諦めた夢をもう一度   作:hirag

55 / 85
2話 謹慎生活2

処分を受けて、二週間が経った。

 

学校では、日菜さんが次期生徒会長を引き受け、つぐが副生徒会長に決まったらしい。

俺は今回の騒動で生徒会を辞めさせられるはずだったが、日菜さんと生徒会長が学校長を説得したおかげで、俺を書記のままになったらしい。

 

バンドについては、俺の謹慎処分が終わるまでに各自で練習をすることが決定した。SWSについては友希那達には黙っておくことにしたのは、彼女たちからしたら苦い思い出だから。

 

そして、あの文化祭で捕まった男は、俺の思った通り。あの男は薬物に手を出していたそうだ。薬物乱用+わいせつ行為で、10年以上は刑務所に入ることになるらしい、おかげでこの数日間は平和に暮らせた。

 

蘭もすっかり元気になり、次のライブではRoseliaと対決するって言っていたな、見に行きたいけど。それも無理だろうな…

 

授業については驚くことに友希那が教えてくれることになった。でも、当の本人が理解しているかどうか分からないが…

 

俺は普段、みんなが学校にいる時間帯にGalaxy行ったり、家で華の練習などして時間を潰していた

 

友希那『変わりはないかしら?』

 

週末には友希那から連絡をしてくれる

 

蒼「あぁ、いつもと変わらないよ。対バンするって聞いたよ」

 

友希那『そう。美竹さんも貴方に劣らずライバル意識が強いわね』

 

蒼「はは…まぁいいじゃないか。Roseliaにとっていい刺激なって」

 

友希那『そうね。今度のライブだけど…まりなさんに撮影してもらうことになったわ』

 

蒼「そうか、それなら見返し出来るな」

 

友希那『そうね。謹慎が終わったら一番に見てほしいの。貴方から見て私と美竹さんどちらの演奏がいいのか決めてほしい』

 

そう来たか…これはどちらかに怒られることを覚悟にするしかないか…

 

蒼「分かった。明日は学校だ。そろそろ寝た方がいいぞ」

 

友希那『分かったわ。貴方も早く寝た方がいいわ』

蒼「あぁ、そうする。おやすみ」

友希那『えぇ、おやすみ』

 

_________________

 

 

午前六時だ。いつもの時間に起き、私服に着替える。

 

蒼「今日は冷えるな。さて、準備するか」

 

一階に降り、いつも通り朝食の準備と蘭の弁当の用意をする。

 

これは新しく習慣付いたこと。週三日間は俺が朝ご飯と弁当を作っている。それ以外は母が担当している

 

父「おはよう、蒼。」

蒼「おはよう、父さん」

 

父が食卓に座り、新聞を読んでいる。

 

父「蒼、新聞に載っているぞ」

蒼「え⁉」

 

父に渡された新聞を読むと確かにこの前の騒動が取り上げられていた

 

蒼「男子高生、連続わいせつ犯を暴行…」

 

そこには事件の詳細や暴行について書かれていた

 

父「厄介なことになりそうだな」

 

蒼「ごめん。あの時は、頭に血が上って何も考えられなかった」

 

父「くよくよするな、お前は正しいことをした。やり方はあれだがな」

 

父とたわいない話をしていると…

 

蘭「おはよう…」

 

目を擦りながら降りてきた。

 

蒼「おはよう。朝食と弁当、出来ているよ」

蘭「ありがとう…あれ?この包み紙は何?」

 

弁当の横に置いてある物について聞いてきた

 

蒼「昨日、試作で作ったガレット作り過ぎたからみんなで食べてくれ」

 

蘭「ありがとう、モカに全部食べられそうだけど…」

 

蒼「かもな。あ、そうだこっちの包み紙は、リサ達に渡してくれ」

 

蘭「ちゃっかり用意しているし」

蒼「まぁな、早く食べないと遅刻するぞ」

蘭「分かってるよ」

 

_________________

 

 

~蘭side~

 

ひまり「蒼くんはどう過ごしているの?」

 

蘭「相変わらず、いつも通りギターの練習をしているよ」

 

巴「いつも通りだな。それにしても、蒼兄の卵焼きはうまいな」

 

モカ「ふぉふぁね~(そうだね~)」

つぐみ「どうすればこんなにフワフワになるんだろ?」

 

兄さんが入れてくれる弁当はいつも少し量が多い…兄さん曰く「みんな食べるだろ?」っという理由だけである

 

ひまり「モカ、食べすぎ!私まだ2個しか食べてないのに~」

 

蘭「モカにはもう上げない方がいいかもね」

モカ「およよ…モカちゃんのたんぱく質が…」

 

いつも通り屋上で昼食をとっていると…

 

リサ「あ、やっぱりここにいた」

モカ「お~リサさん~湊さんも」

 

友希那「こんにちは、青葉さん。美竹さんも元気そうね」

 

なんだろう…この何とも言えない感情は…

 

蘭「ええ、まぁ…」

友希那「そう。ところで蒼は元気にしているかしら?」

 

どうして?兄さんの事を聞くだろう?様子なら電話で聞けるのに

 

蘭「元気に過ごしていますよ。それに…あ、」

友希那「?」

 

兄さんからもらったガレット。渡して忘れていた

 

ひまり「あ!蒼くんのクッキーだ」

 

カバンから取り出した瞬間、ひまりが食いついた

 

モカ「ひーちゃん、太っちゃうよ~」

ひまり「言わないで!!」

 

蘭「リサさんと湊さんにもありますよ」

友希那「ありがとう。これは美竹さんが?」

 

蘭「いえ、兄さんです。なんでも大量に作り過ぎたからだそうです」

 

リサ・モカ(絶対、友希那(湊さん)のために作っただろうな~)

 

リサ「ありがとう。へぇ~ガレットねぇ」

巴「ガレット?」

つぐみ「平たくて丸いお菓子の事だよ」

友希那「確かにクッキーとは違って分厚いわね」

モカ「おいふい~(美味しい~)」

蘭「モカ…もう全部食べてるし」

リサ「本当においしい!!今度作り方教えてもらおうかな」

 

友希那「そうね。今度のライブの時にも作ってほしいわね」

 

蘭「まぁ、私達はいつもライブの差し入れで食べていますけどね」

 

友希那「初めて聞いたわ、どうして言わないのかしら?まぁいいわ。今度頼んでみましょう」

 

蘭「湊さんはあまりお菓子に興味がないからじゃないですか?」

 

友希那「失礼ね。私だってお菓子ぐらい興味があるわよ」

 

リサ(えぇ~)

 

蘭「なら今度のライブで、兄さんのケーキ賭けてませんか?」

 

友希那「いいわ。受けて立ちましょう」

ひまり「蒼くんのケーキ‼」

モカ「ひーちゃん、よだれ出てるよ~」

リサ「どうしてそうなったかな~」

つぐみ「あはは…」

_________________

~蒼side~

 

う、なんだか寒気が…

 

父「どうかしたのか?」

蒼「いや、なんでもない」

 

時間帯的にお昼休みのはず…蘭はガレットしっかり渡してくれたかな?

 

蒼「さてと、練習でもするか」

 

後日、対バンは引き分けになり、10人分のケーキを作るようにお願いされた。

 

 

外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。