諦めた夢をもう一度   作:hirag

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4話 ハプニングの夜

宗太「ようやく着いた~」

 

空港から四時間かけてようやくホテルに到着した。

 

蒼「予定より少し早く着いたみたいだ」

リサ「それでこれからどうするの?」

 

蒼「部屋で待機だな」

友希那「私達の部屋は…」

 

麻弥「4階みたいですね。あれ?でも、これおかしいすね」

 

哉汰「なにがですか?」

 

麻弥「ほかの皆さんは2、3階の部屋になっていますが自分たちだけ4階ですよ」

 

流石、大和さん気が付いたみたいだ

 

リサ「どうしてなのかな?」

友希那「何か知っているわね。蒼…」

蒼「それはついてからのお楽しみで」

 

 

移動中~

 

 

~4階部屋~

 

宗太「なんだこれ…広すぎだろ…」

 

畳が20枚分の広さがある大部屋であった。勿論、襖付きだ

 

リサ「さて、アタシたちの部屋は…あれ?」

麻弥「繋がっていますね」

 

リサが数メートル離れた扉から部屋の中を確認している姿がこちらから見えた

 

友希那「どういうことなの?蒼」

 

蒼「簡単に言うと共同部屋だな。この前の文化祭の報酬でいい部屋をお願いしたら、この部屋になったわけだ」

 

哉汰「襖のお陰で寝るときは男女分かれて寝ることもできるし、プライバシーも最低限守れるね」

 

リサ「なるほどね~でも、なんで共同部屋?」

蒼「知らない。予算の事もあるだろう。それに…」

 

部屋の奥の大扉を開ける

 

友希那「こ、これは…」

宗太「すげぇ」

 

そこには露天風呂が付いていた。

 

リサ「露天風呂いいね!」

蒼「この露天風呂は俺がリクエストした」

哉汰「やっぱりまだ抵抗あるんだね?」

 

哉汰の言う通り、風呂に入るときは義手を外さないといけない。外した時の姿は誰にも見せたくない

 

友希那「…」

 

蒼「まぁ、俺だけが満喫するのは悪いから自由時間に入ればいいよ」

 

リサ「了解。いつ入ろうかな~?」

麻弥「楽しみっスね」

_________________

 

~スキー場~

 

各班が自由に滑っていいことになっており、俺、友希那、宗太と哉汰、リサ、大和さんの二手に分かれて滑っていた

 

蒼「足が重い…」

友希那「中々前に進まないわね」

 

スキーの板とブーツが重たく、ストックを駆使して前に進もうとするが逆戻りすることが多く苦戦していた

 

宗太「ハの字に足を開いて」

蒼「開いているよ!おわぁ!」

友希那「きゃっ‼」

 

バランスを崩し、近くにいた友希那のブーツに板が引っ掛かり転んだ

 

蒼「わ、悪い。大丈夫か?」

友希那「え、えぇ」

 

パシャッ

 

シャッター音が聞こえた。音の方を見るとリサがカメラを構えていた

 

リサ「あ、ヤバ…」

友希那「リサ何しているの‼」

 

哉汰「アルバムに必要な写真を撮っていたけどタイミングが悪かったか」

 

宗太「サイレントにし忘れていたな。でも、中々上出来じゃないか。カメラマンの才能もあるんじゃないか?」

 

麻弥「それを言うならカメラウーマンでは?」

 

あぁ、最悪のタイミングだ。滑っているところじゃなく、転んでいる写真なんて…

 

麻弥「人のこと言えませんが、蒼さんも運動音痴ですね」

 

蒼「運動だけは苦手でね。考えることは得意なんだけど…」

 

友希那「人には向き不向きがあるわよ」

リサ「だからそんなに落ち込まないで、ね?」

 

蒼「ありがとう。さてと、そろそろ時間だから集合場所に戻るか」

 

_________________

 

 

~夜~

 

ホテルに食事や話をしているとあっという間就寝時間になった。

 

みんなはスキーで疲れていたのかすぐに寝入った。

でも、俺はバスで寝てしまったせいか全然眠れなかった。

 

