シャンフロキャラで〇〇!   作:mitune

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設定的には全員中高生、細かいことは気にしないでください。


極めて私利私欲なシャンフロ二次置き場
〜文化祭〜


『オイコラペンシルゴン!こっちに死ぬほど客が来たけど何しやがったお前!』

 

『ふふふはははー!いやぁ〜雑誌見てくれたって人達がたくさん来てくれて、ひとしきり話した後に「オススメの場所は?」なんて聞かれたもんでねぇ…それでつい、ね?』

 

『大人気高校生モデルのお墨付きなんかウチにはいらんわぁ!』

 

 文化祭、それは青春だとかやりがいだとかの上っ面を引っぺがせば“死ぬほど忙しい日”としてうら若き少年少女達の記憶に残ることになる日。

 

 その例に漏れず、ここ来鷹大学付属高校の文化祭は初日から多くの来客に恵まれ、そして大勢の客に対応する生徒達の仕事を積み上げる事になっていた。

 

「くっ…あいつめ、あとで覚えとけよ…いらっしゃいませー!」

 

 2年生は模擬店、それも親が経営者や料理店店長、デザイナーやウェイター等である生徒が複数いたことであれよという間に話が膨らみ、複数の教室を借りるそれなりに規模の大きな店になってしまっている。

 

『ら…サンラク!手が空いたらこっちにヘルプ頼む!』

 

 メニューも充実していて、レイアウト等も模擬店にしてはよく練られており、かつ当日の忙しさを踏まえて十分に余裕を持って商品を提供出来る様に様々な工夫をしてきたことは確かだが、流石に開幕から満員御礼どころか長蛇の行列が出来るまでに客数が膨れ上がるのは予想外であった。

 

「いや今どこかの阿呆文具のせいでやばいんだよ!すまんカッツォ!」

 

『それはここからでも分かるけど、うちは割と切羽詰まってるから午後こっちの担当だった人だけでも呼べない!?』

 

 現在陽勤楽郎、文化祭ネーム「サンラク」は3階の自教室にて接客をしていた。

 

 通話している相手は2階特別教室にて学年の模擬店…と称した「メイド喫茶」にて“接客”をしている魚臣慧、文化祭ネーム「カッツォ」。

 

「今から接客主力の女子を出せと?てめー1人で何とかできないのかメイドさんよう」

 

『…何で俺が接客なんだろうなぁホントに…じゃなくて!2人か、せめて1人だけでも!』

 

「…てなわけだけど、どう?サイガさん」

 

「しょ!そう、ですね…表に、出ていた人を呼び戻します。30分後からなら、休憩時間の兼ね合いもあるので、2人…その、喫茶店の方に、いける…ます。」

 

「OK…聞こえたなカッツォ、後30分耐えろ」

 

『聞こえた!サイガさんにお礼言っといて!』

 

 そう言い残して通話を切るカッツォ、切る直前に「ケイきゅんコーヒーとスマイルひとーつ!!」という野太い声が微かに聞こえた…。

 

「…大丈夫かあいつ?“負けたらメイドにでも何でもなってやるよ!”で本当にメイドに選ばれてたのは覚えてるが…。」

 

 まぁ焚きつけたの俺と鉛筆だけど、と呟くサンラクの顔には愉悦が垣間見えた。死んだ目で抜群に似合う(本人には不本意だろうが)メイド服を身に纏う悪友を煽る予定を立てているのだろうか。

 

「すみませーん!」

 

「おっと仕事しないと…あ、助かったよ玲さん…じゃなかったサイガさん」

 

「にゅっ!…ひえいえそんな!」

 

文化祭はまだ始まったばかりである。

 

 

 

 

「あ、いた!朱音ちゃんどうしてこんなに遅くなったの?」

 

「ごめんなさい!ちょっと重そうな荷物持ったおばあさんがいたので」

 

「あーもうわかった、しょーがないなぁ朱音ちゃんは…さ、いこっか」

 

「はい!瑠美ちゃん!」

 

 

 

 

「お前らおつかれ…ってうわっすごい人だな」

 

「よぉーしよくきた交代係のスズキ!すぐ入れ!おらっぼさっとすんな!」

 

「評判は聞いてたけどまたすごい混んでるわね…お昼時にシフト入れたのは失敗だったかしら?」

 

「キララちゃ〜んたすけて〜」

 

「えぇいくっつくな!あとキララ呼ぶな!私はキサラギよ!」

 

「これホントに事前に決めてたシフトで大丈夫かな…全員入れても足りない気がしてきた」

 

 小休憩になり、俺…サンラクは控え室として使っている教室に戻って来ていた。午前と午後で人を入れ替えるので今日はもう暇になるのだが…さてどうするか、カッツォを煽りに行くのは混雑の関係で難しそうだし、鉛筆に文句を言いに行くにもファンに囲まれているだろうから叶わないだろう。

 

「適当に見て回るか…ん?あれは…」

 

「ふえぇ…ここどこぉ…助けてサミーちゃん…」

 

 ふと妙に混雑の薄い場所を見つけて覗いてみると、パンフレットを握りしめ、ワンピース姿で泣きそうになりながら歩くツインテールの少女がいた。それだけなら迷子かと考えて声をかける人はいるだろうし、実際その素振りを見せる者もいた。

 

 しかし、その少女の隣に人より大きな蛇が従っているのを見てその者達は後退ってしまう。

 

「何やってんだあのヘタレ…」

 

 蝶ネクタイとリボンを身につけた巨大な蛇が、やれやれとばかりに少女を誘導している様は微笑ましいが…いかんせん目立つ容姿の少女と巨大な爬虫類の絵は声をかける事を尻込みさせる迫力を有していた。

 

 放置するわけにもいかないので取り敢えず、何年も前に見た少女の腕に巻きつく蛇の事を思い出しながら声をかける。

 

「よう」

 

「ぴっ!!!」

 

 位置の関係上背後から声をかけてしまう事になったが、幸いサミーちゃんさんは俺の事を覚えていてくれたようで警戒はされなかった。お勤めご苦労様です!

 

「あ…あんた誰よ!」

 

「あー、これ被ってるからわからんか、久しぶりだなウィンプ。」

 

「…!あなたサンラクね!」

 

 それに比べてご主人様の方は警戒心マックスで威嚇してきた、涙目で睨みつけられてもちっとも怖くは無いがこいつの“家”は怖いので早々に正体を明かす。

 

「ひさしぶりね!ていうかなにそのかぼちゃ…」

 

「前衛的だろ?で、どうしたんだこんなところで」

 

「いりぐちで「このぱんふれっとどおりにいけばわかりますよ」っていわれたけどちっともわかんない!なんなのこれ!」

 

「ここ異様に複雑だからなぁ…どこに行きたいんだ?」

 

「あんたのとこと、こうちょーしつ!」

 

「了解、先に校長室がいいかな?」

 

「おなかへったからあんたのとこがさき!ごはんたべられるんでしょ?」

 

「へいへい…ん?まてよ?」

 

 カボチャメットに内蔵されている通信機をON

 

「もしもし、これからVIPを連れていくから今から言う準備をしといてくれ…何?人が多いから受け入れられない?大丈夫だ、これから多少楽になるぞ」

 




続きます
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