それでは、第2話をどうぞ。
「共に参りましょう、『ばーくがる』!」
「『ドラゴンエッグ』、ファイト……スタート!」
同時にFVを表向きにした後、先攻後攻を決めていなかった事を思い出し、私は穂乃果に声を掛けた。
「さてと……先行後攻はどうしましょうか?」
「うーん……それなら、穂乃果からでも良いかな?」
「はい、良いですよ」
「ありがとう! それじゃあ……まずは、穂乃果のターン! ドローフェイズのドローステップだから……ドロー!」
そう言いながら勢い良くデッキからカードを引くと、穂乃果はそれを手札に加えながら手札の内の1枚を手に取り、『ドラゴンエッグ』の上に置いた。
「続けてライドフェイズで……私は『ドラゴンエッグ』に『プリズムバード』にμ'sicライド! そして、ここで『ドラゴンエッグ』のスキルを発動! 『ドラゴンエッグ』がライドされた時、デッキからカードを1枚引く!」
「ライドされた時にカードを1枚引くスキル……私の『ばーくがる』と同じですね」
「あ、やっぱりそうなんだね。って事は、他の『クラン』にも同じスキルを持ったユニットがいるのかな?」
「そうかもしれませんね」
「そっかぁ。よし……それじゃあファイトに戻るね。私はここで『プリズムバード』のスキルを発動するよ! 手札から登場した時、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3を1枚まで公開して手札に加え、山札をシャッフルし、加えたら、手札を1枚捨てる」
そう言うと、穂乃果は山札の上から5枚を確認し、その内の1枚を私に見せてきた。
「『轟剣竜 アンガーブレイダー』があったから、私は手札に加えて、『爆燃竜 ボムラプトル』をドロップゾーンに置くよ」
「『轟剣竜 アンガーブレイダー』……たしか真姫特性のルールブックには、デッキに1枚しか入れる事が出来ないカードと書いていましたね」
「うん。たぶん、それくらい強いからなんだろうね。さてと……それじゃあ山札をシャッフルして──海未ちゃん、カットをお願い」
「わかりました──はい、出来ましたよ」
「うん、ありがとう! 後はやれる事も無いし、先攻はアタックできないみたいだから、穂乃果はエンドフェイズに入って、これでターンエンドだよ」
「わかりました。それでは、私のターン……ドロー!」
私はカードを引いた後、それを手札に加えてから手札のカードを眺めた。
今、私に出来る事はこのライドフェイズでグレード1のユニットにライドする事。さて……どちらにライドしましょうか。
少し悩んだ後、私は1枚のカードを手に取り、それを『ばーくがる』の上に重ねた。
「私は『ういんがる・ぶれいぶ』にライドします。そして、『ばーくがる』のスキル。『ばーくがる』がライドされたので、デッキからカードを1枚ドロー。相手のヴァンガードがグレード1以上なので、私は『クイックシールド・チケット』を手札に加えます」
「『クイックシールド・チケット』……あ、たしか相手からのアタックを防ぐ時に使えるカードだったよね?」
「ええ。後は、先程の穂乃果の『プリズムバード』のように手札をコストにするスキルを使う時にも代わりにコストにするといった使い方も出来るようです」
「おおー! スゴく便利なんだね!」
「そうですね。そして、私はメインフェイズに移り、『ブラスター・ジャベリン』を前列の左の
「パワー8000……ノーガードだよ!」
「わかりました。それでは……ドライブステップに入り、ドライブチェック!」
私はドライブチェックで引いたカードを穂乃果にも見えるように表にした。
「『ういんがる・ぶれいぶ』、ノーマルユニットです。穂乃果、ダメージチェックをお願いします」
「うん。ダメージチェック──『暴君 デスレックス』、ノーマルユニットだから、そのままダメージゾーンに置くよ。それにしても……ドライブチェックで出たのが、トリガーユニットじゃなくて良かったぁ……」
「穂乃果、安心するのはまだ早いですよ?」
「え?」
「『ういんがる・ぶれいぶ』のスキル!
