河童が実力至上主義の学校で色々やらかす話 作:河童はきゅうり好き
オリ主の学校からの評価も書いておくスタイル
氏名:川城 ことね
クラス:1年C組
部活動:無所属
誕生日:2月10日
学力:A 知性:A ー 判断力:B 身体能力:D- 協調性:Dー
前代未聞の発明を中学3年生の時に行った天才。欠点も運動が少し苦手な程度でAクラスでの入学が予定されていたが、別途資料が事実である可能性があるため、Cクラスでの入学とする。
別途資料
川城ことねが開発したVRゴーグルが行方不明者を出している可能性がある。彼女が開発したVRゴーグルを買った人物の何名かが行方不明になっていることが判明した。そのことに対し、政府の人間が川城ことねの自宅を捜索しに行ったのだが、その調査員も戻ってきていない。そのことから、まず間違いなく彼女が関わっていると言っても過言ではないだろう。
中学校の教師曰く、川城ことねは中学2年生まではただの大人しい生徒だったが、中学3年生を境に姿がまるっきり変わり、性格も大分明るくなり、そして狂ったかのように機械を分解しては元に戻したりしていたらしい。その件で警察にも何回か補導されたこともあるらしいが、ことねはそのことを覚えていなかったらしく、二重人格が疑われている。姿がかなり変わった事と関係がありそうではあるが、真偽は不明である。
担当する教師は彼女の一言一言の発言や行動に気を配ること。
〈それで、にとり。あいつは何を考えてたのか教えてくれなーい? 暇だよ〉
(それは夜のお楽しみさ。最低でも今は見ない方が良いと思うよ。このCクラス……だっけ? なんかヤバそうな人間ばっかだし。少なくともまだ、制服の改造が完了していないから変な行動は取らない方が良いと思うし)
そう、彼女が入学して所属することになったクラスは龍園翔が率いることになるCクラスであった。
〈じゃあ、何か次に作るものでも考えてみようか。出来るだけ周りに見つからない凄いものを〉
(と言っても、もう手遅れだと思うよ盟友。私たちの発明品がもう、新聞で大々的に挙げられている時点で私たちの発明品が凄いということは認められているんだし、それなら最初から凄い物作った方が良いと思うよ)
〈まさか、にとりがあんな物を作れるとか全く思わなかったし……なんで*1VRゴーグルなんて物を作って、地域で売っちゃうかな! 確かにそのおかげで家には大量のお金が入っては来たけど……その分面倒事も増えたんだからね! なんかホワイトルームとかいう所に誘拐されかけたし!〉
(でも、盟友。その誘拐犯だって私の発明で虚無に送ってあげたじゃないか。私がいるんだから盟友の安全は保障されているもんさ。まあ、今仕掛けられたら……返り討ちに出来ない……かもしれないけど)
〈あーも、不安になるようなこと言わないでよ。取り合えず何か私の身を守れる発明品を……〉
彼女が上を見上げてみるとある物を見つけた。教室で授業中の生徒を監視するための監視カメラだった。
(盟友……あれって何だい? 何か写真機に似ているけど……)
〈あー、なんで教室についているのかは分からないけど、監視カメラだね。あれは映像を取ることが出来てね、防犯や悪者の監視のために使われたりする機械だよ〉
(……へぇ! 盟友、あれって分解したら駄目かな!? どんな構造かとっても気になるんだけど!)
〈面倒臭いことになるからやめてよね……そりゃあ、私も気になるけど……やっていいことと悪いことがあるんだから〉
「ちょっと、あんた。早く回しなさいよね」
彼女たちがそんな会話を繰り広げている間に学校の説明が始まっていたようで、前の人間からパンフレットを手渡されていたようで、後ろにいる人間に行き渡っておらず、迷惑をかけていたようだ。彼女は早めに自分の分を取って、残りを手渡した。
それからこの学校の説明が始まった。ポイントのことやクラス替えが無いことなどの説明が行われ、最後の質問タイムに移った。
「これである程度の説明は終了したが……何か質問がある者はいるかね? いるならば手を挙げるといい」
そう言われて手を挙げたのは龍園翔と……彼女だった。
〈ちょっとにとり!? まさかとは思うけど……あのことについて質問するつもりじゃないよね? 質問するならせめて後にしてよ! ねぇ! 聞いてる?〉
(止めるな盟友。これは必要なんだ。私の技術の進歩のためには必要なんだぁぁ!)
