☆西方ウラル大陸・岩場
「あわわわわわわっ!!??」
「この道ヤッバイね☆、いつタイヤがパンクしちゃうかのスリルがたまんない!」
「な、なん、で!
こんなととところえらんだのぉっっっ!?」
「だって、マヒルチャン匿ってくれそうなデジモンこっちにしか居ないし☆」
「「逃がさんぞニンゲン!」」
「追跡、捕獲、任務絶対」
『・・・・・・・・・』
「ワォッ☆、隊長3人お揃いだなんてとんだ欲張りセット!
・・・・・・・・・街手薄だからって早まんなよ、餓鬼共」
悪路を進むジープ。
それを2体の鳥が上空から、地上からは球体が率いるジープ部隊が追う。
「こ、このまままじゃおおいつかれ・・・!」
「ダイジョブダイジョブ!
もう技の射程圏内だからさ、発想を逆転させてみよう!」
「え、へ?、わわわわわわ?!」
「ヘイ!、バック☆」
『!?』
ストラビモンは突如ジープを後ろ向きに走らせ、迫る帝国兵達の方へ突っ込んだ。
「ほら、降りるよ!」「うひゃ~~~!?」
『!!??』
しかも、ガソリンタンク部分に穴を開けて。
結果、乗り手を失ったジープは他の車体を巻き込み大爆発。
「ちょっとはザコ減らせたかな?、本命には逃げられたっポイけど☆」
「けほっ、えほっ!
もう!、めちゃくちゃすぎるよぉ!」
「く、やってくれるな!、ニンゲン!」
「情報確認、対象リンクモン削除済み」
「本国が警戒し破格の懸賞金をかけたのも頷ける」
「も、もしかして・・・!
ストラビモンのやった事全部私がやった事になってる!?」
「みたいだね☆」
「そんな軽く言わないでよ!」
「ま、しょうがないって☆
帝国の支配者からしたらデジモンがやる事なんて眼中にないんだから」
「え?」
「それよりホラ、来るよ」
「《サンダーボルト!》」
「《サンダーストーム!》」
「!」
黒煙の上がる岩場にてまひるとストラビモン目掛け電流が放たれる。
それらは全て回転するLove Judgementに絡めとられ
「えい!」
「!!?」
迫る雑兵を打ちのめすのに使われた。
「《ストレリチア!》」
「おっと☆《リヒト・バイン》」
一方、ストラビモンは機械の翼から伸びるレーザーブレードに食らい尽き
「『明けの遠吠え』、何が目的だ?」
「オジサン入ったつもりないんだけ、ど☆」
「クァッ?!」
「マヒルチャン、パス☆」
「う、うん!」
まひるの方へと放る。
「「ゲェッ?!」」
電流を纏ったメイスは機械鳥を真芯に捉え、上空を飛び交う別の鳥へとかっ飛ばした。
「ワォッ☆、マヒルチャンやるぅ!」
「・・・・・・・・・ストラビモンもね」
「あれ?、もしかしてオジサンに惚れた?
惚れちゃった?」
「そ、そんな訳ないでしょ!
もう、変な事ばっかり言うんだからっ」
「メンゴメンゴ、ゴメンチョ☆
で?、どうするサンダーボールモン隊長?
まだやんの?」
「・・・・・・・・・」
サンダーボールモンは撃ち落とされた他の隊長2体を一瞥すると
「勝率取得」
トドメを刺した。
「!、そ、そんな・・・っ
なんで?、どうして自分で味方を!?」
「条件クリア、レイドプログラム作動、進化開始」
2体分のデータを取り込んだサンダーボールモンの姿が
チェーンソーを持った凶悪なモノに変化。
「サンダーボールモン進化、ギロモン
全てはレイド帝国の為に《ギロチェーンソー》」
「~ー~ー~ーッ!!!」
高速回転する刃とLove Judgementがぶつかり合う。
「すごい、力!
ダメ、押し負け、ちゃう・・・!」
「マヒルチャン!
!?、させっかよ!!」
硬直状態の両者の間に仔狼の獣人が割り込めば
「《デッドリーボム》」
ギロモンは手にした爆弾を爆発させた。
「い、たぁ!、いたたたっ!
ストラビモン?、大丈 」
「ぶ、じゃ、な、い・・・・・・・・・・・・・・・・・・ね☆」
「え、や、ぁ
いやあああああああああ!!!」
全身に痛みを感じながら立ち上がったまひるが見たのは
両腕を無くし、腹のデータを露出させる
ストラビモンの変わり果てた姿。
「あっ、はっ、はぁ☆
イケルかな、っておもった、けど・・・!
やっぱ、ムリ、ぽ」
「こんな時まで無理に喋らないで!
どうして、あなたは、そうやって・・・!」
「だ、ってさ・・・っ
せかいが、こんなんだ、し
オジサン、ぐらい、あかるくない、と☆
『光』として・・・・・・さ・・・・・・・・・」
「ストラビモン?、ストラビモン!
