諦めた夢をもう一度   作:hirag

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7話 産声

~一週間後~

 

 

宗太「そろそろ時間だな」

蒼「あぁ、そうだな」

哉汰「不安か?」

 

蒼「そうでもないさ。()()()()()のが新鮮に感じるだけさ」

 

劉「それもそうだな。なんせ今日は…」

和期「生まれ変わった。お前のお披露目だからな」

 

蒼「そんな大げさな」

 

まりな「Mond Umkehren(モーン・ウンケーレン)さんお願いします!」

 

蒼「さぁ、始めよう。俺たちの音楽を…」

「「「「おう(あぁ)」」」」

_________________

 

~友希那side~

 

数分前

 

リサ「友希那~今日CiRCLEでライブやっているらしいよ」

友希那「リサ…私達にはそんな暇はないわよ」

 

まりな「あれ?リサちゃん、友希那ちゃん。ライブ見に来たの?」

 

カウンターに居るまりなさんに声をかけられた。私たちはほかに構う時間がないのに..

 

友希那「いえ、練習しに来たのですが…」

 

まりな「できれば見て行ってくれないかな?彼らも喜ぶと思うし」

 

彼ら?誰がいるというの?

 

リサ「どうする?友希那?」

 

10分後

 

「「「「「ワーワーワー」」」」」」

 

リサ「すごい盛り上がっているね」

友希那「そうね。中々のメンバー揃いね」

 

参加するバンドを見ると最近、名前が売れているバンドばかりだ。でも…

 

友希那「リサ。Mood Umkehre って知っている?」

リサ「知らない、初めて聞くね。あ!次がそうだね」

 

まりな「Mond Umkehren(モーン・ウンケーレン)さんお願いします!」

 

リサ「友希那!あれ…」

友希那「えぇ、まさか彼らだったのね」

 

そこにはよく知っている人たちがいた。Star fifthの時とは違い全員が仮面を被っておらず、左肩に青色のマントを羽織っている。

蒼は珍しく()()()()()()()()()()()()()

 

 

蒼「皆さん初めまして~Mond Umkehren(モーン・ウンケーレン)です。早速ですが聞いてください

――ONENESS」

 

蒼「♪♪♪♪~」

 

私達より力強い歌 でも、繊細…普段とは違う弾きかたなのにこうまで鮮やかに奏でるなんて、流石ね。

 

「おい、この声聞き覚えないか?」

「確かにStar fifthの雲に似ているような」

 

あそこで歌っているの本人だけどね

 

リサ「みんないい顔で歌っているね」

友希那「そうね」

 

普段は仮面をして顔は見えなかったけど、あんな顔で歌っていたのね。あ、いま目が合った…

 

宗太「ありがとうございました。次の曲も聞いてください ――B-Bird」

_________________

 

~蒼side~

 

なんだ、友希那来ていたんだ。リサも一緒にいるし、なら全力を出さないとな…

 

♪♪♪♪~

 

蒼「あてもなく堕ちてゆく星の

   輝きは嘆きに似て

    絶え間なく 哀しみを抱くの

     それだけが真実なら~♪」

 

宗太「壊れてく景色の破片(かけら)に

    泣いている君が映るよ~♪」

 

和期「あたたかな記憶の中では

    強く手を繋いだまま…Ah~♪」

 

蒼・宗太「「想いは翼(はね)を広げて螺旋を描くように

       僕らの未来へ舞い上がる

        Oh, feel my soul 響く鼓動

        同じこの刻(とき)を生きてる~♪」」

 

蒼「思い切り叫ぶ声が聞こえない距離でも

   きっとその胸に届くから

    Go round and round,

     There is no end of the world

      同じ闇に浮かぶ夢を見よう~♪」

 

哉汰「閉ざされた地平の彼方に

    その影を 探しているよ~♪」

 

劉「いま此処で分かち合うものが

   痛みでしかないのなら~♪」

 

蒼・宗太「「祈りは翼(はね)を広げて 光を纏うように

       僕らの夜明けを連れて来る

        Oh, brave your truth 誇り高く

        同じこの刻(とき)を越えよう~♪」」

 

蒼「振り返るその瞳が 儚さに濡れても

   失くせない未来(あした)があるから

    Fly high and far,

     We can get out of the dark

      同じ惑星で笑い合える日まで~♪」

 

和期「優しさじゃ何も救えない

    呑まれてく矛盾の世界~♪」

 

哉汰・劉「「もし君と出会わなかったら

       孤独さえ知らないまま…Ah~♪」」

 

蒼・宗太「「願いは翼(はね)を広げて 

       永遠(とわ)を奏でるように

        風の向こうへと翔(かけ)て行く

        Oh, find the light その横顔~♪」

 

宗太・和期「「君とこの宇宙(そら)を見上げる

       運命の渦の中でこの手伸ばしながら

        Never come back again,

        I know I'm in my dream~♪」」

 

蒼「涙も受け止めるから同じ闇を照らし出せる日まで~♪」

 

 

この気持ちが友希那に伝わってくれたかな…

 

_________________

 

~友希那side~

 

貴方は私達が夢を叶えるその時まで一緒にいてくれるのね...

