諦めた夢をもう一度   作:hirag

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今回で文化祭編が終了です。
そして次回は年末に投稿予定です


7話 怒り

リサ「おつかれさま」

麻弥「お疲れっス」

つぐみ「あっという間に終わりましたね」

 

リサ「そうだね。中々できない体験でアタシは楽しかったな」

 

ステージでも演奏が終わり、各々が感想を述べている

 

友希那「蒼、気持ちは分かるけど演奏中はしっかり集中して」

 

蒼「バレていたか…」

友希那「えぇ、またやるときは全力で演奏してね」

蒼「ふっ…友希那には敵わないな」

友希那「貴方はこれからどうするの?」

 

蒼「俺は少し会長と今後の動きの確認をしてからクラスに戻る」

 

友希那「そう。じゃあ、先に戻って準備をしておくわ」

蒼「あぁ、分かった」

 

 

~更衣室~

 

友希那「大和さん、本当にこれを着ないといけないのかしら」

 

麻弥「仕方ありませんよ。仮装喫茶なので」

 

仮装喫茶には私は反対していたけど、多数決で決まったなら仕方ない。でも、メイドのコスチュームを着るとは想定していなかった。

 

友希那「大和さんはどうして衣装を着なかったの?」

 

麻弥「自分は調理担当だったので着なくて済んだみたいです…でも、蒼さんが喜んでくれると思いますよ!」

 

友希那「そ、そうかしら…///」

 

仕方なく着てみたけど、なんだか落ち着かいない…それに少し恥ずかしい

 

麻弥「さぁ、湊さん行きますよ」

友希那「え⁉あ、ちょっと」

 

~教室~

 

蒼「宗太、現状は?」

 

宗太「特に問題はないな、それにしてもなんでまだ着替えてないんだよ?」

 

蒼「今から着替えにいくさ。でも、少し気がかりが…」

 

クラスに戻ってみると…蒼と武崎君が現状の確認をしていた

 

友希那「蒼。貴方の出番は終わったのだからそろそろ着替えてきたら?」

 

蒼「あぁ、そうさせてもらうよ友…希……那?」

 

蒼が私を見た瞬間固まった。何だか余計恥ずかしく思えるわ

 

蒼「友希那…あの…その…に、似合っているよ」

友希那「あ、ありがとう…///」

蒼「と、取り敢えず。き、着替えてくるよ」

 

蒼が走り去っていった

 

5分後

 

友希那「いらっしゃいませ。こちらの席にどうぞ」

生徒「湊さん、これ3番テーブルに」

友希那「えぇ」

生徒2「湊さん、これ飲み物を…」

 

なかなか、大変ね。蒼は良く平然とやってのけたわね。本当に凄いわ

 

リサ「ヤッホー!友希那、頑張てる?」

友希那「リサ…」

リサ「友希那が接客できているか気になってきちゃった」

 

友希那「今のところ忙しくてうまくいっているか分からないわ」

 

リサ「そうみたいね。あれ?蒼は?」

友希那「着替えに行っているわ」

 

リサ「そうなんだ。あ、ジンジャーティーとパンケーキ一つお願い」

 

友希那「えぇ、分かったわ」

 

リサの注文を調理係の人に伝えていると武崎君の会話を耳にした

 

宗太「はい!分かりました。えぇすぐそちらに…すまない湊。俺少しだけ持ち場を離れる」

 

リサ「どうかしたの?」

 

宗太「どうやら一年のクラスに不審な奴が出たらしい。だから今から巴ちゃんと合流して顔を確認しに行くけど、もうすぐしたら蒼も戻ってくるからそれまで辛抱してくれないか?」

 

友希那「えぇ、分かったわ」

リサ「気を付けてね」

宗太「あぁ、分かってる」

 

武崎君は走り去っていったあと、私は何だか嫌な予感がした

 

生徒3「湊さん、お客さん案内して~」

友希那「分かったわ」

 

席に案内するために扉に向かう。扉には一人の男性がいた。しかし、なぜか体が拒否反応を示した。この人は危険だ、自然とそう思ってしまった。

 

男「あの…席に案内してくれない?」

友希那「た、ただいま案内します」

 

男を席に案内して少し離れたところに移動する。

 

リサ「どうかしたの?友希那?」

 