「ええ!? そのユニット、そんなスキルを持ってるの!?」
「はい。可愛いからといって油断大敵、ですよ?」
「うぅ……肝に銘じます……」
「さて……それでは、確認をします」
そう言いながら私は山札から7枚を見て、その中にあった1枚のカードを穂乃果に見せた。
「『マジェスティ・ロードブラスター』、このカードを手札に加え、山札をシャッフルします。穂乃果、カットをお願いします」
「はーい♪ カットして──と、出来たよ!」
「ありがとうございます。次にパワー8000の『ブラスター・ジャベリン』でアタックします!」
「うぅ……それもノーガードだよ! ダメージチェック──『ヤンガーパラサウンド』。ヒールトリガー、ゲットだよ!」
「ヒールトリガー……ユニットにパワーを10,000プラスする上、相手よりダメージが多い時にダメージを1枚回復出来るトリガーですね。ここで引いてくるとは……流石穂乃果です」
「えへへ♪ 希ちゃん程じゃないけど、穂乃果だって運は良いからね。それじゃあ、私は『プリズムバード』にパワーを10,000プラスして、ダメージを1枚回復するよ」
「わかりました。それでは、ターンエンドです」
「了解! それじゃあ私のターン、ドロー! 『餓竜 メガレックス』にμ'sicライド! そして、前列の左の(R)に『掃討竜 スイーパーアクロカント』を、右側の(R)に『爆燃竜 ボムラプトル』をコール! さあ、行くよ! パワー9000の『爆燃竜 ボムラプトル』で『ブラスター・ジャベリン』にアタック!」
「つまり、シールド5000でガードが成功しますね。それなら私は、『クイックシールド・チケット』でガードします!」
「あーあ、ガードされちゃった……でも良いや。それなら、パワー9000の『餓竜 メガレックス』で『ういんがる・ぶれいぶ』にアタック! この時、『餓竜 メガレックス』のスキルを発動するよ! ヴァンガードにアタックした時、他のリアガードを1枚退却させる事でカードを一枚引く。私は『爆燃竜 ボムラプトル』を退却させてカードを1枚引くよ」
「自分のユニットの退却をコストにしたスキルの発動……それがその『クラン』の特徴なのですね」
「ふっふっふ……海未ちゃん、『たちかぜ』の特徴はそれだけじゃないよ? さて、このアタックはどうする?」
「ノーガードです!」
「それじゃあ……ドライブチェック──『群竜 タイニィレックス』。フロントトリガー、ゲットだよ!」
「フロントトリガー……たしか、そのターン中、前列のユニット全員にパワー+10,000を与えるトリガー……!」
「その通り~♪ という事で、穂乃果の前列のユニットにパワー+10,000! さあ、ダメージチェックだよ!」
「ダメージチェック……『幸運の運び手 エポナ』、クリティカルトリガーです!」
「クリティカルトリガー……自分のユニットのパワーを+10,000して、クリティカルを+1出来るトリガーだね」
「はい。なので、私は『ういんがる・ぶれいぶ』にパワー+10,000とクリティカル+1します。もっとも、攻撃を受けている側なので、クリティカル+1は無駄になってしまいますけどね」
「むぅ……パワーを上げられちゃったかぁ。でも、まだアタックは出来るもんね。パワーが19,000になった『掃討竜 スイーパーアクロカント』で『ういんがる・ぶれいぶ』にアタック! この時、『掃討竜 スイーパーアクロカント』のスキルを発動! (R)にいるこのユニットがヴァンガードにアタックした時、このユニットに山札を上から1枚
「武装ゲージ……?」
聞き慣れない言葉ですが、一体何なのでしょうか?
