99ADVENTURE   作:リカル

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最終演目 決別のレヴュー

 

 

 

 

何の背景もない

 

 

フレームが剥き出しの電脳空間。

 

 

「アッハッハァ☆☆☆

 

 

いやぁ☆ 間☆一☆髪☆ だったねぇん☆」

 

 

この静まりかえった空間では調子外れな笑い声がやけに大きく聞こえた。

 

「はは!、は、ははっ」

「ストラビモン大丈夫だよ

 

 

怖いのは、不安なのは

 

 

あなただけじゃないから」

 

 

「・・・・・・・・・ごめ

 

 

いや、ちがう   ありがと、マヒル」

 

 

今にも消え入りそうな声を上げる『光』を真昼の舞台少女はその温もりで優しく包み込む。

 

「ビビってんのはお前だけじゃないって

なぁ?、香子、ブイモン」

「ううううちはべべべつにぃ~~~???」

「ででデデデぅすスススううぅうう!!!」

「2人共!!

足が、すくむのを、隠す必要なんてない

これから挑む相手は創世神スサノオモンをも一瞬で、削除したんだから・・・

 

 

だけど!!!、今のオレ達にはパートナーが

 

 

こんなにもキラめく舞台少女達が居る!!!

 

 

だから!!!、負ける筈がないんだ!!!」

 

 

「ったく!、お前さぁ!

最後の最後まで照れること言いやがって!」

「あらぁ?、双葉はんお顔が緩んどりますえ?

ほんまは満更でもないんやないの~?」

「まぁな・・・・・・・・・もう、平気か?」

「平気

 

 

や、なくても

 

 

どっかの泣き虫で弱虫な臆病者の前に

 

 

舞台に、立つ以上は しゃんとせなッ

 

 

お師匠はんに叱られますえ」

 

 

「カオ、ルコ

 

 

ーーーーーー!!!、~ー~ー~ーッ!!!

 

 

そうデスよ!、ブイの・・・!

 

 

デジタルワールド最速の前に立つんなら!!

 

 

しゃんと!、して!、貰わないと!

 

 

ボヤボヤしてたら追い越すぞ!、デスぅ!」

 

 

炎に煽られた葉と花を見た小竜は自分で自分の頬を引っ張って未だに震える体を奮い立たせた。

 

 

「クロディーヌ」

「!?」

 

 

「勝つぞ、絶対に」「クスッ♪、Oui!!」

 

 

目元を乱暴に拭いながら静かに宣言する小熊に次席は髪をかき上げながら力強く応える横で

 

 

「ベアモンも成長しましたね」

「デシテ」

「・・・・・・・・・勿論、ルナモンも」

「フン!、よく言えましたのデシテ

 

 

最も、それは貴様が居たからこそだ

 

 

頼りにしているぞ、テンドー」

 

 

「ええ

 

 

今宵、キラめきを貴方と共に」

 

 

主席がウサギとぶつけ合うのは不遜な笑み。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ジュンナ、今君余計なこと考えてない?」

「そうね、そうかもしれない・・・

私がいくら頭を悩ませたって

お婆さんが、フローラモンが

どんな想いでこの脚本を描いたのかなんてわからないもの

 

 

でもね、ドルモン

偉人が生涯をかけて残した物語に想いを馳せて

 

 

自分なりに演じるのが舞台少女なんだって

 

 

私は、思うから

 

 

だから、これからも私は

 

 

その余計なことに頭を使い続けるの」

 

 

「お婆さんが

 

 

大切にしてきた物 守りたかった物

 

 

私達みんなで

 

 

次の舞台に、全部持っていってあげる為に」

 

 

「・・・・・・・・・うん、そうだね」

 

 

目尻に未だ涙を残しながら柔らかく微笑む友の隣で新たな決意を胸に灯す自分の星を紫の獣は誇らしげに見上げる。

 

「ケッ!!、あの婆さんのことなんざァ

オレサマにはこれっぽっちも関係ねぇなァ」

「そーでござろーなー

レオルモンにとって大切なのはー?」

「ナー!、なきやんだことー!」

「ア"ァ"ンッッッ!!?、ふざけたことぬかしてんじゃねぇぞガキ共がァア!!

