☆レギオン群島・廃墟エリア中心部
はじまりの街、跡地
停泊中デッカードラモン号、中央通路
「と、いうワケで☆
沢山犠牲出したのに☆
創世神とか聖騎士とか神々とか番長とか☆
他にも沢山強そうな肩書き持ったデジモンが☆
雁首揃えてたってのに、レイド帝国の支配者の☆
顔すら見ないまま大敗したのでした☆
チャン☆チャン☆」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「んで、そん時あっけなくやられた
月光と闘争の神々
孤高と最速の聖騎士が転生したのが
マヤチャン、クロチャン、ジュンナチャン
カオルコチャンのパートナーだったりするんだよ
これが☆」
「
はぁ?
はぁああああああ!!?
せいきし?、聖騎士!?、騎士ぃい!!?
この泣き虫で弱虫な青瓢箪が!!??
ないわー、ほんまないわー」
「ほぉらぁああああああ!!、だから言いたくなかったんデスぅうううううう!!」
「ベアモン、あなた 」
「えっ!、ウチそうだったジャン!?」
「・・・・・・・・・だと思ったわ」
「つれないですね、ルナモン
そうならそうとあなたの口からもっと早く教えて貰いたかったのですが」
「これ以上貴様を付け上がらせたくなかった!
しかし!、貴様はそれとは関係なく際限なく!
付け上がりまくるから!、仕方なくッ!、デシテ!!」
「う、うん?、ベアモンはともかくとして君らそんな理由で黙ってたのかよ!?」
「「他に何があるデス/デシテ!?」」
「ま、まぁ、黙ってた理由は置いておいて
ストラビモン、よく、言えるわね・・・?
その、そういう事、そんな風に・・・」
「なんてったって開き直ったから☆」
渋い顔の純那の問いに答えるストラビモンが浮かべるのはやけに明るい笑み。
「・・・・・・・・・」
「フレイモン?、おい!、フレイモン!?
だ、大丈夫か?、おい!!」
「・・・・・・・・・」
「オヤジ、テメェはソレでいいんだろうがァ
こいつはそうじゃねぇだろうがァ」
「そう!、だよ・・・!
こんな!、こんなの!
簡単には受け入れられないよ!!、なのに」
「ロゼモンはそういう隙を突いてくる奴だった
パートナーが操られたら、後は芋づる式だって事はカレンチャンとヒカリチャンが証明してる
バナナチャンだってフタバチャンが人形扱いされるのは見たくないだろ?」
「ッッッ!!!」
「そう、だね・・・
あの時まひるちゃんが助けに来てくれなかったら私もひかりちゃんも、きっと」
「ロゼモンの手先にされてた」
「すまぬぅう!!!」「ごめーーー!!!」
「薔薇の香りや棘の鞭で相手の心を操り
強制的に舞台少女の役柄を棘姫にして眠らせ囚えてしまう
どれも、私や西條さんには見せてくれなかったモノですね・・・」
「ええ、そうね、天堂真矢
流石、異世界デジタルワールド
あんた以上にヤな女が存在するなんてッ!」
「この子ら一体どこにキレてんだい!?」
「ば、ババモン様
マヤさんとクロさんは、その・・・
プライドがムゲンマウンテンなのですじゃ」
「・・・・・・・・・」
「で、あんたはんは
いつまでそうしてるつもりどす?」
「・・・・・・・・・」
「まぁ、そのまんまならそのまんまでうちはかまいまへんえ
下手に前出てロゼモンゆうデジモンに操られて
そのせいで双葉はんが盗られるよりかはマシや」
「そう、だな・・・
カオルコの、言う通りだ・・・
オレは、もう、ここから出ない方が、いい」
「フレイモン!?
香子!、お前!!」
「双葉はん、あんたの夢は何やったっけ?
この子のパートナーやる事やったん?」
「!」
「フタバ、オレはもう君を手伝えない
だから!!!
これではもう!、取引は無効!、だな!」
「ま、待てよフレイモン・・・!