そう思っていると、穂乃果はどこか自慢げな表情で口を開いた。
「武装ゲージは『たちかぜ』特有の物で、簡単に言えば、『たちかぜ』はこれの数に応じてスキルを発動したり、パワーを上げたり出来るんだよ」
「なるほど、そうなのですね」
「うん。と言っても、穂乃果も『レクス君』から説明を受けただけなんだけどね」
「そうなのですね──って、レクス君とは誰なのですか!?」
「穂乃果がお話しできる『たちかぜ』のユニットだよ。スッゴくカッコいいんだぁ……♪」
「そ、そうなのですね……」
「まあ、後で紹介してあげるよ。そして、『掃討竜 スイーパーアクロカント』に武装ゲージが置かれた事で、『掃討竜 スイーパーアクロカント』のパワーが+5,000されて、合計で24,000になるよ!」
「24,000……それなら、ノーガードです! ダメージチェック──『ブラスター・レイピア』、ノーマルユニットなので、そのままダメージゾーンへ」
「穂乃果はこれでターンエンドだよ」
「わかりました。それでは……私のターン、スタンド&ドロー!」
ドローしたカードを手札に加えた後、私は『ブラスター・ブレード』さんに目配せをしてから、1枚のカードを『ういんがる・ぶれいぶ』の上に置いた。
「参ります! 聖域を守護する騎士よ、その力で私達に安寧を! 『ブラスター・ブレード』にライド!」
「『ブラスター・ブレード』……この感じからするにそのユニットが海未ちゃんがお話しできる『ロイヤルパラディン』のユニットなんだね?」
「その通りです。そして、『ブラスター・ブレード』のスキル。(V)か(R)登場時、
「うぅ……」
「そして、『ブラスター・ジャベリン』を後列に下げ、『ブラスター・ダガー』を(V)の後ろに、『ブラスター・アロー』を前列の左、『ういんがる・ぶれいぶ』を前列の右側にコールします。この時、『ブラスター・アロー』のスキルを発動! (R)登場時、『ブラスター』を含むあなたのユニットが3種類以上なら、手札を1枚捨てる事で、山札から『アークセイバー・ドラゴン』を1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。私の場にいる『ブラスター』を含むユニットは4種類なので、私は手札から『ブラスター・アロー』をドロップゾーンに置き、山札から『アークセイバー・ドラゴン』を1枚まで探し、手札に加えます」
「ユニット達の絆……それが『ロイヤルパラディン』の強みなんだね?」
「そういう事です──と、穂乃果。カットをお願いします」
「うん、わかった──よし、終わったよ」
「ありがとうございます。では、行きます。『ブラスター・ジャベリン』のブーストを受けた『ブラスター・アロー』で『餓竜 メガレックス』にアタックです! この時、『ブラスター・ジャベリン』のスキルを発動! ブーストしたバトル中、『ブラスター』か『アークセイバー』を含むあなたのヴァンガードがいるなら、このユニットのパワーを+2,000する。よって、合計パワーは20,000です!」
「20,000だね……それなら、手札にあるシールド値15,000の『群竜 タイニィレックス』でガード!」
「なら、『ブラスター・ダガー』のブーストを受けた合計パワー18,000の『ブラスター・ブレード』でアタック! この時、『ブラスター・ブレード』のスキルを発動。あなたのリアガードが4枚以上なら、このユニットのクリティカルを+1する!」
「って事は、これを受けたら最低でも2ダメージだね。なら、それも『群竜 タイニィレックス』でガード!」
「ドライブチェック──『ブラスター・レイピア』、ノーマルユニットなので、アタックはヒットしません……」
「ほっ……」
「『ういんがる・ぶれいぶ』はアタックしてもヒットしないので、このままターンエンドです」
悔しさを感じながら私がターンの終了を宣言すると、穂乃果はユニットのスタンドとカードのドローを行ってから、嬉しそうな笑顔を浮かべながら1枚のカードを手に取った。
「全てを破壊するために生まれた漆黒の竜よ! 穂乃果と一緒に戦場を駆け、勝利のために暴れ回れ! 『破壊竜 ダークレックス』にμ'sicライド!」
「……穂乃果、まさかこのユニットが……」
「うん、レクス君だよ」
「これがレクス君……って、君って付けられるような見た目をしていないではありませんか!」
「そうかなぁ……? でも、カッコいいよね?」
「カッコいい……というよりは怖いですよ?」
