蒼「楓、父さんたちは今から仕事があるから」
友希那「しっかり、美竹さん達の言うことを聞きなさい」
楓「うん…わかった···」
蒼「蘭、後は頼んだよ」
蘭「うん。任せて」
急遽、兄さんから楓の世話をしてほしいと電話が一昨日にきた。
あたし達のスケジュールも空いてたし、そろそろ楓の様子も見に行こうと思っていたから丁度良かった
兄さんたちを見送り、楓とリビングに入る
蘭「さてと…楓なにをする?」
楓「う~ん…ギターひく」
蘭「え⁉ギター?」
楓「うん!パパが教えてくれたの」
だから兄さんはギターを持ってくるようにって…そういう意味だったんだ
蘭「一応、持ってきたけど…」
楓「そっちもって!」
ボディーを少し持ち上げる。幼い楓には、あたしのギターはすこし大きい過ぎる
楓「なに弾こうかな?おねぇちゃんなにがいい?」
蘭「楓が好きなのでいいよ」
楓「じゃあ…」
♪♪♪♪
楓が弾いているのはきらきら星…独特な音をしている。兄さんの音でもあたしの音でもない…
今まで聞いたことがない音。やっぱりこの子にもギターの才能が…
モカ「おじゃましまーす」
巴「よう!来たぜ」
ひまり「楓ちゃん久しぶり~」
つぐみ「ギターの音が聞こえると思ったら、楓ちゃんが弾いていたんだね」
楓「ちゅぐ~」
楓はつぐみに抱き、巴たちとハイタッチをしている。モカ以外に…
つぐみ「楓ちゃん、久しぶり」
巴「少し、大きくなったか?」
ひまり「いつの間にか、ギターも弾けるようになっているし」
モカ「およよ…モカちゃんは無視~」
楓「パン泥棒…」
蘭「モカ…なにしたの?」
モカ「別に…この前、あおくん家に来た時にパンを食べただけだよ」
楓「わたしのパン…」
蘭「え?」
楓「わたしのパンも食べた…」
つぐみ「モカちゃん…それは…」
モカ「えっと…ごめんなさい…」
楓「むぅ~」
つぐみ「まぁまぁ…楓ちゃん、モカちゃんも反省してみたいだから許してあげて」
楓「じゃあ…かくれんぼしよ…」
巴「かくれんぼ?」
楓「わたしがかくれるから見つけてね」
モカ「お~け~」
楓は廊下の方へ元気よく走っていった
つぐみ「元気だね。楓ちゃん」
蘭「昨日、泊まりに来た時にみんなが来るって聞いたらすごく喜んでいたよ」
ひまり「そうなんだ…そろそろ探しに行こうか」
モカ「おー!!」
つぐみ「じゃあ、蘭ちゃん。私達はお菓子でも作って待っていようか」
蘭「そうだね。すぐ見つかると思うし」
~五十分後~
ひまり「全然見つからないんだけど…」
巴「かれこれ数十分ぐらい探しているぞ」
蘭「なんで…あたしまで…」
つぐみと二人でお菓子作っていたのに…
モカ「可愛い姪っ子をそのままにできないでしょ~」
蘭「まぁ…それもそうだけど」
もしも、楓に何かあったら兄さんはともかく湊さんに何か言われそう…
つぐみ「いったいどこに隠れているんだろう?」
巴「二階も探してきたけど、見つからなかったぞ」
ひまり「どうしよう…」
蘭「こうなったら…」
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~スタジオ~
蒼「よし!そこまで。一旦休憩にしようか」
あこ「つかれた~」
リサ「おつかれ~クッキー食べる?」
あこ「ありがとう~リサ姉」
リサ「紗夜と燐子は?」
燐子「はい…いただきます」
紗夜「頂きます」
リサ「友希那と蒼は?」
蒼「いや、俺はいいよ」
友希那「私もいらないわ…」
リサ「珍しいね…どうかしたの?」
心配そうにリサが訊ねてきた。
紗夜「もしかして、楓さんの事ですか?」
蒼「あぁ、楓もそうだけど蘭達も心配だ…」
あこ「お姉ちゃんたちが?」
燐子「どうしてですか?」
友希那「今頃あの子は、お得意のかくれんぼをしているでしょう」
蒼「あいつは卑怯な手を使うからな」
紗夜「卑怯な手?」
紗夜達はまだ俺の家について詳しくなかったな
友希那「あの家には屋根裏部屋があるのよ」
リサ「屋根裏部屋⁉そんなのもあったんだ」
蒼「あそこには予備のギターと衣装を片付けている」
友希那「後は、アルバムと義手を置いているわね」
紗夜「屋根裏部屋と楓さん。なにか関係があるのですか?」
蒼「この前、あの場所にギターをしまっている所を見られて」
リサ「それで、その場所に隠れているかもしれないと…」
友希那「そういうこと」
あこ「お姉ちゃんたちはそのこと…」
蒼「知らないだろう。しかし、たかが遊びなのに容赦ないな」
友希那「私達の娘よ。やるなら徹底的にやるに決まっているわ」
何故か誇らしげに言っている。こっちは、心配なんだけど…
蒼「さて、休憩は終了だ。再開しよ――」
Pipipi……
蒼「すまない…先に始めてくれ」
友希那「分かったわ」
ひまりから電話…何をやらかしたんだ?
