99ADVENTURE   作:リカル

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これは



電脳世界での冒険を終えた99期生達による


第百回聖翔祭『新訳スタァライト』を


越えた先に待ち受ける大きな嵐


それすらも過去の物となった未来の話。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


黒を纏うかつてのクレールが掌に乗せるのは今代のフローラより手渡された、腕時計に似た機械の残骸。


その塗装は殆ど剥げ落ちていて、ヒビだらけで

バンドは今に千切れそうで・・・



〔「いつか、あんたのその澄ました面!


おっどろかせて!、ハナを明かしてやるよ!


        サイダー!!!」〕



あの子と共演した証である赤い花弁に至っては


もう、1枚しか残ってなかった。


「最後まで名前を呼んでくれなかったのは


あなたもだったじゃないですか



         フローラモン



サイダー、じゃ・・・   ありませんよ・・・


私の、名前は








ダソク

 

 

 

 

 

 

 

 

※これより先は本当の蛇足

 

 

聖翔音楽学園99期生達に

 

スタァライトされたラスボスが

 

その後どうなったのか・・・・・・・・・

 

気になった方だけ御覧下さい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デジタルワールド全土を侵略せんと

 

 

暴虐の限りを尽くしたレイド帝国は

 

 

人々が電脳空間に廃棄してきた意思の集合体は

 

 

9人の救世主とそのパートナー達9体により

 

 

再生産された結果、大きく形を変えて

 

 

崩壊寸前だったこの世界を存続させていた。

 

 

あるモノは舞台の一部となり

 

 

あるモノは観客の一部となり

 

 

そして

 

 

自らがキラめきたいと願ったモノは・・・。

 

 

 

「Hey!、待たせたなオーディエンス!

今日はこの俺!、シャウトモンのライブに

よく集まってくれたな!!」

「センキュッ!!!」『Yeeeeeah!!!』

「キューーー♪」

「行くぜ!、最初のナンバー 」

「お前ら、こんな所で何やってんだ・・・?」

〔フガッ、探シタゾ〕

 

 

「って!!、良い所で水差すなよぉ~

折角暖まってきたオーディエンスが冷めちまうだろ!?」

 

 

「安心しろ、そんなモンはどこにも居ない」

 

 

何もない荒野にてスタンドマイクを振り回し大声で喚き散らす赤き小竜型デジモン

名を、シャウトモンという。

 

〔シャウトモン、リリモンガ呼ンデタゾ〕

「おっと!、なら早く戻らなくっちゃな兄貴!」

『カンバック!、カンバック!』

「ぐぎっぎぎぎ・・・わぁったよ、ちぇー」

 

不貞腐れるシャウトモンにつきまとうのは

スピーカーが内蔵されたカブトムシ型のロボット・バリスタモンとスターモンという星形デジモンを中心とした小型デジモンの軍団・スターモンズ。

いずれもこの付近にある微笑みの里のデジモン達だ。

 

「ほら乗れ、キュートモン」

「キュ!、わかったキュ、ドルルモン!」

 

ウサギのような愛らしい妖精・キュートモンをオレンジ色をした豊かな鬣に乗せてシャウトモン達を先導しているのは

尻尾がドリルな狼・ドルルモン。

 

「ってかさぁ~、お前ら本当に行っちまうのか~・・・?

いいじゃねぇか!、もうちょっとぐらい里に居たってよぉ!」

「この辺りにキュートモンの一族の痕跡が無い以上は俺達が微笑みの里に留まる理由はないからな」

「シャウトモン、ごめんなさいキュー・・・」

「キュートモン共々感謝はしているが

それでも、俺の目的はレイド帝国のせいで行方がわからなくなったこいつの家族を探すことだ」

「レイド帝国、ね・・・

へっ!、俺が産まれる前にやられちまうなんて根性のねぇ野郎共だ」

「お前みたいな騒がしいモンがあの時代に居たら

あっという間に狩られていただろうよ・・・」

「にゃあにぃおおお~~~~~~!?

