99ADVENTURE   作:リカル

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99期生のパートナーデジモンとそのキャラクターについては、あみだで決めました。




開演! 99期生の冒険

☆西方ウラル大陸・スラム

 

 

「華恋ちゃん!、起きて!、華恋ちゃん!!」

「んん~・・・っ、あれ?、ばなな?、なんで?

!、ここどこーーーー!?」

「それが、私にもわからないの・・・」

 

 

飛び起きた愛城華恋の横に座る大場ななの表情は暗い。

 

何せ、今2人が居るのは紫色に濁った空

 

そこに浮かぶのは月でも太陽でもない光球が2つ

 

更に周りは何故か大量の段ボールが山積み・・・

 

という、奇妙な世界。

 

しかも

 

「あれ?、この格好って!?」

「うん、オーディションの時の・・・

ねぇ、華恋ちゃん

こうなる前の事何か覚えてない?」

「えーっと、確か

聖翔祭の為に皆でレッスンしてて、それから

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・うーん!、ダメ!

 

何にも思い出せない!」

 

「やっぱり・・・」

 

華恋もななも身に纏うのはレヴュー衣装。

手にはそれぞれの武器まである。

 

「おーーーーい!、キリーーーーン!

居るんでしょーーーー!?

ちゃんと説明してよーーーー!!!」

 

だからこそ、あの存在を呼ぶのだが返事はない。

 

「(スタァライトを生まれ変わらせた華恋ちゃんの声にも答えないなんて・・・)

これは、あのキリンがやったんじゃない・・・

の、かも」

「ばなな?」

「ご、ごめんね!、こんな事始めてだから!

始めて、だから・・・っ

華恋ちゃんも不安なのに私がこんなんじゃ

ダメだよね・・・?」

 

 

「大丈夫だよ!、ばなな!」

 

 

「え」

 

 

「何が何だかよくわかんけど、ここはきっと何かの舞台なんだと思う!

なら私とばななには舞台少女として演じなくちゃいけない役がある筈だよ!

まずはそれを一緒に探そ?」

 

 

「・・・・・・・・・あはは、華恋ちゃんったら

 

本当に、眩しいなぁ」

 

 

華恋の励ましを受け、ななは漸く笑顔で立ち上がる事が出来た。

 

「とりあえず、まずはこの段ボールジャングルを探検してみよう!」

「はい♪、了解です華恋隊長」

「うんうん!、いいよばなな~♪

雰囲気出ててぐっどぐっど 」

 

 

カァンッ!   ボコ!

 

 

その直後、2人の耳に甲高い金属音が届き

視界に映っていた段ボールの塔が崩れ落ちる。

 

「行こう!、ばなな!」

「う、うんっ!」

 

即座に動く華恋を迷いながら追うなな。

 

現場に到着した2人が見たのは・・・。

 

 

「ぬううん!、おのれぇい!」

「ケッ!」

 

 

「え?、あれって鎧を着た・・・・・・・・・トカゲ?」

「もう一匹は猫?、じゃなくって、子供のライオンかな?」

 

言葉を喋る謎の生物2体による戦い。

 

『・・・・・・・・・ッッッ!』

 

その様子を遠巻きに見つめているのは段ボールで出来た人形のような者達。

 

「ここはバコモン達の住処で御座る!

余所モンは早々に出ていくがいい!」

「ア"ァン?、余所モンはテメェもだろうがァ」

「あの者達は行き倒れていた拙者を介抱し、あまつさえ食料まで分けてくれた!

その恩義を返す為、このリュウダモン!

御主のような無法者を成敗してみせよう!

