切り良くするために仕方なく長くなりました
アンケートの結果で週一に投稿します(来週から)
リサ「ここが神戸か~東京に比べて少し静かだね」
新幹線で移動中に友希那達に今まであったことを全て話した。
当の本人は驚いていたし、リサに関しては怒りを露にしていた
友希那「観光に来たわけじゃないのよ」
リサ「分かってる。ここから叔父さんの家まで何で行くの?」
蒼「此処からはタクシーを乗っていく。山の近くにあるから少し時間が掛るけどな」
~タクシー~
リサ「ねぇ、さっきだれと連絡してたの?」
蒼「蘭だ。恐らく今頃、宗太のそばに居ると思うからな。その容態を確認するため」
友希那「それで武崎君は…」
蒼「連絡した時は元気そうにしているけど胃の中は少し荒れているらしい」
リサ「毒…のせいかな?」
蒼「恐らくな…」
容体は安定しているが、まだ油断できない状態らしい
運転手「到着しました」
蒼「ありがとうございます。二人は荷物取り出しておいてくれ」
友希那「えぇ」
運転手に料金を支払いタクシーから降りる。目的地を伝えたらすごい顔していた。その理由は――
リサ「えっと…本当にこの家」
友希那「すごく立派な家ね」
目の前に大きな屋敷があるからだ
蒼「かなり大きいから家っていうか屋敷だな。庭なんか広いし、中も迷いやすい」
玄関先のインターホンを鳴らす
「「「・・・」」」
おかしい…反応がない
友希那「来ること伝えたの?」
蒼「伝えたはずなんだけどな…」
リサ「郵便受けとかに何か入ってない?」
リサに言われた通り郵便受けを覗き込むと、包み紙と手紙が置いていた
叔父曰く、急に用事が入り家を空けることになったようだ
_________________
~風間邸~
蒼「来て早々アルバムを見るのもいいけど、お腹減ってないか?」
友希那「そう言えばお昼過ぎていたわね」
リサ「移動だけで結構時間たったからね。アタシ手伝うよ」
蒼「あぁ、いいよいいよ。簡単なものを作るから、それより今晩止まる部屋を見てきた方がいいぞ」
友希那・リサ「「え⁉」」
蒼「どうかしたのか?」
友希那「日帰りなると思っていたのだけど···」
リサ「着替えを持ってきてないんだよね。アハハ…」
蒼「なんだ、着替えか…寝間着の事なら大丈夫だと思うが…ついてきてくれ」
―客室―
蒼「確かここに…あ、あった!」
リサ「なに探してるの?」
友希那「それって浴衣?」
二人の前に二着の浴衣を広げた。本来はお客さんが来た時に着てもらうものだが…今回は二人の寝間着にしてもらうか
蒼「着方はこの前の修学旅行で着たからわかるよな」
リサ「大丈夫だと思うよ、友希那の分もアタシが着せてあげるし」
友希那「ひ、一人着れるわよ。多分…」
_________________
~同時刻~
蘭「宗太さん、具合はどう?」
宗太「う~ん…いまいちかな?それより速く退院して、味が濃いものを食べたい」
モカ「でも、それって当分無理じゃないですかね~」
あたしとモカは、宗太さんの様子を見に来ていた。それと兄さんの事伝えに…
蘭「胃が荒れているから退院してからも刺激物とか控えるように言ってたよね」
宗太「マジか…あ!それより蒼は…」
蘭「神戸に行きました。湊さん達も…」
宗太「そうか…それは良かった」
モカ「どうしてですか?」
宗太「二人は知らないと思うけど、実はあいつらは■■■なんだ」
蘭・モカ「「え⁉」」
宗太「俺自身、忘れていたことなんだが湊の父親に聞いてみたんだ。蒼についてな」
蘭「そしたら、あの三人の関係が分かったってことですか?」
宗太「あぁ、今思えば…運命だったのかもしれないな」
モカ「運命…」
宗太「モカ。あいつに惚れていたんだろ?」
