諦めた夢をもう一度   作:hirag

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華道になぞって花言葉でタイトルつけようとしましたが、辞めました。大変だから
お盆休みが終わり、仕事も再開しました。結局コロナでどこにも出かけることが出来ませんでした。
来年にはどこか出かけたいな~


2話 喪失

結局、あの後は何事もなく解散し、蘭たちはスタジオに向かった。練習を見てくれるように頼まれたが、父が待っているはずだから断った。

そして今和室で父が来るのを待っている。

 

父「すまない。待ったかな?」

少し焦った様子で父が来た。

 

蒼「いや、待ってないよ。」

父「そうか。では、単刀直入に言おう。華道の後継ぎはお前じゃなく ()()()() 」

 

一瞬何を言っているのか理解が出来なかった。質の悪い冗談だと思った。

 

蒼「なんで…どうして…あの時、バンドをやめた時。あれ程「跡を継いでほしい」て言っていたじゃないか!!」

 

父「15回」

蒼「えっ」

 

父「お前が指を切ろうとした数だ。それに片腕のお前に無理に華道を続けさせたくはない。お前には自由にやりたいことをやればいい。」

 

父にとっては善意で言っているのだろう。だがそれは出来ない。片腕だけ残された俺に唯一出来ることなのに。それさえ失えば生きる意味が無くなってしまってしまう。

 

父「今すぐとは言わない。少し考えるといい。」

そう言って父は和室を出ていった。

 

蒼「どうすればいいんだ?」

 

何も考えられなかった

_____________

 

昨日から考えているがわからない。今日から学校だ。出来るだけ顔に出さないようにしなくては、特にみんなの前では。

そんなことを考えていると、肩をつかまれた。

 

??「もぅ、さっきから呼んでいるのに、無視しないでよね。」

 

蒼「あぁ、今井さん、湊さんもすみません、気が付きませんでした。」

 

友希那「おはよう、顔色悪いけど大丈夫?」

 

茶髪のギャルこと今井リサ、この人はコミュ力が高くて少し苦手だ。もう一人銀髪ロングの少女 湊 友希那、この人には少し負い目がある。

 

リサ「珍しいね。友希那がほかの人を気にするなんて」

 

友希那「そうかしら?」

 

蒼「それで、どうしたのですか。俺に話しかけるなんて?」

 

リサ「なにか、悩んでそうに見えたから話しかけただけだよ」

 

全くこの人は、劉同等の観察能力でもあるんじゃないか。

 

蒼「そんな風に見えましたか?大丈夫ですよ。少し眠たいだけですから」

 

リサ「まぁ、確かに朝は眠たいよね」

友希那「何しているの?遅刻するわよ」

蒼「あぁ、そうですね。少し急ぎましょう。」

リサ「あっ、ちょっと待ってよ~」

 

俺たちは急いで登校した。

 

 

~学校内~

 

教員「…であって、この時代ではこのように…」

 

つまらない。以前に増してつまらない、と言っても寝る気にもならない。適当な理由付けて抜け出すか。

 

~蘭side~

 

昨日から兄さんの様子が変だ。話しかけても反応しない。今朝はお弁当忘れていっているし、

普段ならあり得ないことばかりだ。それに父さんからバンドのことを遊びと言われた。華道の跡を継げとも言われた。そんなのどうでもいい。昨日みんなと喧嘩したしどうすればいいのかな。屋上でそう考えていると…

 

蒼「授業抜け出して何しているんだ?」

 

蘭「そういう兄さんこそ、サボり?」

 

蒼「俺は先生言って堂々と抜け出してきたが、そっちはどうなんだ?ずっとここにいるんじゃないか?」

 

蘭「兄さんには関係ないでしょ。」

 

蒼「そうだな。今から言うことは独り言だ。軽く流しといてくれ。昨日父さんに華道の後継ぎを蘭にすると言われた。」

 

蘭「えっ?」

蒼「こうも言われた。代わりに好きなことをすればいい てね」

 

この時あたしは嫌な予感がした。兄さんはバンドを辞めて華道に熱心に取り組んでいた。その姿は生き甲斐にしているように見えた。そんな兄さんがとる行動は碌なことがなかった。

 

