「…で、事情説明が欲しいんだが、いやしなくてもいいから出して欲しいんだが?」
「すまないねぇ…どうしてもって言われて…」
「誰に?」
「あそこでニタニタしてるやつ」
「ペンッシールゴーーン!!」
「というわけで、ユニークモンスター天覇のジークヴルム!ノワリン生存ルートで討伐成功おめでとー!!」
「「「「「いぇーい!!!」」」」」
ワイワイガヤガヤ
「なんで!俺は縛られて!!バカでかいケーキに突き刺さっとるんじゃぁあーーー!!!」
「祝い事にケーキは必須でしょ?」
「なんでそんな純粋な目ができるんだよ…」
「すごいねあれ、『何故そんな当たり前のことを聞くのだろう?』って顔だよ」
「こちらに見えますのは黒剣のツテによりパティシエールクランが本気で作り上げた『デラックスミラクルロイヤルケーキ~新大陸の果実を添えて~』!」
ババーン!
「名前は兎も角味は保証するよ」
「新大陸の果実…変なのありませんでしたっけ?」
「痺れるやつとかは勘弁してほしいんだが…」
「実験台の犠牲により無害でおいしいケーキに仕上がっております(にっこり)」
「ちなみにこちらに並べてありますのがミニサイズ版『ロイヤルケーキ~新大陸協奏曲~』です!味は全く一緒!」
「それサンラクが突き刺さってるケーキいらなかったのでは?」
「派手な奴があると楽しい!」
「それだけの理由で俺はケーキの飾りになってるのかコラ」
「んー、サンラク君イチゴ頭とかない?」
シュン
「(ヌッ)頭付きケーキなら出来るが」
「ぶふぉっ!」
「いいねぇ、原材料が不安になるトッピングだ」
「ノワルリンドさん取ってきました!ケーキですよ!」
ニコー
『ふん、人間が作ったものか…まぁいい、たまには悪くないだろう』
モグモグ
「(餌付けされてるようにしか見えない…)」
「で、祝宴は構わないのだが…なぜこんな何もない海上で?」
「んふふ…よくぞ聞いてくれました!」
「実はライブラリから気になる情報をもらってねぇ」
「『この海域の天候が不自然に変動する周期が存在する、そしてそれはどうやらモンスターの仕業らしい』という情報をNPCから入手したらしいんだよ」
「『実在するかどうかも怪しい天空に住まう怪物』、実はさる筋からその怪物とやらは実在することが確認された。」
「その怪物がアウロラカムイのような超級のMOBである可能性が高いですが…その素材の一部でも入手できれば非常に有用でしょう」
「で、今わざわざ絵に描いた餅より手の届かない存在の話をした理由は?」
「届かないなら…飛ばしてしまえってね!」
「というわけで!われらが鉄砲玉を天空に打ち上げて謎の存在の正体をたしかめよ―!」
パチパチパチパチ
「あっ、縛り上げたのはその為…」
「色々と理解が追い付かないがちょっとまて、俺は打ち上げられた衝撃で死ぬようなか弱い存在だぞ、だからマテ、いや待って」
「鮭の目がグリングリンしてる…で飛ばすってどうやって?」
「ケーキの土台を爆破」
「チクショウ出せー!!!!!!」
「というわけでカウントダウ―ン、10、9、8、7,6,5,4,3,2,1、ぜろー!」
チュドーン!!!!!
「覚えてろよおぉぉぉぉ・・・・・・・」
「…あれHP大丈夫なの?」
「その辺はばっちりだから!」
「人一人を文字通り打ち上げ花火にした後とは思えない笑顔だ…」
~上空~
「クッソ…動けるようにはなったがどうしたものか」
「とりあえず全開状態でいつでも動けるようにして…と」
バチィ!
「臨界速とインベントリアコンボがあるから落下の心配はないが、正体不明のMOB探してこいとか無茶だろ」
「しかしこの高度まで来たのは初めてか…なんかやけに暗いな」
「暗いというより…黒」
「雷雲にでも突っ込んだのか?やばいな耐電装備とか持ってないぞ」
「……みょーに見覚えのある黒い雷が走ってるなぁ…」
「ん?、なんだあれ」
「細長い…黒い…小さい…いや、距離があるだけか」
「…いつの間にか少しでかくなってるような」
「ひょっとして超高速で近づいてきてらっしゃる?」
「………」
「フレに呼ばれたんで抜けま」
この後、奇跡的に助かったとか助かってないとか
誕生日おめでとう!!全然関係ないお話書いちゃったけどおめでとう!!ぶっちゃけケーキに突き刺して打ち上げたかっただけ!!!