99ADVENTURE   作:リカル

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※リブート=モチーフはtryのリブート
世界樹と並びこのデジタルの創世を司るスサノオモン、ソレを呼び出す祭具から産まれたストラビモンとフレイモン。
度重なる激闘により高められていたソウルとキラめきは2体のキャパシティを越えていたことと世界樹の中枢たる天界に来たことにより

デジモンのデータがパートナーに逆流。

2人の肉体や能力が変質を始める。
このままでは使命を果たしたとしても他の7人と一緒に帰還することは叶わないと予測したストラビモンは電脳世界のあらゆる情報が集約され、代償さえ払えば活用可能な記録の泉の使用を決断。
マグナモンとの戦闘時にこの事実に気づいたフレイモンと共に

その身を捧げることでパートナーのデータ・・・つまりは肉体や記憶をこの世界に来た直後のモノにまで初期化しようとした



まひると双葉が意図的に同調を早め、完全にデジモンと化してしまったことで

この計画は破綻した。



レイド帝国猛攻 さらば、デッカードラモン号

☆天界 神域

 

 

数十分前・・・・・・・・・

 

 

月光の神殿前

停泊中デッカードラモン号、中央通路

 

 

 

「おばあ、ちゃんが・・・」「ロゼモン?」

「ああ、そうだよ

んで、あんたらはまんまと

 

 

そのロゼモンに捕まっちまったってワケさ」

「「!!」」

 

 

「ババモンど・・・いいや!、麗将よ!

2人を離せぇえええい!!」

「やぁなこったぁ!!!

そしたらそこの怖い連中にボコボコにされるに決まってんだろー?」

「ア"ァ"ンッ!?」

「レオルモン!!!、ダメ!!!」

「抑えて下さいルナモン」

「ワタクシの神殿でワタクシの目の前でこの無礼!

しかも、侵入の手引きしたのは他ならぬワタクシ自身!

この屈辱ッ、どう抑えろと言うのデシテ?」

「それでも堪えろ月光!!

今この場は完全に奴のモンだ!、デスぅ!」

 

その身に纏う黒のローブで華恋とひかりを頭から下を覆い尽くして捕らえているロゼモンを前に

舞台少女もデジモンも膠着状態に陥る中・・・

 

「バッ、チャ?、なんで?

なんで寿命増えてんジャン?」

「え!?

ほ、本当なの!!?、ドルモン!!」

「う、うん・・・それも・・・すっごく・・・!」

「あぁ、それかい?

老い先短い年寄りの方が色々と都合が良かったってだけさ

実際、どいつもこいつもすっかり騙されてくれたねぇ?

礼を言わせて貰うよ、闘争の神サマ

あんたのお陰でこいつらにやられた傷がやーっと治ったんだからさぁ!」

「!!、・・・!・・・・・・う、うぅうぁ!!!」

「ベアモン!?」

「カッカッカッカッカッカァ♪

な、なんだいなんだい!

泣く程ショックだったってのかい!?

おっどろいたーーー!!」

 

容赦のない口撃によりベアモンが泣き崩れた。

 

 

なにが    何がおかしいのよ?

 

 

ベアモンが、どんな想いで

あなたを労ったのか知ってるでしょ!?

なのに、なのにッッッ!!!

 

 

絶っ対に許せない!!!」

 

 

「あんたに許されなくたって構いやしないよ委員長

アタシはアタシの好きにやらせて貰うだけさ

まぁ、今回はアレだよアレ!

あんたらのせいでてんてこ舞いだったムーさんに土産でもと思って、ねぇ・・・?」

「ほーーーーーん、それはまぁ随分と殊勝な心掛けどすなぁ~

でも、お婆はん?

これみよがしに手配書ひらひらさせんといてくれますぅ~?

うち、その折角の素材が台無しな写真

好きやないんよ」

「そいつぁ悪かったねぇー

でも、こんなヘッタクソな写真なんかでも

あんたの魅力はムーさんに伝わってるって!

とっとと実物持ってこいってアタシに何度も催促してくるぐらいにさ」

「あらあら~、それはそれは~

もっとマシな誘い文句考えてから出直してきなはれ」

「ああ、そうさせて貰うよ

何せ、あんたらの後にはマヒルとフタバ

それにエリスモンのデジタマも回収しないといけないからねぇ?

