蒼「はぁ~バンド名ねぇ~何にも思いつかないや」
俺は一応インフルエンザにかかったことになっているらしい。だから明日まで家で大人しくしておかないといけない
蘭「じゃあ、行ってくるね。兄さん」
蒼「おう、気を付けてな。今日も練習か?」
蘭「うん···兄さんはくれぐれも外に出ないようにしてて…」
蒼「分かってるよ」
父と蘭には、昨日帰ってきてから根掘り葉掘り聞かれた。父は誇らしげにしていたけど…蘭は何処か不安そうにしていたな
30分後~
蒼「やっぱりおもいつかねぇ~」
星に由来する名前にするかどうか悩んでいるが全然思いつかない…ふと叔父に言われたことを思い出す
隼人『お前の欠点は自己嫌悪が多いことだ。時には真っ直ぐ前を向け』
蒼「前を向けか…」
本当にこの決断が正しかったのかな?
Pupupupu···
電話?誰だ
蒼「はい」
友希那『私だけど、今いいかしら?』
久々に聞いた友希那だった――心なしかすこし元気がなさそうだ···
蒼「大丈夫だけど?」
友希那『戸山さんから聞いたけど、ありがとう。私のために気を使ってくれて』
蒼「悩んでいると思って行動しただけさ」
友希那『そう。それでいつ帰ってこれそうなの?』
そういえば、友希那に帰ってきたこと伝えてなかった
蒼「あ~実は、もう帰ってきているんだ」
友希那『そうなの?じゃあ今から行くわね』
行く?家にか?
蒼「おいおい!授業はどうするんだよ?」
友希那『どうでもいいわ。後でどうにかなるでしょ?』
蒼「そんなんでいいのかよ」
友希那『そろそろ休み時間が終わるわ。また後で』
切れた――はぁ~また後日俺が教える羽目になるんだろうな
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~友希那side~
彼が帰ってきた。伝えたいこと、聞きたいこともたくさんある
30分後~
友希那「この前にも来たけどやっぱり大きいわね」
私はインターホンを押すと――
蒼「はーい」
友希那「湊です」
戸が開き、彼が出てくる…彼の妹の美竹さんと正反対の髪が白くなっていた…
蒼「いらっしゃい、本当に来るとは思わなかったよ」
友希那「え、えぇ」
蒼「此処ではなんだし、上がってくれ」
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~蒼の部屋~
蒼「それでどうしたんだ?唐突に家に来て…」
彼はお茶を私の前に置きながらそう聞いてきた。彼の顔を見れてホッとした私は、彼に伝えたいことを伝えた。
友希那「ごめんなさい···貴方達の曲を奏でられなかった…ごめんなさい…」
彼がくれた曲を奏でられなかった。申し訳ない気持ちで涙がこぼれてくる…
蒼「大丈夫···今回は運が悪かっただけだ、今は好きなだけ泣けばいいさ」
友希那「っ…うっ…うぅ…っ」
耐えられなかった。彼がかけてくれる優しい言葉にため込んでいた気持ちを吐き出してしまう
友希那「わからないの…どうしてお客さんが去ったのか…誇りを失ってしまったのか…もう何もかも分からないの…」
5分後
蒼「落ち着いたか?」
友希那「えぇ…ありがとう///」
私が泣いている間、彼は静かに抱きしめてくれた…
友希那「――この数日間何があったの?」
蒼「そうだったな、少し長い話になるがいいかな?」
友希那「構わないわ」
10分後
蒼「というわけだ」
彼は私の頭を撫でながら、この数日間の出来事を話してくれた…話を聞いているうちに私がやっていることが間違っているのかどうか、再び分からなくなってきた…
友希那「そうだったのね。貴方は答えが見つかったのね…」
蒼「いや、まだ完全に見つけたわけじゃないさ」
彼は白髪をいじりながら言う
蒼「なぁ友希那。誇りを取り戻すために昔に戻る必要はないんじゃないか?」
友希那「え?」
蒼「紗夜も言っていたがRoseliaで成長することができたんだろ?俺だってそうさ。いま考えれば、Roseliaと一緒にいたから過去と向き合うことが出来た」
友希那「向き合うことが出来た…」
蒼「あぁ、過去は過去、今は今。いくら悔やんでも、過去に戻ることはできない。向き合わないと前に進めない。友希那、君はどうしたいんだ?」
友希那「分からない…」
自分が何をしたいのか…それすらわからなくなってきた…
蒼「ヒントは出した。答えを見つけるのは自分次第だ。さぁ、今日も練習日だろ?」
友希那「えぇ」
蒼「俺は一応インフルエンザにかかったことになってるから暫く外に出れないけど。今度答えを聞かせてくれないか?」
友希那「えぇ、見つかるといいけど…」
蒼「見つかるさ、化け物だった俺ですら見つけることが出来たんだから。君のおかげで…」
化け物…武崎君から聞かされた。彼に向けて言ってはいけない言葉…彼自身から言うなんて本当に成長したのね…
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~蒼side~
蒼「さてと、今のうちにやることやるか。まずは…」
時計を確認する。
15時···もう下校時間だ。そう思い、携帯を取りだす
蒼「もしもし、紗夜?」
紗夜『蒼さん?どうかしましたか?』
蒼「少し頼み事があるんだけどいいかな?」
紗夜「別に構いませんが…」
10分後~
蒼「これで良し、紗夜頼んだよ…」
改めて部屋を見渡す。うん?ベットの下からタロットカードがはみ出ていた。
蒼「懐かしいな、昔はこれで占い師の真似事もしてたっけ」
そういえば、確かタロットカードには意味があるんだっけ…まずは前の名前のStar fifthの象徴の星は――
星のアルカナ
正位置の意味
希望、ひらめき、願いが叶う。
逆位置の意味
失望、絶望、無気力、高望み、見損ない。
願いが叶うか…そんな意味が込められていたんだな。
次は月か…俺は月のカード意味を読んだそして――
蒼「これだ!」
月の逆位置、これの意味を込めて名前を付けよう
確か月の英語はMoon 逆はReverse
ReverseMonths
安直なような気がする。そうだ!