「えー? 穂乃果はまったく怖くないよ?」
「……そうですか」
私の反応は思っていた物ではなかったらしく、穂乃果は少し不満げに「カッコいいのになぁ……」と呟いたが、すぐに表情を変えると、1枚のカードを手に取った。
「さてと、『アクセル』の『イマジナリーギフトアイコン』を持つ『破壊竜 ダークレックス』にライドした事で、私は『イマジナリーギフト』の『アクセルⅡ』を獲得するよ」
「『アクセル』……私の『ゴールドパラディン』と同じですね」
「ふっふっふ……それなら、その強さは知ってるよね? 『アクセルⅡ』の『ギフトマーカー』を前列の左の(R)の横に置いて、カードを1枚ドロー。そして、この追加した(R)にコールされたユニットは自分のターン中、パワーが5,000されるよ。更に『掃討竜 スイーパーアクロカント』を前列の左、『ターボスミロドン』を前列の右と追加した左の(R)にコール! そして、『ターボスミロドン』のスキルを発動。このユニットの(V)か(R)に登場した時かヴァンガードにアタックした時、あなたのリアガード1枚に山札を上から1枚武装ゲージとして裏で置いてよい。私は『掃討竜 スイーパーアクロカント』に山札を上から1枚武装ゲージとして置くよ。そして、もう1枚の『ターボスミロドン』のスキルも発動して、更に山札からもう1枚武装ゲージとして裏で置くよ」
「『ターボスミロドン』……中々厄介なユニットですね」
「穂乃果としては心強いけどね。さてと、それじゃあそろそろアタックしていくよ! 追加した左の(R)にいるパワー14,000の『ターボスミロドン』で『ブラスター・ブレード』にアタック! この時、『ターボスミロドン』のスキルを発動して、『掃討竜 スイーパーアクロカント』に山札から武装ゲージとして1枚裏で置くよ。さあ、このアタックはどうする?」
「くっ……それなら、『ブラスター・アロー』でインターセプトします。これにより『ブラスター・アロー』は退却します」
「じゃあ、次。『掃討竜 スイーパーアクロカント』で『ブラスター・ブレード』にアタック! スキルでこのユニットに山札から武装ゲージとして1枚裏で置くよ。これにより、『掃討竜 スイーパーアクロカント』の武装ゲージは合計で4枚になり、『スイーパーアクロカント』は合計でパワー29,000になるよ!」
「ノーガードです! ダメージチェック──『閃光の盾 イゾルデ』、ドロートリガーゲットです!」
「パワーを10,000上げて、カードを1枚引けるトリガーだったよね?」
「そうですね。私は『ブラスター・ブレード』のパワーを上げて、カードを1枚ドローします」
「うん、わかった。それじゃあ行くよ、レクス君! 『破壊竜 ダークレックス』で『ブラスター・ブレード』にアタック! この時、『破壊竜 ダークレックス』のスキルを発動。(V)か(R)にいるこのユニットがアタックしたバトル中、あなたの武装ゲージ1枚につき、このユニットのパワーを+2000する。今、穂乃果の武装ゲージは5枚。よって、『破壊竜 ダークレックス』のパワは合計22,000になるよ!」
「22,000……あれ? それなら、トリガーユニット狙いで先にこちらでアタックして、『掃討竜 スイーパーアクロカント』に出てきた分のパワーを上乗せした方が良かったのでは?」
「ううん、良いの。私はレクス君にフルパワーでアタックして欲しかっただけだから」
「そうですか……さて、22,000ですね。それなら、私はノーガードです」
「うん、わかった。それじゃあ『ツインドライブ!!』、1枚目──『アークバード』、ドロートリガーゲットだよ! パワー+10,000を前列の右側にいる『ターボスミロドン』にあげて、カードを1枚ドロー。続けて2枚目──『群竜 タイニィレックス』、フロントトリガーゲットだよ! 前列のユニット全員にパワー+10,000!」
「……クリティカルトリガーが来なかったのが唯一の救いですね。ダメージチェック──『ブラスター・アロー』、ノーマルユニットなので、そのままダメージゾーンへ置きます」
「じゃあ、ラスト。パワーが29,000になった『ターボスミロドン』で『ブラスター・ブレード』にアタック。スキルで『掃討竜 スイーパーアクロカント』に山札を上から1枚武装ゲージとして裏で置くよ」
「ノーガードです。ダメージチェック――『ブラスター・ブレード』、ノーマルユニットなので、そのままダメージゾーンに置きます 」
「これで私はターンエンドだよ」
「わかりました。それでは、私のターン、スタンド&ドロー!」
