諦めた夢をもう一度   作:hirag

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4話 実験

~二時間後~

 

 

蒼「此処がそうか…」

 

準備に時間が掛ったが、齋島の指定した廃墟にただりついた

 

劉「できれば一緒に行きたいが…」

 

蒼「来るんじゃない!! お前まで来たら友希那は殺される。だからここで待て」

 

劉「了解。あぁ、そうだ。弦巻家の黒服から電話来てたんだった。ほら…」

 

劉から携帯を受け取る

 

蒼「もしもし」

黒服『美竹様ですか?』

 

蒼「はい、もしかして例の件ですか?」

黒服『はい。例の二人について調べてみましたが、美竹様がおしゃった通りでした』

 

蒼「やはりそうでしたか…ありがとうございます」

 

電話を切り、劉に携帯を返す

 

劉「何か分かったのか?」

蒼「あぁ、とっておきの情報だ」

 

和期「悪い遅れた」

蒼「大丈夫だ。お前達にはこれを渡しておく」

 

弦巻さんから借りた。四角い箱を渡す

 

和期「なんだこれ?」

 

和期が箱を開け中身を確認する。中には心電図がある

 

蒼「それは心電図、俺の心臓と連動してる」

和期「まさか…お前…」

 

蒼「もしものことがあったら、お前達が友希那を助けてくれ」

和期「バカ!お前は「分かった」え⁉」

劉「その時は任せてくれ」

 

動転する和期。それに比べて落ち着いている劉。俺の考えが分かっているみたいだ

 

蒼「じゃあ、行ってくる」

 

_________________

 

~廃墟~

 

蒼「この臭いは…」

 

建物に踏み入った途端とてつもない異臭を感じた。

 

何かが腐ったような臭いと薬品の臭いが交ざった感じの臭いだ

 

進んでいく中で一つだけ明かりがついている部屋があった

 

蒼「此処か…」

 

扉を軽く開け、部屋の様子を見る

 

蒼「こ、これは…」

 

⁇「お母さ…ん……お母さん…何処にいるの?···」

⁇「誰か…いないの…?先生···だれか···」

 

女性の声を発する人型のロボットが二体…部屋の中を歩き回っている

 

全身に寒気を感じる…あれは元人間…なのか?

 

しかし、片方のロボットの声は聞き覚えがある。

 

あれは…いや、いまは友希那を助けることだけ専念しよう

 

俺はそっと扉を閉じ、違う部屋を開ける

 

中に入ってみると友希那が椅子に縛り付けられていた

 

蒼「友希那!」

 

急ぎ駆け寄り猿轡を外し、縄を解こうとしたが…違和感を感じ距離を取った

 

友希那「助かったわ 蒼。蒼?」

蒼「お前は誰だ?」

友希那「何言っているの?私はRoseliaの湊友希那よ!」

 

おかしい…友希那は普段、俺があげた()()()()()()()を付けているはずだ

 

蒼「俺が組んでいたバンド名は?」

友希那「Mond Umkehrenでしょう」

 

蒼「違う。昔組んでいたバンドだ…」

友希那「そ、それは…」

 

蒼「下らない芝居は辞めろ。齋島」

友希那?「あら?もうばれたみたい。流石、蒼くんね」

 

偽物の友希那は自分の顔を掴み、シリコンマスクを外した

 

光華「さっきより声を似せてみたけど、ダメみたいだね~」

蒼「そんなことはどうでもいい…友希那は何処だ!」

 

光華「おぉ~そんなに怒らないで~しっかりここにいるよ」

 

壁の近くにあるカーテンがめくられ、本物の友希那が椅子に縛られていた

 

蒼「友希那!」

光華「おっと、折角眠っているから静かにね~」

蒼「齋島‼」

 

怒りが込みあがってくる。だが手を出すのはまだだ。

 

光華「私の目的は完了した」

蒼「なに?」

 

光華「私はずっとあなたを見ていた。あの日からずっとね~」

蒼「あの日だと?」

 

光華「えぇ、初めて会った時からずっとね。あなたを思う気持ちはこの女より上よ」

 

何考えているんだコイツは…

 

 

光華「一目惚れって言うのかしら?貴方と出会ったときから、つまらない毎日が楽しく感じたわ。幼い頃…あなたがこの女と会っているときは、とても苛ついた

それに…あの日…あなたのお父さんが許婚を取り消したことで、

私とあなたと関係も消えた。悲惨な結末ね

 

でも…でもね‼それから数年!あなたの事を噂で耳にして諦めず、変装してまで学校に潜り込んだけど、まさか!あの女と出来てるとは思わなかったわ!」

 

蒼「ウェイターとしてか?」

光華「あら?気が付いていたの?」

 

蒼「さっきのマスクでな。恐らく元の少女は…」

 

光華「えぇ、死んでいるわよ。私の実験台としてね。それにしてもあのバカな男には期待してなかったけど…貴方達の関係をより深く知ることが出来たから。多少、使えたわね」

 

蒼「あの男もお前が差し向けたのか?」

光華「えぇ、薬をくれって言うから条件として、貴方達を監視してもらっていたわ」

蒼「狂人め!」

 

光華「どうしてもあなたを手に入れたい。私のものにしたい。拘束してあげたい。あなたの悲しみを埋めてあげたい。そのために、どんな犠牲も顧みないわ。

 

その為には、あなたに寄り添うあの女を消すしかなかった。でも、どんなことをしても失敗だった。今までいろんな薬を作ってみたけど、面白いことを気が付いたの」

 

蒼「面白いことだと?」

光華「えぇ、私の物にならないなら一から作ればいいってね!」

蒼「作る?」

 

光華「最近の化学と医療は進歩してね。この前までアメリカにいたのだけど。あなたは介護ロボを知っているかしら?」

 

蒼「それがどうした」

 

光華「あれに人の脳みそを移植したらどうなるか?

気になって二人ほど試してみたらその意識は受け継がれることが分かったのよ。名付けて 人脳実験 」

 

_________________

 

~友希那side~

 

蒼「そんなことが許されると思っているのか!!」

 

蒼の声が聞こえる…

 

光華「何とでも言いなさい!私の探求は止められないわよ!」

 

あの女の声も…

 

光華「あなたが後、少し遅かったら彼女を実験台にしていたわ」

 

私が実験台?

 

蒼「齋島ぁー!!!」

光華「アハハ!いいわ。その怒り!でも、その脳は私を愛せるように組み替えてあげるわ!」

 

脳を組み替える?この人は何を言って…

 

光華「その前に、あなたが寂しくないようにあなたの彼女を先にやってやるわ」

 

あの女が近づいてくる。

 

蒼「やめろ!」

 

グサッ!

 

友希那「あ、あぁ···そんな…」

 

顔を上げると歯を食いしばっている蒼が見えた

 

蒼「よぉ…やっと…起きたか…ガハッ!」

 

蒼の血が頬を伝ってくる

 

友希那「あ…お…うそ…嘘でしょ!」

 

光華「チッ‼少し手順が狂うが仕方ない!バイバイ蒼くん今度は完璧な姿で会いましょう」

蒼「ク…ソ…が…」

 

その言葉を最後に蒼はうつ伏せに倒れ、辺り一面血の海になった

 

外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow
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