あの子にはまた色々仕込んでやらないと」

「ッ!、それはぁあああ!!!」

「ノンノ 」

 

 

「ノンノンは無しさ」

「「ん!」」

 

 

否定を否定したロゼモンの全身から溢れ出る

 

見るモノの心を奪う花弁の群れと

 

嗅いだモノの思考を蕩けさせる濃密な芳香。

 

「「・・・ぁ・・・くぅーー・・・・・・・・・」」

「《ロージィクレイドル》

魅了の分のリソースも全部注ぎ込んで即効性上げてんだ、前みたいにはいかないっての」

 

ソレが一瞬で艦内全体に広がると、華恋とひかりの表情が緩んでいって・・・ふたつでひとつの運命は揃ってローブにくるまったまま寝息を立て始める。

 

「か!!、ぇー、ひかぃおぉー・・・・・・・・・」

「ふや~~~ぁ」

『~~ーーーッ・・・・・・・・・、!』

 

眠らされた彼女らを助けようとしたリュウダモンは前のめりに倒れ、他の面々もまた次々と膝を折っていった。

 

「さーて!、後は全員寝落ちるのを待つだけなんだけども念には念を、ってねぇ

ほら!、さっさと降りてきな!」

「う、ん?」

「「「「「とぅ、ちゃ?」」」」」

 

 

「ガルルルルルゥ!」

 

 

ロゼモンの命令に従い姿を現したのは

 

完全に彼女の虜と化したワー爺。

 

「おじ、さ?」

「ガルルルルッ!」

「「「「「やめろぉ!!!」」」」」

「ガァ!!、ガルルルルゥウウウ!!」

「あ、ぁ・・・・・・・・・!」

 

霞む視界の中でドルモンが見たのは

 

自分の『親』が『兄弟』を蹴散らし『星』を

 

叩きのめすという悪夢のような光景で・・・。

 

「ァッッッあ"ぁあああぁ!!!」

「なんだいなんだい?

その大声の割にショボい球っころは?

こんなんじゃ、なーんも守れないっての!

あんたもそうは思わないかい?、ナナ」

 

「・・・・・・・・・」

 

「ああ!、そうそう!

いっくらアタシの方が付き合い長いからって

この毛むくじゃらがこうもアッサリ虜にされるってこたぁ、あんたのキラめきってば

やっぱ大したことないねぇ、マヤ」

 

「・・・・・・・・・」

 

「後さぁ、クロ

アタシを怒るのはお門違いじゃないかい?」

 

「・・・・・・・・・

 

ざけ、る

 

 

なあぁあーーーーーーあああ!!!!」」」

 

 

友を、誇りを、パートナーを踏みにじられた

 

怒りが

 

黄、白、橙のソウルとなって激しく迸る。

 

「カーッカッカッカッカァ!

揃いも揃って若いったらありゃしない!

 

 

《戯曲! 棘姫!》」

「《戯曲改編 Stars the Moonlit!!》」

 

 

「んな!?」

〔「ワタクシの、領域でぇ!

これ以上、好き勝手、させるモ、ンか!」〕

「オ、ラァア!」

「「「ッッッ!!!!」」」

 

薔薇の花弁と蔓が舞台少女達に殺到した途端

 

突如艦内の景色が星空へと一変。

 

ロゼモンの花も香りも何もかも塗り潰され

 

凄まじい気迫が込められた傷だらけの刀身が

 

4つの刃と共に彼女へと迫る。

 

 

頭が良いってのも考えモンさねディアナモン

 

思い浮かぶ選択肢が多いからこそ

 

ここぞって時に判断を誤る」

 

〔「・・・・・・・・・ぐう」

「!?、ルナもッ」

「Ma!、ya!」

「だ、め!!

ねちゃ、みんなを!、ま・・・・・・・・・」

「もうすっかり眠気に蝕まれてるあんたが他の連中までカバー出来るワケないだろ?

本気でアタシの戯曲と張り合いたかったら

マヤだけに集中しとくんだったね」

 

Odette the Marvericks、Etincelle de Fierte

そして輪と舞が振り下ろされる寸前、崩れゆく夜の隙間からまろび出た赤い花弁と蔓が3人に纏わりついて・・・

 

舞台装置の形成が再開。

 

「百獣番長、あんたもあんただよ」

「ク!、ソが、ァ」

 

パートナー達が薔薇に飲まれるすぐ横ではバンチョーレオモンが突き出された華恋とひかりを前に構えた剣を震わせていた。

 

「かつてのあんたならさぁ、アタシが『盾』を構えるより早く踏み込んで脳天から真っ二つに出来たってのに

パートナーの甘ちゃんが移っちまったのかーい?

 

 

って、もう誰にも聞こえなかったねぇ」

 

 

ロゼモンは中央通路を我が物顔で進んでいく

 

立ったまま寝入るレオルモンを足で払いのけ

 

棘の中で眠る姫を演じさせられている

 

真矢、クロディーヌ、ななを囚えた

 

3つの薔薇の揺り籠を侍らせて。

 

「ぶぇ!!」

「ガルルルルル」

「んにゃーーー・・・・・・・・・」

「やれやれ、あんまりアッサリ寝るから演技かと思ってたのに本気で寝てんのかい?