御覚悟!、レオルモン!」

「ケッ、ゴチャゴチャゴタク並べんなァ!」

 

 

「わぁああっ、すっごい迫力ぅ!」

「華恋ちゃん

今の内にここから離れた方がいいよ」

「え?、でも」

「早く!、あんな戦いに巻き込まれたら 」

 

 

「隙有り!、《居合い刃!!!》」

「ケッ!、んなモンあたるかってんだァ!」

 

 

「「あ」」

 

 

「ぬ!?」「アァン?」

 

 

流れ玉ならぬ流れ刃に身を隠していた段ボールを断ち斬られ、バッチリ目撃されてしまう2人。

 

「な、なんで御座るか御主達は!?」

「えっーと、通りすがりの舞台少女でーす」

「テメェらもオレサマのナワバリを奪おうってのかァ!?」

「そ、そんなつもりはないから・・・っ

どうぞ、私達にはお構い無く・・・」

「そうはいくかァ!」

「ぬ!、待たれよ!

御主の相手は拙者で御座る!!」

「関係ねぇなァ、ナワバリに入った奴はァ

全員纏めてオレサマの敵だァ!」

「あわわわ!?」

 

すると仔獅子・レオルモンは華恋目掛けて爪と牙を向ける。

 

 

「させない」

 

 

「!?、テメェ・・・!!」

「華恋ちゃんは私が守る、守ってみせる!」

 

その前に立ちはだかったののは大太刀と小太刀を構えた大場なな。

 

「ケッ!、上等だァ!」

「・・・・・・・・・!?」

「ばなな!」

「助太刀致す!」

 

爪を輪で牙を舞で受け止めるが仔獅子・レオルモンのパワーに押されるななに華恋と鎧蜥蜴・リュウダモンが駆け寄った

 

 

その時だった

 

 

「「「「!?」」」」

 

 

2人のレヴュー衣装から虹色の鉱石のようなモノが同時に零れ落ち、眩いキラめきとなったのは。

 

 

『・・・・・・・・・!?!?』

 

 

突然の事態に舞台少女達も仔獅子も鎧蜥蜴も観戦していた段ボール達も驚愕する最中

 

 

虹光が華恋とななの手首に巻き付き

 

 

腕時計のような機械と化した。

 

 

「な、なにコレぇええ!!?」

「外れない・・・!?、どうして!?」

「まさか、こいつらァ・・・・・・・・・ケッ!」

「ぬ!?、ま、待つで御座る!」

「今日の所は見逃してやらァ

ありがたく思えニンゲン共!、おまけのトカゲ野郎もなァ!」

「!?、に、ニンゲンだとぉう!!?」

 

それを見た途端、レオルモンは今までの言動を一変させ走り去っていく。

 

「お、御主ら!、本当に!、本物の!

『あの』!、ニンゲンで御座るか!?

ならばこれはもしや神機!?」

「ちょっ、落ち着いて!

りゅ、りゅうた君?、痛ッ!、いたたたっ!!」

「や、やめて!、華恋ちゃんの腕が取れちゃう!」

「なぬ!?、それは困るで御座る!」

「うううっ、痛かったよぉばなな~・・・」

「後でちゃんと冷やそうね

それで、『あの』人間ってどういう意味?

これについてもあなたはわかるの?」

 

リュウダモンに問いかけながらななは自身の腕に取り付けられた

黄色を主体にボタンやアンテナ、縁取りが白く

画面が星形なデジタル腕時計に似た謎の機械を見せつける。

因みに華恋のモノは形こそ同じだが赤がベースで装飾は金色だ。

 

「御主らは知らんのか!?

ニンゲンとは、このデジタルワールドが未曾有の危機に晒された時!

現れると言い伝えられる救世主で御座る!」

「「きゅ、救世主!!?」」

「いかにも!、そして!

今まさにデジタルワールドはいずこから沸いて出た謎の侵略者共!、レイド帝国の支配に晒されているので御座る!

御主達はそれを討ち、無辜なるデジモン達を救う為に世界樹が遣わせたに違いない!」

「ま、待ってよ!

いきなりそんな事言われても困っちゃうっ

だって、私達普通・・・・・・・・・じゃ、ないかもしれないけど!