薄々気が付いていたけど、やっぱりモカ兄さんの事を···
モカ「うん…あ~くんは昔から優しかった。泣いてる時もケンカした時もいつも支えてくれて…そんなあ~くんの事、いつの間にかあたしは好きになってたんだ…」
蘭「モカ…」
宗太「だったら、アイツが帰ってきたらその気持ち伝えないとな」
モカ「うん…そうするよ…ありがとう…そ~くん」
蘭「モカ。つぐみのところに行こう」
宗太「そうした方がいい…これ持っていけ」
宗太さんはカバンからお金を出してきた
蘭「これは?」
宗太「そいつで好きなだけパンを買ってやれ」
モカ「わぁ~い!早くいこうよ!蘭」
モカは急ぎ足で病室を出て行く
宗太「さっきまで涙流していたのにな。まぁ、それもあいつらしいな」
蘭「そうだね。宗太さん、この話は――」
宗太「お前達しか言ってない。本当ならつぐみたちがいるときに言うはずだったがあのチョコだ」
タイミングが悪かったんだ···
宗太「それより早く行ってやりなよ」
蘭「うん…宗太さんも意外と不器用なんだね」
宗太「まぁな」
_________________
~風間邸~
リサ「さて、お昼も食べた事だし始めますか!」
友希那「そうね」
蒼「アルバムが…こんなにあるんだが…」
ファイルがパンパンに入っている紙袋が10個ぐらい見つかったのだった
友希那「これ…全部なの?」
蒼「多分…蔵の中にあるもの全部持ってきた」
リサ「これは大変そうだね。あ!これって…」
リサが見ていた写真は、叔父と俺の写真
蒼「それは去年の写真だな。丁度、黙ってこっちに来た時だな」
友希那「こうしてみると、叔父さんの顔色は良くなっているわね」
蒼「あぁ、病は気から っていう事かな?綾香さん曰く、俺が帰った日以降調子が良くなったらしい。それより今は…」
リサ「幼少期の写真を探さないとね」
友希那「そうね」
~数時間後~
蒼「あった…」
最後の紙袋にまとめて保存していたらしい
リサ「どれどれ――⁉友希那!この写真!」
友希那「どうしてこの写真がここに⁉」
二人が驚愕している写真を見ると幼少期の俺と二人の女の子が映っていた
蒼「その写真がどうか――あがっ⁉」
急に激しい頭痛が襲ってくる…それと同時になにか見えて――
□□□□□□□□□□□□□□□□
「ねぇ、二人はどんな大人になりたいの?」
⁇「わたしはおとうさんみたいなバンドをやりたい!■■ちゃんは?」
⁇「う~ん、■■ちゃんもおなじかな。あおいくんは?やっぱりお花?」
「うん…おとうさんが大人になったらお花について教えてくれるって」
⁇「そうなんだ~すてきだね!」
「そ、そうかな。でも男の子なのにお花っておかしいかな?」
⁇「おかしくないよ。わたしはあおくんが作るお花のかんむりが好きだよ」
「ありがとう…ゆ――」
□□□□□□□□□□□□□□□□
友希那「――⁉蒼!」
蒼「ゆ…友希那」
リサ「急に頭を抱えて動かなくなったからビックリしたよ」
どうやら少しボーっとしていたようだ。でも、今の記憶の中にはこの写真の少女が出てきた。
この二人は一体…
リサ「大丈夫?」
蒼「あぁ、少し外の空気を吸ってくる」
_________________
―夜―
夕方の出来事から数時間経ったけど、蒼に変化がないわね。
蒼「どうかしたか…友希那?」
友希那「い、いえ 何もないわ」
リサ「蒼 、何か思い出した?」
蒼「いや…特に何も…それより時間も遅いし、そろそろ寝るとしようか」
時計を見ると両方の針が12時を指していた
3時間後
友希那「う、う~ん…なにかしら…この香りは?」
右隣ではリサが眠っているけど、左隣には蒼の姿がない、何処に行ったのかしら?