怠け癖も大概にしときなっての

って!、おおっとっとー、こりゃー困ったー

アタシ腕が2本しかなかったよー

これじゃー、お尋ねモンじゃないニンゲンまで連れていけない、ね!」

「「ぅぅ」」

 

彼女はひかりを放り投げ、ワー爺から香子を受け取ると華恋とは反対側の小脇に抱える。

 

「よっ!、こい!、せっとぉ!

んじゃまた後で来るから、あんたはマヒルとフタバを仕留めといておくれ」

「ガルゥ!」

「ジュンナー、あんたも大人しくしときなよ

って、もう何も出来ないかったねぇ!

 

カーッカッカッカッカッカッカァ!!!」

 

 

高笑いと共にクラスメイト達が拐われていく

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

(私に何も出来ない?

 

いいえ 出来るわ

 

他ならぬ、あなたのお陰で

 

眠気が!、少し!、醒めたからッ!!!)」

 

 

それを背中で感じながら

 

学級委員長は壁に頭から突っ込んだ状態で

 

煮えたぎる情熱【ソウルとキラめき】を

 

体内に留め、酸素の代わりに循環。

 

入り込んだ毒素を少しずつ燃やしながら

 

パートナーの想いが凝縮した鉄球を掴み

 

来たるべきチャンスを待つのであった。

 

 

 

 

 

回想終了

 

 

 

「と、いう訳で!

 

今!

 

私達はかつてない窮地に立たされているわ!

 

・・・・・・・・・だ け ど 露崎さん、石動さん

 

 

 

あなた達の身に起きてる事はッッッ!!!

それ以上に一大事なんじゃない!!!??」

 

 

 

「ぬ"ぁあ"あ"あ"ぁあああ!!!

まーーーひーーーるーーどーーのぉ!!!」

「ア"ーーーーーッ!!、ア"ッーーー!!」

「お、落ち着いてみんな!!」

「あたしより今は香子を 」

「《ブンブンパンチ!》」

「うお!?」

「フタバ!、それ!、カオルコの前で!

言えんのか!?、あぁん!!?

あいつ!、絶対!、泣くぞ!

いや!、まず!、ブイが泣く!、デスぅ!

 

 

ぶぇえ"え"え"え"えええん!!!

殴った感触チビ達といっしょおおお!!!」

 

 

「ぬ"ぅおおお"おおぅうううん"!!!

ふーーたーーばーーどーーーのぉお!!!」

「ア"ァーーーーーーアーーー!!!!!」

「テメェら全員うるせぇなァ!!、ギャーギャー騒いでも何にもなんねぇだろうがァ!!」

 

純那が倒れた後、5体がかりで昏睡していた仲間達に回復薬を飲ませて気付けをしたのだが・・・

 

艦内はもう色々と大混乱。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ご、ごめんヒカリチャン!

本当の本気でごめんなさい!!」

「オレもすまない!!

光のの真意に気づいた時点で君にはちゃんと話しておくべきだった!!」

「話をするべきだったのは私だけじゃないでしょ?

まひると石動さんもそうなる前に、まずみんなに相談するべきだったんじゃないの?」

「ううぅ」

「まさか神楽に説教されるとはなー・・・」

「あら、石動さん

私からもまだまだ言いたい事あるんだけど?

勿論、露崎さんにも」

「「                 」」

 

再生産されたばっかりの眼鏡が逆光で見えなくなると人狼も竜人も尻尾を丸める他ない。

 

「ア"ァアアーーーーーーーーーッッッ!!

 

よし!

 

神殿内全ての正常化!、及びチェック完了!

 

デシテ!

 

あ・ん・の山婆ァーーー!、ワタクシのサーバーをクラッキングし放題してーーーーーー!!」

「おい!、月光!」

「その言い方はないだろ!?

なぁ!、ガルル!」

「ああ!、グルルの言う通りだ!!」

「自分達だってカレンさんやナナさん達を連れ去ったのは勿論許せないが!、それでも!」

「ババモンは、長の・・・!

とーちゃんの大切なデジモンなんだなー!」

「やめろドルモン!、リーダー達もだ!

この状況で群れの和が乱れるのは長も不本意の筈ッ」

「・・・・・・・・・ドーベルモンの言う通りじゃ」

「ワー爺、でも」

「ジュンナさん、本当にすまんかったッ

ワシが弱かったばかりにドルモンを救ってくれたお前さんに酷い事をしてしもうて

その償いの為にもワシも戦わねばなるまい

レイド帝国四天王の麗将と!!」

「お爺さ 」

 

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」

 

 

「あぅうん!!?」

「マヒル!?