ドローしたカードを手札に加え、私は1枚のカードを手に取った。
「光と闇、二つの力で未来を切り拓け! ライド! 『マジェスティ・ロードブラスター』!」
「『マジェスティ・ロードブラスター』……おお、なんだかスゴくカッコいいね!」
「ふふ、そうでしょう? ですが、このユニットはカッコいいだけではないです! 『フォース』の『イマジナリーギフトアイコン』を持つこのユニットにライドした事で、私は『イマジナリーギフト』の『フォースⅠ』を獲得します。そして、それを(V)に置きます」
「『フォース』……穂乃果の『ネオネクタール』と同じだね」
「そうでしたか。なら、説明は不要かと思いますが、一応説明しましょう。『フォースⅠ』が置かれる事で、そのサークルにいるユニットは自分のターン中、パワーが+10,000されます」
「ただそれだけではあるけど、十分強いよね?」
「はい、その通りです。そして私は、前列の左側に『ブラスター・ダーク』をコールします」
「『ブラスター・ブレード』の黒い版みたいなのが来た──って、海未ちゃん。そのユニット、『シャドウパラディン』って書いてるよ?」
「たしかにそうですが、この『ブラスター・ダーク』は特別なようで、『ロイヤルパラディン』としても扱うようなのです」
「へー……」
「さて、『ブラスター・ダーク』のスキル。(V)または(R)登場時、CB1を支払う事で、相手は自分のリアガードを1枚選び、退却させる。穂乃果、自分で退却させるリアガードを選んで下さい」
「うっ……それ、地味に心に来るね。それじゃあ、穂乃果は『ターボスミロドン』の内の1枚を選ぶよ」
「わかりました。さて、それでは行きます。『ブラスター・ジャベリン』のブーストを受けた『ブラスター・ダーク』で『ターボスミロドン』にアタック! ヴァンガードが『ブラスター』を含むユニットなので、『ブラスター・ジャベリン』のスキルが発動し、合計パワーは20,000です!」
「『ターボスミロドン』にはもう少し活躍してもらいたいから、ここは『群竜 タイニィレックス』でガード!」
「なら、次です! 『ブラスター・ダガー』のブーストを受けた『マジェスティ・ロードブラスター』でアタックです! この時、『マジェスティ・ロードブラスター』のスキルを発動します! (V)にいるこのユニットがアタックした時、リアガードを2枚ソウルに置く事で、『イマジナリーギフト・フォース』を2つ得る!」
「ええ!? さっき、1枚手に入れたのにもう2枚手に入っちゃうの!?」
「その通りです。私は『ブラスター・ジャベリン』と『ブラスター・ダーク』をソウルに入れ、『フォースⅠ』を(V)と前列の左側の(R)に置きます。そして、『マジェスティ・ロードブラスター』のもう1つのスキル。あなたのソウルに『ブラスター・ブレード』と『ブラスター・ダーク』があるなら、クリティカルを+1し、このユニットが(V)にいるなら、更にパワー+10,000/ドライブ+1!」
「って事は……!」
「はい。『マジェスティ・ロードブラスター』のパワーは合計で51,000。そして、クリティカル2のトリプルドライブです!」
「うぅ……クリティカルトリガーが怖いから、そんなの受けるわけにはいかないよ! 『アークバード』で完全ガード! コストで『暴君 デスレックス』をドロップゾーンに置くよ!」
「わかりました。それでは……『トリプルドライブ!!』、1枚目──『世界樹の巫女 エレイン』、ヒールトリガーゲットです! パワー+10,000は『マジェスティ・ロードブラスター』に与え、ダメージを1枚回復します。2枚目──『ブラスター・ブレード』、ノーマルユニットなので、そのまま手札に。3枚目──『ブラスター・ダガー』、ノーマルユニットなので、そのまま手札に加えます。そして、私はターンエンドです」
「了解。それじゃあ私のターン、スタンド&ドロー! さて……行くよ! その身に数多の剣を纏いし竜、その怒りの力で私達に勝利を! 『轟剣竜 アンガーブレーダー』にμ'sicライド!」
「遂に出てきましたね、『轟剣竜 アンガーブレーダー』……!」
