諦めた夢をもう一度   作:hirag

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5話 合宿4

~2日目~

 

ふと目を覚ます。近くにあった携帯で時間を確認する

 

蒼「5時半か…うん?」

 

時間を確認し、顔を横に向けると友希那がいた…え?

 

友希那「う~ん」

 

いやいやいやいや。ちょっと待て、確かあれから帰った時にお互い自分の部屋に戻ったはず。じゃあ、どうしてこの人がいるんだ?

 

蒼「取り敢えず、起こさないようにしよう」

 

服を着替え、義手を付ける…昨日の事を思い出す

 

「Roseliaにとって貴方大切な存在なのよ」

 

蒼「大切な存在か…本当にそう思ってくれているのですね」

 

掛ふとんをかけ直して、リビングに出る。当然この時間には誰も起きていなかった。

 

蒼「さてと、風呂に入るか」

 

 

~友希那side~

 

いいにおいがしてくる。私は体を起こした

 

友希那「あれ?ここ私の部屋じゃない?」

 

確か昨日は蒼と別れて自分の部屋に戻ったはず。それから水を飲みに行ったけどその時に間違えたのかしら?

 

友希那「じゃあ、この部屋は…誰…の…」

 

部屋には誰もいないけど、部屋の隅に立てかけているギターを見て誰の部屋かすぐに分かった

 

友希那「よ、よりによって彼の部屋で寝てしまった!///」

 

と、取り敢えず自分の部屋に戻らないと

 

 

_________________

 

~蒼side~

 

蒼「良し。後はこれをオーブンに入れて待つだけだ」

紗夜「おはようございます。朝速いですね」

 

においにつられたか。紗夜さんが起きてきた

 

蒼「おはようございます。紗夜さん、いつもの事ですよ」

 

紗夜「そうですか。腕の調子はどうですか?」

 

蒼「はい、大丈夫ですよ。あの後すぐに治まりましたから」

 

紗夜「それはよかったです。ところで、何かいいことがありましたか?」

 

蒼「え?どうしてそう思うのですか?」

紗夜「昨日に比べて、顔色が良くなっていますよ」

蒼「そうですか?」

 

紗夜「そうですよ。ところで何か手伝うことありますか?」

 

蒼「いえ、特にないですね」

紗夜「そうですか」

 

そういって紗夜さんは食卓に座る。そうだ!

 

蒼「紗夜さん」

紗夜「どうかしましたか?」

蒼「紅茶の試飲しませんか?」

紗夜「えぇ、いただきます。」

 

さっき使った。果物の皮をポットに入れ、湯を注ぐそして5分待つ

 

紗夜「いい香りですね。リンゴですか?」

 

蒼「そうです。アップルティーです。砂糖も入れていないので調節してから飲んでください」

 

紗夜「分かりました。」

 

 

リサ「おはよう~ふわぁ~」

 

リサさんがあくびをしながらリビングに入ってきた

 

紗夜「今井さんだらしないですよ」

 

蒼「おはようございます。リサさん、紅茶飲みますか?」

 

リサ「う~ん。飲む飲む~」

蒼「じゃあ、待っていてください」

 

リサ「ねぇ、友希那知らない?さっき部屋見に行ったけどいなくて」

 

多分、まだ俺の部屋で寝ているんじゃないかな って言えるわけないよな~

知らない振りが一番だ。多分

 

 

あこ「おはようございます」

燐子「おはよう…ございます」

蒼「おはようございます。紅茶いかがですか?」

燐子「いただきます…」

あこ「あこも~」

 

さてと、そろそろ取り出すか

 

友希那「おはよう」

 

友希那が起きてきた…どうしよう気まずい…昨日の事もあるし、ましてやさっきの事もあるから、顔を合わせにくい

 

リサ「おはよう~友希那。さっき部屋覗いた時いなかったけど、何処か行ってたの?」

 

友希那「えぇ、ちょっとね…」

蒼「友希那もアップルティーでいいか?」

友希那「えぇ、ありがとう。蒼」

あこ「あれ?いま友希那さん…」

蒼「はい、アップルパイが焼けましたよ。」

 

食卓にパイを置き、切り分けようとすると…

 

紗夜「ちょっと待ってください」

蒼「どうかしましたか?」

紗夜「どうもこうもありません」

リサ「何時から呼び捨てするようになったの?」

友希那「それは…///」

 

友希那は顔を赤くしているし、俺から言ったほうがいいかな?