相棒!!」
フレイモンもまた、走り去る直前笑顔だった。
唇を噛み締め、目に涙を浮かべながら・・・。
「ねぇ、リュー君
フレイモン、大丈夫、なの?」
「真っ直ぐ機関部を目指していた故
かつての拙者に比べれば冷静であろうよ」
「ボーボー・・・ないてたー・・・エーのせー?」
「ううん、そうじゃない
そうじゃない、けど」
「くっそぉおおお!!!
あいつはいつもそうだ!、始めて会った時から!
何でもかんでも自分のせいにしやがって!!
大体!、呼び出す為の道具だったんだろ!?
お前らが!、大勢のデジモンを切り捨てるって決めたんじゃないんだろ!?
なのに!、何でフレイモンやストラビモンが
そんな、背負えるワケないもんを
背負わなきゃいけないんだよ!!?」
「さぁねぇ、それはオレにもわからない
ただ、オレの場合は情報として認識してたから
当たり前みたいに明日がまた来るって信じていた生命が転生すらも許されない空間の狭間にどれだけ落ちていったのかを、さ」
「だから!、それは 」
「道具だった時は良かったなぁ
デジタルワールドの運用データの一部
数字の羅列としか思わなかったから
でも、さ
この体を得て、ワー君達と関わってる内に
そう思ってた自分がどうしようもなく嫌で
今あるオレの命を使って、奪った命を1体でも蘇らせて欲しいって何度も何度も願った」
「!?」
「なのに、誰も叶えちゃくれないから自分で叶えようとしたのにさぁ
マヒルに出会ったのが運の尽きって奴?
そうゆうしがらみポイ☆して、好きに生きてやろうってオジサン思ったワケよ☆」
「・・・・・・・・・あたしじゃ、そうはなれないのか?
お前にとってのまひるにはなれないのか?」
「マヒルはマヒルで、君は君
オレと炎のはかつては同じ存在だったけど今は違う
だから、オレ達のクソッタレな因果に君が出す答えはきっとマヒルとは違うんじゃないかな?」
「・・・・・・・・・悪い、少し風にあたってくる」
「石動さん!
その、デッカードラモン号からは離れないで」
「ああ、わかってるよ委員長」
問答の末、甲板へと上がる双葉。
「はぁーあ・・・、こないややこしい時にまひるはんはグッスリなんて羨ましいわぁ」
「まひるは別に好きで寝てるワケじゃない」
「うんうん!」「うー!、うー!」
「ルナモンの技でも結局は目覚めなかったんですよね?」
「ヒカリの時と違って間が空いていない上に
融合体への進化でソウルを多く消費している
水をかけた程度で起きる訳がないデシテ」
「なら、今度はウチがやってみるジャン!」
「Arrêtez! Nounours!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「アン?、あいつ犬共の所に何の用だァ?」
「うん、あの青瓢箪
前とは大分変わったけど、弟分への面倒見の良さは変わってないみたいだ」
「弟?、フレイモン殿がで御座るか?」
「うふふっ♪
しっかりもので勇敢だけど空回りしがちな弟と
いつもは気弱だけどやる時はやるお兄ちゃん
良いと思います!」
☆デッカードラモン号、機関部
「突然すまない!、『明けの遠吠え』のみんな!
だが!、今のオレが働けるのはここしかない!
雑用でも何でも良いからやらせて欲しい!」
「え、えっとー
り、リーダーどうするんだなー?」
「あの話を聞いた後では断るのも受け入れるのも、なぁ」
「・・・・・・・・・ざっけんなよ
俺らより、ずっと強ぇのにッ、そんな!」
「言うな!、グルル!
今苦しんでるのはフレイモン自身だろ!?」
「まぁ、マヒルさんが目を醒ますまではデッカードラモン号を動かす予定はありませんし
気分転換もかねて自分達四つ足では出来ない場所を掃除して貰っては?」
「あ、それ、ちょっと待って欲しいデスぅ」
「「「「「!、ブイモン!?」」」」」
「はい、ブイモン、デスぅ
あの、ちょっとここ借りても、いいデス?」
「そ、それは構わないが・・・」
「あ、ありがとデス
フレイモン、その、あの!