蒼「でも、華道だけはやめないよ。これだけは誰にも譲れない。」

 

でも、あの時とは違うように見えた。

 

蘭「あたしも独り言。この前父さんにバンドのことをごっこ遊びて言われた。あたしにとってバンドみんなと一緒に入れる場所なのに。そんなみんなとも昨日喧嘩しちゃったけど」

 

蒼「そうだったんだな、どうにかして父さんを説得しないとな。」

 

蘭「何か考えがあるの?」

 

蒼「まだ何も考えてない、だが少し時間をくれ。説得する方法を見つける。」

 

そう言って兄さんは屋上を後にしていった。

蘭「結局、兄さんに頼ってばっかりだねあたしは」

_____________

 

~放課後~

 

哉汰「今日はバイトあるんだろ?」

帰り支度をしていると哉汰がそう聞いてきた。

蒼「あぁ、そうだがどうした?」

哉汰「ライブの情報とか調べといてくれないか?」

 

蒼「分かった。大方、宗太あたりがライブ出たいとかいったのだろ」

 

哉汰「そう。てことでよろしく」

蒼「じゃあ、また明日」

 

ライブか…叶うならばもう一度やりたいな。おっと早くいかないと…。

 

リサ「あれ?蒼、今からバイト?」

 

校門前でリサさん達に遭遇してしまった。

 

蒼「そうですよ。湊さんは今日予約入れていましたね。」

 

友希那「えぇ、次の予約だけど明日同じ時間帯空いているかしら?」

 

全く、この人はほぼ毎日予約入れているな。

 

蒼「確か空いていたと思いますよ。では、空いていたらその時間に入れておきますね」

 

そんな会話をしていると

 

友希那「リサ、私はバンド組むことにしたわ。」

リサ「え? 友希那、今の話ってマジ!?」

 

友希那「本当よ。まだギターとボーカルだけど、コンテストに向けて、新しい曲も出来てきているわ」

 

リサ「そっか…教えてくれなかったからびっくりしたじゃん」

 

??「友希那さん…お願いします。」

 

中学生ぐらいの子が湊さんに駆け寄ってきた。 うん? 何処かであったような?

 

リサ「あこ?なんでこんなところに」

 

あこ「あ、リサ姉、それに蒼兄。」

 

蒼「久しぶり、あこ。その手に持っているのはスコアか?」

 

そのスコアはかなりボロボロになっていた。そうとう練習したのだろう。

 

あこ「あこは友希那さんのバンドに入りたいのです。」

友希那「何度も言っているけど、遊びじゃないの」

あこ「あぅ」

 

湊さんはあこをバンドに入れるつもりはないらしい。果たしてそれはこの子の音を聞いて判断したのか?

 

蒼「湊さん、音 聞いてみました?」

友希那「えっ? 聞いてないけど」

 

蒼「だとしたらその判断は正しくありませんよ。彼女のスコア見てください、こんな()()()()になるまで練習をした証拠でしょう。」

 

あこ「そうです。友希那さんに認めてもらうためいっぱい練習をしました。」

 

そう言ったあこの目には、真剣さが伝わってきた。

 

友希那「わかったわ、一回だけセッションしてあげるわ。それであなたの実力をみる。」

あこ「ありがとうございます。」

 

ギターとボーカルとドラム、これだけじゃあリズムが安定しない。

 

蒼「湊さん、ベースかキーボード弾ける人に心当たりありますか?」

 

リサ「あたし、弾けるけど?」

 

蒼「なら弾いてくれませんか?スタジオにベース置いていますし」

 

リサ「でもブランクあるんだよ。大丈夫かな?」

 

蒼「ベースやドラムはバンドの支えるのに重要な役割です。それに貴女も()()()()()()()を決めたのでしょう。」

 

リサ「え?どうしてそれを?」

 

この人は湊さんを影から支えようとしている、俺と同じように。

 

蒼「貴女は俺と似ているそれだけですよ。さて行きましょうか。」

 

リサ「う、うん」

 

この人にもなにか辛い過去があるのだろう、じゃないと湊さんがバンドの話をした時に、あんな()()()()をしないはずだ。




次の話は明後日ぐらいに投稿します。

外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow
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