・・・・・・・・・ケッ、テメェらも

 

 

覚悟、決めときなァ」

 

 

「無論」「うー!」

 

仔獅子の残された右目から放たれる鋭い眼光を鎧蜥蜴とハリネズミは真っ直ぐ受け止め

 

 

「華恋」「ひかりちゃん」

 

 

自分達のパートナー

 

 

ふたりでひとつの運命を見守った。

 

 

「お婆さんのパートナーに

 

 

フローラモンのクレールに届けよう

 

 

この神機も、想いも、全部!!」

 

 

「その為にも

 

 

この物語を私達の手で完結させましょう」

 

 

「うん!

 

 

星屑溢れるステージに、可憐に咲かせる愛の華

 

 

生まれ変わった私を纏い

 

 

キラめく舞台に飛び込み参上・・・!

 

 

99期生 愛城華恋

 

 

みんなを!!」

 

 

力強く、高らかな名乗りと共に舞台少女と

 

 

そのパートナーデジモン達は

 

 

 

「スタァライト!! しちゃいます!!」

 

 

 

ゲートへ 最後の舞台に 飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あれ?』      『は?』

 

 

9人と9体が意気揚々と踏み込んだ先には

 

 

         誰も居ない。

 

 

真っ暗なディスプレイが所狭しと並んでいる  

 

 

だけ。

 

 

 

〔『クリック ドラッグ エンター

 

 

《ジャッジメント》』〕

 

 

 

『!      え?      』

 

 

突如

ディスプレイの一つに『あるモノ』が映れば

 

 

〔『ERROR

 

 

再度、対象の削除を施行

 

 

クリック ドラッグ エンター

 

 

《ジャッジメント・・・・・・・・・ERROR』〕

 

 

 

その全てが『あるモノ』で埋め尽くされた。

 

 

「まって、待って!、待ちなさいよ!!!

 

 

何なの、これ!?

 

 

レイド帝国の支配者、って

 

 

まさか   そんな   」

 

 

星見純那が眼鏡越しに見た

 

 

ディスプレイに映る『顔』は・・・

 

 

              男だった

 

 

      女だった

 

 

   子供だった

 

 

               年寄りだった

 

 

    若者だった

 

 

 

つまりは

 

 

 

「人間 なの?」

 

 

〔我々はその問いを肯定する〕

 

 

『!?』

 

 

〔我々はその問いを否定する〕

 

 

「う、ううん!?、どっちだよ!!?」

 

 

〔我々は人間だ、人間より産まれた人間だ〕

〔否、我々は人間ではない

人間がネットの海に廃棄してきたデータ〕

〔それらが蓄積し、ひとつとなった存在

故に、人間ではない、デジモンでもない〕

〔否、我々は人間により産まれた人間だ

 

 

デジタルワールドが我々との最初の接触時

 

 

廃棄したデジモンをも取り込んだデジモンだ

 

 

これは   その証明だ〕

 

 

9人と9体の目の前で画面の全てから

 

 

あらゆるイロが無秩序に混じりあった濁色の

 

 

0と1の粒子、ソウルが迸る。

 

 

 

「ひ、光の!、これは!?」

「ああ!、間違いない!」

「ひとつひとつは塵芥に過ぎないデータの残骸が統一されることで異常なまでに高められたソウル!

これこそがレイドプログラムの源泉ッ!?

は、ハハハ!!

皮肉にも程があるのデシテ!!」

「アア!!、まったくだァ!!

ソウル使ってるモン同士でやりやってたなんてよ!!」

「マグの、言ってたこと!、間違いじゃ!

なかったッ」

 

 

〔我々は人間だ、デジモンだ

故に、人間として、デジモンとして

 

 

デジタルワールドの侵略が完了した後に

 

 

人間界への侵略を開始する〕

 

 

「ちょお!?」「なんでそうなんだよ!?」

 

 

〔それが人間だからだ〕

〔それがデジモンだからだ〕

〔否、我々は人間ではない〕

〔否、我々はデジモンではない〕

〔故に、人間にならなければならない〕

〔故に、デジモンにならなければならない〕

〔全ては証明の為に〕〔全ては否定の為に〕

〔その為に我々はひとつになった〕

〔その為に我々は散っていった〕

〔それこそが我々全員の目的〕

〔それこそが我々ひとりひとりの目的〕

 

 

 

『〔全ては我々レイド帝国の為に〕』

 

 

 

「その前にウチと勝負するジャン!!!

今度こそ負けねぇ!!!

ほら!!、とっととかかってこいよ!!」

 

 

 

『〔・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・〕』

 

 

 

「ねぇ、さっきからおかしくない?」

「そ、そういえば・・・

どうして私達に何もしないんだろう・・・?」

 

ベアモンの挑発にどの『顔』も何の反応も返さないのでクロディーヌとまひるが困惑していると

 

 

「しないんじゃなくて、出来ないんだと思うの」

「!?、大場さん?」

「ねえ、そうなんでしょ?

