突発短編集:アリス・ギア・アイギス 作:Ente
あ、蛇足編じゃないので1000文字です(宣言)
「旅行?」
「はい!明日から1泊2日の予定で、ツーリングを兼ねて神奈川シャードまで!」
いきなり整備場に入ってきた奏は、気が早い事にボストンバッグを持っていた。
おそらく既に持っていく荷物を詰めているのだろう。
「んで、その前に整備か。確か電車に乗せていけるんだっけ?」
「はい!ちょっとお金は掛かりますけど貨物扱いで運んでもらえます!もう2台分払ってますよ!」
「…2台?生徒会のメンバーって奏入れて3人だろ?1台分足りなくないか?」
疑問に思ったので訊ねると、奏はきょとんとした様子で首を傾げた。いちいち可愛い奴め。
と、ポンと手を叩いてから奏が予想外の事を言った。
「あぁ、地衛理が風邪引いててコロちゃんが看病してるので二人は来ませんよ?
私と君の二人で行くんですよ?」
「悪い聞こえなかった。もう一回言って」
「だから、私と君の二人でツーリング旅行です!」
…聞き間違いじゃなかった。
いや確かに整備士だからバイクも乗れるけどさぁ。
流石に奏と並走するのは厳しいぞ?
俺がそう思っていると続けて奏が口を開く。
「あぁ、ご心配なく!ちゃんと君のペースに合わせますから!」
…逃げ道が一つ潰された。
だが、俺にはとっておきの逃げ道がある…!
「いや、そもそもそんな急に言われても準備が…」
「あぁ、実は一昨日におばさんにお願いして荷物は準備してもらっています!
そして、昨日既に君の分の荷物も受け取ってます!後は携帯とか充電器とか準備してもらえれば出発できますよ!」
…お袋が一昨日なんか服とか色々詰めてると思ってたらこの為かよ!最後の逃げ道ががががが。
「実は何日か前、成子坂製作所の隊長から旅行券を何枚か貰ったんですよ!
だから、君と一緒に行こうと思ったんですけど…。
…迷惑、でした?」
…畜生、その上目遣いは反則だろ。
結局断り切れず、明日明後日の2日間は奏とのツーリング旅行になるのだった。
…ただ、内心飛び上がりそうなくらい喜んでる俺がいる。
そもそも、全く好きでもない相手と旅行に行く奴なんていないだろう。
つまり、この話を受けた時点でそういう訳で。
…まぁ、奏が俺に好意抱いてるかって言うと多分ないけどな。
だって、他に気軽に誘える奴いないから俺を誘ったくらいだろうし。
後は、今日みたいな感じでいきなり話振りやすいからだろうし。実際親が前もって準備してたから急な話でもなんとかなった訳で。
そう思いながら、俺は明日乗っていく用のバイクを取り出した。
まさかの1000文字縛りのせいでバイクに乗らなかったとという。
バイクの日なのにこれでいいのか…?
そして相変わらずネタ不足。
マジでそろそろ更新途切れそう。