~美竹家~
蘭「お帰り、兄さん」
蒼「あぁ、ただいま...」
蘭「どうかしたの?」
こうゆう時だけ勘が鋭いんだから。
蒼「実は…」
友希那「お邪魔します」
蘭「湊さん⁉どうしてここに?」
友希那「彼の監視よ…」
蘭「え?かん…え⁉ どうゆう事?兄さん…」
蒼「それについては父さんたちにも話すから…後で」
~リビング~
母「いらっしゃい!友希那ちゃん」
父「いらっしゃい」
友希那「お邪魔します。お義父さん、お義母さん」
あれ?なんでもう呼び方変わっているの?いつの間にそんな打ち解ける中になったの?
父「それより、こんな時間にどうかしたのかい?」
母「そういえばそうだね。何かあったの?」
友希那「実は文化祭で彼と演奏することになりました」
蘭「!!どうゆうこと…?兄さん…」
あ、これは怒っている…
蒼「校長自ら頼まれたんだよ。客寄せのために演奏してくれって…まぁバンドメンバーは自由だけど…」
父「ほぅ」
母「それは大変ね」
蘭「でも、それと湊さんが家に来る理由になるのですか?」
友希那「彼は、音楽のことになるとすぐに無茶しちゃうから監視をする為にきました」
堂々と親の前で監視って言うなよ!
母「それはありがたいね」
父「同感だな。よろしく頼むよ」
蒼「え~」
蘭「ってことは、湊さん。家に泊まるのですか?」
友希那「そうなるわね。あぁ、もう親には連絡しているから心配ないわ」
いつの間に電話していたんだよ
父「それはいいが…部屋が…」
母「それなら蒼の部屋に泊まればいいじゃない!」
蒼・蘭「「はぁ!!」」
友希那「はい。そうします」
おい、そこ断れよ…客室で寝てもらえばいいじゃないか…
蘭「兄さん…変なことをしないでね」
蒼「しないよ!!」
_________________
~蒼部屋 友希那side~
友希那「思っていたより綺麗ね」
初めて彼の部屋に入ったけど、綺麗に整頓されていた
蒼「必要なもの以外は残さないからな」
友希那「そうなのね」
蒼「じゃあ、俺は着替えてくるから」
彼は部屋から出ていった。残された私は机に置いてあるノートに目が付いた。
友希那「このノートは…」
ノートの内容は、Roseliaの練習メニューとMood Umkehreの反省ポイントが書かれていた。
友希那「相変わらず細かいわね」
ページを遡っていると…美竹さん達…Afterglowの反省ポイントも見つかった。
友希那「本当によく見ているのね…これは…」
最初のページを開くと、あの曲のスコアが書かれていた
友希那「すごい…完璧に書かれている」
蒼「完成させるのに長い時間が掛かったけどな」
友希那「!!」
後ろに振り向くと着替えを終えた彼が後ろにいた
友希那「も、戻っていたのね」
蒼「今さっきに戻ったところだ。ノートをじっくり読んでいたから邪魔しないようにしていたが…最初のページを見てしまったか…」
友希那「どうしてこんな完璧な物があるの?私は貴方にLOUDERのスコアを渡した記憶はないのだけど?」
彼の表情が暗くなる…
蒼「あぁ、それについてだが、まだ友希那には話していなかったな…俺の才能について」
友希那「才能…武崎君から聞いたわ。絶対音感を持っているのね」
蒼「絶対音感か…それは少し違うよ。」
友希那「どういうこと?」
彼はベットに座り、話を始めた
蒼「俺の才能は音楽だけじゃない」
友希那「どうゆう事?」
蒼「俺は視覚と聴力が長けているらしい」
友希那「?」
蒼「わからないか…実演するか」
そういって彼はギターを肩にかけて弾き始めた
蒼「♪♪♪♪~」
友希那「この音は…」
紗夜と同じ演奏…手の動きも音も同じ。目をつぶって聞けば本人と間違えるほど
