また違う形で投稿しますのでそれまでお待ちください。
~4日前
俺は綾香さんと叔父さんがいる病院に来ていた
綾香「この部屋よ。大丈夫?」
気を使ってくれる綾香さん
蒼「大丈夫です」
病室に入るとベットの上に寝っ転がっている男性
隼人「蒼か…?」
蒼「こんにちは、叔父さん」
隼人「久しぶりだな」
髪が抜け、少しやせている。抗がん剤の副作用のせいだろう
蒼「そうですね。一年ぶりですね」
隼人「あぁ、もう一年だな。あの時、私はお前を否定した。あれ以降一度も会えなかった」
蒼「そうですね。俺は貴方から言われた言葉は忘れられません。」
そうだ、信頼していたこの人なら、助けてくれると思っていたのに…
隼人「恨んでいるのか?」
蒼「昔は恨んでいました。でも、叔父さんも事情があったのではないか?今はそう思っているのです」
隼人「やはり、お前は鋭いな。当時、私は荒んでいた。己の作品が見向き去れないことでな…」
綾香「隼人さん…」
綾香さんが心配そうにしている。
蒼「話してください。貴方の心中を…」
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~隼人side 一年前~
どうしてだ?どうして誰も私の作品を見てくれない。私はあいつに劣っているのか…
蒼は私の甥だ。昔は花が好きな子供だと侮っていたが、高校生になった途端あいつは才能を開花させた。
蒼「どうですか?おじさん、僕の作品は?」
私より、鮮やかに生けている。でも負けたくない
隼人「中々いいんじゃないか?でも、もう少し位置をずらせばどうだ?」
蒼「なるほど。こうすることも出来るんだね。勉強になりました」
勉強になった?嘘をつくな。お前ならこんな事すぐに思いつくはずだろ! この…
父「蒼、そろそろ帰るぞ。じゃあ、兄さん今回はこれにて…」
隼人「あぁ、もう帰るのか?」
父「次に会うのは一週間後だろ?またすぐに会えるさ」
隼人「そうだな。次は蘭ちゃんも連れてくるのか?」
父「あぁ、蘭も来年から高校生だ。そろそろ本格的に教えないとダメだからな」
隼人「そうか」
どうにかしなくては…これ以上悪い状況にならないためにも 手を打たなくては…
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~蒼side~
隼人「それから一ヶ月後だ。お前が腕のない状態で来たのは」
信じたくないような話だった。俺が障害だったなんて…俺なんかよりもおじさんの方がよほど腕がいいのに…
隼人「好機だと思ったよ。ここでお前を振り落とせば、再び私が注目されると思った」
蒼「だから、あんなことを言ったのですか?
隼人「あぁ、お前が忌み嫌う言葉。だがな、私は後悔している」
蒼「後悔?」
隼人「お前を追い詰めてしまったことに。そのせいでいまは私に天罰が下ったのだろう。甥を苦しめ、成り上がろうとしたことに…」
言葉が出なかった。別にこの人を心の底から恨んでいない。でも、裏切られた事実がある
隼人「許さなくてもいい。ただ、最後にお前にだけ事実を話しておきたかった」
蒼「自分勝手な…」
隼人「なに?」
蒼「自分勝手な大馬鹿だよ!! 貴方は!! 追い詰めた?苦しめた?許さなくていい?そんな事今はもうどうでもいい!!」
綾香「蒼くん…」
口が止まらない…諦めようとしているこの人がかつての自分とおなじに見えたからだろうか。次々思いが溢れてくる。
蒼「叔父さん、貴方にとって俺は邪魔者でしかないかもしれない!でも、それでも貴方だけは信じていたんだよ!! 他の誰でもない貴方だけが助けてくれるそう思っていた!!」
隼人「蒼…」
蒼「でも、結局は甘えていたんだ!自分で乗り越えないといけないのに他人任せにして…憎むべきは弱かった自分自身だ!」
そうだ、結局は弱かった自分が悪いのだ…俺はそれを気がつかなかった。だが、それを気づかせてくれたのは宗太や蘭、そして…友希那達がいたから気が付けた。
このままではいけないことを―――
蒼「だから俺は叔父さんを恨まないよ。だから、生きて…また華を教えてくれませんか?」
隼人「本当にそう思っているのか?」
蒼「あぁ、明日待っていてください。明日とびっきり良い華を生けますから…」
隼人「ふ…楽しみに待っておくよ」
~風間邸~
綾香「すごいことを言ったね」
蒼「事実を言ったまでですよ。さてと、花を買わないと…」
綾香「花ならうちにあるの使っていいよ」
蒼「いいのですか?」
綾香「もちろん!甥っ子のために私も力を貸すよ」
蒼「ありがとうございます」
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う~ん、元気付けも込めて生けるとなると…黄色の花を入れた方がいいかな?