面貸せ、デス!!」
「!!?、ぐはぁ!」
「「「「「え"!!?」」」」」
機関部にやって来たブイモンがやったのは文字通りの殴り込み。
「ぶ、ブイモン?」
「謝るの禁止、デス!
大体!、何が悪いのかわかってないのに謝るな!、デス!」
「じゃ、じゃあ
どうして、オレを殴ったんだ・・・?
いや!、そうだな!
こんな不甲斐ないオレは殴られて当ぜぅん!」
「その!、殴られて当然の奴に!
今まで助けられてきた!、ブイはなんだ!?、デス!!
ブイだけじゃない!、カオルコだって!、そう!、デス!」
「だ、だが!
オレはカオルコに、フタバのパートナーには相応しくないどぉう!?」
「あのヘソ曲がりの言う事!、一々間に受けるな!、デス!!
すっっっごくわかり辛いけど!、カオルコは!、フレイモンに負けるなって!、頑張れって!、言ってた!、デス!!
それを!、そのまんま!、間に受けて!、こんな所で!、何する気だ!?、デス!」
「・・・・・・・・・少し
でも!、みんなの役に立ちたかった!
だって、オレは!、オレは!!」
「守れなかったのは俺達だって同じなんだよ!
最速だなんだ言われて!、良い気になって!
マグや舎弟のブイドラモン侍らせて!、威張り散らして!
その癖!、何も出来ずに終わった!
カオルコの言う通り、ないわー、デスぅ・・・」
「ブイモン
アルフォース、ブイドラモンッ
いや、やはり!、君とオレとは違う!!」
「同じだろ!?
世界樹に命じられるままに動く道具だったのは!
創世神も聖騎士も神々も!、所詮はシステム!
歯向かえるのはそれこそボッチ野郎だけだ!
でも!、今は違う!、デスぅううう!!」
「!」
「ぶ、ブイはブイになってから・・・!
ずっと無理矢理働かされて、隣で失敗したデジモンが工場長に潰されるのを見てもッ
自分が失敗しないようにするだけで精一杯で!
それが終わったら少ないしマズいゴハンを食べて
屋上で宝物越しに見た事ない筈の青い空を夢見て
夢、見てるのに、叶わないって諦めてたデスぅ」
小竜は目に涙を浮かべながら亜人を殴ったばかりの青い拳を握り締める。
「お先真っ暗だったブイの世界を変えたのが
あのワガママで自分勝手でやたらと偉そうな癖に実際はフタバに頼らないと何も出来ないダメダメニンゲンだったデスぅ」
「お、おうッ
みんな今のは聞かなかった事にしよう!!」
「「「「「ワン!!」」」」」
「あいつに、カオルコに、ひっちゃかめっちゃかにされたブイはもうあの頃にも
アルフォースブイドラモンにもなれない、デスぅ
だから、ブイは今のブイとして
最後まで付き合ってやるって決めてる、デス
・・・・・・・・・後、もう一回ぐらい御褒美欲しいデス
この通り、ブイがレイド帝国と戦う理由にデジタルワールド全然関係ないんデスぅ」
「オレも、そうあるべきだと
ブイモンは、言いたいのか?」
「え?、違うデス」
「「「「「違うんかーーーい!?」」」」」
「ブイはただ自分のやりたいようにやってるだけ、デスぅ
フタバが盗られるって例え話だけでイライラして
その八つ当たりを何の疑いもなく間に受けて
力になりたくてもなれなくて、怪我して悔しい想いしてるみんなの好意に自覚ゼロで甘えてる
熱血馬鹿野郎の顔面をブンブン殴りたくなった
それだけ、デスぅ」
「「「「「うっわーーー・・・やっぱこいつ竜族だわーーー・・・」」」」」
「こんなブイだけど
前のブイよりも、前の前の俺よりも
好きにはなれた、デスぅ」
「自分を、好きに・・・?」
「多分、フレイモンには難しいんだと思うデス
レイド帝国よりも、何よりも
自分自身が大大大嫌いなきみじゃあ
でも、それでも!
