~スタジオ~
蒼「こんにちは、まりなさん。」
まりな「こんにちは、蒼くん。少し遅刻だけど何かあったの?」
この人は月島 まりなさん CiRCLE の店長、この人とは一年前からの知り合いだ。
蒼「いえ、特に問題はありません。ですが、あと十分遅れてもいいですか?」
まりな「今の時間帯あまり人が来ないからいいけど、どうしたの?」
蒼「知り合いのバンドテスト受けるので見届けたいのです。」
まりな「君の面倒見がいいのは変わらないね。いいよ、見てきてその分明日早く来てね。」
蒼「ありがとうございます。その条件でお願いします。 あ、ベース借りていきますね。」
まりな「いいよ。使い終わったら、メンテナンスお願いね。」
そう言って俺たちは湊さんが予約したAスタジオに向かった。
ドアを開けるとギターを持った。アイスグリーン色の髪の人がいた。
友希那「紗夜、お待たせ」
紗夜「お疲れ様です、湊さん。それで、この方達は?」
リサ「あ。挨拶遅れちゃってごめんね。アタシ今井リサ。」
蒼「美竹 蒼です。今日はこの子のテストを見届けにきました。」
紗夜「氷川 紗夜です。それよりテスト? 勝手に決めないでもらえますか。私たちは遊んでいる暇はないのです。テストなんて—」
友希那「紗夜。私が許したの。ごめんなさい、練習時間を使って。でも、彼女も努力しているらしいから。五分でいいの。良いかしら?」
湊さんが言うと、氷川さんは黙ってあこをみる。
紗夜「……まぁ、湊さんが選出するなら、私は構いません。それと美竹さん、でしたよね」
蒼「はい」
紗夜「今後一切、このような事が無い様お願いします。湊さんから聞いていると思いますが、私達は――」
蒼「分かりました。それより時間が惜しいのでは?」
友希那「そうね。あこ、準備して頂戴」
あこ「は、はい! リサ姉、蒼兄! あこ、合格できる様頑張るから!」
あこは張り切って、ドラムの準備を始めた
蒼「さてと、俺もベースの準備でもするか」
俺はベースの弦を張り直し、ペグを調節する…やべ、ペグ締めすぎた、やっぱり右手で調節するべきだった。左手で締めすぎたペグを戻して、右手で締め直して。
蒼「よし、はいどうぞリサさん。最終調整してください…皆さんどうしてこっちを見ているのですか?」
リサさんに貸し出しのベースを渡そうとしていると、全員が意外そうに俺を見ていた。
リサ「蒼、手先起用だね。ベース弾いていたの?」
蒼「いえ、弾いていませんよ。バイトしていたら自然と身につくものですよ。」
今井さんの最終調節を終わらせ、俺は扉近くにある椅子に座った。
蒼「お待たせしました。どうぞ、始めてください。」
友希那「ええ。それでは行くわよ」
あこの四コールから始まり、ベース、ギターの音が入る、続けてドラムも入る。そして湊さんの歌声が入る。あぁ、きれいな音だ、すべての音が綺麗に絡み合っている。でも、キーボードの音が欲しいかな。
そう考えていると、一曲のセッションが終わり、全員が顔を合わせている。
あこ「あの…あこ合格ですか?」
友希那「えっ、えぇ合格よ。紗夜は?」
紗夜「えぇ。今のセッションを聞いて、断れません」
あこ「あ、ありがとうございます! あこ、精一杯頑張ります!」
リサ「よかったね、あこ」
蒼「あぁ、だがな、あこテンポが走り気味なのは巴に似ているな、テンションが上がるのは分かるけど、少し落ち着いて叩いてみて。」
あこ「えへへ、努力します。」
友希那「リサ。今のあなたは私達の求める音ではない。でも、あなたがいないと、このような音を奏でられないのもまた事実。リサ、これまでと違って遊んでいる暇はないわよ。それでもいい?」
リサ「うん!これからも友希那のそばに居させてもらうね!」
友希那「あこ、リサ。付いてこれなくなったら置いていって、次第には抜けてもらうわ。それ程の覚悟、ある?」
リサ・あこ「うん(はい)!」
蒼「じゃあ、そろそろバイトに戻ります。今井さん終わったらカウンターに置いといてくださいね。では、ごゆっくり」
俺はスタジオを後にした。
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~スタジオ~
紗夜「湊さん、彼は一体?」
友希那「分からないわ。でも、的確な指摘やベースを素早い調節。とても自然に覚えたとは言い難いわね。」
紗夜「湊さん、彼にアドバイスをお願いしてはいかがですか?」
あこ「いいですね!蒼兄が居ればもっと頑張れると思います。」
リサ「いいね!その方がもっと自分を高めることが出来そう。」
友希那「決まりね。それはそうと、キーボードどうしようかしら?」
紗夜「その問題はまた後日にしましょう」
友希那「あと一回通して解散するわよ」
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~カウンター~
まりな「お帰り蒼君、どうだった?」
蒼「合格のようですよ。」
まりな「…なにか悩んでいるね?」
蒼「唐突ですね。でもまぁ、そうですね。確かに悩みがありますね」
俺はまりなさんに妹のことや華道のことを話した。
まりな「そんなことがあったんだね?でも、行動にしないと叶うものもかなわないわよ。」
蒼「行動しないと…。そうか、そうゆうことか!!」
俺はまりなさんに頭を下げる。
まりな「な、なに?」
蒼「まりなさん、ありがとうございます。悩みが解けました」
Aスタジオの扉が開いた。
友希那「美竹くん。明日も今日と同じ時間に予定入れたいのだけどいいかしら?」
蒼「では確認しますね。明日の午後4時から2時間ですね。空いているので予約入れときますね。」
友希那「えぇ、ありがとう。美竹君、私たちのマネージャーをお願いしたいのだけど?」
意外な誘いだった、でも今はその気ではない。
蒼「ありがたいお誘いですが今は受けることはできません」
紗夜「理由を聞いてもいいですか?」
蒼「Aスタジオ内で言ったとおりですよ。ただのアルバイトしているしがない学生ですよ。」
友希那「分かったわ、今はその気ではないようだからあきらめるわ」
蒼「そうしてください。またのご来店をお待ちしております。」
なんとか諦めてくれたか。さて、時間だし帰る準備をするか。
___今の貴方達には、結束が足りないそれに気づくまで見守っていくつもりだ___
次回の投稿は、三日後に投稿します。
お楽しみに
外伝の内容は?
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BADEND
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5年後世界
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楓誕生まで
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10年後のAfterglow