 

友希那「ありがとう。蒼…///」

リサ「ねぇ、友希那…この歌アタシ達も歌わない?」

 

友希那「いいわね。今度のライブで彼らに聞かせましょう」

 

蒼「ありがとうございました。最後にもう1曲お付き合いください。この曲は俺が変わるきっかけくれた人達に送ります。聞いてください--Reverse moon」

 

彼のギターソロから入り、次にキーボード、ベース、ドラムが入っていく。そして

 

宗太「♪♪♪♪~」

 

武崎君の力強い歌が会場を響かせている

 

リサ「この歌は宗太しか歌わないのかな?」

友希那「そうみたいね」

 

蒼はギターを楽しそうに弾いているだけだった。しかし、曲の終盤に入ると…

 

蒼「この声が君に届かなくても~♪」

 

「「「「僕は~♪」」」」

 

蒼「歌い続けるよ~交わした約束を守るために♪」

「「「「例え~♪」」」」

 

蒼「自分を見失おうとも、支えてくれる君の為に~僕は過去と向き合うよ~♪」

 

「「「「だから~♪」」」」

 

間奏の間に蒼は自分のローブを投げ捨てた。そして義手が露になる。

 

「あれ?義手じゃね?」

「だよな。でもすごい機敏に動いている!」

 

私達は見慣ていたけど、他の人からしたら驚くわね

 

蒼「一度諦めた夢だって君となら叶えられるよ

それがたとえ過酷な道だろうとも二人なら超えていけるさ~♪

 

この声を届けるために僕は生まれ変われたんだよ~今まで逃げてきたこの運命さえも君のために向き合ってきたんだ~だから君は僕のために

咲き狂ってくれよ~My Songstress~♪」

 

 

~蒼side~

 

歌い切った。友希那これが俺の答えだよ

 

蒼「聞いてくれてありがとう~」

まりな「Mood Umkehreさんありがとうございました」

_________________

 

~控室~

和期「お疲れ」

劉「いたな。お前の恋人」

 

蒼「あぁ、まさか来てくれるとは思わなかったけどな」

 

宗太「まぁ、初ライブを見てくれたから良かったじゃないか」

 

哉汰「どうする?このまま反省会する?」

蒼「もちろん、まずはONENESSだけど…」

和期「ちょっと待った。」

 

和期が待ったをかける

 

和期「折角、見に来てくれたんだから、感想ぐらい聞いてくれば?」

 

宗太「それもそうだな」

蒼「でも、反省会は…」

 

哉汰「反省会は次の練習の時にはなせばいいんじゃないか?」

 

劉「だな。ほら行ってこい!」

 

劉に背中を押され、控室から追い出される

 

 

~カフェエリア~

 

リサ「蒼~!こっちこっち~」

 

リサが手を振って居場所を教えてくれる。そばには友希那が微笑んでいた

 

友希那「お疲れ様、中々いいライブだったわ」

 

蒼「ありがとう、まさか来てくれるとは思わなかったよ」

 

リサ「今日は練習日で早く来たの。そしたらライブやっていたから見に来ちゃった」

 

友希那「どうして何も言わなかったの?」

 

蒼「昨日の今日だ。次のライブまで練習に専念すると思っていたから、邪魔にならないようにしていたけど…」

 

リサ「確かにそうだけど、得るものは多かったよね!友希那?」

 

得るものね...それは嬉しいな。

 

友希那「えぇ、そうね。蒼、貴方の気持ち受け取ったわよ。だから、今度のライブはぜひ来てほしい!私の…いえ、私達の気持ちを受け取ってほしい!」

 

蒼「当然だよ、最後まで見届ける。そう誓ったからな」

友希那「ふふ…蒼!Roseliaにすべてをかける覚悟はある」

 

懐かしく思えるこのセリフ…答えは当然…

 

蒼「かけるさ。例え、なにがあっても君たちの道を導くために」

 

友希那「ありがとう」

リサ「そう言えば、バンド名のえっと…」

蒼「Mood Umkehreかい?」

リサ「そう、それ名前の由来はなに?」

蒼「それはこれだよ」

 

俺は友希那達の前に一つのカードを置いた

 

リサ「これって」

友希那「タロットカードかしら?」

 