あいつらと同じ舞台に上がるって決めたのは!
他でもない、お前自身だろ!?
なら!、最後まで足掻けよ!、食らいつけよ!
竜族の、俺達の始祖が簡単に諦めんな!!」
「・・・・・・・・・オレは、ただの入れ物だ!」
「チッ!、こんだけ言っても結局無駄ってか?
いいぜ、なら
フタバは俺が奪ってやんよ」
「!!!」
「お前はそこで指咥えて見てろ、デスぅ!」
そう吐き捨てた後、ブイモンは足早に機関部を
「いやぁ
絶対強くは言い返せんってわかってる相手には
あない大きく出れるなんて流石どすなぁ♪」
「 」
出た直後、待ち受けていたのは
はんなり笑顔の舞台少女・花柳香子。
「か、カオルコ、サン?
えっと、あの、いつから、そこに?、デスッ」
「うーーーん、せやねぇ
面貸せ、デス!!
から?」
「それ最初っかイヒャイイヒャイイヒャイ!
イヒュヒョヒョヒョヒィイヒャイエフゥウウウウウウ!!??」
「だーれーがーダメダメ人間なん?
それにアレは八つ当たりとちゃいますけど?
大体、なんなんあのチンピラみたいな喋り方?
あんたはん、この花柳香子のパートナーやってるって自覚あるん?
まぁ、これだけやったらまだ許して上げても良かったんよ?
うちは心が広いさかい♪、一万歩ぐらい譲ってあげよかなー思うとりましたけど・・・」
ギリッギリッギリッギリッギリィイッ!!!
「あの子は、双葉はんは
別にフレイはんのもんになった訳やないんよ?
最後までうちのパートナーやるつもりなら
そこんとこ、ちゃあんとわかってもらわなー
ほんま困りますわ」
「イビャア"イ"ィイイイイイイ!!??」
☆デッカードラモン号・中央通路
「ジュー!、エー!、いたいことしたー!
ごめーーーーーー!!」
「なな殿!、レオルモン!
出会った時より不敬ばかりを働いてしまい!
本当に申し訳ない!!」
「「え、えっと・・・」」
「なんだァ?、藪から棒に」
「あははっ、リュー君もエーちゃんも
帰ったら謝ろって言ってたんだよねー♪」
「それは、良いんだけど
何かこの子達雰囲気変わった?」
「2人共、スタァになるって決めたから」
「そっか、なら
レオルモンも負けてられないんじゃない?」
「ケッ!、ハナから負けるつもりはねぇなァ」
「それにしても、ベアモンはアレとして・・・
天堂真矢に会うまではコンゴウ親分に媚売って畑仕事してたあなたが神だなんてね」
「必要にかられたからやっていただけデシテ
主神が気紛れに開催する宴の度に、霊酒を飲んでは戻すアホが出れば酒豪や豊穣がキレて乱闘に発展するので
そ・れ・を・ふ・せ・ぐ・た・め・だ・け・に!
ひたすら料理作っていたのと同じデシテッ」
「なんだそいつ?、ただのバカジャン!」
「~ー~ー~ー~ー!!!!!!」
「わかる、わかるわルナモン
あなたの言いたい事が」
「くろでぃいいぬぅうう! ぐぇっ!?」
「あげませんよ?、西條さん」
「あら、それは残念」
「み、みみーーー!
だから、耳はやめるのデシテーーー!!」
「カッカッカッ!
どいつもこいつも肝っ玉が座ってんねぇ!