「ふふ、そうだね。『アクセル』の『イマジナリーギフトアイコン』を持つ『轟剣竜 アンガーブレーダー』にライドした事で、私は『アクセルⅡ』の『ギフトマーカー』を獲得し、それを前列の右側の隣に置いて、カードを1枚ドロー。そして、『ターボスミロドン』を今追加した(R)に、『サベイジ・トルーパー』を後列の左側、『光刃竜 ザンディロフォ』を後列の右側にコール。そして、まずは『ターボスミロドン』のスキルを発動して、『サベイジ・トルーパー』に山札を上から1枚武装ゲージとして置くよ。続けて『光刃竜 ザンディロフォ』のスキルを発動。このユニットをレストする事で、あなたのリアガードを1枚選び、そのユニットに、山札を上から1枚武装ゲージとして裏で置くか、あなたのリアガード1枚の武装ゲージを全て移動させる。私は『サベイジ・トルーパー』に山札を上から1枚武装ゲージとして裏で置くよ。更にCB1を支払う事で、『サベイジ・トルーパー』のパワーを上げられるけど……ここは使わないでおこうかな。続いて『轟剣竜 アンガーブレーダー』のスキル、リアガードを1枚他のリアガードの武装ゲージとして裏で置く事で、相手のリアガードを1枚選び、退却させる。私はレストしてる『光刃竜 ザンディロフォ』を選択して、左側の追加した(R)にいる『ターボスミロドン』に武装ゲージとして裏で置いて、海未ちゃんの『ブラスター・ダガー』を退却させるよ!」
「くっ……すみません、『ブラスター・ダガー』……!」
「さて……後はアタックするだけだね。まずは左側の追加した(R)にいる『ターボスミロドン』で『マジェスティ・ロードブラスター』にアタック! この時、『ターボスミロドン』のスキルを発動して、『サベイジ・トルーパー』に山札を上から1枚武装ゲージとして置くよ。因みに、合計パワーは14,000だよ」
「ノーガードです! ダメージチェック──『ふろうがる』、クリティカルトリガーゲットです! パワー+10,000とクリティカル+1は全て『マジェスティ・ロードブラスター』に与えます」
「それじゃあ次、『サベイジ・トルーパー』がブーストした『掃討竜 スイーパーアクロカント』でアタック! 『サベイジ・トルーパー』は(R)にいる時、自分に置かれている武装ゲージ1枚につき、パワーを+5000する。『サベイジ・トルーパー』に置かれている武装ゲージの数は3枚、よって『サベイジ・トルーパー』のパワーは23,000。更に『掃討竜 スイーパーアクロカント』も同じスキルを持っていて、武装ゲージの数は5枚だから、パワーは34,000。更に更に『スイーパーアクロカント』のもう1つのスキルで山札を上から1枚武装ゲージとして『スイーパーアクロカント』に裏で置くから、合計してパワーは62,000だよ!」
「く……それもノーガードです! ダメージチェック──『世界樹の巫女 エレイン』、ヒールトリガーゲットです! パワー+10,000は『マジェスティ・ロードブラスター』に与え、ダメージを1枚回復します」
「またトリガー……でも、またこの子がいるもん! パワー12,000の『轟剣竜 アンガーブレーダー』で『マジェスティ・ロードブラスター』にアタック!」
「パワーが足りないのにアタック……? まさか……!」
「そのまさかだよ! 『轟剣竜 アンガーブレーダー』のスキル! (V)にいるこのユニットがアタックした時、CB1を支払う事で、武装ゲージが3枚以上のあなたのリアガードを3枚スタンドし、そのターン中、あなたの前列のリアガード全てのパワーを+5,000する。武装ゲージが3枚以上のリアガードは『掃討竜 スイーパーアクロカント』と『サベイジ・トルーパー』と追加した左側の(R)にいる『ターボスミロドン』。よって、3枚をスタンド。更に前列のリアガード全てのパワーを+5,000するよ!」
「またあのアタックが来るという事ですか……!」
「そういう事。さて……それじゃあ『ツインドライブ!!』、1枚目──『砲撃竜 パラサウランチャー』、クリティカルトリガーゲットだよ! パワー+10,000とクリティカル+1はぜーんぶ追加した右側の(R)の『ターボスミロドン』に! 2枚目──『草食竜 プルートザウルス』、フロントトリガーゲットだよ! 前列のリアガード全員にパワー+10,000!さあ……どうする、海未ちゃん?」
「くっ……!」
「まずは追加した左側の(R)の『ターボスミロドン』で『マジェスティ・ロードブラスター』にアタック! パワーは29,000だからヒットしないけど、スキルは発動するから、追加した右側の(R)にいる『ターボスミロドン』に山札を上から1枚武装ゲージとして裏で置くよ。次に前列の右側にいる『ターボスミロドン』で『マジェスティ・ロードブラスター』にアタック。パワーは24,000だからこれもヒットしないけど、スキルで追加した右側の(R)にいる『ターボスミロドン』に山札を上から1枚武装ゲージとして裏で置くよ。更に追加した右側の(R)にいる『ターボスミロドン』で『マジェスティ・ロードブラスター』にアタック! スキルで『サベイジ・トルーパー』に山札を上から1枚武装ゲージとして裏で置くよ。さあ、このパワー39,000クリティカル2のアタックをどうするのかな?」