ぐぇっ!!?」

「隙だらけだぞシャウトモン

そうやって喚いて、さっきのように遊んでる暇があるなら少しでも鍛えることだな

 

 

でないと、微笑みの里は守れないぞ?」

 

 

大異変

 

 

レイド帝国が救世主により打倒された直後に発生したソレにより、枝葉のように別れていた下界や根幹たる天界が全て統合され

 

 

デジタルワールドは一つの大きな世界となった

 

 

その際にどういう訳か怪我や病気、はたまた寿命等で瀕死だった筈のデジモン達全てが回復

 

 

新たな世界で生きる力を取り戻したのだ。

 

 

強大なる侵略者が消え去り

 

 

多くのデジモンが戦う術を得た結果

 

 

新世界にて巻き起こったのは 群雄割拠。

 

 

デジタルワールドの次の支配者を狙う野心持つデジモン達により世は乱れ、微笑みの里のような穏やかなデジモン達の集落を狙うモンは後を絶たない。

だからこそ、成熟期とは思えない程の実力者なドルルモンや希少な回復能力を持つキュートモンの存在は心強かったのだ。

 

「遊びじゃあ!、ねぇえ!

アレは予行練習だ!

この俺がデジタルワールドの覇者に

 

 

デジモンキングになった時!!!

 

 

この何もねぇ荒野をオーディエンスで埋め尽くしてよぉ!

俺の魂のロックを響かせて・・・

 

 

世界中をドハッピーに盛り上げんだ!!

 

 

争いなんざ考える暇もないくらいに!!!」

 

 

「・・・・・・・・・またソレか」

「なんだよぉ~ノリ悪ぃなドルルモンは

だってキングだぜ?、王様だぜ?

産まれてきたんならいっぺんは憧れるモンだろ?

あ!、もしかしたらレイド帝国が帝国なんて名乗ってたのもそれが理由かもしんねぇな!」

「んなワケあるかぁーーー!!!」

 

 

〔「

 

 

      ぁ    る    よ 」〕

 

 

 

「!、なんだ?」

 

 

〔シャウトモン?、ドウシタ?〕『兄貴?』

「い、今何か声がしなかったかッ!?」

「キュー?、ぼくには何も聞こえなかったっキュ」

「キュートモンの言う通り

この辺りに俺達以外の気配は居ない、お前の空耳だ」

「そ、そうか 」

 

 

 

〔「あ、る・・・!、ある・・・!!」〕

 

 

 

「!、やっぱりだ!、空耳なんかじゃねぇ!

おい!、誰だお前!!」

「「〔シャウトモンッッ!?〕」」

 

自分だけに聞こえてきた声の主を探すべく

 

眼前に広がる遥かな地平を進むシャウトモン。

 

 

〔「ぁ!?、・・・ぅ・・・ぅぅ・・・・・・・・・」〕

「苦しいのか!?

俺が今すぐそっち行ってやっから待ってろ!

 

 

だからもっと腹から声出せ!、諦めんな!」

 

 

〔「ッ、・・・・・・・・・ある!!」〕

 

 

「ここか!?、ここだな!!」

「シャウトモン!、お前本当にどうしちまったんだ!?」

「ここって・・・ここには何も無いキュー・・・」

「あるんだよ!!!、俺にはわかんだ!!!

バリスタモン!、スターモンズ!

力を貸してくれ、ドルルモンも頼む!!」

「な、なんで俺が 」

「ドルルモン!、お願いキュ!

シャウトモンを手伝って欲しいキュ!」

「!?、・・・・・・・・・くそっ

わかったよ、キュートモン」

 

 

 

『《メテオスコーーール!!》』

〔「《ヘヴィスピーカー!!》」〕

「《ドルルバスター!!》」

 

 

 

シャウトモンが指差す先目掛け

 

星々が雨のように降り注ぎ

 

山をも震わす重低音が鳴り響き

 

巨大化したドリルによる竜巻が巻き起これば

 

 

 

〔「あ!、るっ、よ・・・・・・・・・!、ぅ」〕

『〔!?〕』

 

 

 

眼前の空間が揺らいで、他のデジモン達にも

 

声が、届いた。

 

 

 

「《ロックダマシィイイイーーー!!!》」

 

 

 

弾けたシャウトを炎に変えて拳に宿し

 

 

全力でブチかませば、世界に風穴が空く!。

 

 

 

「YEEEEEEAAAAAAH!!!!!!」

 

 

 

「「「「「え・・・・・・・・・?」」」」」

 

 

 

仲間達と共にそこに飛び込んだシャウトモンは

 

 

直接舞台に上がって9つのキラめきを浴びて

キラめきたいと夢見たモノの生まれ代わりは

 

 

自称、デジモンキングは

 

 

見事、開拓してみせたのである

 

 

何も無い荒野を進み、前人未到の金脈を。

 

 

 

 

It's SHOW TIME!!     !!

 

 

 

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