蒼「どう感じた?」
友希那「紗夜と同じ演奏だったわ」
蒼「そうだろ…一度聞けば音や動き、二度聞けば、演奏者の癖がわかる、三度聞けば完全に本人の演奏をコピーできる。それが俺の才能」
友希那「コピー…」
蒼「だが、この才能の弱点は両方成立しないと発揮しない。つまり、音が有っても本人の動きを見ないと出ない。逆もしかりだ。
俺はこの才能が嫌いだった…再現をして見せると「気味悪い」って言われたりした。」
コピー。確かに彼の再現度は高い…かといって、彼の創作能力は高くないわけではない…
友希那「…」
蒼「でも、もうそんなことはどうでもいい。過ぎたことを今更考えてもどうにでもならない。今はこの才能を人のために、Roseliaのために活かしていくって決めたから」
今初めて明らかになった彼の才能…でも才能なんて関係ない。
友希那「頼りにしているわよ」
蒼「あぁ、任せろ」
母「蒼、友希那ちゃんごはんにするよ~」
_________________
友希那「ごちそうさまでした」
蒼「ごちそうさま」
母「お粗末様でした」
なるほどね。蒼が料理上手なのは、お義母さんの料理を真似ているからなのね
蘭「湊さんかなり食べましたね…」
友希那「美味しくてつい…」
蒼「よく歌うからしっかり食べて運動も必要だからな」
友希那「そ、そうね」
父「ところで、蒼。明日の予定はあるのかい?」
蒼「うん?明日は隣町に行くつもりだけど?」
蘭「あれ?この前出来たライブハウスは行かないの?」
蒼「あぁ、遠出のついでに見に行くよ」
母「どうせなら友希那ちゃんも連れていけば?」
父「それはいい。連れていけばいいじゃないか」
蒼「でも…」
蘭「もしかして「あれ」に乗っていくの?」
あれ?何の事かしら?…
蒼「あぁ、乗っていくつもりだよ。でも連れていくとなると…ヘルメットが…」
蘭「それなら、アタシのヘルメットを使えばいいじゃん」
蒼「いいのか?」
蘭「仕方ないじゃん。湊さんにケガしてもらいたくないし」
ケガ? 待って、私何されるの?
友希那「ま、待ってください。何の話をしているのですか?」
父「うん?なんだ。蒼、まだ話していなかったのか?」
蒼「あ、言い忘れていた」
蘭「はぁ~やっぱり…」
友希那「???」
蒼「実はこの前の夏休みの時にバイクの免許取ったんだ」
_________________
~蒼部屋~
友希那「意外ね、貴方がバイクの免許を取るなんてね」
お風呂から上がった私は蒼のお古の服に着替え、髪を梳かしながら聞いた
蒼「そうかな?電車で止まらないところに行ったりするのに便利だから取ったんだけどな」
友希那「ところでよさそうな曲はあるの?」
蒼「これと言ってピンとこないな てか、友希那もそんなところにいないでこっちに来てみてくれないか?」
友希那「仕方ないわね」
彼のパソコンを見る。そこには彼の音楽ファイルが開かれていた
友希那「かなりの曲を入れているのね」
蒼「まぁな、カバー曲を作るとならかなりの曲を最新の曲やベストアルバムとかカバーした方がいいだろ」
友希那「そうね。あ、この曲は?」
蒼「あぁ、この曲か…取り敢えず流してみるか?」
友希那「えぇ」
♪♪♪♪~
友希那「いいんじゃないかしら」
蒼「同感だな。この曲テンポが速いけど大丈夫か?」
友希那「大丈夫よ」
蒼「なら一曲目は決まりだな。さて次は…これなんてどうだ?」
♪♪♪♪~
友希那「これで行きましょう」
蒼「いや…三曲やるのにこの曲は負担が大きいかな?」
友希那「分かったわ。でも、私は貴方とデュエットしたいけど?」
蒼「別にいいけど…なんでだ?」
友希那「今の私は貴方と張り合えるのか気になっていたのよ。あと、貴方と演奏したことがないから…///」