蒼「もしも…」
ひまり『蒼君!大変なの!』
開幕から大声…勘弁してくれよ
蒼「どうした?」
ひまり『楓ちゃんとかくれんぼをしてて見つからないの!』
あ~案の定、困らせているな…流石、俺の娘…じゃなくて
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~美竹邸~
蒼『楓は恐らく屋根裏部屋だ』
蘭「屋根裏部屋?」
蒼『あぁ、行き方は…』
そこから兄さんの指示に従い、屋根裏部屋に辿り着いた
巴「まさか、こんなところあるとは…」
モカ「いくら探しても見つかんないよね~」
そんな話をしていると、物陰で何かが動いた
蘭「楓…そこにいるのでしょう。出てきなさい!」
楓「みつかちゃった」
兄さんの服の後ろから楓は出てきた
つぐみ「もう!心配したんだから」
楓「えへへ…」
蘭「えへへ…じゃない!いくらモカに仕返しのつもりでもやりすぎ!本当に心配したんだから…」
つぐみ「ら、蘭ちゃん⁉」
楓「ご、ごめんなさい…」
モカ「蘭がここまで怒るなんてね~」
蘭「あたしの可愛い姪だからね」
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~食卓~
楓「いただきま~す!!」
かくれんぼの後は、巴と追いかけっこをしたり庭で出来ることをひたすらやった
そして、いまは昼食を取っている。
楓「つぐみおねぇちゃん。このパイ美味しいよ!」
つぐみ「良かった!」
ひまり「このパイ。蒼君のと同じ味がする」
つぐみ「蘭ちゃんが教えてくれたおかげだよ」
蘭「技は見て盗まないとね…」
楓「パパと同じこと言ってる!」
巴「ってことは、楓のギターは…」
モカ「あおくん譲りだね」
蘭「ううん。楓の音は楓自身の音…兄さんでも紗夜さん。勿論、あたしの音でもない」
ひまり「じゃあ…やっぱり」
蘭「この子には才能がある…」
楓「?」
巴「まぁ、楓の教育についてはアタシ達がとやかく言うべきじゃないな」
モカ「そうだね。これはあおくんと湊さんが決めることだし~」
もし、楓がバンドを始めるならどんな風になるのか。少し、楽しみかも
蒼「ただいま」
楓「パパだ!」
友希那「いま帰ったわ」
楓「ママ~♪」
友希那「たくさん遊んでもらった?」
楓「うん♪」
蘭「ホント、元気過ぎてビックリですよ」
蒼「今日はありがとう助かったよ」
巴「楓はかくれんぼが上手だったな」
蒼「昔の蘭もかくれんぼ上手だったな」
ひまり「そんなことあったね!」
モカ「結局、蘭は隠れた場所で寝ていたね~」
つぐみ「蒼くんも探してくれたよね?」
蒼「あぁ、帰りが遅いから迎えに行ったな」
蘭「ちょっと!勝手にあたしの話で盛り上がらないで!」
蒼「ごめんごめん…楓」
楓「なに?パパ」
蒼「いっぱい遊んでもらえてよかったな」
楓「うん!わたし。みんなのこと大好き!」
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~現在~
今日もあの時みたい兄さんたちは仕事に行って、あたし達が楓の面倒を見に来ていた
つぐみ「そんなことあったね」
楓「うぅ…蘭姉さんに怒られたことは覚えてるけど…」
蘭「あの時は本当に心配したんだから」
巴「アタシはそんな具体的に覚えてないな」
楓「モカ姉さんに父さんのパンを食べられたことは覚えているけど…」
モカ「およよ…そこは覚えているんだ」
つぐみ「楓ちゃんにとってより印象に残ったんだね」
ひまり「ねぇ、楓覚えてる?私達と海に行ったこと」
楓「うん。覚えてるよ!確か、ひー姉が砂浜で転んでたよね」
ひまり「うぅ…なんでそこだけ覚えているのよ!」
楓「印象が強かったからかな?」
ひまり「も~!!」
「「「「「あはははは!」」」」」
つぐみ「そういえば、どうして楓ちゃんは音楽をやっているの?」
蘭「やっぱり、兄さんたちの影響を受けてじゃないの?」
楓「それもあるけど、私は音楽が好きだから…それに」
巴「それに?」
楓「尊敬する人達を超えたいから、特にお母さん。もちろん蘭姉さんも」
モカ「おぉー!目標が高いですな~」
蘭「楓なら超えられるよ。でも、そう簡単には負けるつもりはないけど」
楓「分かってるよ。さてと…」
蘭「そろそろ行くの?」
楓「うん、母さんと父さんが待っているからね♪あ、そうだ!今度お姉さんたちと一緒にライブしたいな!」
楓とライブか…少しいいかも
ひまり「いいね!やろうよ!」
楓「じゃあ、父さんに伝えとくね」
その後日、楓と合同ライブが実現した。
でも、ライブ中の湊さんの視線が凄く集中できなかった
外伝の内容は?
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BADEND
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5年後世界
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楓誕生まで
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10年後のAfterglow