諦めた夢をもう一度   作:hirag

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残念ながら、日常パートは今回で終わります


10話 お菓子教室

今日は練習も華道もないし久しぶりにゆっくりできる。そうだ。つぐみのところでコーヒーでも飲むか

 

 

~羽沢珈琲店~

 

つぐみ「どうしよう」

羽沢母「困ったわね」

 

つぐみと羽沢さんが何か困った様子だ。一瞬羽沢さんと目が合った

 

羽沢母「そうだ。ねぇ蒼くん」

蒼「はい?」

 

_________________

2時間後~

羽沢母「では、お菓子教室を始めます」

蒼「は~まさかこんなことになるなんて…」

つぐみ「ごめんね。イヴちゃんもお仕事でこれなくて…」

 

俺はお菓子教室の教える側で参加することになった。本来バイトの和期がやることだが熱中症でダウンしたらしい。

 

蒼「まぁ、これも貴重な体験だと思えば平気さ」

羽沢母「分からないことがあれば、つぐみや今日アシスタントの蒼くんに聞いてくださいね」

「は~い」

 

参加者の大半が女性だ。紗夜さんもいるし。男性はいるのかな?取り敢えず後ろの方で待機して、困ってそうな人を見つけたら駆け付けるか

 

羽沢母「まずは…」

 

羽沢さんがクッキーの作り方の説明をしている。つぐみはなぜかいる紗夜さんに説明をしている。あれこの人お菓子作りするんだ。

 

⁇「すみません」

蒼「はい、今行きます」

 

唯一男性の人から声が掛った。いやぁ~女の人ばかりの中でよくできるな

 

⁇「混ぜ具合ですけど…って蒼?」

蒼「哉汰⁉どうしてこんなところに?」

哉汰「パスパレのみんなに作ってあげようと思って」

蒼「そうなのか。って混ぜ具合だったか、う~んもう少し混ぜた方がいいな」

哉汰「具体的にどれくらい?」

蒼「ふんわりするぐらいまでだな」

哉汰「わかった」

 

哉汰が混ぜ始めたのを見て、少し離れたところで待つ

 

哉汰「蒼~」

蒼「どうした?」

哉汰「薄力粉はこれぐらいでいいか?」

蒼「いや、g(グラム)をしっかり図ってから入れるんだ。お菓子作りは料理と違って修正が出来ないから分量はしっかり図って入れるんだ」

哉汰「へぇ~そうなんだ。ありがとう気を付けるよ」

 

羽沢母「では、ラップに包んで30分冷蔵庫で寝かせます。その間おしゃべりでもしましょう」

 

は~やっと休憩だ。結局、哉汰にあれこれ聞かれて疲れた

 

紗夜「蒼さん、お疲れ様です」

蒼「あぁ、紗夜さんお疲れ様です。どうですか?順調ですか?」

紗夜「順調かどうかわかりませんが、お菓子作り中々奥深いですね」

蒼「そうですよ。料理と同じようにできると思っていると痛い目を見ますからね」

 

過去にバターがないからマーガリンで代用したらとてつもなくヤバイクッキー作ったからな

 

蒼「ところで紗夜さんはどうしてお菓子教室に?」

紗夜「先ほど羽沢さんにも言いましたが、前に今井さんと貴方が練習にこれなかった時みんなどこか落ち着かず、なかなか練習に熱が入りませんでした」

蒼「なるほど、もし紗夜さんがお菓子を作って持っていけば、状況が変わったっと」

紗夜「その通りです。同じことを繰り返さないように学ぼうと思いました」

 

この人は本当にまじめだな。少し前まで日菜さんといがみ合っていたのに

 

蒼「やはり貴女は俺に似ていますね」

紗夜「えぇ、そうですね。貴方も自分の音探しをしていますし。こんな所湊さんに見られたら怒られてしまいますね」

蒼「同感ですね」

 

この時俺は気づいていなかった。窓越しに友希那が見ていたことに

 

~友希那side~

 

電話に出ないと思ったらこんなところにいたのね。しかも紗夜と一緒なんて聞いていないわよ

 

麻弥「あれ?湊さんこんなところでどうしたのですか?」

友希那「大和さん。いえ、なんでもないわ。それより楽器店に行かないかしら?」

麻弥「いいですね!行きましょう」

 

後で詳しく聞いた方がいいかもね

 

_________________

~蒼side~

 

哉汰「蒼。焼けたけど、この後は…」

蒼「じゃあ、粉砂糖と卵白を練り合わせてくれ」

哉汰「了解。それで後は?」

蒼「そこのレモン汁を少しずつ加え、滑らかな状態にしたらいい」

哉汰「こんな感じか?」

蒼「そうそんな感じ、後は好きなようにデザインすればいいよ」

哉汰「了解」

 

30分後~

 

つぐみ「お疲れ様です」

蒼「お疲れ。いやぁ~疲れた~」

羽沢母「お疲れ様。はい、コーヒー」

蒼「ありがとうございます」

 

お菓子教室が終わり、片付けも終え、椅子で座っていると羽沢さんがコーヒーを持ってきてくれた。

 

つぐみ「お礼を言うのは私達だよ。それより、あそこにいる人に気にした方がいいよ?」

蒼「え?」

 

振り向いて入り口を見ると友希那がいた。

 

_________________

 

羽沢母「ごゆっくり~」

友希那「ありがとうございます」

 

友希那が俺の正面に座り、羽沢さんが出したコーヒーに砂糖を入れている。しかも大量に

 

友希那「電話しても中々でなかったわね」

蒼「忙しくて…」

友希那「紗夜と話をするのが忙しかったのね」

 

見ていたのかよ!しかも最悪のタイミング!!

 

蒼「誤解だよ。お菓子教室の手伝いで忙しかったのさ」

友希那「本当ですか。羽沢さん?」

つぐみ「は、はい。本当ですよ。蒼くんは哉汰さんにずっと教えていました」

蒼「紗夜さんと話をしたのは生地を冷ましている時に少し話しただけだよ」

友希那「そ、そうだったのね。ごめんなさい」

 

事実を知って、安堵している友希那。仕方ない今渡すか…

 

蒼「はい、これ」

友希那「これは…」

蒼「アイシングクッキー… 一応、明日渡すつもりだったけど、今日渡すよ」

 

猫の形をしたアイシングクッキーを友希那に渡す。

 

友希那「あ、ありがとう。ふふ…相変わらず猫なんだね」

蒼「その方がうれしいだろ?」

友希那「えぇ、うれしいわ。でも、食べるのが勿体ないわね」

蒼「また作ればいいさ。そういえば、俺に用があったんじゃないのか?」

友希那「明日の練習についてよ」

 

ホントこの人はぶれないな

 

 




次回予告 
夏が終わり、秋の訪れを感じる。そして不吉なことも…

モカ「珍しいね、あ~くんが弦で指を切るなんて」
これは前触れか?

父「無理はするなよ…あいつは」
蒼「いや、行くよ。どこにいるの?」

俺は決断を迫られていた。自分がどうあるべきかを…

友希那「繋がらないわね、何処にいるの蒼…」

宗太「あいつ正気かよ!! 記憶障害を引き起こした張本人だぞ」

次回 Neo-A-spect 








蒼「もう後悔はしたくない...」



外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow
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