綾香「蒼くん?そろそろ食事にしない?」
蒼「え?」
時計を見るともう19時になっていた
蒼「もう5時間も考えていたのか…そうですね。手伝いますよ」
綾香「いいよ!いいよ!蒼くんはもう少し考えていてもいいよ」
蒼「ですが…」
綾香「あの人のために生けてくれるんだからこれくらいさせて、ね?」
蒼「分かりました。お願いします」
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8時間後~
綾香「蒼くん。私もう寝るけど、あまり無理しないでしっかり寝てね」
蒼「はい、分かっていますよ。おやすみなさい」
綾香「おやすみなさい」
蒼「さてと、綾香さんの忠告通りにもう寝るか」
~???~
あれ?ここは夢か…
蒼「おじさんこのハナはなに?」
あれは…幼い時の俺だ…確かこの時はおじいちゃんが亡くなる三日前だったはず…
何故か懐かしい光景が目の前に広がる…
隼人「花に興味があるのか?珍しい子だな…この花は」
「「シロツメクサ…」」
確か、叔父が好きな花だ…
蒼「これは昔の記憶…」
「おい、あいつだぜ」
「あいつか、一度見るだけで完全に再現する奴は」
「気味が悪いよな」
「創作能力が欠けているな」
「「この化け物!!」」
門下生たちの嫌みが聞こえる
蒼「こんなことも言われたな…」
⁇「それでいいのかい?」
振り返ると5年前に亡くなった祖父がいた
蒼「じいちゃん!」
祖父「久しぶりじゃな蒼」
蒼「これは一体…」
祖父「ここはお前の夢の中じゃ。それよりこのままでいいのか?」
同じ言葉を祖父は繰り返す
蒼「それは…いいわけがない…」
祖父「なら、過去と向き合ってみなさい。そうすればいずれ答えがわかるじゃろ」
蒼「過去と…分かった。俺、頑張って向き合ってみるよ!」
祖父「それでこそワシの孫じゃ。そうじゃ、お前には恋人が出来たそうじゃな?」
蒼「はは、何で知っているの?」
祖父「何時も見守っておるからな。蒼、隼人を頼んだぞ」
蒼「まかせて、じいちゃん…」
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~朝~
シロツメクサ…確かこの時期は生えていない。花屋にあるかな?
綾香「あれ?蒼くん朝早いね~」
目元をこすりながら綾香さんが部屋から出てくる…
蒼「おはようございます。少し花屋に行ってきます」
綾香「そう?気を付けてね~お昼にはまた病院に行くけど…それとその髪どうしたの?」
蒼「え?」
―――髪なんのことだろう。不思議に思い、洗面台の鏡を見ると…
蒼「な、なんだこれ~!!」
前髪の右側一部が白くなっていた。
蒼「まるでメッシュが入ったみたいになっているし…」
綾香「そういえば、おじいさまが幼い時から髪の一部だけが白かったらしいよ。遺伝かな?」
蒼「遺伝か…」
じいちゃんからの餞別かな?
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~病院~
隼人「できたのか?」
蒼「あぁ、これがそうです」
シロツメクサ、タンポポ、猫じゃらしを絶妙な角度で絡み合うように生けている。一軒、雑草だけに見えるが工夫次第で見せ方が変わる
隼人「…誰の作品を真似たんだ?」
綾香「これは…蒼くんが昨日、遅くまで考えてくれていたんですよ」
隼人「なに⁉」
叔父さんが作品をしみじみと見るそして…
隼人「やはりお前には才能があるだが、まだ私にも教えることがありそうだな」
蒼「叔父さんそれは…」
隼人「さぁ、こっちにこい。また教えてやろう」
蒼「うん!お願いします」
綾香「良かったね。蒼くん」
1時間後~
隼人「最後にお前の欠点は自己嫌悪が多いことだ。時には真っ直ぐ前を向け」
蒼「前を向く…」
この人もじいちゃんと似たことを言っているし…
蒼「はは」
隼人「どうかしたのか?」
蒼「いや、夢の中でじいちゃんも同じこと言っていたから。思わず笑っちゃった」
隼人「そうだったか。しかし、こう見るとお前は昔の親父とそっくりだ」
叔父が変色した髪を触りながら言う
隼人「顔はお前の父親よりおじいさんにそっくり。性格は母親譲りだな。お前は…」
気のせいだろうか。少し寂しそうな顔をしていたような
隼人「さて、もう帰るといい。お前には待ってくれている人がいるだろう?私の事はもういい。再びお前と向き合えることが出来たんだ。このまま死んでたまるものか」
この前まで弱気だった叔父がやる気に満ちていた。この様子だったら大丈夫だろう
蒼「分かりました。ありがとうございました。あ、そうだ」
隼人「?」
綾香「?」
蒼「叔父さん、綾香さん。また、東京に来る時にでもライブ見に来てくれますか?」
隼人「ライブ?いったい誰の?」
綾香「それは…」
綾香さんが言う前に自分から話した
蒼「俺と蘭のライブですよ」
隼人「ふふ…あぁ、また元気になったら見に行くよ」
外伝の内容は?
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BADEND
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5年後世界
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楓誕生まで
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10年後のAfterglow