 

 

          キリン」

 

 

『!!?』

 

 

〔「はい

 

 

彼ら、或いは彼女達はそのままでは

 

 

舞台上の貴女達には手を出せません

 

 

ですが、同様に貴女達もまた

 

 

画面の向こう側には何も出来ません」〕

 

 

やけに耳に残る低い声が聞こえてきた。

 

 

「この声!!、奴で御座るかッ!!?」

「ヴゥウウアアァアーーーーーー!!!」

「落ち着いてエリスモン

私はもう大丈夫、大丈夫だから」

 

その正体を知るリュウダモンとエリスモンはあからさまに警戒心を剥き出しにする。

 

 

そっか

 

 

お婆ちゃんが言ってた『天敵』って

 

 

こういうことだったんだ・・・・・・・・・

 

 

なら!!、リュー君手伝って!!」

 

 

「ぬぅん!!?

 

 

・・・・・・・・・! あいわかった!!」

 

 

「華恋!!、あなた一体何を!?」

 

突如、Possibility of Pubertyの切っ先をパートナーに向ける華恋に声を荒げる純那。

 

「私達がこの世界に来てからのキラめき!

 

 

この舞台で!!! 全部魅せるの!!!」

 

 

「その為のれう"ゅーの相手は!!

拙者ら、パートナー以外にはおらぬであろう

 

 

違うか!?、同胞達よ!!」

 

 

「・・・・・・・・・ううん、違わないよ うん!」

「!、ドルモ 」

「ねぇ、ジュンナ

これが最後のチャンスなんじゃない?

 

 

この中で最も輝くスタァになるのはさ!!」

 

 

「!、言ってくれるじゃないッ

だったら全力で

 

 

掴んでみせます!! 自分星!!」

 

 

だが、そんな彼女もまたドルモンに向けて翡翠弓を引くこととなる。

 

 

「?、???、??????

どういうことジャン!?、ルナモン!!?」

「ワ・タ・ク・シに聞くなーーーーーー!」

「簡単な話よ、あんたが私に全力で挑めば」

「レイド帝国どころか

 

 

この世界の頂点になれる と、いうワケです

 

 

最も、その座を譲る気はありませんが?」

「そっか!!」

「納得するなデシテ!!」

「え?、ウチ納得してねぇよ?

 

 

だって、勝つのウチだし♪」

 

 

「フン、言ってろアホめッ

精々、そいつら共々

足をすくわれぬよう気をつけるがいい!!」

 

 

Etincelle de Fierte Odette the Marvericks

 

 

「あらあらぁ~、みなはん張り切っとる所悪いんやけど・・・」

「この物語の主役に!、デジタルワールドで一番になるのは!

 

 

あたしだ!!/うちどすえ?」」

 

 

「オレ達もやろうブイモン!!

フタバとカオルコに負けないように

 

 

いや!!、勝つぐらいに熱く激しく!!!」

「はっ!、きみってば

 

 

やーっと竜族らしくなってきたデスね!!」

 

 

水仙花 Determinater

 

 

「ケッ!、やっぱりテメェらめんどくせぇなァー!!」

「ごめんねレオルモン

でも、これでもう本当に終わりだから・・・

 

 

受け止めて、くれるよね?」

 

 

「アァッ!?、わかりきったこと聞くなァ!

テメェこそみんな守れよ 自分ごとなァ」

 

 

輪と舞

 

 

「そっか、だから、フローラモンは・・・

君達を、舞台少女をこの世界に呼んだんだ」

「うん、きっとそう

 

 

でも、これから先の運命の舞台を」

「伝説を造るのは、オジサン達なんだよ

 

 

ね☆」

 

 

Love Judgement

 

 

「エリスモン」

「ヒー、エー

 

 

今、スタァになるよ・・・!」「うん・・・!」

 

 

BlossomBright

 

 

〔「それではデジタルワールド最終演目

 

決別のレヴューの開演です

 

トップスタァを目指して

 

歌って 踊って 奪い合いましょう・・・」〕

 

 

少女達のキラめきが掲げられ

 

 

キリンが終わりの始まりを告げれば

 

 

赤、青、緑、黄、水、桃、紫、白、橙の

 

 

 

神機が輝き   メロディが流れだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

『〔何だ?〕』

 

 

 

「たぁああーーーーーー!」

「なんの!