私は香りを頼りに蒼を探すことにした…
_________________
~縁~
蒼「約束の景色を 胸に強く息づかせて
未来へ 続く 道を歩こう
麗しい玉座に輝く~♪」
友希那「この歌は…」
たどり着くと蒼が縁に座り、外を眺めている
蒼「(偉大な)その日まで 終わらせない♪」
こちらに気が付いた蒼は、晴れやかに笑っていた。
蒼「起こしたかな?」
友希那「えぇ、それはなに?」
蒼の横には小さな器の中に線香らしきものが···
蒼「これは香炉…心を落ち着かせる時に使ってる。隣空いているよ」
私は彼の横に座り、お香の香りを嗅いだ…たしかに心が休まる気がする
蒼「綺麗な景色だろ?ここは昔、爺ちゃんの家だったんだ。あそこの池には鯉が泳いでいて、昔は良く鯉を眺めていた」
友希那「昔ってことは…」
蒼「あぁ、思い出したんだよ。友希那…いや、ゆきちゃん」
幼い時、私の事を写真の少年がそう呼んでいた。
友希那「やっぱり、貴方が…
蒼「今から十年前 、二人から前から姿を消した。子供だ」
友希那「何時から記憶が…」
蒼「夕方ごろだな…記憶とは厄介なものだ一つ思い出せば紐に引っ張られたように次々出てくる」
そう言う彼の眼は子供のような、幼い目をしている
□□□□□□□□□□□□□□□□
~公園~
ゆきな「どうしても行くの?」
あおい「うん…おじいちゃんがよんでるから」
りさ「すぐもどって来るよね?」
あおい「わからない…でもすぐ帰ってくるよ」
ゆきな「約束だよ」
あおい「うん。約束」
_________________
あおい「おとうさん、おじいちゃんどうしたの?」
父「おじいちゃんは天国に行ったんだよ」
あおい「え、それって…」
隼人「もうお別れだよ」
え、お別れなの?もうおじいちゃんに会えないの?
父「葬儀の手配をしないとな」
隼人「病院関係者にお礼を言ってくるよ」
別れがこんなにつらいく苦しいなんて…
もうこんなことのはイヤだ!
_________________
~美竹家~
「蒼くん、目付き変わったね」
「おじいさんが亡くなってから滅多に話さなくなったのよ」
他人がどう思うと知ったことはない。俺は一人でいい。その他には誰もいらない
そうた「お~い!あおい!帰ってきてたんだな!」
あおい「…」
りゅう「無視すんなよ」
あおい「…」
らん「おにいちゃん…そうたくんとりゅうくんがよんでるよ」
あおい「知らない…」
~公園~
ゆきちゃん達はいないか…仕方ないよな…帰ってくるまで1ヶ月かかったから
ちょうどよかったかも。二人ともお別れするのが速くなっただけだから
さよなら…ゆきちゃん、りさちゃん
モカ「あ~くん?どうかしたの?」
あおい「モカ…」
モカ「あ~くん、顔がこわいよ…何かあったの?」
あおい「おじいちゃんが死んじゃった。こんなに悲しいことはもう二度と体験したくない。だから一人の方がいいから、あっちに行けよ」
モカ「あ~くん。悲しいこと言わないでよ…」
そうた「そう言う事だったんだな」
りゅう「モカの言う通り、悲しいこと言うなよ。別れがつらいのは俺たちも一緒だ」
そうた「父さんが言ってた、悲しいことがあるけど。それまでにいっぱい思い出を作ればいいって」
モカ「モカは悲しいことがあってもみんながいるから平気」
あおい「モカは大人みたいなこと言うな。そうだな、俺はモカやそうた達がいればそれだけでいいかもな」
これが…俺が宗太達…幼馴染としか関わらないようになった理由。悲しみと後悔···それから逃げるため、振り返らないことにした。
そして、砂が両手からこぼれるように、徐々に二人の存在が記憶から消えていった
□□□□□□□□□□□□□□□□
友希那「…」
あの時は、ちょうど父さんがバンドを辞めたのと同じ時期
蒼「どうして自分がギターを弾けるのか…昔に湊さんに教えてもらったからそりゃあ体が覚えてるよな···」
友希那「私は…」
蒼「友希那…昔の誓い覚えてるか?」
誓い…?