蒼「よし、後はあいつらに聞いてみるか」
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~CiRCLE~
数日後、俺は友希那に呼び出されてCiRCLEに来ていた
友希那「みんな!」
あこ「友希那さん?」
リサ「友希那…!あの…っ」
紗夜「今井さん」
友希那「SMSの失敗からずっと考えていた。なぜ、お客さんが離れて行ってしまったのか。昔の私達と違うところは何処なのか」
蒼「…」
友希那「昔に戻れば、昔のような音が取り戻せるんじゃないかとおもったけど、それは間違いだった。音を取り戻すこと。それはRoseliaとしての誇りを取り戻すこと。そう思ってずっと考えてきたけど…わからなかった」
友希那が心の内に秘めていたことを打ち明ける
友希那「誇りを取り戻すまで、貴方たちに顔向けできないとそう思っていた。でも、私は…Roseliaの湊友希那だから…誇りを失おうが、みじめだろうが、私はRoseliaの湊友希那でいたい!そのためにここにいさせてほしい!私はここで歌うことでしか…できないから」
燐子「友希那さんは、惨めなんかじゃない!…そんなこと、あるわけない!友希那さんはそうやってRoseliaのこと…ずっと考えて一人で悩んで誇りを取り戻そうとして…そうやって…一人で悩みぬいた友希那さんが…惨めなわけない!」
リサ「Roseliaの湊友希那でありたいって気持ち…そこに友希那の誇りはあるんだよ!」
紗夜「あなたは一度だって誇りを失ったことなんかない。ずっと、誇りを持ち続けていたからこそ、こうして悩み続けたんです」
あこ「あ、あこ!Roseliaの事やっぱり誰よりもかっこいいバンドだって思っています!Roseliaがかっこいいバンドでいるために、この六人の誰が抜けてもだめだって思います」
各々が思っていたことを打ち明ける
友希那「…ごめんなさい…こんな私を…もう一度受け入れてくれて…」
リサ「ううん、友希那。あたし達だって、ずっとRoseliaをみてこなかったのは同じ事なんだよ」
燐子「私達は…今…ようやくRoseliaになれたんです」
あこ「うん…うん!あこ、Roseliaが大好きです!!」
友希那「蒼…これが私達の答えよ」
蒼「無事に元通りになってよかった。俺はこれからも変わらずにRoseliaを支えていくよ」
あこ「これからもよろしく~蒼にぃ」
燐子「よろしく…お願いします」
紗夜「改めてよろしくお願いします」
リサ「蒼これからもよろしくね。でも、無理はしないでね」
友希那「いつかあなたを超えて見せるわ」
蒼「それは楽しみだ。だが、易々と越えさせないぞ」
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~翌日 CiRCLE~
今日は久々にバイトのシフトが入っていた。
まりな「美竹君、雰囲気変わったね」
蒼「そうですかね?」
まりな「前よりキリッとしているよ」
蒼「変ですかね?」
まりな「ううん、今の方がいいよ。」
蒼「ありがとうございます。さてと、仕事しないと」
まりな「そういう仕事熱心なところは変わってないね」
30分後~
蒼「まりなさんなんか手頃なライブってありますか?」
まりな「ちょっと待ってね。確か、一週間後にあるライブがまだ募集していたはず…」
蒼「できれば、参加したいのですが?」
まりな「うん、一枠だけ空いていたよ。じゃあ入れとくね。Star fifth――」
蒼「あ、待ってください」
まりな「あれ?君たちが参加するんじゃないの?」
蒼「そうですけど、バンド名はStar fifthじゃなくて――でお願いします」
外伝の内容は?
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BADEND
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5年後世界
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楓誕生まで
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10年後のAfterglow