諦めた夢をもう一度   作:hirag

64 / 85
5話 スキー 二日目

翌日

 

蒼「…」

友希那「…」

 

今は食堂で朝食を摂っている。あの後は何事もなく普通に就寝した。

 

昨日の露天風呂の件もあり、友希那と顔を合わせづらい…

 

どうやら向こうもそうらしく…中々顔を合わせてくれない

 

宗太「なんで二人とも黙っているんだ?」

 

リサ「さぁ…朝起きてから友希那は何も話してくれないし」

 

麻弥「蒼さんはどうなんですか?」

哉汰「似たようなものだよ。朝からだんまり」

 

隣の席から色々言われているが、気にせず食事を続けることに…

 

豆腐に醤油かけるの忘れていたことに気づき、醤油に手を伸ばすと…

 

蒼「ご、ごめん」

友希那「こ、こちらこそ…」

 

友希那も取ろうとしていたのか、手が触れあった

 

リサ「本当に何があったの?」

 

_________________

 

~スキー場~

 

基礎的な練習をお浚いし、気になっていたリフトに乗ることにした。

 

リサ「昨日、友希那と何かあったの?」

蒼「別に…何もないよ」

 

リフトは二人乗り、じゃんけんでリサと乗ることになった

 

リサ「ホント~?何もなかったら普段と変わりないはずでしょ?」

 

蒼「世の中には知らない方がいいことがある」

リサ「まぁ、そこまで言うなら追及はしないよ」

 

助かった…昨日の事は誰にも聞かれたくないからな

 

リサ「そう言えばこのリフト降りた後どうするの?」

蒼「それは滑っていくだろうな」

 

リサ「蒼、大丈夫なの?」

蒼「あっ…だ、大丈夫…な、何とかなるだろ…多分」

 

しまった。降りる時のことを全然考えていなかった

 

 

5分後~

 

 

リフトを降り、少し離れたところに移動した

 

リサ「あそこにジャンプ台もあるよ」

哉汰「流石に、あそこまではいかないよ」

麻弥「無事に降りられるかな…」

 

宗太「大丈夫だって、いざとなったら俺たちが手を貸すから」

 

友希那「それなら安心ね。蒼?」

蒼「えっ……」

 

足元を見ようと前に一歩踏み出した瞬間――

 

蒼「おわぁぁぁ!!」

 

猛スピードで滑る…いや、この場合は落ちていくような感じだった

 

宗太「蒼!!」

 

宗太が追いかけてきた。だが、中々差が縮まらなかった…

 

宗太「ブレーキ!! ブレーキかけろ!!」

蒼「やっているよ!」

 

常にブレーキの態勢をしているはずなのだが…スピードが緩まらない。

 

眼前には防護ネットがあった。ストックをうまいことあれに引っ掛ければ――

 

蒼「と、止まった…」

 

上手いことネットにストックが引っ掛かり止まることが出来た

 

宗太「ビックリさせやがって…」

蒼「リフトで降りるべきだった…」

 

友希那達と合し、ゲレンデまで滑って降りて行った

 

 

~ゲレンデ~

 

蒼「大変な目に遭った」

友希那「ビックリしたわよ」

 

俺たちはゲレンデにある小屋で休憩をしていた。俺と友希那以外はまだ外で滑っている

 

哉汰と大和さんは小屋を出てすぐのところで滑る練習をしている。一方、宗太とリサはリフトに乗りまた上から滑ってる。

 

蒼「情けないな…」

友希那「そうは思わないわ。私も似たようなものだから…」

 

確かに、友希那もあの後何度も転んでいた

 

蒼「それより、こんなに雪があるのにスキーが出来ないとは…う~ん」

 

友希那「そうね……あ、あれはどうかしら?」

 

友希那が指をさした先を見ると、かまくらがあった

 

蒼「かまくらか…作ってみるか?」

友希那「えぇ」

 

_________________

 

 

ゲレンデの隅に作ることにした。休憩小屋の主人からスコップとバケツを借りた

 

友希那「どうやって作るの?」

蒼「えっとまずは…」

 

作りたいかまくらの大きさを決めてスコップなどを使い地面に円を描いていく。

 

蒼「大きさは、大体直径1~1.5mくらい円がいいかな」

友希那「そうね。二人で入るのには十分でしょう」

 

円に沿って雪を集め、高さが1mくらいになるまで円柱に雪を積み上げる

 

この時、約20cm積み上げるごとに均一にバケツで水をまき、スコップで叩きながら固める

 

友希那「いい感じにできてきたわね」

蒼「あぁ、最後に水をかけて仕上がりだな」

 

仕上げに友希那が水をかけ、かまくらが完成した。早速中に入ってみると――

 

蒼「おぉ~」

友希那「温かいね」

 

蒼「あぁ、時間になるまでここでゆっくりしておこうか」

 

友希那「えぇ、そうね」

 

蒼「そう言えば昨日の事なんだけど…」

友希那「っ!!」

 

一瞬、友希那の肩をビクつかせた

 

友希那「な、なにかしら?」

 

蒼「昨日の露天風呂の出来事だけど…しばらくみんなに黙っていた方がいいよな?」

 

友希那「当たり前よ。話すとしても数年後ね」

蒼「どうしてだ?」

友希那「な、なんでもないわ///」

 

 

そんな会話をしていると――

 

麻弥「あれ?こんなところにかまくらなんてありましたっけ?」

哉汰「なかったね。それにしても立派だね」

 

リサ「友希那達は何処に行ったんだろう?」

宗太「近くにいるんじゃね?」

 

どうやら宗太達が戻ってきたようだ

 

蒼「そろそろ出るか?」

友希那「そうね」

 

宗太「うぉ!そんなところにいたのかよ」

リサ「そのかまくら蒼と友希那が作ったんだ」

 

哉汰「折角だから入らせてもらおうか」

蒼「どうぞ、でも二人しか入らないから」

麻弥「お邪魔します」

 

結局、一つだけでは足らず追加にもう一つ作り、集合時間までぬくぬくしていた

 

そして…

 

宗太「昨日はお楽しみだったようだな」

蒼「ブゥゥー ゲホゲホ――」

宗太「汚いな!」

 

宗太の言葉を聞き、飲んでいた水を吹き出してしまった

 

蒼「知っていたのか⁉」

 

宗太「まぁな、お前が風呂に入った後に湊が「寒い」って言っていたから、恐らく風呂場に行ったのだと思ったが…図星か」

 

蒼「まぁな、でも何もしていないからな!」

宗太「だろうな。お前は純粋だからな…」

蒼「うるさい!」

 

宗太にはバレていたようだ。何か対策をしておかないとな…

 

 

外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。