「のび太、起きたの!?」
ある日常風景。のび太は母親に起こされ、目覚まし時計をみる。時刻を確認したのび太は布団から飛び起き、着替えをする。
「どうして起こしてくれなかったんだよ、ドラえもんのせいだぞ!!」
「起こしたのに起きなかったのは、のび太くんでしょう?」
側に立っていた猫型ロボットに文句を言うが、何の効果もない。
「遅刻だーーーー!!!」
急いで歯を磨き、顔を洗う、朝食を食べ、家を出た。全速力で学校へ走る。
「よし!このペースだったらギリギリ間に合うぞ!」
そんな事を思っていると、目の前が光に包まれる。
「っ!?」
眩しすぎる故、立ち止まり、目を瞑ってしまう。光が消えると、目の前にヘンテコな格好した少年少女たちが現れた。アニメに出てきそうな彼らの格好にのび太は勿論、他の歩行者も目を丸くする。呆然としているのび太に少女たちの視線が止まる。
「のび太!のび太見なかった?」
赤髪ポニーテールの少女がそんな事を聞いてきた。質問されたのび太はわけが分からず首をかしげる。そもそも質問自体が意味不明だ。
「え?君、誰?」
最もな質問を目の前の少女にぶつける。そんなのび太の返答に少女はみるみる顔を赤くさせ、噴火する。
「カギロイよ!」
「カギロイ?」
少女はカギロイと名乗った。だがのび太の記憶にそんな名前の人間はいない。怒り狂うカギロイに今度は、金髪ショートの少女が声をかけた。
「カギロイ。カギロイがのび太と出会うのは明後日になるわけですから、この時点ではのび太には分かりませんよ。」
「あっ、そっか。」
金髪少女の説明で我に返ったカギロイは、納得したように呟く。すると今度は少年がのび太に声をかけてきた。
「おい、のび太!明後日からお前が来なかったか!?」
再び意味不明な質問をされ、のび太は眉間にシワを寄せた。
「何をわけの分からない事言ってるの?・・・・ってそんな場合じゃない!!遅刻だ!!」
我に返ったのび太は自分の状況を理解し、再び走り出す。
「また、遅刻か!?のび太、廊下に立ってなさい!!」
先生の言葉にのび太はションボリしながら、教室を出て行った。出て行く直前教室から爆笑の嵐が吹き上がる。いじめっ子の二人は勿論、密かに想いを寄せている少女まで笑っている。
その後、廊下に立ったのび太は悔しさのあまりに半泣きになる。
「くう〜〜〜〜、あそこで声をかけられなかったら・・・・。」
その場でじだんだを踏むが、様子を見に来た先生に再び叱られるのだった。
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