あ、そっか・・・・・・・・・今の君耳も良いんだ」

「ケッ、珍しくしおらしいと思ったらァ

テメェが一番うるせえなァ!、アホ熊ァ!

で?、テメェはこれからどうすんだァ?」

「決まってんジャン!、バッチャンに勝つ!

んで、クロ公を奪い返してクロ公にも勝つ!

そしたら!、バッチャンもう許さねぇ!!

謝って謝って謝ってどんなに謝ったって!!

絶対の絶対の絶対絶対許してやんねぇ!!

 

 

だから!!!

 

 

ずーーーーーーっと謝らせっかんなぁ!!!

待ってろーーー!!!、バッチャン!!!」

 

 

「・・・・・・・・・さ、最悪デシテーーーーーー!

アホのアホさが大爆発しているッ

だが、何より最悪なのが!

ワタクシも貴様に同意見という事だ、闘争」

「うお!?、すっげぇ珍しいジャン月光!

ジャ!、とっとと行くぞ!

 

 

あの金ぴかでバッチバチな壁んとこに

バッチャン居っから!、多分クロ公達も!」

 

 

 

      はいぃいいい!!??』

 

 

「ちょ、ちょっとベアモン!!

ソレどういうこと!?」

「うん!?、お前まさか!

あの時ババモンに食べさせた神実に自分のデータ仕込んでたのか!?」

「?、弱いモンってすぐどっか行くからそんぐらいやんのが普通ジャン?」

「ぬぅっ、何が普通かはよくわからんが・・・でかした!!」

「炎の!」

「ああ!、今からゲートを開く!!」

「申し訳ありません、竜の始祖様

どうか、ワシらと共にこのデッカードラモン号も連れていっては貰えませぬか?」

「?、あ、ああ!、大丈夫だ!!」

「そうね、2人を元に戻すにはみんなを救出してレイド帝国を打倒してからよ!」

「?、???、??????

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!

 

 

マヒル!?、フタバ!?

お前らいつからデジモンになったジャン!!?」

 

 

「「え!?、今!?」」

 

 

 

 

 

 

☆天界 世界樹核付近・最終防衛ライン

 

 

『うおおおおおおーーーーーー!!!!!』

「ギェア!?、ギェェ"」

 

 

「ハァーーー!!、ハァーーー!!

レイド帝国の究極体がナンボのモンだッ」

「古代種舐めんなーーー!」

「死ぬ気でオーバーライトして全員でフクロにすりゃあどうとでもなるんだっての!」

「ちょっとちょっとー!、あんた達ー!」

「む、むりしちゃだめー!」

「うっせぇ!、チョロチョロすんな!」

「ここの守りは俺達が

アル・・・・・・・・・フォースブイドラモンから!

頼まれてんだよ!!」

「だから!、神威ばっかに良い格好させてたまるかってんだ!」

「次行くぞ次!

1体たりともマグさんの所には行かせねぇ!

だよな!?、お前ら!!」

『おう!!!』

「もう!、これだから竜族って・・・!

ノワール、ブランちゃん

しょうがないから私達で援護しましょ」

「「うん!」」

 

 

「〔でェェェェエエエエい!!!!!!〕」 

 

 

ブイドラモン達やシスタモン三姉妹、更にはヒムカムイと共にガンクゥモンが相手取っているのは鳥の頭と翼や前足を持ち胴体は獣な究極体・グリフォモンの大群。

それらが飛び交うよりも遥か高みでは・・・

 

 

 

「〔〔「「

 

"ー!ーー!!ー・ー?!~!ーーー・"""!

 

                 」」〕〕」

               ‎

 

 

あまりにも巨大過ぎるナニカが不協和音の絶叫を上げながら天界の空を覆っていた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「刺?、死?、し?、シ!!?」

「ぐぅうぅーーー!、一体何のつもりだ!?

雷霆!、貞節!」

「返答次第では貴公らとの共闘を破棄し、障害として排除せねばならない」

 

背中に翼を生やす獣の鎧纏うドゥフトモン

 

矛と盾を持つ髑髏を模した甲冑のクレニアムモン

 

黄金の壁を破壊せんとする脅威の討伐に乗り出した聖騎士2体の行く手を阻むのはユノモン・ヒステリックモードと

 

「何のつもり、だと?

君達こそ、今、何をしようとしたのだよ

軍師、矛盾」

 

肉体を構成するデータを全て雷霆へと変換し

 

稲光の化身たる大剣を足元に突き立てる

 

怒れる鳴神、ユピテルモン・ラースモード。

 

「見てわからんのかぁーーー!?

