それでは、第2話を始めていきます。
「何? 『ブラスター・ブレード』達が姿を消した?」
「はい……」
『ブラスター・ブレード』達が『地球』に住むスクールアイドル達と出会っていた頃、『惑星クレイ』の国家の1つである『スターゲート』のとある場所で平行世界の『遊星骸神 ブラントリンガー』が平行世界の『ハーモニクス・メサイア』から報告を受けていた。
「姿を消したと言うが、一体どのように姿を消したというのだ?」
「……私も先程聞いた話なのですが、『ブラスター・ブレード』達を始めとした『地球』に住む人間の方からの声が聞こえたユニット達が『ブラスター・ブレード』の発案で聞こえた声ごとにまとまり、一斉に祈りを捧げていたその時、彼らを白い光が包み込み、その光が消えた頃には彼らも消えていたとの事でした」
「ふむ……因みに、それを見ていたのは?」
「私達の世界の『ぬばたま』の『修羅忍竜 クジキリコンゴウ』と『むらくも』の『隠密魔竜 ヒャッキボーグ』です。やはり、彼らもこの状況をどうにかしたいという思いがあったらしく、何か新たな成果がないかと思い、声が聞こえたユニット達の事を探っていたようです」
「なるほどな……」
「『遊星骸神 ブラントリンガー』……この件、他のユニット達にはどう伝えましょうか?」
「そうだな……まずは各国家の主だったユニット達に伝えるべきだ。彼らもこの状況についての情報はすぐにでも欲しいだろうしな」
「そうですね……因みに、姿を消したユニット達の平行世界の個体にも伝えた方が良いと思うのですが、あなたはどう思いますか?」
「我もそれには賛成だ」
「わかりました。それでは──」
その時、「お前達、ここにいたのか」と上空から声を掛けられ、二人が揃って空を見上げると、そこには平行世界の『
「お二人とも……」
「もしや、お前達も『ブラスター・ブレード』達が姿を消したという情報を聞いたのか?」
「ああ、そうだ」
「緊急事態という事で、『修羅忍竜 クジキリコンゴウ』と『隠密魔竜 ヒャッキボーグ』が各所でこの情報を伝え回っているからな。既に主だったユニット達の耳には入っている事だろう」
「そうですか……」
「『絆の根絶者 グレイヲン』、『ドラゴニック・オーバーロード』、お前達はこの状況をどう見る?」
「そうだな……姿を消したのは、『地球』に住む人間の声が聞こえたユニット達のみ。となれば、その人間達の『PSYクオリア』と奴らの力が共鳴し合い、『地球』に転送されたという可能性もあるな」
「そうだな……そう考えれば、平行世界の同個体である俺達がこの『惑星クレイ』に残っている事にも納得が行く。だが……そう考えると、一番の謎は何故『ブラスター・ブレード』だけが三人とも転送されたかだな」
「……それなのですが……」
「む、何か考えでもあるのか?」
「はい。それは──」
『ハーモニクス・メサイア』が自身の考えを語ろうとしたその時、「ぐ……」という苦しそうな声が聞こえ、ユニット達が揃ってそちらに視線を向けると、そこには剣を杖のようについている『ブラスター・ブレード』がいた。
「『ブラスター・ブレード』……! どうしてこんなに傷だらけに……!」
「……だが、この感じ……我らの知っている『ブラスター・ブレード』では無いな」
「つまり……また別の平行世界から来た『ブラスター・ブレード』という事か」
「しかし、何故またそのような事が……」
「わかりません。ですが、まずは手当てを……『ブラスター・ブレード』、歩けますか?」
「は、はい……あ、あの……先程から仰っている平行世界とは一体?」
「……現在、この『惑星クレイ』は、幾つもの世界が混ざり合っており、その数だけユニット達も存在している」
「……そして、我々はそれを解決するために動いているという事だ。『ブラスター・ブレード』、何か強い白い光に包まれたりはしなかったか?」
「わ、わかりません……気付いたらこの近くにいて、誰かいらっしゃらないかと思い、こちらまで歩いてきただけなので……」
「そうか……」
「因みに、我らがどのような名前のユニットかわかるか?」
「……いえ、残念ながら。実の事を言えば、私の名前自身も靄がかかっているかのようにボンヤリとしているくらいなのです……」
「……つまり、何らかの事情で記憶を失っているという事か」
「だが、此奴と同じ平行世界のユニットを捜し出せば良いだろう?」
「そうだな。しかし、その間は我々で『ブラスター・ブレード』の面倒を見るとしよう」
「そうですね。このまま放っておくわけにはいきませんから」
「それでは、まずはこの『ブラスター・ブレード』を『エンジェルフェザー』の元へ連れていくとしよう。『ドラゴニック・オーバーロード』、それはお前に任せても良いか?」
「ああ。では、お前達は各所にこの事を伝えに行ってくれ」
「わかりました」
「承知した」
「うむ」
『ハーモニクス・メサイア』達は揃って返事をした後、各国家に『ブラスター・ブレード』の件について伝えるために動き出し、残された『ドラゴニック・オーバーロード』は手を差し伸べながら手負いの『ブラスター・ブレード』に声を掛けた。
「さて、それでは俺達も行くとしよう。『ブラスター・ブレード』、乗れるか?」
「は、はい……あの、迷惑をお掛けして本当に申し訳ございません……」
「ふん、誰も迷惑などとは思っていない。だが、もしもそう思うのならば、少しでも早くその傷を癒やし、我らと共にこの状況を解決するために動け。それがアイツらに対して出来る最大の恩返しなのだからな」
「……わかりました。あ、あの……」
「む、まだ何かあるか?」
「あなたのお名前は……?」
「……『ドラゴニック・オーバーロード』。国家『ドラゴンエンパイア』に所属する航空攻撃部隊である『かげろう』の一員だ」
「『ドラゴニック・オーバーロード』さん……」
「さんはいらん。気軽に呼び捨てにしろ」
「……わかりました。ありがとうございます、『ドラゴニック・オーバーロード』」
「……礼などいらん。さて、そろそろ『エンジェルフェザー』の下へ向かうぞ。その傷をさっさとどうにかしないといけないからな」
「わかりました。それではよろしくお願いします」
「ああ」
そして、自分の手に『ブラスター・ブレード』が乗ったその時、『ドラゴニック・オーバーロード』は突然背筋が冷たい物が走るのを感じた。
「な、なんだ……今のは……」
「『ドラゴニック・オーバーロード』……どうかしましたか?」
「……いや、なんでもない。さて、軽く握り込むが我慢してくれ」
「はい」
『ブラスター・ブレード』が返事をした後、『ドラゴニック・オーバーロード』は『ブラスター・ブレード』が落ちないように軽く握り込み、「よし……行くぞ」と声を掛けてから静かに飛び立った。そして、『ブラスター・ブレード』と話をしながら『エンジェルフェザー』が管理をする病棟を目指し、『ユナイテッド・サンクチュアリ』の領土へ向けて飛んでいった。
第2話、いかがでしたでしょうか。これからも様々なユニット達が登場していくのでお楽しみに。 そして最後に、今作品についての感想や意見、評価などもお待ちしていますので書いて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
それでは、また次回。