蒼「正解。このカードは月のアルカナ」

リサ「月?どうして月なの?」

 

蒼「すべてのタロットカードには意味があるのさ。聞いたことがあるだろ。正位置、逆位置とか」

 

友希那「確かに聞いたことはあるわね。詳しいことは知らないけど」

 

蒼「月のカードの正位置は、不安定、幻惑、現実逃避など悲劇が描かれている」

 

リサ「じゃあその逆位置は…」

蒼「逆位置は」

 

カードの向きを変える

 

蒼「過去からの脱却、徐々に好転、未来への希望、などの意味が込められている。俺は過去と向き合うことが怖かったでも、友希那やリサ、Roseliaのみんなと出会って向き合うことが出来たそれの意味を込めて。月(Mood)正反対(Umkehre)だ」

 

友希那「なるほどね、素敵だわ」

リサ「ホントね、でもなんで英語じゃないの?」

 

蒼「あぁ、それか元々このタロットカードはヨーロッパで作られたものなんだ。ほんとはフランス語でつけようと思ったけど、俺フランス語さっぱりだから少しわかるドイツ語にしたんだ」

 

友希那「ふふ…あなたらしいわね」

リサ「確かに蒼らしい」

蒼「かもな」

 

「「「ハハハハハ(フフフフフ)」」」

 

友希那「そうだ。このあと少し時間があるかしら?」

蒼「え?まぁあるけど」

 

リサ「じゃあ、早速だけど練習見てくれる?」

蒼「まぁ、少しだけならいいぞ」

 

 

~4日後 ステージ~

 

 

香澄「うう~なんか緊張してきちゃった!」

有咲「なんで香澄が緊張してんだよ。今日出るのはRoseliaだろ?」

 

蒼「あはは…でも気持ちは分かるよ」

 

今日はRoseliaの演奏を聞きに行くとPoppinPartyの戸山さんと市ヶ谷さんが来ていた

 

香澄「ですよね!この間の友希那先輩、なんだか辛そうだったし…ちょっと心配です」

 

有咲「まぁ、確かに…」

 

蒼「大丈夫だよ。友希那は答えを見つけることが出来たから」

 

有咲「だといいのですが…」

香澄「友希那先輩、Roseliaのみんな…がんばれ~!」

 

この前の演奏が最後の一押しになってくれたらいいけど…

 

香澄「蒼先輩!次ですよ」

蒼「そうだね。戸山さん。あっ」

 

いつもと違う衣装に見とれてしまった。歯車と時計がモチーフか

 

友希那「Roseliaです。まずは一曲」

 

そういったあと、Roseliaは演奏を始める。しかも聞き覚えがある音程だった

 

有咲「これって…」

香澄「この前、蒼先輩が演奏した…」

蒼「B-Bird…なるほどこの前見たことあるスコアがあるな思ったらこれか…」

 

友希那「♪♪♪♪~」

 

繊細…だけど華やか声、この何とも言えない満たされた感は…

 

蒼「…」

 

でも、この前に比べていい顔で歌っているよ。この景色を忘れないようにしないと これが本来のRoseliaか...

 

友希那「次は新曲です。私達で作った新しい曲、どうか聞いてください『Neo-A-spect』」

 

思いが伝わってくる…この5人は一度止まった時間を再び、動かそうとしている。そして歌に対しての気持ちも…5人で奏でるこの音を-----だと感じたよ。

 

_________________

 

~ライブハウス入り口~

 

リサ「あれ~蒼?」

蒼「あぁ、みなさんお疲れ様」

紗夜「蒼さん来ていたのですね」

蒼「まぁね、友希那に来るようにって言われたからな」

あこ「友希那さんいつの間に…」

友希那「サポーターを呼ぶのは当たり前でしょ」

燐子「そう…ですね」

 

感想を言いに来ただけど…

 

友希那「今から反省会をするけど、貴方も来るでしょ?」

 

蒼「え?」

リサ「蒼も、Roseliaの一員だからね」

紗夜「感想だけじゃなく指摘もお願いしますね」

 

あこ「蒼にぃ~今日のあこ一生懸命演奏したよ。それも蒼にぃのおかげだよ」

 

燐子「蒼さん…これからも…よろしくお願いします。」

友希那「頼りにしているわよ」

 

そうか。もう恐れる必要はないのだな。俺の居場所はここにある。この人たちに出会えてよかった…

 

蒼「あぁ、Roseliaを支えるのが俺の役割だからな」

リサ「じゃあ、行こうか。アタシたちのいつもの場所に」

 

叔父さん、俺…前を向くことが出来た。もう後悔はしないし、もう逃げたりしないよ

 

                                          Neo-A-spect FIN?

 

 

外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow
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