諦めた夢をもう一度   作:hirag

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今回はAfterglowと楓がメインのお話になります


10年後 Afterglow

蒼「楓、父さんたちは今から仕事があるから」

友希那「しっかり、美竹さん達の言うことを聞きなさい」

 

楓「うん…わかった···」

蒼「蘭、後は頼んだよ」

蘭「うん。任せて」

 

急遽、兄さんから楓の世話をしてほしいと電話が一昨日にきた。

 

あたし達のスケジュールも空いてたし、そろそろ楓の様子も見に行こうと思っていたから丁度良かった

 

兄さんたちを見送り、楓とリビングに入る

 

蘭「さてと…楓なにをする?」

楓「う~ん…ギターひく」

 

蘭「え⁉ギター?」

楓「うん!パパが教えてくれたの」

 

だから兄さんはギターを持ってくるようにって…そういう意味だったんだ

 

蘭「一応、持ってきたけど…」

楓「そっちもって!」

 

ボディーを少し持ち上げる。幼い楓には、あたしのギターはすこし大きい過ぎる

 

楓「なに弾こうかな?おねぇちゃんなにがいい?」

蘭「楓が好きなのでいいよ」

 

楓「じゃあ…」

 

♪♪♪♪

 

楓が弾いているのはきらきら星…独特な音をしている。兄さんの音でもあたしの音でもない…

 

今まで聞いたことがない音。やっぱりこの子にもギターの才能が…

 

モカ「おじゃましまーす」

巴「よう!来たぜ」

 

ひまり「楓ちゃん久しぶり~」

つぐみ「ギターの音が聞こえると思ったら、楓ちゃんが弾いていたんだね」

 

楓「ちゅぐ~」

 

楓はつぐみに抱き、巴たちとハイタッチをしている。モカ以外に…

 

つぐみ「楓ちゃん、久しぶり」

巴「少し、大きくなったか?」

 

ひまり「いつの間にか、ギターも弾けるようになっているし」

 

モカ「およよ…モカちゃんは無視~」

楓「パン泥棒…」

 

蘭「モカ…なにしたの?」

モカ「別に…この前、あおくん家に来た時にパンを食べただけだよ」

 

楓「わたしのパン…」

蘭「え?」

 

楓「わたしのパンも食べた…」

つぐみ「モカちゃん…それは…」

 

モカ「えっと…ごめんなさい…」

楓「むぅ~」

 

つぐみ「まぁまぁ…楓ちゃん、モカちゃんも反省してみたいだから許してあげて」

楓「じゃあ…かくれんぼしよ…」

 

巴「かくれんぼ?」

楓「わたしがかくれるから見つけてね」

モカ「お~け~」

 

楓は廊下の方へ元気よく走っていった

 

つぐみ「元気だね。楓ちゃん」

蘭「昨日、泊まりに来た時にみんなが来るって聞いたらすごく喜んでいたよ」

 

ひまり「そうなんだ…そろそろ探しに行こうか」

モカ「おー!!」

 

つぐみ「じゃあ、蘭ちゃん。私達はお菓子でも作って待っていようか」

蘭「そうだね。すぐ見つかると思うし」

 

 

~五十分後~

 

ひまり「全然見つからないんだけど…」

巴「かれこれ数十分ぐらい探しているぞ」

 

蘭「なんで…あたしまで…」

 

つぐみと二人でお菓子作っていたのに…

 

モカ「可愛い姪っ子をそのままにできないでしょ~」

蘭「まぁ…それもそうだけど」

 

もしも、楓に何かあったら兄さんはともかく湊さんに何か言われそう…

 

つぐみ「いったいどこに隠れているんだろう?」

巴「二階も探してきたけど、見つからなかったぞ」

 

ひまり「どうしよう…」

蘭「こうなったら…」

 

 

 

_________________

 

~スタジオ~

 

蒼「よし!そこまで。一旦休憩にしようか」

あこ「つかれた~」

 

リサ「おつかれ~クッキー食べる?」

あこ「ありがとう~リサ姉」

 

リサ「紗夜と燐子は?」

燐子「はい…いただきます」

 

紗夜「頂きます」

リサ「友希那と蒼は?」

 

蒼「いや、俺はいいよ」

友希那「私もいらないわ…」

 

リサ「珍しいね…どうかしたの?」

 

心配そうにリサが訊ねてきた。

 

紗夜「もしかして、楓さんの事ですか?」

蒼「あぁ、楓もそうだけど蘭達も心配だ…」

 

あこ「お姉ちゃんたちが?」

燐子「どうしてですか?」

 

友希那「今頃あの子は、お得意のかくれんぼをしているでしょう」

蒼「あいつは卑怯な手を使うからな」

 

紗夜「卑怯な手?」

 

紗夜達はまだ俺の家について詳しくなかったな

 

友希那「あの家には屋根裏部屋があるのよ」

リサ「屋根裏部屋⁉そんなのもあったんだ」

 

蒼「あそこには予備のギターと衣装を片付けている」

友希那「後は、アルバムと義手を置いているわね」

 

紗夜「屋根裏部屋と楓さん。なにか関係があるのですか?」

蒼「この前、あの場所にギターをしまっている所を見られて」

 

リサ「それで、その場所に隠れているかもしれないと…」

友希那「そういうこと」

 

あこ「お姉ちゃんたちはそのこと…」

蒼「知らないだろう。しかし、たかが遊びなのに容赦ないな」

 

友希那「私達の娘よ。やるなら徹底的にやるに決まっているわ」

 

何故か誇らしげに言っている。こっちは、心配なんだけど…

 

蒼「さて、休憩は終了だ。再開しよ――」

 

Pipipi……

 

蒼「すまない…先に始めてくれ」

友希那「分かったわ」

 

ひまりから電話…何をやらかしたんだ?