友希那「あの人、少し怪しいと思うわ。何だか周りをずっと見渡しているし…」

 

リサ「確かにそうだね。蒼、早く戻ってこないかな」

 

私達が話をしていると…

 

女子生徒「も、申し訳ございません」

 

男「申し訳ございませんじゃねーよ!!やけどしたじゃねーか!!」

 

どうやら、運んでいた飲み物をこぼしたようだ。でも私は男のある行動を見た

 

男「どうしてくれるんだよ!!」

女子生徒「申し訳ございません」

男「これは相応の代償を払ってもらわないとな」

 

男が女子生徒に手を伸ばそうとしていた。

 

リサ「ちょっと!!友希那!!」

 

私は止めないといけない思い。男と女子生徒の間に入った

 

男「何の用だ、嬢ちゃん。俺はこの子に話があるんだが」

 

友希那「いい加減にしなさい!この子はただ飲み物を運んでいただけじゃない。それなのにあなたは足を引っかけて転ばせようとしていた」

 

そう。この男はわざと、この子の足を引っかけバランスを崩させた。

 

男「何を証拠に言ってんだ!お前も代償を払ってもらおうか」

 

男が手を伸ばしてきた。

 

 

蒼「お客様!少々おいたが過ぎますよ」

 

目を開けるとそこには男の腕を掴んでいる蒼がいた

 

男「な、なんだお前は」

蒼「生徒会の者です。大丈夫か友希那?」

友希那「えぇ!」

蒼「その子と一緒にすこし離れてくれ」

友希那「分かったわ。さぁ、こっちに」

女子生徒「は、はい」

 

蒼の指示に従い少し離れた場所に移動し様子を伺う

 

蒼「さて、お客様、店員ですら少しミスをすることもあります。ですが手を上げることには感心しません」

 

男「俺は客だぞお客は神様だろ!俺が何しようが問題ないだろ」

 

蒼「この臭いは…なるほどな…」

男「何ブツブツ言ってんだ!!てめぇ!!」

 

蒼「お客様、つかぬ事をお聞きしますが、数日前に花屋で女の子を見かけませんでしたか?」

 

男「あ⁉、そういえば見かけたな。赤いメッシュを入れた子がそれがどうした?」

 

赤いメッシュ 男はそう言った。てことはこの男が美竹さんを…

 

蒼「俺は女の子としか聞いていないぞ。どうして赤いメッシュが入ったって知っているんだ?」

 

男「な、だからどうしたってんだよ!!」

 

逆上した男が蒼に殴りかかった。しかし蒼は微動せず殴られた

 

蒼「痛ってぇ…やはりお前か…よくも俺の妹に手を出したな!!」

 

蒼が男を殴り飛ばした。男に歩み寄り、こういった。

 

蒼「知っているか?人間には206の骨があるんだ。数本ぐらい折れても死にやしない。だからさ、これ以上被害者が増えないように両手の骨を砕いても大丈夫だよな!!」

 

男「ひぃ」

 

そう言った蒼は笑みを浮かべた、しかし、その笑みは狂気じみていた。止めないと…

 

友希那「蒼!もうやめて、これ以上やる必要はないわ!」

 

蒼「放せ!友希那!こいつはお前にも手を出そうとした!それだけでも許せない!」

 

リサ「だからってこれ以上手を出していい理由にならないよ!」

 

リサも止めにはいる、けど、蒼の怒りは止まらなかった

 

男「へへ、お前の妹はあの時、尻を触っただけでビビッて動かなかったからそのまま胸を触ろうとしたが赤髪の女に…」

 

男はよろよろと立ち上がりながらそう言った。その瞬間

 

蒼「黙れ!!」

男「ふぎゃ!」

 

怒り狂った蒼は男の顎に蹴りを入れ、気絶させた。

 

蒼「やはりこいつは殺す!!いや、殺すだけでは気が済まない!」

 

リサ「蒼!」

蘭「兄さんもうやめて!!」

 

騒ぎを聞きつけた。武崎君と美竹さんが到着した

 

宗太「あぁ~これは間に合わなかったみたいだな」

蒼「蘭…分かっているのか?こいつは…」

 

蘭「分かってる。でも、そんな奴のせいで兄さんには絶対後悔してほしくない!アタシのためにそこまでしてほしくない…」

 

