諦めた夢をもう一度   作:hirag

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3話 被害

~フードコート~

 

今日は週末、紗夜達に話があると言われフードコートに来たのだが――

 

蒼「えっと…何処にいるんだ」

 

あこ「蒼にぃ~ こっち!こっち!」

 

奥の席であこが手振っている。席に向かうとあこの他に、紗夜と燐子の二人が座って待っていた

 

紗夜「突然呼び出してすみません」

蒼「別にいいさ、特に予定がなかったし。三人揃って何かあったのか?」

 

燐子「あの…蒼さん…手は大丈夫ですか?」

蒼「うん、日常生活では不便はないよ。でも、ギターは流石にダメだけど…」

 

氷川先生に二週間…やけどが治るまでギターを演奏することを禁止された

 

あこ「そっかぁ…」

蒼「あぁでも、ボーカルとして次のライブには出るよ」

 

紗夜「蒼さん 私達に何か隠していますよね?」

蒼「何の事かな?」

 

紗夜「妹の蘭さんから聞きました。蒼さんは嘘をつくときよく顎を触っているらしいですね」

 

燐子「え⁉」

あこ「本当だ~」

 

蘭め…余計なこと言いやがって…仕方ない

 

蒼「はぁ~出来る妹を持つと苦労するな」

紗夜「同感です」

蒼「此処で話すには人が多い、今から俺の家で話さないか?」

 

_________________

 

~美竹家~

 

幸い今日は俺以外全員出かけている。取り敢えず三人をリビングに通す

 

蒼「緑茶しかないけどいいかな?」

紗夜「あ!手伝います」

 

蒼「いいよいいよ…大人しく座ってて。二人も」

あこ「うん!」

燐子「分かり…ました」

 

 

数分後

 

 

蒼「はい、どうぞ」

紗夜「ありがとうございます」

 

 

蒼「さて、なにから聞きたい?」

紗夜「全てです」

 

燐子「蒼さんが隠していること…全て話してください」

あこ「あこたちも蒼にぃの力になりたい!」

 

力…か。うれしいな…

 

蒼「ありがとう。さて、何処から話すか…やはり始まりからか…」

 

三人の前に一枚の写真を置く。

 

紗夜「この写真は…」

燐子「剃刀の刃…ですか」

 

あこ「でも何かついてるよ」

蒼「これはチョコレートの中から出てきた。嫌、正しくは友希那に向けた贈り物のチョコレートだな」

 

紗夜「どうしてそんなものが?」

あこ「友希那さんはこれの事は…」

 

蒼「知っている。目の前でライターの炎で炙ったからな」

燐子「どうして…わかったのですか?」

 

蒼「少し前のライブで、父が同じチョコレートを買ってきてくれたからな」

燐子「なるほど」

 

残り二枚の写真も三人の前に出した

 

蒼「これは下駄箱に入っていたネズミの死骸、こっちはRoseliaのライブ中に控室で見つけた謎の包み紙があり、中にはカッターの刃が仕込まれていた」

 

紗夜「酷い…」

燐子「警察には…」

 

蒼「知らせてる。でも、出来るだけ本人には伝えないようにな」

あこ「どうして?」

 

蒼「コンテストまで時間がないから余計なことを知らせたくない。なにより――」

 

燐子「なにより?」

蒼「友希那の彼氏として、ライバルとして全力で勝負をしたいからな」

 

紗夜「変わりませんね、貴方は」

蒼「まぁな、でも今回の一件で攻勢をかけないといけない。あのボヤ騒ぎで、邪魔をする俺に警告をしてきた」

 

燐子「警告…」

蒼「邪魔をするなら唯ですまないらしい」

 

Pupupu……

 

蒼「すまない電話だ」

 

着信は…氷川先生?何かあったのか。なんだろう…嫌な予感がする

 

蒼「もしもし、先生どうかしましたか?」

氷川先生『蒼君…落ち着いて聞いて』

 

蒼「はい…」

氷川先生「武崎君が倒れたよ」

蒼「え⁉」

 

頭の中が真っ白になり、一瞬何を言っているか分からなかった

 

氷川先生「どうやら毒を盛られたらしい今治療中だけど…蒼君?聞こえてる?」

 

蒼「聞こ…えて…います」

 

どうして宗太が…あいつが狙われるはずなのに…どうして…

 

氷川先生「今すぐ来てくれないか?」

蒼「分かりました。すぐ行きます」

 

受話器を元に戻し、リビングに戻る

 

あこ「あ、蒼にぃ?」

燐子「誰からでした?」

 

蒼「氷川先生から」

紗夜「父が?」

 

蒼「宗太が…宗太が毒を盛られたらしい」

あこ「え⁉」

 

蒼「俺は今から病院に行く。紗夜達はどうする?」

紗夜「私達もついていきます」

 

蒼「分かった。二人も時間大丈夫か?」

燐子「大丈夫です…」

あこ「はい!急いでいこう」

 

 

_________________

 

~病院~

 

宗太「いやぁ~参った参った。まさか、チョコに毒が入っていたとは思わなかったぜ」

 

つぐみ「も~ビックリしたよ」

 

急いで駆けつけるとベットの上で元気そうにつぐみと話をしていた

 

燐子「元気そうですね…」

宗太「おぉ!蒼、それにRoseliaのお三方まで、すまないな」

 

蒼「毒を盛られたって聞いたけど、体調はどうだ?」

宗太「まだ少し気持ち悪いな…」

 

空元気か…これじゃあ来週のライブは無理だな

 

紗夜「状態はどうですか?」

つぐみ「胃の洗浄をして、しばらく様子見しないと分からない状態です」

 

あこ「じゃあ!来週のライブは…」

宗太「キャンセルだな…こればっかりは仕方ないさ。蒼」

 

蒼「なんだ」

宗太「俺たちのライブ枠はどうなる?」

 

蒼「不参加の報告をした場合、一枠余ることになる。それがどうした?」

宗太「じゃあその枠を――」

 

宗太は上体を起こし、紗夜達に指をさしながらこう言った

 

宗太「Roseliaに譲ろうか」

 

外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow
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