あんな話聞いた後でも誰一人として自分達が負けるって事考えちゃいない!」
「うん、まるで現実が見えてない奴ばっかだ
でも、そんな連中についていくって決めたボクらもマトモじゃないけど・・・」
「カッカッカッ!、自分で言ってちゃ世話ないよ
さて、アタシもちょいと外の空気でも吸いに行ってこようかねぇ」
「ば、ババモン様!
ならばワシがお運び フォッ!?」
「ガキじゃあるまいし、そんぐらいは自分で出来るっての!
まったく!、一々付きまとってんじゃないよ」
「フォ、フォーーーゥ・・・」
「振られちゃったね、ワー爺」
「フォウン
残念じゃが、それがババモン様の意思ならば
やりたい事をやれるだけやらせてあげたいのぅ」
「・・・・・・・・・ッ」
遠ざかる小さな背中にワー爺が向ける眼差しが
とても優しくて、とても温かくて
ドルモンは何も言えなかった。
☆デッカードラモン号、甲板
「
だぁーーー!、もーーー!、ダメだーーー!
いっくら考えても答えでねーーー!!」
「そりゃ、ゼェゼェ、かんたんに、ハァハァ!
だせたら、ゲホゲホッ、だれもくろーしない!、っての!!」
「!?、婆ちゃん!」
「みてんなら、はやくあげとくれ!
こ、こしが、もうッ」
「お、おう!」
息も絶え絶えに梯子を登るババモンを双葉はどうにか引き上げる。
「どうしたんだよ?、独りでこんな所に
爺さんは?」
「あんな図体ばっかの毛むくじゃらに四六時中ベタベタされてたらまいっちまうよ!
しっかし、きったない空だねぇー
こんなモン見る為にアタシはあんな暗くて狭っ苦しい所を生き延びたんだと思うと涙も出ないっての」
「・・・・・・・・・でも、婆ちゃん
フレイモン達を、守れなかった奴らの事は責めないんだな」
「今更あの小童共を殴った所でアタシが見捨てちまった子供達は帰って来ないからねぇ」
「!!、いってぇええ!?」
「一々そんな情けない顔してんじゃないよ!
こっちはあんたに同情される為に話してんじゃないんだっての」
「だからって!、頭ひっぱたかなくても
・・・・・・・・・ッ」
「なんだいなんだい?、急にしみったれた面して
腹でも下したのかい?、カッカッカッ!」
「ちっげぇよ!
ただ、その、あたしフレイモンとは
こんな風に思いっきり言い合いした事なかった
あの人見知りの香子でさえブイモンとあんなに全力でぶつかり合ってんのに、さ・・・
クロ子が言ってた通りあたしはあいつに甘えてたんだな、って
まぁ、リュウダモンやエリスモンみたいに操られて無理矢理ぶつけられるのはごめんだけど」
「いやー、こっちはちょいとつついただけで後のあれこれはあの子達自身のん"!、んんっ!
なら、今からでも遅くないんじゃないかい?
あの燻って燻って頭ん中はもう燃やすモンもなくなってる小童の扉を力ずくで開いて風通しでも良くしてやりぁいい」
「・・・・・・・・・なんか、その言い方だと開けた途端あたし丸焦げになるんじゃないか?」
「なんてたって炎の器なんだから
パートナーとしてそんぐらいは覚悟しときなよ
まぁ、精々派手に燃えて舞台を盛り上げておくれ
なんてたって、舞台少女なんだからさ!」
「ひ、他人事だと思って好き放題言いやがって!
・・・・・・・・・でも、あんがとな婆ちゃん
話したら、何か楽に !!?」
「あらあら、最後に一報入れとくんだったねぇ」
目を見開く双葉と口の端をひくつかせるババモン
両者の視線の先にあるのは、紫空に突如出現した
ゲート。
そして、そこから舞い降りる
六つ目が浮かぶ鉄仮面、穴だらけのマフラー
グロテスクさを感じさせる青いボディ
右腕だけが異様に肥大化した 巨人。
「ーーーーーーッ!!!