 

蒼「実は俺たち…付き合うことになりました」

 

「「「「え、ええええええ!」」」」

 

リサ「ほ、本当なの友希那!」

友希那「ほ、本当よ」

燐子「お、おめでとうございます」

 

紗夜「おめでとうございます。ですが、くれぐれも風紀を乱さないようにしてください」

 

あこ「だから、蒼にぃ機嫌が良かったんだね」

 

そんなに上機嫌だったかな?いつも通りしていたはずだけど…

 

蒼「取り敢えず、冷めるまえに食べてくれますか?」

友希那「そうね」

 

数分後~

 

あこ「おいしかったね~りんりん」

 

燐子「そうだね。あこちゃん、本当においしかったです」

 

紗夜「蒼さんは意外と料理できるのですね。今度教えて頂きたいものです」

 

蒼「簡単なものだけですよ。リサさんの方が上手だと思いますよ」

 

リサ「いやいや~そんなことないよ。それより良かったね~友希那」

 

友希那「なによ?」

 

リサ「友希那は料理できないからね~いい彼氏が出来たじゃん」

 

蒼「え?」

 

友希那「そんなことないわ…簡単なものなら作れるわよ」

 

リサ「じゃあ、昼食に作ってみてよ」

友希那「それは…」

蒼「大丈夫。俺も作るから一緒にやればいいだろ?」

友希那「そうね」

紗夜「そろそろ練習をしませんか?」

蒼「それもそうですね」

 

 

_________________

 

あこ「蒼にぃ今日はどんな練習するの~?」

蒼「そうだな~」

 

昨日できたカバー曲の確認でもしてもらおうかな

 

蒼「実は新しいカバー曲を演奏してほしいんだけどいいかな?」

 

あこ「やったー!新しい曲だ!」

紗夜「唐突ですね。いつ作っていたのですか?」

蒼「一昨日から作っていましたね」

燐子「身体は…大丈夫なのですか?」

 

蒼「大丈夫ですよ。寧ろ何かしていないと落ち着かないので」

 

リサ「その曲は何?」

蒼「ちょっと待ってくださいね」

 

原曲から聞いてもらった方がいいかな…

 

蒼「まずは原曲から流しますね」

 

♪♪♪♪~

 

あこ「りんりん、この曲…」

燐子「Hacking to the Gate ですか?」

 

蒼「そうです。この曲はギターとドラムの音がメインになります」

 

紗夜「ですが、聞いた感じギター三人必要では?」

蒼「その通りです。ですが…」

 

アレンジした曲を流す

 

リサ「すごい」

友希那「なるほど。三つの音混ぜ合わせたのね」

蒼「正解。でも、個人的にまだ完成していないんだよ」

 

友希那「そうなの?なかなかまとまっているように思うのだけど」

 

蒼「そういってくれるのはうれしいけど。なんか物足りないような気がするんだよ」

 

手間がかかったのは、やはりサビの部分。それぞれギターの音を殺さないようにするのにかなり試行錯誤を繰り返した

 

リサ「と、とにかく、アタシたちはこの曲を演奏すればいいんだよね?」

 

蒼「はい。お願いします」

友希那「じゃあ、やるわよ」

 

1時間後~

 

 

蒼「う~んやっぱりダメだ」

 

30分ぐらい演奏してもらったけどやっぱり納得がいかない

 

リサ「まぁ、何とかなるよ。友希那の方は?」

 

友希那は途中から作曲作業に取り掛かっていた。向こうも詰まっているようだ。

 

友希那「全然だめね」

リサ「そうだ!海に行こう」

あこ「やったー!」

 

は?またこの人は唐突に

 

紗夜「行きません」

燐子「わ、私もちょっと…」

友希那「却下よ」

 

海ねぇ~昨日行ったばっかりだからな

 

リサ「海の家でフライドポテト食べれるよ~」

紗夜「フライドポテト!!」

 

紗夜さんそこに食いつくんだ

 

リサ「友希那もこのままだと、衣装はいらなくなっちゃうかもよ~」

 

友希那「そんなことは…」

リサ「ほら~ぷにぷに~。ここも~」

 

リサさんが友希那をふにふにしている。いや、なにやってんだよ

 

リサ「ね?」

友希那「横暴だわ」

あこ「ねぇ~蒼にぃは?」

 

やっぱり俺も行くことになるんだな。でも…

 

蒼「俺はパスするよ」

リサ「えぇ~どうして?」

 

蒼「理由は三つある。一つ、人が多いから。二つ海風で腕が痛むから。三つ、外が暑いから。以上」

 

リサさんが近づいてきて耳元でこう囁いた

 

リサ「友希那の水着見れるかもよ~」

蒼「仕方ありませんね。ちょっと待っていてください」

リサ「OK~」

 

自室に戻りあれを探す。

 

蒼「確かカバンの底に…あったあった」

_________________

 

~リビング~

 

蒼「はい。リサさん頼みましたよ」

リサ「え?ちょ、水着は?」

 

俺はリサさんにカメラを渡した

 

蒼「行きませんよ。カメラがあれば友希那の水着も見れるし、何よりも皆さんが楽しんでいるところ見れるし」

 

リサ「そんなこと言わずにねぇ」

 

蒼「お断りします。多くの人にこの腕は見せたくないので…」

 

友希那「リサ。諦めなさい。無理強いは良くないわ」

 

友希那がリサさんを止める。正直、助かった。腕だけは多くの人に見られたくないからな

 

リサ「わかったよ。じゃあ、写真を取ればいいんだね?」

 

蒼「お願いします」

紗夜「蒼さん、この後どうするのですか?」

 

言われてみれば考えていなかったな

 

蒼「少し仮眠を取った後、夕食の買い出しに行きますよ」

 

あこ「速くいこ~りんりん」

燐子「では、行って…きますね」

蒼「楽しんできてくださいね」

 

さてと、買い出しに行くか…

 

外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow

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