《兜返し!》からの・・・《居合刃!!》」

「華恋!!」「ひかりちゃん!!」

「よそみめー!《ケンザンダイブーー!》」

 

 

『〔これは?〕』

 

 

「《ライトニングヴァアアーーー!?」

「ワォッ☆針全部弾くなんてさっすが☆」

「ほ、ほめてくれるのは嬉しいけど・・・!」

「どさくさに美味しい所狙ってんじゃねぇ!

《レオクロー!!》」

「《リヒト・ナーゲル!!》

おっととー!?、危ない危ない☆

危うく矢オジサンになる所たったぁ☆☆☆」

 

 

『〔何故?〕』

 

 

「あの体勢から避けるなんてね・・・!」

「《ダッシュメタルッッッ!》

《メタルキャノン!》《メタルキャノン!》《メタルキャノン!》《メタルキャノンッッ!》」

「いいよ、ドルモン!

思いっきりやっても大丈夫!

純那ちゃんは私が守るから!、何度でも!」

「うん、知ってるよ だから狙いは」

 

 

『〔同士討ちを?〕』

 

 

「ぶぇええええ!!?

おいコラ!、ボッチぃいいいーーー!!?」

「ちょおおおお!!?

ばななはん!、全部うちらん所きてるて!」

「「隙有りだ!!!」」

「「ふぇえええーーーん!!?」」

 

 

『〔理解不能〕』

 

 

「ジャンジャンジャンジャンぐぇえ!?」

「こんな力押し!

今更私に通用するなんて思ってんの!?」

「最も

頭を使っても通用するとは限りませんが?」

「ぐぎぎぎぃーーー!!!」

 

 

〔「戸惑っていますね   わかります」〕

『〔!?〕』

 

 

9人と9体が入り交じった【戦い】を画面越しに見やる数多の意思に壁を越える者が語りかければ

 

 

神機から更なるキラめきとソウルを放出。

 

 

「ならばこれはどうデシテ!?

《クレッセントティアーズシュート!》」」

「!、天堂真矢!!」「西條さん!!」

「「はぁああああ!!!」」

「うおおおおおお!!、ウチ負けねぇ!!

テンドーにも!!、クロ公にも!!

ふたりいっぺんにも!!、ジャン!!」

 

 

『〔わかる?、我々を理解出来る?〕』

〔「ええ、わかります」〕

 

 

「《Vブレス&カオルコアローーー!!》」

「ほんまにもうこれっきりどすぅうう!!」

「《サラマンダー!!」

「ブレイク!!》!?、嘘だろ!!?」

「いややわぁ~~~双葉はぁん♪

か弱いうちにそない無体なことするなんて」

「か弱い奴が!、ブン投げられた途中で宙返りなんてするかよ!?」

「しかもフタバの斧の上に着地するなんて!

流石だなカオルコ!!」

「ブイ!、無視!、すんな!、デスッッ!」

 

 

〔「何故なら、あなた方は私と同じなのですから」〕

『〔同じ?〕』

 

 

「来て!!、ライアモン!!」

「《クリティカルストライク!!》

オラァアアアアアアーーーーーー!!!」

「《キャノンボールッ》」「これもッ」

「ひゃあああん!?」

「《リヒト☆クーゲルッ》

ジュンナチャン達さっきから怖いってば!」

「しょうがないだろ?

真正面から鉄球ぶつけたって打ち返されるだけなんだからさ、うん」

 

 

〔「観たいのでしょう?

彼女達の舞台を、私と同じように」〕

『〔ありえない〕』

〔我々の侵略に〕〔ブタイ等不要〕

 

 

「《棒刃破ぁあああ!!!》」

「《クリムゾンスラッシューーー!!》」

「「ぁああああああ!!!」」

「ぬぅ!、フィルモン!」「リューーー!」

 

 

〔「では、何故

あなた方は彼女達を消せないのですか?」〕

『〔・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・〕』

〔「わからない?、わかります」〕

 

 

より激しく より鮮烈に よりキラめいて

 

少女達はパートナーと代わる代わる披露する

 

自分達がデジタルワールドで紡いできた物を

 

全身全霊で。

 

 

「《成! 竜! 刃!》」「《ギガ!

 

 

クリムゾンダイブーーーーーー!!!》」

 

 

「行くよ

 

 

じゅんじゅん!!、ばななぁーー!!」

「私達を、止められる?」

 

 

「当然!」「うん!