 

蒼「もしも…」

ひまり『蒼君!大変なの!』

 

開幕から大声…勘弁してくれよ

 

蒼「どうした?」

ひまり『楓ちゃんとかくれんぼをしてて見つからないの!』

 

あ~案の定、困らせているな…流石、俺の娘…じゃなくて

 

_________________

 

~美竹邸~

 

蒼『楓は恐らく屋根裏部屋だ』

蘭「屋根裏部屋?」

 

蒼『あぁ、行き方は…』

 

そこから兄さんの指示に従い、屋根裏部屋に辿り着いた

 

巴「まさか、こんなところあるとは…」

モカ「いくら探しても見つかんないよね~」

 

そんな話をしていると、物陰で何かが動いた

 

蘭「楓…そこにいるのでしょう。出てきなさい!」

楓「みつかちゃった」

 

兄さんの服の後ろから楓は出てきた

 

つぐみ「もう!心配したんだから」

楓「えへへ…」

 

蘭「えへへ…じゃない!いくらモカに仕返しのつもりでもやりすぎ!本当に心配したんだから…」

 

つぐみ「ら、蘭ちゃん⁉」

楓「ご、ごめんなさい…」

 

モカ「蘭がここまで怒るなんてね~」

蘭「あたしの可愛い姪だからね」

 

_________________

 

~食卓~

 

楓「いただきま~す!!」

 

かくれんぼの後は、巴と追いかけっこをしたり庭で出来ることをひたすらやった

 

そして、いまは昼食を取っている。

 

楓「つぐみおねぇちゃん。このパイ美味しいよ!」

つぐみ「良かった!」

 

ひまり「このパイ。蒼君のと同じ味がする」

つぐみ「蘭ちゃんが教えてくれたおかげだよ」

 

蘭「技は見て盗まないとね…」

楓「パパと同じこと言ってる!」

 

巴「ってことは、楓のギターは…」

モカ「あおくん譲りだね」

 

蘭「ううん。楓の音は楓自身の音…兄さんでも紗夜さん。勿論、あたしの音でもない」

 

ひまり「じゃあ…やっぱり」

蘭「この子には才能がある…」

 

楓「?」

巴「まぁ、楓の教育についてはアタシ達がとやかく言うべきじゃないな」

 

モカ「そうだね。これはあおくんと湊さんが決めることだし~」

 

もし、楓がバンドを始めるならどんな風になるのか。少し、楽しみかも

 

蒼「ただいま」

楓「パパだ!」

 

友希那「いま帰ったわ」

楓「ママ~♪」

 

友希那「たくさん遊んでもらった?」

楓「うん♪」

 

蘭「ホント、元気過ぎてビックリですよ」

蒼「今日はありがとう助かったよ」

 

巴「楓はかくれんぼが上手だったな」

蒼「昔の蘭もかくれんぼ上手だったな」

 

ひまり「そんなことあったね!」

モカ「結局、蘭は隠れた場所で寝ていたね~」

 

つぐみ「蒼くんも探してくれたよね?」

蒼「あぁ、帰りが遅いから迎えに行ったな」

 

蘭「ちょっと!勝手にあたしの話で盛り上がらないで!」

蒼「ごめんごめん…楓」

 

楓「なに?パパ」

蒼「いっぱい遊んでもらえてよかったな」

 

楓「うん!わたし。みんなのこと大好き!」

 

_________________

 

~現在~

 

今日もあの時みたい兄さんたちは仕事に行って、あたし達が楓の面倒を見に来ていた

 

つぐみ「そんなことあったね」

楓「うぅ…蘭姉さんに怒られたことは覚えてるけど…」

 

蘭「あの時は本当に心配したんだから」

 

巴「アタシはそんな具体的に覚えてないな」

楓「モカ姉さんに父さんのパンを食べられたことは覚えているけど…」

 

モカ「およよ…そこは覚えているんだ」

つぐみ「楓ちゃんにとってより印象に残ったんだね」

 

ひまり「ねぇ、楓覚えてる?私達と海に行ったこと」

楓「うん。覚えてるよ!確か、ひー姉が砂浜で転んでたよね」

 

ひまり「うぅ…なんでそこだけ覚えているのよ!」

楓「印象が強かったからかな?」

 

ひまり「も~!!」

 

「「「「「あはははは!」」」」」

 

つぐみ「そういえば、どうして楓ちゃんは音楽をやっているの?」

蘭「やっぱり、兄さんたちの影響を受けてじゃないの?」

 

楓「それもあるけど、私は音楽が好きだから…それに」

巴「それに?」

 

楓「尊敬する人達を超えたいから、特にお母さん。もちろん蘭姉さんも」

モカ「おぉー!目標が高いですな~」

 

蘭「楓なら超えられるよ。でも、そう簡単には負けるつもりはないけど」

楓「分かってるよ。さてと…」

 

蘭「そろそろ行くの?」

楓「うん、母さんと父さんが待っているからね♪あ、そうだ!今度お姉さんたちと一緒にライブしたいな!」

 

楓とライブか…少しいいかも

 

ひまり「いいね!やろうよ!」

楓「じゃあ、父さんに伝えとくね」

 

その後日、楓と合同ライブが実現した。

 

でも、ライブ中の湊さんの視線が凄く集中できなかった

外伝の内容は?

  • BADEND
  • 5年後世界
  • 楓誕生まで
  • 10年後のAfterglow
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