あの規格外に巨大なデジモンのエネルギー配給元たる空中戦艦を撃墜 」

「く、口の利き方には注意した方がいい!

い、今のユピテルモンさんもユノモンさんも

じ、自分を抑えんの無理だから!」

「刺!~ー~~ーー!ッ」

「ドゥフトモン・・・!?」

「遅すぎるなクレニアムモン

それでは世界樹より授けられた鎧も楯も宝の持ち腐れなのだよ」

「その世界樹の、デジタルワールド存亡の危機を前に神々は何故私達を妨害する?」

「決まっているだろう

あの艦にはマーヤが囚われているからだ

 

 

・・・・・・・・・おおぉおお!!!、マーヤ!!!

 

 

君のキラめきが!、ソウルが!、あんなッ

あんな不細工なモンに注がれているゥ!!

そんな許されざる存在は一刻も早くッ

消し去されねばならないというのにッ

君のソウルを強制的に吸収しているから!

削除しようモンなら君の身に何があるかッッ

 

私が!!

 

君を!!

 

傷物に出来るのは!!

 

 

君自らが私と愛しの君の寝台に来てくれた時

それだけだと、いうのに・・・・・・・・・ッッッ」

 

 

「アあぁん! あっふぅうううん!!」

「お、俺は!、俺はぁあああーーー!!

ゴシュジンの寝台に!、なりたーーーい!

ハッ!、ハッ!、ハッ!、ハッ!、ハッ!、ハッ!、ハッ!、ハッ!、ハッ!、フハッ!」

 

 

「ドゥフトモン、どうやら神々は、もう」

「ああ、こいつら

 

 

         狂っているッ

 

 

それも、最早つけるワクチンが無い程に!」

 

 

『                 』

 

 

デッカードラモン号ごとゲートを抜けた

舞台少女や彼女らの仲間のデジモン達が遭遇したのはこの

 

 

どこからツッコんでいいのかわからない場面

でした・・・。

 

 

「!、貴様はぁあああーーー!!

よくも!、よくもぉおおおーーー!!

ヌケヌケと私の前に姿を現せたなニンゲン!

・・・・・・・・・じゃない、だとぉーーー!!?」

「な、なんだなんだ?」

「軍師!、ドゥフトモン!

マグ!、ナ、モンがああなったのはフタバのせいじゃないデスぅ!!」

「ああ!、そうだろうなぁーーー!!

システムから解き放たれたというのに奴が最奥に引きこもったままの原因は間違いなく貴様だなぁーーー!!、最速ぅーーー!!

 

 

だがなぁーーー!、それはぁーーー!!

 

 

私が死に物狂いで構築し!、随時更新しコツコツ改良してきたセキュリティプログラムがぁーーー!

ワケわからんモンによって一瞬でそれ以上のモンに書き換えられたという事実に比べればどうということはないわぁーーー!!!」

「・・・・・・・・・えっと、何か、ごめん!」

「お、オレもすまない!」

「あ"やまるなぁーーーーーー!!!

よけいにつらくなるぅーーーーーー!!!」

「ケッ、ようはテメェの面子かァ?

総大将が言ってた通りくだらねぇなァ」

「う、うん・・・それはそうなんだけど

出来れば、言わないでやってくれない?

軍師の奴ってすぐ頭に血が登るからさ」

「空白ぅーーーーーー!!!

とっととアレを消せぇーーーーー!!!

お前ならば容易だろう!?、抑止力!!!」

「今の話を聞いて出来る訳ないでしょ?」

「だがアルファモンのパートナーよ、このままでは世界樹の核への侵略は止められない

そうなれば、デジタルワールドの全てのデジモンはレイド帝国の支配下に置かれてしまい

貴公らとて物量の前には消される他なくなる

故に、ここは犠牲を払ってでも

かの脅威を排除すべきだと思うのだが?」

「アッハッハァ☆、情報通りワッルイ見た目で言ってる事が丸っとゴモットモーだねぇ☆、矛盾の聖騎士殿☆

だけど、それは」

「のんのん!!、で、御座るよ!!

拙者達が必ずや華恋達を

この世界の救世主を救ってみせる!!」

「だから!、あの艦を攻撃しないで!」

「お願いします!、クレニアムモンさん!」

「・・・・・・・・・ドゥフトモン」

「チィイーーーーーー!!、致し方なし!」

 

ひかりとまひるの懇願が決め手となったのか四面楚歌な2体は漸く折れる。

 

「話は終わったか?