 

 

《メタルメテオッッッ!!!》」

「《ボーリンストーム!!!》」

 

 

「何度も

 

 

何度もッ私はあなた達に負けたりしないよ!

 

 

華恋ちゃん!!、ひかりちゃん!!」

「「!?」」

「私だってッ、リベンジのチャンスは

 

 

絶対逃さないわよ!!、2人共!!」

 

 

赤と青のキラめきが渦を巻く巨大な刀と

 

暴風と矢の連射により勢いを増した巨大鉄球

 

真っ向面から激突するのと同時に

 

かつて地下劇場で行われたレヴューが

 

大きく形を変えて再演された。

 

 

〔「舞台少女達が

 

電脳世界の獣達と織り成す化学反応!!」〕

 

 

「アッハッハァ☆、盛り上がってきたねぇ☆

だったら☆、オジサン達もやっちゃおっか☆

 

 

【オレ】!!」「そうだな【オレ】!!

 

 

獣魂解放!!!」」

 

 

「グルァアアア!!」「おおおおおお!!」

 

 

機械狼と紅蓮魔竜が取っ組み合いを演じれば

 

 

「さぁ!、ブイはん!、やってしまい!」

「《Vウィングブレード!!》《Vウィングブレード!!》《Vウィングブレード!!》《Vウィングブレード!!》

《V!、ウィング!、ブレェエエエド!》」

「うひゃあああーーー~~~ん!!?」

「くっそー!、バカスカ撃ちやがって!」

「おほほほほほほ♪、なぁに言うてはるか♪

ぜーんぜん聞こえまへんえ~~~♪♪♪」

 

 

そのすぐ近くで巻き起こるのは、調子に乗りまくった高笑いを背中に乗せて高速飛行する幻翼竜による空爆。

 

 

〔「那由多の意思を束ねた演算能力でさえも

 

予測がつかない舞台!!」〕

 

 

「《アイス&ダークアーチェリー・・・!》」

「しゃあ!

キタ!、キタ!、キターーーーーー!

《アニマルネイル!!

 

 

つめたいのとまっくら!!》ジャン!!」

 

 

「ぅ!?、ー~ー~ー~!!!

もっとマシな名前考えなさいッッッ!!!」

「やめておけ、クロディーヌ

このアホにその手のことを期待するのは

 

 

な!!《ルナティックダンス!!》」

 

 

「前に比べてステップが   !!?」

「上達したと言いたかったのか?

フン!、驕るなよニンゲン!

すぐ側に最高の手本が居る以上ワタクシが

 

 

貴様の想像をも越えるのは確定事項デシテ」

 

 

「・・・・・・・・・ふふふっ!、そうですか!」

「相変わらず熱烈ね、本当に羨ましいわ!」

 

 

主席と次席は笑い合う

 

冷気と闇を纏った爪が荒れ狂い

 

流麗な斬撃の舞踏が行われる中心で・・・!。

 

 

 

〔「あなた方は!、それが観たい!!!」〕

 

 

 

壁を越えて語りかける声が熱を帯びると

 

9つの神機が各々に奏でる

 

 

「スティフィルモンよ、わかっているな?」

「ーーーーーーッ、うん・・・!

レヴューの終わりが近いことも・・・!

このレヴューのおわりが、ヒーとの・・・

おわかれだって、ことも・・・!

 

 

だから!!!、だからぁーーー!!!

 

 

エーはスタァになるんだぁあーーー!!!」

 

 

「キラめきを、分かち合う為に・・・!」

「約束ッッッ、したんだからぁあああ!!!

 

 

離れても!、もう一度!

 

 

私達はまた、繋がられるんだってぇ!!!」

 

 

「その為にもッ、拙者達は今ここで!!!

 

 

すたぁらいとをも越えて見せるぅうう!!」

 

 

 

ギュインギュインギュインギュイーーーン!

キィン! キィン! ギィイイイン!!!

 

 

 

穿って唸る金属音 激しい剣戟の音色

 

 

 

ガォオオオオオオオオオオオオン!!!!!

 

 

 

「ケッ!!」

「もぅっ、また脱ぎ捨てて・・・」

「アァ?、テメェの弱っちい攻撃にはァ

GAKU-RANなんて要らねえだろうがァ」

 

 

 

アォォォオオオオオオーーーン!!!!!!

ギャオオオオオオオオオオオン!!!!!!

 

 

 

「バンチョーレオモン!!!