出る舞台間違ってんだよぉおおお!!!
香子ぉ!、みんな!、敵が来たぞ!!」
沸き上がる恐怖と嫌悪感を根性で捩じ伏せた
双葉の声はデッカードラモン号中に響き渡った。
☆デッカードラモン号、華恋・まひる・ひかりの部屋
「!?、ごめんマヒル オレ行ってくる」
「・・・・・・・・・」
「アッハッハァ☆、あんだけデカい口叩いたのに
あん時、君よりこの街に被害を出さない事を優先しちゃってさぁ!
オジサンってばマジ偽善☆、マジ自己満☆」
「・・・・・・・・・」
「最も☆、進化出来ないままついてって何が出来んだ?って話だけど!
とりあえず、賑やかしてくんね☆
んじゃ!、せめて良い夢見ててよねぇん☆」
「・・・・・・・・・
ッ
みれるわけ ない、よ!」
☆レギオン群島・廃墟エリア
〔コフゥうううううう・・・!〕
不気味に呼気を吐き出し巨人は朽ちたビル郡の間を進んでいく。
「《メタルメテオッッッ!!》」
「《ボーリンストーム!!》」
すると、頭上から自分以上に高質量な鉄球が暴風を纏って迫ってきた。
〔《アクセルアーム》〕
「「「「なっ!!?」」」」
「呆けるでない!!」
「う"ん!?、わ、悪い!」
殴り返された自分の技からドルグレモンを救ったのは隣を飛ぶヒシャリュウモンの体当たり。
「あの技、私達が戦ったデジモンと同じ!」
「でも、それよりももっと強くなってるッ」
「ケッ!、デカいのはダテじゃねぇなァ!」
「《笹パァアアアンチ!!》」
〔《クリティカルアーム》〕
「ぐぇえええ!」
「今のも確か、うちらが倒したフシュフシュ言うとった奴の!」
「同じ、だけどあれより鋭くて速い、デス」
「って、事は 」
〔《ブリッツアーム》〕
「やっぱソレもあるよねぇえええ!!」
『うわぁああああああ!!?』
肥大化した右腕から放たれる電流は廃墟エリア全体を覆い尽くす程。
「離れていても、この、威力ッ
やはり私と西條さんが相手をした機械よりも」
「ーーーーーー!
あら・・・?、弱音だなんて天堂真矢らしくないじゃない!」
「あの巨体に加えて複数種類の技を扱える
恐らくは、まだ隠し球があるやも 」
「よくもやりやがっな!、コンチクショー!
《アニマルネイル!、目潰し!》ジャン!」
「・・・・・・・・・《アイスアーチェリー!!》」
武将竜の背より月光魔人は氷の矢を放った。
狙うは、考えなしに暴れ回ってる白黒熊
ではなく、巨人の六つ目。
〔コフゥうううううう!〕
「効いてる!、効いてるよひかりちゃん!」
「顔が弱点、なら スティフィルモン!」
「わかったーーー!
《ヴァーミリオンボルテックス!!》」
すると、その隣から赤い槍が幾つも伸ばされる。
「ありがとうございます、神楽さん」
「!?」
「あー!、クロちゃんまでー!?
抜け駆けはノンノン!、だよ!」
「なら!、あんた達もさっさと来なさい!」
橋渡しがされるや否や、白とオレンジのソウルを眩く輝かせながら斬り込む真矢とクロディーヌ。
「あーーー!、出遅れたーーー!
ちょおブイはん!、あんたはん最速やったのに何ちんたらしてはるん!?」
「ブイのせいじゃないデスぅうううううう!
背中が地味に重いんデスぅうううううう!
何でスペース余りに余ってるヒシャリュウモンやボッチの方に行かないんデスぅうううううう!?」
「いやぁ最速殿メンゴメンゴ☆」
「・・・・・・・・・ストラビモン、お前」
「んー?、なぁにぃフタバチャン?