ならば、早くマーヤ達の救出に向かうのだよ

このラースモードを構成する怒りの大半は

 

 

アレだけ私に大口を叩いたというのに

まんまとマーヤを奪われた君達の不甲斐なさ

それに対する苛立ちで出来ているのだからな

 

 

ディアナモン、マルスモン」

「死刺死ッッッ刺刺いーーー!!!!!!」

 

 

「ひぎっ!?」

「あ、あああったたりまえジャン・・・!!」

「ハッ!、ハッ!、ハッ!、ハッ!

ごごご!、ゴシュジン!、ゴシュジン!!」

「足元で寝ないで、邪魔」

「アア"ァッ!、イ"ィ"イ"イ!!」

「ヒカリチャン、ソレ蹴っちゃダメだからね

これはフリじゃないよ?」

「?、元々そのつもりだけど・・・

だって、触りたくないし」

「      ゥィン      」

 

 

「〔〔「「

 

"ー?!ーー・!!ー・ー!!ーーー・"""!

 

                 」」〕〕」

 

 

『!!?』

 

すると、天を塞いでいた存在が空間を歪ませながら動き出し、口から破壊光線を発射。

 

「世界樹の加護の元・・・!

絶対なる楯をここに!《ゴッドブレス!》」

「《スピリチャルエンチャント!!!》」

「《ウ ェ ル カ ム ロ ス ト》」

 

 

「〔〔「「

 

"・・・?!ーー・!!・ー!?!・"""!ーーー

 

                 」」〕〕」

 

 

「やばい!、もう一発くるぞ・・!!」

 

聖騎士の楯と神2体の必殺技により初撃を反らせば、間髪入れずに追撃が放たれた。

 

「心配いらないよ、フタバ」

「え、うぁ!?」

 

極太の破壊光線を両手に展開させた魔方陣で

 

強引に抑えつけ、消滅させるのは

 

裏地が水色の白いマントを翻して浮遊する

 

 

漆黒の聖騎士・アルファモン。

 

 

「流石は孤高の隠士、誉めてやるのだよ!」

「〔〔「「!!?ー・ーー"!!」」〕〕」

「ーーー!、それ!、以上ッ

私だって!、極微量しか耐えられなかった!

マーヤのソウルを!、キラめきをーーー!!

好き勝手に

 

無断! 借用! するな!!」

 

「〔〔「「~~ーーーー・・・・!」」〕〕」

 

憤怒の雷霆は己の衝動を全力で御しながら

 

砲撃中の巨体に大剣を突き立てると

 

天空全体に稲光を疾らせ動きを止める。

 

「い、そげぇえええ!、パートナー達ぃ!!

ダメージを与え続けるのも・・・!

決して得策とは言えない!!、のだよッッ」

「!、感謝する主神よ!!、デシテ!!」

「フレイモン!、とっととヴリトラモンに進化するジャン!」

「今の内に乗り込むぞ!、デスぅううう!」

「ああ!、わかった!」

「待ってろよ、香子ぉ!!」

 

相棒と想いを重ねた竜人の腕で紫の神機が

 

応えない。

 

「え・・・?」

「石動さん?」

「双葉ちゃん、どうしたの!?」

「奴が再び動き出せば華恋達が絞り尽くされてしまうで御座る!!!

だから早 」

「わかってるよ!!

・・・・・・・・・わかって!、んのにぃッ」

「すまない、オレ 進化が出来ない!」

「な!?、まさか!

マヒル!!、君の神機は!?」

「だ、ダメ・・・!、私のも動かないよぉ」

「ちょっと!、ソレどういうことなの!?」

 

 

「どうもこうもない、神機に対応するのはあくまでもニンゲンのソウルのみ

完全にデジモンと化した貴様らではパートナーを進化させらないのは道理だろう?

ツユザキマヒル、イスルギフタバ」

 

 

『!!?』

 

異常事態に戸惑う純那の問いに答えたのは

 

4体ものグリフォモンを従えて舞い降りる

 

レイド帝国四天王、魔将・ムルムクスモン。

 

「《ゲヘナ・フレイム》」

「「「「ギェア"ア"ア"ア!!!!」」」」

「!?、自分の配下を自ら・・・・・・・・・いや!

これは!!」

「流石聖騎士随一のキレモン、よく気づく」

 

その手から放たれた地獄の業火に纏わりつかれた幻獣達は甲高い叫びを上げたかと思うと

 

「「「「ギェーーーーー!!!!」」」」

「嗚呼"~ーーー!!」

「ゆ、ゆゆユノモンさぁんッ」

「この!、力は・・・!」

「チィイーーーーーー!!、魔将めが!

自身の配下を!、私達や神々と打ち合えるレベルにまで強化しおって!

だが!、しかし!