こんな時は!、ナナのキラめきを直に感じたいと素直に言った方が良いと思う!!!」

「炎のーそれ言っちゃいけないヤーツ☆

だけど、オジサンもハゲドーーーウ☆☆☆」

「うるっっっせぇなァ始祖共がァ!!!」

「あはは、みんな仲良しだね」

 

 

「      はれ?      」

 

 

 

「ま、マヒル?、フタバも、なんで・・・ッ?

融合体飛び越えてエンシェントしてる、デス?」

「そりゃー勿論、お灸を据えてやろうと思ったからだよ

なー?、まひるー♪」

「ねー?、双葉ちゃーん♪」

 

 

 

獅子   狼   そして、竜の力強い咆哮

 

 

 

ィィィーーーーーーー・・・・・・・・・ン!!!

 

 

 

「「ぶぇええ"ええええーーーん!!!」」

 

 

 

「こぉらぁあ!!、逃げんなぁあああ!!」

「どひーーー!?

ちょお!、ブイはん!、この炎の壁ぇ!!」

「突っ切ったりしたらマグ!、ナ、モンの!

二の舞デ・・・・・・・・・ふぇえええん!!?

マヒル追いついてきてるデスぅううう!?

今!、ブイ!、アルフォース!、なのに!」

「まってまってぇ~~~♪♪」

「「あ"あぁあぁあああっっっ!"!!」」

 

 

 

吹き抜けるジェット気流音

 

 

 

「はぁて☆さぁて☆

パートナーが聖騎士とじゃれ合ってんなら☆

オジサンも張り切っちゃうぞぉ☆」

「・・・・・・・・・うん、そうだったね

君もワー爺と同じでずっと僕の事を信じてくれてた」

 

 

 

!   !   !   !   !   !

 

 

 

「今こそ、その期待に応えよう

孤高の隠士として・・・!」

「ははは!、嬉しいこと言ってくれるねぇ☆

でも、剣での勝負ならまだ負けられないって

 

 

《シャープネスクレイモア!》」

「《聖剣!、グレイダルファー・・・!!》」

 

 

 

空白を示す音無き音

 

 

 

カァアアアーーーーーーンッッッ!!!!!

 

 

 

「どいつもこいつも盛り上がってんジャン!

だけど!、こんなかで一番 」

「C'est moi! la star/le sommet!!!」」

 

 

「ふふっ!」「へへっ!」

 

 

 

鳴り響くゴング

 

 

 

コォォーーー・・・!   コォォーーー・・・!

 

 

 

「《アロー!、オブ!、アルテミス!》」

「神様にだって負ける訳にはいかないのッ

私だって、トップスタァになるんだから!」

「相変わらず熱いなジュンナ!!

だけど!!、この舞台の主役は渡せない!!

だから!!、全力で相手して貰うぞテンドー!!《オメガバースト!!!》」

「クスッ!、あなたも成長しましたね・・・

 

 

ですが」

 

 

「な!?」

「天堂さん!、あなたッ

 

 

矢も火も両方自分で斬り捨てたの!!?」

 

 

「私はその上を征きますとも、それが」

「This is 天堂真矢、だそうデシテ

こいつを越えたければ貴様らも今ここで進化してみせるがいい!」

「「!!、上等!!」」

 

 

 

誇り高き白鳥の鳴き声

 

 

 

〔「ああぁっ!!!、わかります!!!」〕

『『『〔〔〔わからない!!!〕〕〕』』』

 

 

壁越しに語りかけられる度に

 

【舞台】に目を奪われる度に侵略の意思から

 

 

〔わからない!〕〔わからない!〕〔わからない!〕〔わからない!〕〔わからない!〕〔わからない!〕〔わからない!〕〔わからない!〕〔わからない!〕

 

 

 

『『『〔〔〔

 

 

わ   か   ら   な   い  !

 

 

                〕〕〕』』』

 

 

 

 

〔なのに

 

 

何故? 何故? 何故? 何故? 何故?

 

 

何故我々は    バラけて、いる!?〕

 

 

ディスプレイからひとつ、またひとつと

 

 

『顔』が抜け出ていく

 

 

もっと近くで舞台を観る為に

 

 

もっと、もっと! キラめきを感じる為に!

