「蒼さん、この後どうするのですか?」
言われてみれば考えていなかったな
蒼「少し仮眠を取った後、夕食の買い出しに行きますよ」
あこ「速くいこ~りんりん」
燐子「では、行って…きますね」
蒼「楽しんできてくださいね」
さてと、買い出しに行くか…
外伝の内容は?
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BADEND
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5年後世界
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楓誕生まで
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10年後のAfterglow