突発短編集:アリス・ギア・アイギス 作:Ente
さて、間に合うかな…(執筆開始時刻21:59)
8月26日。
今日が誕生日である椎奈は、アマ女生徒会の面々からはもちろん、成子坂製作所のアクトレス達からも様々な誕生日プレゼントを受け取り、ささやかなパーティも行われた。
とはいえこの後に出撃の予定が入っている以上、本当に小規模なパーティだったが。
その後の任務中でも、誕生日であろうとも普段と変わらずにヴァイスを掃討し、成子坂製作所に帰投する。
そうして本日のアクトレスとしての仕事を終え、椎奈が帰宅すると何故か家が真っ暗であった。
現在時刻は20:00。
つまり家族は全員帰宅している筈であり、家が真っ暗であるというのはあり得ない。
しかし、玄関前から見た限り家の中の灯りは点いておらず、道場なども確認してみたが人の気配が無い。
「…どうしたんだろう?」
疑問に思いつつ、持っている鍵で玄関を開錠して家に入る。
やはりと言うべきか、誰の靴も玄関に置かれていない。
念のため確認したが、表札にはやはり州天頃と書かれており、家を間違えたという事はない。
何かあったのかと警戒しつつ、リビングの前に辿り着く。
少し集中して気配を探ると、2人ほどリビングの中にいる事が分かった。
(…強盗?2人くらいなら制圧できるけど…)
アクトレスとして自らを鍛えると同時に空手家としての鍛練も欠かしたことがない椎奈は、いかに成人男性が相手であろうとも2~3人ならば制圧できる自信があった。
息を整え、集中してドアノブに手を掛ける。
そうしながら、ドアを開けた後の事を脳内でシミュレートする。
(気配で探る限り、左右に分かれてるからまずは左側を制圧する。
その後はスピード勝負。右側の人が対応する前に制圧しよう…)
意を決し、ドアノブを捻って扉を押し開け。
パパパパンッ!という音と共に、左右紙吹雪が降り注いだ。
「「「お誕生日、おめでとう~!」」」
「……へ?」
ぽかん、と。
呆けた表情のまま、しばらく椎奈は固まっていた。
どうやら、サプライズだったらしい。
椎奈を驚かす為に、わざわざ家の電気を消した上で靴はリビングに移す徹底ぶりだった。
とはいえ、いつ帰ってくるのか分からないままずっと電気を消していた訳でも無いだろう。
そう思った椎奈が聞くと、椎奈が成子坂製作所を出た時点で隊長から州天頃家に連絡を入れていたらしい。
つまり隊長、もとい成子坂製作所の皆も知っていた訳で。
「まったくもう…」
膨れた表情で言いつつ、家族でのパーティが始まるのであった。
今日は空手はお休みだ。
執筆完了:22:36
普通に間に合いましたねぇ!?