 

 

だが、それは

 

 

〔やめろ〕〔駄目だ〕〔我々よ!〕〔「いくな!!〕〔そんな〕〔そんな形で離れては!!〕〔我々は!!!〕

 

 

 

『〔我々ではなくなるのというのに!?〕』

 

 

 

さながら

 

光に引き寄せられ命を散らす虫のようで・・・

 

ディスプレイから抜け出て

 

9種のキラめきを浴びた端から

 

『顔』は次々と消滅していった。

 

 

〔この、ままでは・・・!〕〔消える、我々が!〕〔レイド帝国が!〕〔侵略の意思が!〕〔そうなる前に!〕〔こいつらは排除すべきだ!〕〔そうだ!、我々よ!〕〔我々に賛同する我々!〕

『〔その全てを今こそひとつに!!!〕』

〔「おや?、自ら舞台に飛び入りですか?

 

 

わかります

 

 

ですが、いいのですか?」〕

 

ソレを阻止すべく、レイド帝国は

自分達で自分達を造り上げる

 

 

竜、獣、水、機械、変異、聖、暗黒、虫、草木

 

 

電脳世界に存在するあらゆる性質がひとつとなったデジタルワールド最強たる究極体すらも凌駕するデジタル生命体を

 

 

 

『『『〔〔〔ゼロ・ジェネシス〕〕〕』』』

 

 

 

世界の破壊と創造を目的とした存在を。

 

 

 

〔「自分達を隔てる壁を失うということは

 

 

彼女達が造り上げた舞台に、世界に

 

 

巻き込まれるということになるのですが」〕

 

 

 

「アタシ!」『再生産!!!!!!!!』

 

 

 

瞬間、9色のキラめきがコワサレタセカイを

 

 

世界【舞台】に再び造り上げる!。

 

 

〔「ああ、そうでしたか・・・」〕

『〔何!?〕』

 

 

舞台に上がってきた群衆に神速で迫るのは

 

 

「「最後まで付きおうて貰うで/デス

 

 

 

《シャイニングVフォース 閃花!!》」」

 

 

 

蒼の入り交じった桜吹雪。

 

 

〔「やはりあなた方は私と同じでしたか」〕

『〔お、な、じ!?、だと!?、!!〕』

 

 

壁の向こうに居る相手に疑問をぶつける最中

 

 

「「「「シャイニング・バーンスラッシュ

 

 

 

エンシェント!!!!」」」」

 

 

 

火竜に全身を包まれ、聖光により両断。

 

 

「伝説は」「今!!」「進化する・・・!」「なんつってぇん☆」

「ケッ、締まんねぇこと言ってんなァ!?」

「なら、あなたはしっかり締めてくれる?」

「ア"ァ?、・・・・・・・・・ったく!

不屈の獅子!!、バンチョーレオモン!!

これで文句ねぇなァ!?」

「!、うんッ、うん!!、とっても素敵!

ばなナイス♪」

 

 

〔「消したいと、止めたいと言いながらも

あなた方もまたキラめきを求めていた

私や他のあなた方と同じように

 

 

わかります」〕

 

 

『〔・・・・・・・・・ーーーーーー!!?〕』

 

 

「「《フラッシュ!!バンチョーパンチ!!

 

 

重音!!!》オラァアアアアアア!!!」」

 

 

追い討ちの指摘に絶句していると

 

重なり合う雄叫びと共に気合いの入った

 

2つの拳が刻みつけられた。

 

 

〔あ、り、えな!〕〔我々にはキラめき等『不要!!!、故に削除する!!!〕』

『〔全ては我々レイド帝国の為に!!!〕』

〔「そうですか・・・

では、何故あなた方は今、そんなにも

 

 

キラめいているのでしょうね?」〕

 

 

『〔      !"?      〕』

 

 

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

 

 

舞台上で輝き始めた新たな電脳生命体は

 

魔方陣の中心で聖剣をつがえる弓が

 

自分に向けられていることに気づかない。

 

 

「「《デジタライズ・オブ・ソウルッッ

 

 

Know The Stars!!》」」

 

 

過ぎ去った時間を幾度となく繰り返して

 

産み出された流星雨にただ晒されるのみ。

 

 

〔あ〕〔ああ!!〕〔何故!?〕〔わ、われわれは〕〔違う!!!〕〔うそだ!!!〕

〔こんなこと!!!〕〔あってはならないぃいいい!!!〕

〔「我慢出来なかったのでしょう?

自分達の端末となるデジモン越しや画面越し

それどころか、観客側でも満足出来なかった

 

 

だから、あなた方は今そうして立っている

 

 

この決別のレヴューに!!」〕

 

 

〔バラけ〕〔る?〕〔我が?〕〔我々では〕

〔なく〕〔なって〕〔いる・・・?〕

 

 

空間全てを埋め尽くすディスプレイ

 

そこにはもう『顔』はひとつも映っていない

 

 

「《クレセントハーケンッ」〕

「戯曲 Odette the Moonlit」

「あんたの独擅場でも私は負けないッ

天堂真矢!! 」

「ウチだってお前には絶対の絶対に絶対絶対負けねえジャ 」

〔「き・さ・ま・ら・はーーーーーー!!!