そんな、全然知らない世界を救うなんてとてもじゃないけど 」

「ばなな」

「華恋ちゃん?」

「さっそく見つかったね!、この世界

 

 

この舞台での私達の役!」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぇ?」

 

 

「やく?、役割の事で御座るか?

ならば、その通り!」

「うんうん♪

でも、でじもんってなんだろ?」

「拙者や先程の猫、更に」

『~~~~~~♪♪♪』

「わわっ!?、なんかいっぱい来たよ!?」

「このバコモン達のようなモノがデジモンで御座るよ」

「へぇー、そうなんだ」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

興奮した様子のリュウダモンや踊るバコモン達に囲まれる華恋をななは見ている事しか出来ない。

 

「(本当に、そうなの?

 

私と華恋ちゃんだけでこんなワケのわからない世界を救わなきゃいけないの?

 

なんで? どうして?

 

スタァライトを勝ち取ったから?

 

なら、ひかりちゃんもこの世界に居るの?

 

わからない

 

全然わからないよ・・・

 

でも、もしそうなら

 

純那ちゃんや、他のみんなが巻き込まれなくて

 

 

よかった)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆西方ウラル大陸・ゴミ捨て場

 

 

「つまり、ここは電脳空間に存在する世界で

あなた達デジタルモンスター・・・デジモンや今の私もデータって事?」

「うん、その通り」

「会った時に言ってた伝承

あれはデジモンなら誰でも知っているの?」

「うーん、知ってる奴は知ってるだろうし

知らない奴は知らないんじゃないかな」

「因みにここは何の為の場所なのかしら?」

「レイド帝国が壊れた武器やもう使えなくなったトループモンのガワとかを捨てるゴミ捨て場だよ、うん」

「途中に見えた大きな建物は?」

「この大陸の実質的な支配者マッハレオモンが根城にしてる要塞さ

後、周りのモノにはなるべく触らない方がいい

たまに不発弾とかが混じってて手や足ふっ飛ばされる奴も居たから、うん・・・」

「!?、そういう事はもっと早く言って!」

 

鉄やら何やらの廃棄物が山積みとなって出来た迷路を進む星見純那。

彼女を先導するのは紫色の毛並みで大きな尻尾と額の赤い宝石が特徴的な獣・ドルモン。

 

 

「大体、あなたも他のデジモンもそんな危険な場所でどうして暮らしているの?」

「どこでどう生きようがボクらの勝手だろ、うん

まぁ、こんなサイテーな掃き溜めに落ちてきたニンゲン 」

「純那、星見純那、さっき名乗ったでしょ」

「・・・・・・・・・ジュンナは運が悪かったとしか言えないどね、うん」

「私はそうは思わないわ、得体の知れない謎の生物を匿ってくれるような親切な相手に巡り会えるなんて十分恵まれてるじゃない」

「別に、偶然空を見てたら水色の流れ星が偶々近くに降ってきたんで記念に持って帰ろうと思っただけだよ、うん」

「偶然で偶々近くに、ね」

 

純那が見やるのはドルモンの首で揺れる双眼鏡。

因みに、ここに来るまで結構歩いている。

 

「ほら後はこの地下通路を通っていけばボクの住処だよ、うん」

「・・・・・・・・・」

「うん?、君もしかして狭い所苦手?」

「そうじゃないわ、ただ

ドルモンって素直じゃないって思っただけ」

「素直だったらこんな所に独りで住んでないよ、うん」

「ふふっ!、でしょうね

 

(人間の居ない世界なんて、正直未だに信じられないし不安でしょうがないけど・・・

 

この意地っ張りで優しい子の事は

 

信じても、いいのかも)」

 

揺れる大きな尻尾を追いながら舞台少女は想う

 

己の星の巡り合わせを・・・。

 

 

 

 

 

 




※神機【読みはシンキ】=デジヴァイスです
パートナーとの契約が成されると素となる虹色の鉱石からVテイマーっぽい腕時計型になって


外れなくなります



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