オジサンただの野次馬よぉ?、ヒンヒン☆
それより、顔が弱点ってのは早計かもしれない」
「「「!?」」」
〔コフルゥうううううう!!〕
「なっ!」「Quoi!?」
「ま、負けねぇジャーーーン!!!
うおおおおおおおおお!!!!」
顔に張り付いた氷を貫き、2人と1体に襲いかかるのは先端が槍と化している長い舌だ。
「《ダークアーチェリー!》」
「「はぁあああ!!」」
「「ふっ!!」」
「おおお!?、おおお!!
なんか!、お前らだけズリィ、ジャン!!」
「五月蝿い!、アホ熊!
貴様は兎に角!、その舌に掴まってろ!、デシテ!!」
巨人の視界が闇で塞がれる中
赤い槍の上、後続まで加わって舞台少女4人による激しい剣劇が繰り広げられる。
〔《クリティカル〕
「!、スティフィルモンが狙われてる!?」
「任せて純那ちゃん!」
「ケッ!」
〔アーム》〕
「みんなは、私が守るから!!」
「《ローダーモーニングスタァ!!》」
ドルグレモンから飛び出したななの二刀とローダーレオモンの棘鉄球が振り上げれたレーザーブレードを弾く
「え?」「ァ?」
筈が、接触の直前に消失。
ズバンッ!!!
「ヴァア"ア"ア"アアアーーーーーー!?」
「スティフィルモン!!?、くっ!!
3人共掴まって!!」
「あわわわ!?」
「ッ」
「おおおう!、うおおお!
これで!、このベロ!
う、うちの、ひ、ひとりじめ!、ジャン!」
「パンダモンは心配無用のようですが
どうかしましたか?、西條さん」
「Méchante va!!」
「激しく同意!、デシテ!」
ワイヤーを使い、振り子移動で巨人の胸に向かう4人の進行方向に氷の矢が何本も突き刺さった。
〔《グラットンファング》〕
「「「「うぇええええええ!!?」」」」
即席の足場に降り立とうとした彼女達に迫るのは
グロテスクに飛び出した肋骨。
「《ドラゴンインパルス!》」
「カレンチャン!、ヒカリチャン!」
「大丈夫か!?、クロ子!」
「て、てんどーはん・・・
これ、貸し、一つやで? うぷ!!」
間一髪、衝撃波を纏って割って入ったエアロブイドラモンにより難を逃れる。
「ふぇえええ!!
て、てーいんおーばー!、デスぅううう!」
〔《ブリッツアーム》〕
「《成龍刃!》ぬああああああ!!」
「リュー君!?」
しかし、すぐさま電流による追撃がなされたのでパートナー達を守るべくヒシャリュウモンは自らを避雷針代わりに。
「《ギガ!、クリムゾン!、ダイブーーーーーー!!》」
「《ルナティックダンス・・・!》」
「《ブラッディタワーッ!》」
「しゃあ!、舌とったジャーーーン!!」
「だったら早く下がって!!」
〔ゴブゥ!?〕
技を放った直後の隙を狙って、次々に造られていく損傷を純那は正確に射抜いてく。
〔《じ ぁ ぅ ぃ うぅ!〕
「!!
ナナ!、ローダーレオモン!、頼む!!」
「え」
「純那ちゃん!!?」
「おたつくなァ!、ナナァ!」
ドルグレモンに振り落とされたのは、その最中。
〔ぃぃいいいっっっうぅううう!!!》〕
「絶対に抑えて、みせるッッッ!!!」
巨人は天高く飛び上がり空中で前転し蹴りを放ち
超大型獣竜は翼を力強く、大きく羽ばたかせ突撃
【英雄】と【敵】による
真っ向面からのぶつかり合い
軍配が上がったのは、果たして・・・。
香子のブイモンは公式の図鑑に優れた戦闘種族と書かれる上に気性が荒い古代種の竜族なのでワリと喧嘩っ早いデス
最も、ソレが発揮されるのは格下だけという
どうしようもないチンピラメンタルデスけど・・・