蒼「昔、リサが友希那の頭に花冠を乗せてこう言ったよな?」
□□□□□□□□□□□□□□□□
りさ「ゆきなちゃんはお歌が上手いから歌の王様」
あおい「りさちゃん、ぼくは?」
りさ「あおいくんは…きし!」
あおい「きし?」
りさ「うん!この前、お母さん読んでくれた絵本に書いてた。おうさまからわるいひとをもまってくれるひとのこと。きのう、わるい子をおいはらってくれたから」
ゆきな「きし…お花のきしだね!!」
あおい「少しはずかしいよ…///」
ゆきな「そんなことないよ。カッコいいよ!」
あおい「そうかな…」
りさ「そうだ!あおいくん、ゆきなちゃんの前にひざをついてすわって」
あおい「こう?」
リサちゃんの言う通り、ゆきちゃんの前に片膝をついて座る
りさ「ゆきなちゃんはあおいくんに向かって手をのばして」
ゆきな「こう?」
りさ「そうそう。それで…あおいくんがゆきなちゃんの手にキスするの」
あお・ゆきな「「え⁉」」
りさ「それでね。絵本だったら、おうさまに約束していたよ」
□□□□□□□□□□□□□□□□
蒼「その約束の言葉が…」
そう言うと、蒼は私の前に膝をついて手を取る。同時にあの情景を思い浮かぶ
蒼・あおい「「俺(ぼく)は何があっても友希那(ゆきちゃん)を守るよ」」
友希那「変わってないわね…あおくん」
蒼「この思いは幼い時のままだよ。なぁ、友希那 もう一度、俺に守らせてくれないか?」
友希那「えぇ、早くこの事件を終わらせて」
蒼「仰せのままに歌の王様」
友希那「期待しているわよ。花の騎士様」
「ハハ…(ふふ…)」
懐かしい響きに二人で晴れやかな笑声をもらした
_________________
~翌日 ショッピングモール~
リサ「いろんなお店があるね」
折角、神戸に来ている事だから、少しお土産を買って帰ることにした
蒼「流石に、東京に比べたら少し負けるが関西限定の店もある」
友希那「あそこのお店は…」
友希那が見ているのは、新しくできたと思われる猫カフェがあった
蒼「前来たときはこんな店なかったな」
友希那「行くわよ」
リサ「ちょ、待ってよ。友希那~」
相変わらずだな。友希那は…
「そこのお人」
蒼「――⁉またか」
声がする方を振り向くとあの老婆がいた
蒼「またあなたですか?」
「もしかして姉にあったのかね?」
蒼「怪しい人だと思いました」
「はは…そうでしょうね。さて、本題だけど」
また占いか…
蒼「占ってくれるんですか?」
「話が速くて助かります。ではこちらに…」
老婆に連れられ、占いを受ける。やり方は東京の老婆と同じ手順だ
「では、引いてください」
カードを一枚引き、表に返すと――
蒼「最悪だ」
「死神のカード、それに正位置です」
死神の正位置は別離。そして――
蒼「悪魔と来て、最後には死神か…」
「あなたの自身に不幸な出来事が起こります」
物事の(よくない意味での)終わりを意味する。
「ですが、手を打つことはできます。気を付けてください」
助言を聞き入れ店を後にした。
次回、最終章になりそう
外伝の内容は?
-
BADEND
-
5年後世界
-
楓誕生まで
-
10年後のAfterglow