その言葉を聞いたからか、蒼が膝からぐずれていった。

 

蒼「後悔か…俺は間違っていたのか…なぁ友希那…」

 

友希那「分からないわ。でも、これ以上危害を加えていたら道を踏み外していたと思うわ」

 

蒼「そうか…」

紗夜「こっちです!」

 

紗夜が幸成さんと宇田川さんそして警察の方を連れてきた。

 

幸成「失礼、通してくれ。宇田川さんこの人物かい?」

巴「はい!こいつです」

幸成「これは酷いな…蒼くん…君がやったのかい?」

蒼「はい…全てやりました…」

 

蒼の声には気迫がなかった

 

幸成「じゃあ、行こうか」

蒼「はい…」

 

蒼はよろよろと立ち上がり、警察の人たちと共に去っていく

 

警官「目撃者の方はこちらについてきてください」

 

私とリサ、そのほかの生徒数人は事情聴取を受けることになった

 

_________________

~夕方~

 

事情聴取が終わったころには後夜祭が始まっていた。

 

 

「「「「「アハハハハハハハ」」」」」」

 

みんなお昼に起こった出来事がなかったように騒いでいた。

 

モカ「あ、湊さん」

 

廊下を歩いていたら後ろから青葉さんに声をかけられた。

 

友希那「青葉さん…美竹さんは?」

 

モカ「蘭ですか~?こっちも探していますが見つからないのですよ~」

 

友希那「そう…」

 

モカ「あ、でもあ~くんならさっき階段を上っていきましたよ」

 

友希那「⁉そう…ありがとう。青葉さん、私少し用事を思い出したからこれで」

 

階段を駆け上がり、周りを見渡す…彼の姿が見えなかった。でも、耳を澄ませると微かにギターの音が聞こえた。

 

友希那「屋上のほうから…」

 

さらに階段を駆け上がり、屋上の扉を開ける

 

友希那「いた…!」

 

蒼「♪♪♪♪~」

 

蒼はギターを弾きながら歌っていた。その横には美竹さんが寄り添っていた

 

蒼「来たか」

 

私に気が付いたみたい。弾いていたギターを辞め、美竹さんの頭を撫で始めた

 

蒼「そろそろ、来ると思ったよ」

友希那「戻ってきていたのね」

 

私は彼の横に座り美竹さんの顔を覗き込んだ

 

蒼「寝ているよ。あいつが捕まって、ホッとしたんだろう。悪いがこのままにしてあげてくれないか?」

 

友希那「えぇ」

 

蒼「すまなかった…あの時の俺はどうかしていた」

 

友希那「あの時は私や美竹さんの事を思って行動したのでしょ?気にしていないわ」

 

蒼「そう言ってくれてありがとう。俺は明日から一ヶ月、自宅謹慎処分になった」

 

友希那「え⁉」

 

彼は呟くようにそう言った。私達は彼が正当防衛だと証言したのに…

 

友希那「でも、貴方は正当防衛だったじゃない!」

 

蒼「あぁ、だけどやり過ぎた。もし、友希那達が止めてくれなかったら、俺は少年院の送還されていたかもしれない」

 

友希那「そんな…」

 

蒼「でもいいんだ。これ以上の被害が出ない…いや、友希那が無事なら俺はどうなってもよかった」

 

友希那「バカ!貴方がどうなってしまうか私達は心配していたのよ!それなのに自分勝手な…」

 

蒼「ごめん…でも仕方なかった。あいつは麻薬をしているとわかったから」

 

友希那「どういう事?」

 

蒼「蘭は煙草の臭いって言っていたけど、正しくは薬物の臭いだ」

 

友希那「どうしてわかったの?」

 

蒼「臭いもそうだけど歯がボロボロだったから、それを警察に調べてもらっているけど黒だろうな」

 

友希那「そうなのね。でも、今後こんなことはしないって約束して」

 

蒼「分かった、今後こんなことはないようにするよ」

友希那「ねぇ、蒼…///最後にキスして…///」

蒼「あぁ」

 

合宿以来の口付け…暫く彼に会えないからいいよね?

 

この後、後夜祭が終わるまで私達はずっと一緒に居た。

 

外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow
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