「2人いるのか……。じゃあ、まずは川城さんから聞こうか」
〈おい、馬鹿! クソ教師! こいつを野放しにするんじゃない! どうなっても知らないぞ!〉
彼女……
「あそこにある……監視カメラ……だっけ? あれ、分解してもいいかな!?」
皆呆然としていた。あの監視カメラの存在に気付いていたであろう、龍園翔でさえも流石に分解するところまでは想像していなかったようで呆然としていた。そんな中、Cクラス担任の坂上は冷静に対応してみせた。いや、事前に知らされていたというのが正しいだろう。彼は冷静に対処しては見せたが、冷や汗をかいているからだ。
「丁度いいし、説明しておこう。さっきこの学校ではポイントを使えば学校の敷地内の物ならば何でも買えると言ったが、川城さんが言ったような監視カメラに関しても買収は可能だ。ただ、買収といっても映像の消去だとかそういったものなため、分解というのは……前例はないな……。ちょっと校長先生と話し合っておくから、返事が来るまでは待っておきなさい」
「えーすぐに分解したいんだけどなぁ~生殺しだよ」
「待っておきなさい! いいですね……?」
「ちぇ~、仕方ないな~」
坂上はため息をつきながらも次の質問のために気を引き締めた。
「それじゃあ、次は龍園君。君は何を聞きたいのかね?」
〈にとり……面倒事はあまり増やさないで欲しいんだけど……? そういうのを上手くやり取りするのが私の役割だったと思うんだけど……ねぇ?〉
(仕方ないじゃないか盟友! あの機械が私に分解されたがって、こっちを見ているんだ。その期待に応えてあげなきゃ駄目だと思ったのさ!)
〈ハァ……もう慣れちゃってる自分が怖い……。もう、やっちゃったのは仕方ないからせめて暴走して勝手に機械を分解するようなことだけはしないでよね……〉
(合点承知!)
ことねがにとりを説得している間に坂上はすでに教室から出ていったらしく、入学式までの自由時間となった。当然、さっきの質問タイムで奇妙な発言をしたことね(にとり)の近くに誰も近寄ってくる人間はいなかった。
それはそうだろう。いきなり殆どの人間が気付いていなかったであろう監視カメラの存在を看破しただけにとどまらず、それを分解したいと急に言い出したのだ。そんな人間に好き好んで近づいていく人間がいるだろうか? 普通ならいないだろう。しかし、この男は別だった。
「よぉ。お前がかの有名な河城にとりか。変人だという噂は本当だったようだな」
何故、彼がにとりの名前を呼んだのか……それにはきちんと理由がある。その時に彼女のことを取材に来たのが射命丸文だったのだ。幻想郷の人間に会っていないと言ったな、あれは嘘だ。
まあ、表に出ているのはにとりの姿であったし、その記者の表向きの姿は翼のない文そのものだったため、何か異変に巻き込まれたのだとにとりと文が考え付くにはそう時間はかからなかった。
文は異変の原因を調査する気満々だったらしいが、にとりは遠慮した。この異変が終わるまで機械をずっと作り続けたいと考えたからだ。恐らく変人だと言われているのは文の腹いせで新聞にそう書かれたからであろう。にとりはそう思った。まあ、そのしわ寄せがコミュニケーション担当のことねに来るわけだが……。
「いきなり人を変人扱いって酷くない? 礼儀というものを知らないのかなぁ?」
「ハッ! 教師に対してタメ口で話している奴に対する態度なんてこんなもんでいいだろ」
”いや、あんたもタメ口で質問してただろう”
周りはみんなそう思っていた。
「あれは私であって私じゃないし、勘違いしないでくれる? 普段の私は大人しい普通の生徒だし」
”いや、普通の生徒はあんなもん開発出来ないし、あんな発言も普通しねえよ”
周りの生徒たちはこの2人が醸し出す異常な空気に呑まれて、何も話すことが出来なかった。結局、入学式が始まるまで龍園とことねの言い合いは終わらず、坂上が入学式の会場へ案内するために教室に入った時にやめさせたことでようやく終着したそうだ。
(はぁ……全く嫌になるね。よく盟友はあんな興味もないような話を長々と聞けるよな。私はとても退屈だったよ)
〈面倒臭いけど、ああいうのってたまに教師から聞かれることがあるからね。あの時校長先生が何って言ったか覚えてますか?みたいにな〉
入学式が終わり、にとりとことねは買い物に来ていた。日常生活に必要な物とかは買っておかなければならないからだ。2人はスーパーで見たあることについての考察をしていた。
〈う~ん。あの無料コーナーっていうの怪しいよなぁ……値引きならまだ賞味期限切れが近いとかで説明が付くんだけどな……。賞味期限切れが近いものだとはいえ、無料ってのは少しな……〉
(ねえ、盟友……。なら、壊れた機械とかって無料で引き取れたりしないかな!)
〈まず、こんな環境の整った場所で機械がそうそう壊れるかというと何とも言えないけど……調べてみる価値はありそうだね。壊れた機械を修理するのもいいし、そこから分解して何か別の物を作るのもよしだしな〉
彼女たちの行動方針は固まった。彼女の制服が機械によって魔改造されるのにそう時間はかからないだろう。
(まずは光学迷彩だろ。鞄の中にのびーるアームも入れなきゃね。他には……)
……間違いなく魔改造になるのは間違いないだろう……。