やだ、こんなの!、やだよぉ!
まだ、会ったばっかりなのに!
あなたの事も、何もわからないのに!!
私を、置いていかないで・・・・・・・・・!!!」
仔人狼にすがる舞台少女の涙。
そのキラめきが剥き出しのデータへと落ちた時
祭具に隠された虹色の鉱石を目覚めさせる。
「神機、発見、ニンゲン、捕獲」
ライトグリーンとライムグリーン。
2種の緑に彩られた神機を装着したまひるの背後にチェーンソーが迫る
「
やれやれ、しょうがないなぁ、もう☆
」
が
その刃は0と1で構成された緑の幕により阻まれ
「綺麗なモンは大好きだけど☆
生憎ゼーンゼン見つかんなかったんだよね」
「!、武器破損!?」
スラリとした腕により振るわれた光の刃により切断された。
「巡って巡ってぶつかって
巻き込み事故には御用心!、なんてね☆
ストラビモン進化、ヴォルフモン☆
オジサンだって褌締めていかなくちゃ
褌してないけど!、アッハッハァ☆」
マフラーを翻しながら幕を潜り抜けるのは
各部に薄紫のパーツが煌めくアーマーに身を包み狼の意匠が施された兜の下で
軽薄な笑みを浮かべる光の剣士・ヴォルフモン。
「すと、らび、もん・・・?」
「契約なんて絶対するモンかって思ってたのに
オジサンをその気にさせた責任取ってよねぇん、マヒルチャン☆」
「!、だから!
そういう言い方、やめてよ!
もう!、もう!、もぉう!」
「ワォッ☆、この子怖い!
普通にセインアメジスト砕いてくる!
どっから出んのそのパワー!?」
※おいもです。
「進化及び負傷完全回復を確認
ストラビモン改めヴォルフモン最優先排除対象《デッドリーボム》」
「《リヒト・クーゲル》」
「!?」
ギロモンが投擲しようとした爆弾を左腕から放った弾丸で射抜き、爆発させるヴォルフモン。
「こう、なれば・・・!、もろともに吹き飛ばす!、トループモン部隊!!」
『・・・・・・・・・』
「まさか、あれダイナマイト!?」
「爆発オチ好き過ぎでしょ、サイテー☆」
「全てはレイド帝国の為に!」
『レイド帝国ノ為ニ』
「ま、やらせなきゃいいだけなんだけど」
『「!!!」』
「《ツヴァイ・ズィーガー》
見えたかな?、光の軌跡☆」
ギロモンやトループモンによる一斉自爆。
それが敢行されるより早く、二振りの光の剣を繋げた両剣が帝国の軍勢を斬り刻んだ。
「て!、おかわり来るの早!?
しかも、まだ街に飛行出来るデジモン残ってたのかよ!?」
「!、待ってストラビモン!!」
「痛?!、言うより先に殴ったよこの子!?
というかオジサン今はヴォルフモンね!
あ、またセインアメジスト砕けてるし!
その棒何製!?、クロンデジゾイドよりもカタぁイ!」
接近する飛行物体を並み外れた感覚で察知したヴォルフモン
よりも正確にその存在を把握する露崎まひる。
「まーーーひーーーるーーーちゃーーーん」
「空から女の子が降ってきたーーー!!?」
「かれんちゃあああああああああん!!!」
「そして受け止めにいったーーー!!?」
ズゥゥゥウウウ・・・・・・・・・ンッッッ!!!
「地面の罅ヤベェーーーイ!!?」
「まひるちゃん!、まひるちゃん!
よかった!、無事だったんだね!」
「うん!、うん!、華恋ちゃんも!
こんな所で、会えるなんて・・・!」
「か、華恋殿!
いきなり飛び降りるのは危ないで御座る!」
「あ、やっとマトモに話せそうなの来た
チィイッス☆」
「ぬ!?、御主もしやファングモン殿の言っていたあの方とやらか?」
「・・・・・・・・・ナンノコトデショウカ?」
「まひるちゃん!、大丈夫!?
どこか怪我とかしてない!?」
「ばななちゃん!
ばななちゃんもこの世界に来てたんだ」
キテンの街から急行した2人と2匹と無事合流を果たしたまひるとヴォルフモン。
「こんな所でウダウダしてていいのかァ?」
「そっちの子の言う通り、再会の喜び分かち合うのはもうちょい安全な場所のがいいかな」
「なんと、この大陸にそのような地が!?」
「デカい奴程足元はお留守ってね☆
そこに居るんだよ『明けの遠吠え』の長が
・・・・・・・・・後はまぁ色々拗らせた聖騎士サマも」
ヴォルフモンは説明しながら無事そうなジープを物色し
カシャッ カシャッ パン!
「まずったかなぁ?」
華恋とななの姿を撮影していた飛行物体を《リヒト・クーゲル》で撃ち抜くのであった。