蒼と演奏をしたことは今までなかった。彼以外のメンバーとは一回だけ演奏したことはあったけど…
蒼「じゃあ、この曲なんかどうだ?」
♪♪♪♪~
蒼「どうだ?」
友希那「いいんじゃないかしら。この曲ならお客さんも盛り上がるでしょ」
蒼「よし、これで二曲決まった。最後の三曲目は…」
蒼が三曲目を選ぼうとしていた。私は時計を見て、彼を止めた
蒼「なに、友希那?」
友希那「時間を見て頂戴」
蒼「時間? あ、もう0時か…かなり考え込んだな。だけどもう少し…」
再びパソコンに手を伸ばす。こうなったら……
蒼「うん?何やってんだ?友希那」
友希那「今日はもう休みなさい。さもないと…」
確かここをこうして…あ、取れた
蒼「あ、ちょ、返してくれよ」
友希那「ダメよ」
左腕の義手を取り上げた。こうでもしないと蒼は止められそうにないから…
蒼「わかった、わかったから」
友希那「それでいいのよ。全く、明日は出かけるのでしょ?もう休みなさい」
蒼「あぁ、そうするよ。そういえば本当にいいのか?俺の部屋で寝るの?」
友希那「別に構わないわよ。蒼なら変なことしないって信じているから」
蒼「そういう問題じゃないと思うけどな~ っておい!なんで俺のベットに入っているんだよ⁉」
私が蒼のベットに入ろうとした瞬間、蒼に止められた
友希那「何か問題あるかしら?」
蒼「あるに決まっているだろ!」
友希那「別にいいでしょ?合宿の時に一度一緒に寝たじゃない。今更よ」
蒼「はぁ~狭くても文句言うなよ」
友希那「分かったわ」
_________________
~蒼side~
ベットに入って友希那はすぐに寝た。今日は驚くことが多かった。あの騒動以降、友希那は変わった。
この前は俺とリサにクッキーを作ってくれた。もしかしたらこれが本来の友希那なのかもしれない。もし、友希那が音楽をやっていなかったら……もし、俺がいなかったらどうなっていたのだろうか?
_________________
~朝~
蒼「う、う~ん」
目が覚める、時間は…7時か。出かけるにはまだ時間があるな。そうだ、朝食の準備をしないと…
蒼「あ、あれ」
身体を起こそうとするが起きられない。掛ふとんを取ると友希那ががっちりホールドしていた。
蒼「ちょ、く、苦しい」
友希那「う~ん」
腕を離そうとすると余計に力が加わってくる。左腕がないからうまく離せないし。てか!俺は抱き枕かよ!!
友希那「放さないわよ。ニャーンちゃん、フフ…」
猫の夢を見ているのか?いやにしてもこの力で抱かれる猫はかわいそうに思える。
蒼「こうなったら…あれを」
目覚まし時計の針を9分進める。よし、あと一分で…
Jiririririririririri
腕の力が弱まった!よし、この隙に抜け出す
友希那「う~ん、うるさいわね~」
蒼「お、おはよう」
友希那「おはよう」
目をこすりながら朝の挨拶を返す
蒼「朝飯の準備しておくから、着替えたら下に来てくれ」
友希那「分かったわ~」
今度からは対策しておかないとなこれは…
_________________
朝食を食べ終え、バイクの点検をしていると友希那がやってきた
友希那「行く前に少し家に寄ってくれないかしら?」
蒼「あぁ、そうだな。制服で動くと目立つよな。はいこれ」
友希那にヘルメットを渡す。
蒼「さぁ、行こうか。しっかりつかまって」
友希那「えぇ」
エンジンをかけ、走り出す。やっぱり風が気持ちいい、この疾走感たまらないな
友希那「ね……す……い」
全然聞こえない。そういえばインカムの説明していなかった
蒼「友希那ヘルメットの横にあるボタン押して」
