諦めた夢をもう一度   作:hirag

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投稿頻度が徐々に遅くなりそうです。


3話 オーディション

~スタジオ~

蒼「こんにちは、まりなさん。」

まりな「こんにちは、蒼くん。少し遅刻だけど何かあったの?」

 

この人は月島 まりなさん CiRCLE の店長、この人とは一年前からの知り合いだ。

 

蒼「いえ、特に問題はありません。ですが、あと十分遅れてもいいですか?」

まりな「今の時間帯あまり人が来ないからいいけど、どうしたの?」

蒼「知り合いのバンドテスト受けるので見届けたいのです。」

 

まりな「君の面倒見がいいのは変わらないね。いいよ、見てきてその分明日早く来てね。」

 

蒼「ありがとうございます。その条件でお願いします。 あ、ベース借りていきますね。」

まりな「いいよ。使い終わったら、メンテナンスお願いね。」

そう言って俺たちは湊さんが予約したAスタジオに向かった。

 

ドアを開けるとギターを持った。アイスグリーン色の髪の人がいた。

 

友希那「紗夜、お待たせ」

紗夜「お疲れ様です、湊さん。それで、この方達は?」

リサ「あ。挨拶遅れちゃってごめんね。アタシ今井リサ。」

蒼「美竹 蒼です。今日はこの子のテストを見届けにきました。」

 

紗夜「氷川 紗夜です。それよりテスト? 勝手に決めないでもらえますか。私たちは遊んでいる暇はないのです。テストなんて—」

 

友希那「紗夜。私が許したの。ごめんなさい、練習時間を使って。でも、彼女も努力しているらしいから。五分でいいの。良いかしら?」

 

湊さんが言うと、氷川さんは黙ってあこをみる。

 

 

紗夜「……まぁ、湊さんが選出するなら、私は構いません。それと美竹さん、でしたよね」

 

蒼「はい」

 

紗夜「今後一切、このような事が無い様お願いします。湊さんから聞いていると思いますが、私達は――」

 

蒼「分かりました。それより時間が惜しいのでは?」

友希那「そうね。あこ、準備して頂戴」

あこ「は、はい! リサ姉、蒼兄! あこ、合格できる様頑張るから!」

 

あこは張り切って、ドラムの準備を始めた

 

蒼「さてと、俺もベースの準備でもするか」

 

俺はベースの弦を張り直し、ペグを調節する…やべ、ペグ締めすぎた、やっぱり右手で調節するべきだった。左手で締めすぎたペグを戻して、右手で締め直して。

 

蒼「よし、はいどうぞリサさん。最終調整してください…皆さんどうしてこっちを見ているのですか?」

 

リサさんに貸し出しのベースを渡そうとしていると、全員が意外そうに俺を見ていた。

 

リサ「蒼、手先起用だね。ベース弾いていたの?」

蒼「いえ、弾いていませんよ。バイトしていたら自然と身につくものですよ。」

 

今井さんの最終調節を終わらせ、俺は扉近くにある椅子に座った。

 

蒼「お待たせしました。どうぞ、始めてください。」

友希那「ええ。それでは行くわよ」

 

あこの四コールから始まり、ベース、ギターの音が入る、続けてドラムも入る。そして湊さんの歌声が入る。あぁ、きれいな音だ、すべての音が綺麗に絡み合っている。でも、キーボードの音が欲しいかな。

そう考えていると、一曲のセッションが終わり、全員が顔を合わせている。

 

あこ「あの…あこ合格ですか?」

友希那「えっ、えぇ合格よ。紗夜は?」

紗夜「えぇ。今のセッションを聞いて、断れません」

あこ「あ、ありがとうございます! あこ、精一杯頑張ります!」

リサ「よかったね、あこ」

 

蒼「あぁ、だがな、あこテンポが走り気味なのは巴に似ているな、テンションが上がるのは分かるけど、少し落ち着いて叩いてみて。」

 

あこ「えへへ、努力します。」

 

友希那「リサ。今のあなたは私達の求める音ではない。でも、あなたがいないと、このような音を奏でられないのもまた事実。リサ、これまでと違って遊んでいる暇はないわよ。それでもいい?」

 

リサ「うん!これからも友希那のそばに居させてもらうね!」

 

友希那「あこ、リサ。付いてこれなくなったら置いていって、次第には抜けてもらうわ。それ程の覚悟、ある?」

 

リサ・あこ「うん(はい)!」

 

蒼「じゃあ、そろそろバイトに戻ります。今井さん終わったらカウンターに置いといてくださいね。では、ごゆっくり」

 

俺はスタジオを後にした。

_________________

~スタジオ~

紗夜「湊さん、彼は一体?」

 

友希那「分からないわ。でも、的確な指摘やベースを素早い調節。とても自然に覚えたとは言い難いわね。」

 

紗夜「湊さん、彼にアドバイスをお願いしてはいかがですか?」

あこ「いいですね!蒼兄が居ればもっと頑張れると思います。」

リサ「いいね!その方がもっと自分を高めることが出来そう。」

友希那「決まりね。それはそうと、キーボードどうしようかしら?」

紗夜「その問題はまた後日にしましょう」

友希那「あと一回通して解散するわよ」

_________________

~カウンター~

まりな「お帰り蒼君、どうだった?」

蒼「合格のようですよ。」

まりな「…なにか悩んでいるね?」

蒼「唐突ですね。でもまぁ、そうですね。確かに悩みがありますね」

 

俺はまりなさんに妹のことや華道のことを話した。

 

まりな「そんなことがあったんだね?でも、行動にしないと叶うものもかなわないわよ。」

蒼「行動しないと…。そうか、そうゆうことか!!」

俺はまりなさんに頭を下げる。

まりな「な、なに?」

蒼「まりなさん、ありがとうございます。悩みが解けました」

 

Aスタジオの扉が開いた。

 

友希那「美竹くん。明日も今日と同じ時間に予定入れたいのだけどいいかしら?」

 

蒼「では確認しますね。明日の午後4時から2時間ですね。空いているので予約入れときますね。」

 

友希那「えぇ、ありがとう。美竹君、私たちのマネージャーをお願いしたいのだけど?」

意外な誘いだった、でも今はその気ではない。

蒼「ありがたいお誘いですが今は受けることはできません」

紗夜「理由を聞いてもいいですか?」

蒼「Aスタジオ内で言ったとおりですよ。ただのアルバイトしているしがない学生ですよ。」

友希那「分かったわ、今はその気ではないようだからあきらめるわ」

蒼「そうしてください。またのご来店をお待ちしております。」

 

なんとか諦めてくれたか。さて、時間だし帰る準備をするか。

 

 

___今の貴方達には、結束が足りないそれに気づくまで見守っていくつもりだ___

 

 




次回の投稿は、三日後に投稿します。
お楽しみに

外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow
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