いくらレイド帝国の究極体とはいえ

これ程の炎、到底耐えられるモンでは!」

「デジタマにレイドプログラムを挿入されただけの従来のデジモンならばそうだろう

しかし、この4体は違う

 

デジタマ自体がレイドプログラムより造られた純帝国産である新世代のデジモン

 

お前達旧来のデジモンを駆逐し

 

レイド帝国によるレイド帝国の為の世界

 

その創造と維持のみ存在を許されたモンだ」

 

濁った色をした紫炎の化身となり

 

世界樹の守護者達へと一斉に襲いかかった。

 

「こ、のッッッ

お前達は!!、またそうやって!!

デジモンの命を、心を踏みにじるのか!?」

「フン、白騎士の事か?

安心するがいいアルファモン

貴様らを討ち取った暁には

 

 

新しい『オメガモン』を造ってやるさ

何せ奴はかの支配者のお気に入りだからな」

 

 

「・・・・・・・・・それで挑発してるつもりか?

でも、まぁ、うん

 

 

その喧嘩買ってやる」

 

 

「フッ」

 

瞬時に眼前にまで迫ってきた聖剣を細身剣で受け止め、余裕の笑みを浮かべる魔将。

 

「アルファモン!!」

「大丈夫だ、ジュンナ

ボクは!、ちゃんと!、冷静!、だから!」

「どこがよ!?」

「どのみち!!

今こいつを抑えられるのはボクだけだろ!?

だから、速攻終わらせてナナ達を助け 」

「握りが甘い」

「う!、ん!?」

「脇も開いているな

フン、空白だけにブランクの影響もひとしおと言った所か?」

「この!!」

「悔しかったら、無敵のアルファインフォースで私をなんとかしてみるがいい

 

 

使えればの話だが」

 

 

「「!」」

「ア"ァ?」

「豊穣の、神実でも

ニンゲンのソウルは回復出来ない、デシテ」

「だから、あいつジュンナの消耗を抑える為に

まだ馴染んでない剣で戦ってる、デスぅ」

「そ、そんなっ・・・!

だって、お爺ちゃんを元に戻すにはそうするしか

あ!!」

「それすらもお婆さんの、麗将ロゼモンの脚本だったの?

ッ、列車の時からずっとそうだった!

私達、踊らされてばっかり!」

「それは違うぞカグラヒカリ

お前達は最初から奴の手のひらの上で

救世主なんてモンを演じていたに過ぎん」

『な!?』

「誰もおかしいとは思わんかったのか?

多くの枝葉の中で9人が揃って同じサーバー

しかも、奴の支配圏たるレギオン群島との交易により懐柔されていた士武大陸と

奴の育てたモンが暗躍していたウラル大陸だった事を」

「・・・・・・・・・じゃあ、やっぱり

私達をこの世界に引き込んだのはお婆さん

ロゼモンだったの?」

「「「え」」」

「フン、頭部への強い衝撃で奴に弄られていたメモリーが復旧していたか」

「ええ、だからこそわかった事があるわ

でも、それは全部後回し!!」

「フン!!」

「今はあなたを倒すのが先決よ!

そうでしょう?、アルファモン!!」

「!、うん!!」

 

パートナーが放つ矢に合わせ、アルファモンはムルムクスモンとの技量の差を埋めんと必死に聖剣を振るう。

 

「〔〔「「・・・・!!!ーーー"""」」〕〕」

「ぐ!、ぬぅ!、がぁあ"あ"あ"!!」

「ゆ ピ テるもぅン!

さマぁアー~~ー!~!!ンッ!ッ」

「やっべぇ!、急がねぇと!

ユピテルモンもクロ公も本当にマズいジャン!」

「こうなったら!!、アルフォースで無理矢理にでもエアロブイドラモンに!!」

「や・め・ろ最速ーーー!

そんな不安定な進化にワタクシは命を預けるつもりはない!、デシテ!」

「途中で落ちたら誰がナナ達助けんだァ!?」

「でも!!、このままじゃカオルコが!!」

「ブイモンッ

くそ!、もうどうしようもないのかよ!?」

 

 

〔「諦めるでない皆の衆!!!」〕

 

 

「お爺ちゃん!?」

〔「早くデッカードラモン号に乗るんじゃ!

これからあの戦艦の所まで 飛ぶぞい!」〕

「へ?、ええええええ!?

わ、ワー君ソレって飛べたの!?」

〔「フォッ☆フォッ☆フォッ☆フォー☆

こんな事もあろうかと!、ですじゃ!」〕

「流石はワー爺様で御座る!」

「行こう、リュウダモン

華恋の、私達の運命の所まで!」

 

デッカードラモン号にひかりやパートナーデジモン達が次々と乗り込む最中

 

「!!」

「マヒル!?」

 

まひるの狼耳がピクリと動くのと同時に

 

肉体がデジタルウェイブと一体化。

 

「ギェアアアーーーッ!」

「がるるるぅ!」

「グリフォモン!、こっちまで来ていたのか!?