後ろでゴソゴソ布がこすれる音が聞こえる。
友希那『聞こえるかしら』
蒼「あぁ、さっきなんて言ったんだ?」
友希那『少し飛ばし過ぎていない?』
蒼「法定速度の40キロぐらいしか出ていないけど」
友希那『そうなのね、風が強いからそう感じるのかしら?』
蒼「かもな。さぁ、着いたよ」
友希那「ありがとう、少し待っていて」
そういって友希那は家の中に入っていった。さて、待ちますか
リサ「あの~この家に何か用があるのですか?」
10分ぐらいしたかな。リサが声をかけてきた。ヘルメットで顔が分からないからか、すごくよそよそしい感じだった
蒼「リサ、俺だよ」
ヘルメットを取り話しかける
リサ「なんだ、蒼か。いや~不審者かなって思っちゃった」
蒼「不審者って…あ、そうだ。文化祭の件、引き受けてくれてありがとう」
リサ「ううん、こちらこそありがとうね。一度ぐらい蒼と演奏したいと思っていたからね」
友希那も同じことを言っていたな…まぁ、俺も一度ぐらい演奏してみたいと思っていたけど
蒼「練習日程は今日中に送っておくよ」
リサ「りょうか~い☆。それにしても、どうしてここにいるの?」
蒼「今日は新しく出来たライブハウスに行く予定だったけど、友希那も行きたいっていうから一緒にいくんだ」
リサ「そうなんだ~あ、そういえば昨日は友希那の部屋ずっと真っ暗だったけど。何か知らない?」
蒼「あぁ~それについては…」
リサに昨日の出来事を話した…終始リサは苦笑いしていたが…
リサ「そ、そうだったんだね~一応確認だけど変なことしてないよね?」
蒼「してないよ!寧ろ、友希那に殺されそうになったけど」
リサ「え、なにそれ気になる」
そんな話をしていると…
友希那「待たせたわね」
リサ「あ、おはよう。友希那」
友希那「おはよう、リサ。」
蒼「じゃあ、行くか。リサまた今度学校で」
リサ「じゃあ、またね。友希那~蒼を困られるのもほどほどにね」
友希那「?」
首を傾げる友希那そりゃそうだろ。夢現の出来事だからな…
_________________
~道中~
友希那『リサと何を話していたの?』
蒼「昨日、友希那が帰ってこなかったことを聞かれたり、文化祭の事について話したよ」
友希那『そうだったのね』
蒼「そういえば…」
そんなこんな、いろいろ話をしていたら着いた
蒼「えっと…ここだな」
友希那「Galaxy…ここがそうなの?」
そこにはマンションが建っていた傍には地下に続く階段があるだけだ
友希那「行きましょうか」
蒼「あぁ」
~Galaxy~
思ったより狭いライブハウスだな。いまは無人だから広く見えるがここに人が入るとしたら大体20から30人ぐらいだろう。
友希那「思ったより狭いわね」
蒼「そうだな。まぁ、でもCiRCLEでライブできないときに利用するのはありだな」
友希那「そうね。私達はどこでも関係なく演奏するだけだもの」
蒼「じゃあ、そろそろ行くか」
友希那「そうね」
さて、隣町についたらどうするか。
蒼「どこか行きたいところある?」
友希那「そうね…遊園地とか…どうかしら?///」
~10分後
蒼「にしても、意外だな。友希那が遊園地に行きたいなんて」
友希那『そうかしら?』
蒼「うん。この前まで音楽のこと以外興味なかったのにな」
友希那『そうね。こうなったのは何処の誰かのせいね』
蒼「もしかして俺のせいか?」
友希那『あら?分かっているじゃない…ふふ…』
いたずらぽくそう呟いていた。
この後、俺達は遊園地を堪能した。
後日、Roseliaの練習時にリサから質問攻めをされた。
外伝の内容は?
-
BADEND
-
5年後世界
-
楓誕生まで
-
10年後のAfterglow