蒼「風呂に入るか」

 

気分転換に部屋に付属の露天風呂に浸かりにいくことにした。

 

蒼「やっぱり…この姿だけは誰にも見せられないな」

 

義手を外した姿は普通の人からしたら気味が悪いだろう

 

蒼「ふぅ~いい景色だ」

 

景色を眺めながら、明日の事を考えることにした

 

_________________

 

~友希那side~

 

嫌な夢を見た。二年前の事故で蒼が死んでしまう夢を…

 

昼間に聞いた坂野君の言葉…あれでなんとなく察した。蒼はまだ腕の事を気にしているみたい。

 

隣を見ればリサ達はぐっすり眠っている。

 

友希那「寒い…」

 

そう言えば、露天風呂が付いているのだったわね。気分転換に入ろうかしら?

 

 

着物を脱ぎ、浴場に入る。

 

友希那「思ったより広いわね…」

 

_________________

 

~蒼side~

 

友希那「思ったより広いわね…」

 

おいおいおい!嘘だろ…どうして友希那がここに⁉

 

湯船の近くにある岩に身を隠すことが出来たが、このままではいずれバレてしまう

 

考えろ…考えろ…

 

友希那「なかなかいい景色ね。あっち側も見てみようかしら」

 

あ、死んだわこれ。積んだわこれ…角度的に確実に見つかる。あ⁉

 

友希那「え⁉あ、蒼⁉ど、どうしてここに…///」

 

幸いなことにお互いバスタオルを体に巻いていたのでセーフだった

 

蒼「それはこっちのセリフだ…///こんな時間に入って来るなんて思わなかった」

 

友希那「私は気分転換に入りに来ただけよ」

蒼「そうか…じゃあ先に上がるからごゆっくり…」

友希那「ちょっと待って!」

 

友希那が腕を引っ張ってきた

 

友希那「少し話さない?」

_________________

 

結局背中合わせで湯船に浸かることになった。

 

友希那「嫌な夢を見たわ…あなたが死んでしまう夢を…」

 

蒼「不吉な夢だな。そう言えばもうすぐ二年か…」

 

友希那「あっという間だったわね。あの時、私は必死になってあなたを探していたわ」

 

蒼「一時期活動を辞めていた時だな。あの時は申し訳ない気持ちでいっぱいだった」

 

俺にとっては何があってもライブの邪魔をしてはいけない…そう決めていたのに友希那のライブを台無しにしてしまった。

 

友希那「別に気にしてないわ…それより、この前紗夜から聞いたけどあなたはまだ記憶が戻っていないのね」

 

記憶の事は筒抜けか…

 

蒼「あぁ、まだ完全に戻っていない…特に小学生の頃の記憶が曖昧だ」

 

友希那「そうなのね」

 

そう言えばあの事を聞いてみるか

 

蒼「友希那は広葉の花簪の事を知っているか?」

友希那「いえ、知らないわ。それがどうかしたの?」

 

やっぱりそうだよな

 

蒼「どうやら俺の記憶に関係あることらしい」

友希那「何か思いつかないの?」

 

蒼「なにも…そういえば友希那は幼い時何していた?」

 

友希那「私?私は…よくリサと公園で歌ったりしていたわね」

 

その時から歌い続けてきていたんだな…やっぱりすごいな友希那は…

 

友希那「それとリサともう一人男の子とたんぽぽの花冠を作っていたりしたわね」

 

蒼「へぇ~変わった子もいたもんだな」

 

友希那「貴方もそうでしょ?武崎君と仲良くなるきっかけも花だったはず」

 

蒼「そうなのか?」

 

記憶にないことだ。和期もそうだが、宗太もみんな知らない間に仲良くなったものだと思っていた

 

蒼「先に上がるよ。友希那はゆっくり浸かるといい。ただし、のぼせない程度にな」

 

友希那「えぇ、そうするわ。おやすみ」

蒼「あぁ、おやすみ」

 

また分からないことが増えた。俺は一体どんな幼少期を送ってきたんだ?

 

 

外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow
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