光の!」

「言われるまでもないっての!」

「まひる!!」

「るるるるるぅ!

行って!、ひかりちゃん!」

「でも 」

「こいつはあたしとまひるが引き受けた!!

ブイモン、香子を頼んだぞ・・・!」

「ふ、フタバぁ!

ッ、任せろ!、デスぅうううううう!!」

「ワー君・・・・・・・・・いや!

『明けの遠吠え』の長ワーガルルモン!

オレの仲間達をどうか導いてくれ」

〔「!、アォォォオオオン!!!」〕

 

力強い遠吠えを背中に受けたストラビモンは双葉やフレイモンと共に、空中でグリフォモンと戦うパートナーの元へ。

 

「《ベビーサラマンダー!》」

「《リヒト・ナーゲル!》」

「でぇりゃあああーーー!」

「ギギェ・・・ギエエエァアアア!!!」

「「「「がは!?」」」」

 

しかし、渾身の攻撃はどれも分厚い毛皮に遮られ届かない。

それどころか超高周波の音波《スーパーソニックボイス》によって4体纏めて吹き飛ばされてしまった。

 

「ダァーッハッハッハッ!!

ど、どうやらあの元ニンゲン共

すっかり救世主の恩恵を失ったようだなぁ!

曲がりなりにも創造神の一部がッ

ククク!!、とんだ無様を見せてくれる!」

「余所見をするなよ魔将!

お前の相手はボクとジュンナだろ!?」

「お前達こそ私の相手などしていていいのかな?」

「またそうやって時間稼ぎ 」

 

 

 

「「「「「とぉちゃあああん!!」」」」」

 

 

 

「「!!」」

「どうしたお前ら!?、何があった!!?」

「し、しそさまぁ・・・!」

 

乱戦の真っ只中で動き出したデッカードラモン号が排除したのは動力を司る筈の機関部。

 

 

〔グォオオオォォォーーーーーーン!!〕

 

 

「うん!?、デッカードラモン!!、遂に覚醒したのか!?

オメガモンが暴れるどさくさに紛れてワー爺が回収してた・・・

はじまりの街を守りしモンの電脳核が!!」

「ま、待って、待ってよアルファモン!

じゃあ、何?

デッカードラモン号はデッカードラモンで

え?」

「・・・・・・・・・ううん、デッカードラモン号は

肉体を失っても消滅しなかった電脳核の周りをジャンクで組み上げただけのマシーンでしかないよ

 

だけど、それでもあいつには届いていたんだ

 

君達みんなのキラめきは」

 

 

〔グァアアアァァァーーーーーーッ!!〕

 

 

「フン

地を這うだけのモンなんぞに何が出来る?」

 

吠え猛りながら疾走する鰐を思わせる形状をした巨大メカをムルムクスモンが嘲笑えば

 

 

空中戦艦からの砲撃が開始。

 

 

全速力で接近していたデッカードラモン号の

 

頭部が、背中が、尻尾が次々と穿たれ

 

継ぎ接ぎだらけの装甲が弾け飛ぶ

 

 

その勢いは止まらない。

 

 

〔グ!、グァアアアァァァーーー・・・!!〕

 

 

天までそびえる黄金の壁を駆け上がると

 

この場に到るまでずっと動かし続けてきた

 

四足が砕ける程に力強く踏み込んで跳躍。

 

自分より大きな艦に上から襲いかかり

 

 

大口を開けて食らいつく。

 

 

〔ヤット イエル

 

 

イッテ・・・・・・・・・シャ・・・・・・・・・イ・・・・・・〕

 

 

全身汲まなく炎に包まれ

 

寄せ集めの部品が炭化しながら崩れ落ちる中

 

 

みんなの家が紡いだのは

 

 

みんなが無事に帰れる祈り。

 

 

 

 

 

 

 




※デッカードラモン号
世界樹へと連なる枝の根本、つまりははじまりの街の守護神たるデッカードラモン。
その場所がレイド帝国による空襲を受けた際、防衛に当たるがあえなく轟沈。
しかし、愛するモンを護らんとする強い意思にて肉体を失っても尚、電脳核だけは残っていた。
脱出の折にソレを回収していたワー爺は流れついたウラル大陸のゴミ捨て場にてジャンクをかき集めかつての肉体を再現、動かすことに成功。
最も、電脳核に残されていたエネルギーは限られていたので普段はタービンを回して稼働させていた





最期の大仕事を成し遂げるべく、愛の為に


デッカードラモンは


その生命を燃やし尽くしたのである。

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