本っ当に好き放題が過ぎるのデシテ!

 

 

なので、ワタクシも好きにやらせて貰う!

 

 

今宵の主演は」「誰にも渡しません」

 

 

唯一残された統合されし意思が立ち尽くす中

 

 

「「「「

 

 

PlUUUUUUuuuuuuuuuuus!!!!!》

 

 

                 」」」」

 

 

氷よりも冷たくて炎よりも熱い

 

高みへと挑み続ける4つの独擅場が開演。

 

 

〔「だからこそ、あなた方は私とは違う

 

 

私は所詮、運命の舞台の主催者に過ぎない

 

 

そう、ここまで舞台少女達を導いてきた

 

 

【彼女】と同じように」〕

 

 

〔麗将〕〔ロゼモン〕〔まさか〕〔奴が〕

〔数刻前〕〔全メモリーを〕〔我々に〕〔譲渡〕〔した〕〔のは・・・・・・・・・?〕

 

 

〔「何故、【彼女】が

 

 

あなた方の元へと下ったのか

 

 

やっと、わかりましたか?」〕

 

 

 

「「「「《究!、極ーーー!!!!」」」」

 

 

 

〔      ぁ      〕

 

 

 

舞台少女達がパートナーと共に造るキラめき

 

 

ソレが意思のひとつひとつに浸透し

 

 

最早崩壊寸前の群衆の頭上に掲げられるのは

 

 

捻れた棘が幾重にも備わる搭が如き

 

 

 

「「「「螺旋!!!」」」」

 

 

 

〔れ、は

 

 

 

      ほしのひかり?      〕

 

 

 

超   超   巨   大   剣。

 

 

 

 

「「「「王!   竜!

 

 

 

けぇええーーーーーーん!!!!》」」」」

 

 

 

 

ふたりでひとつの運命とそれらに囚われた獣達

 

 

2人と2体が結んだ約束が

 

 

今、廻り廻りながら突き立てられる

 

 

9人と9体が紡いできた物語の終幕

 

 

 

決別の標として。

 

 

 

 

 

          きれいだな

 

すごいな

 

 

              かっこいいな

 

 

                   〕

 

 

 

その切っ先に貫かれたレイド帝国と呼ばれた

 

 

壁を越えて侵略する強大なる脅威は

 

 

人々が廃棄してきた意思の集合体は・・・

 

 

 

 

我々も、われも、    も

 

 

 

あんな   に   キラめき  たい!

 

 

 

スタァに!!!   なり、たい!!!

 

 

 

なれる、かな   ?   なれるよな?〕

 

 

 

スタァライト、されたのであった。

 

 

 

『ポジション・・・!   ゼロ・・・!』

 

 

 

9人と9体の周囲で

 

 

デジタルワールドを蝕んでいた侵略者達が

 

 

一斉に弾けて消えていく時に聞こえる音は

 

 

まるで    万雷の拍手のようだった。

 

 

〔「決別のレヴュー、終了です

 

 

これを持ちまして全公演は完遂されました

 

 

では皆さん、最後の幕引きを

 

 

どうすればいいかは、わかりますね?」〕

 

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

 

キリンの声に導かれ、舞台少女達が触れるのは

 

手首に固定されたデジモン達との繋がり。

 

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

 

彼女達自身では決して外せなかった筈のソレが

 

 

目の前で簡単に外されていく光景を

 

 

黙って見守り、その時が訪れるのを待つ

 

 

自分達、パートナーとの別れを。

 

 

 

 




※レイド帝国の正体
データの海に大量投棄されたゴミ(削除されてきたデータ)による汚染物質が根を通じて世界樹(デジタルワールド)に悪影響を与えつつ独自の意思を持つようになったモン


いうなれば電脳世界の群衆
故に、同じく壁を越えて干渉出来る存在でも


キリンには勝てない
枝葉ごと反芻されるだけである



そして、何より



様々な理由の元で廃棄されてきた意思達が侵略というひとつの目的の元に統一されているので
その中のどれかが別の何かに惹かれ、離れてしまうと結合がほどけて即座に弱体化してしまう


舞台少女のキラめきがレイドプログラムに有効なのはこの為





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