「くっ……『世界樹の巫女 エレイン』でガードです!」
「あーあ、防がれちゃった。でも、これは無理だよね? パワー23,000の『サベイジ・トルーパー』のブーストした合計パワー77,000の『掃討竜 スイーパーアクロカント』で『マジェスティ・ロードブラスター』にアタック!」
「それは『閃光の盾 イゾルデ』で完全ガード……! コストは『アークセイバー・ドラゴン』です!」
「これで穂乃果はターンエンド。さあ、海未ちゃんのターンだよ」
「は、はい……」
負けたくない。その気持ちはあっても、この状況はかなり絶望的です。恐らく、例のレクス君からアドバイスをもらっているのでしょうが、それでもトリガー運やアドバイスを実行してここまでのプレイングを見せるのは、やはり穂乃果の才能なのでしょう。そんな穂乃果に、果たして私はここから勝てるのでしょうか……。
そんな気持ちが私を支配しようとしたその時、「
「……なんでしょう?」
「この状況を見て、相手は自分の勝利を確信し、少し気が緩んでいる。今が
「このカード……」
そのカードを見た瞬間、私は『ブラスター・ブレード』さんの考えを理解した。けれど、それは明らかに分の悪い賭けだと言えた。
ですが……そんな掛けに出ないと行けない程、今は追い詰められています。それなら、私対私の運勝負をした方が圧倒的に良いです……!
「……ありがとうございます、『ブラスター・ブレード』さん」
「礼などいらない。さあ、行くぞ!」
「はい! 私のターン、スタンド&ドロー!」
そして、引いたカードを手札に加えた後、私は1枚のカードを手に取り、目を静かに瞑った。
「聖なる鎧に身を包みし絆の聖騎士。共に戦う仲間達の思いと力をその身に宿し、勝利のために剣を振るえ! ライド! 『メサイアニック・ロード・ブラスター』!」
「おお、またカッコいい騎士が出て来た!」
「『フォース』の『イマジナリーギフトアイコン』を持つ『メサイアニック・ロード・ブラスター』にライドした事で、私は『フォースⅠ』を獲得し、それを(V)に置きます。更に私は『マジェスティ・ロードブラスター』を前列の左側に、『ういんがる・ぶれいぶ』を退却させて『ブラスター・レイピア』を前列の右側に、『ブラスター・ダガー』を(V)の後ろ、『ブラスター・ブレード』を後列の左側にコール! そして、『ブラスター・ブレード』のスキル、CB1とSB1を支払う事で、穂乃果から見て追加された右側の(R)にいる『ターボスミロドン』を退却させます!」
「『ターボスミロドン』が……!」
「さあ……行きますよ、穂乃果! まずはパワーが10,000の『ブラスター・レイピア』で『轟剣竜 アンガーブレーダー』にアタックします。ヒットはしませんが、『ブラスター・レイピア』のスキルは発動します。(R)にいるこのユニットがヴァンガードにアタックした時、『ブラスター』か『アークセイバー』を含むあなたのヴァンガードがいるなら、山札を上から1枚見て、山札の上か下に置く」
そして、私は山札の上のカードを確認し、安心感から気持ちが安らいでいくのを感じながら、それを山札の上に置いた。すると、穂乃果は私の様子を見て、ニヤリと笑った。
「今、明らかに安心したよね。という事は、何らかのトリガーユニットがあったんだね。海未ちゃんはすぐ顔に出るから、とってもわかりやすいんだよね」
「……さあ、どうでしょう。さて……行きます! 『ブラスター・ダガー』のブーストを受けたパワー51,000の『メサイアニック・ロード・ブラスター』で『轟剣竜 アンガーブレーダー』にアタックです!」
「私のダメージは1、それならクリティカルトリガーが2枚出ても問題ない。だから、ノーガード!」
「……言いましたね? それでは、『ツインドライブ!!』、1枚目──『ブラスター・ジャベリン』、ノーマルユニットです」
「よし、これで勝っ──」
「いえ、これで穂乃果の負けは殆ど決まりました」
「……え?」
「『メサイアニック・ロード・ブラスター』のスキル。あなたのドライブチェックで『ブラスター』を含むカードが出た時、そのカードをユニットのいない(R)にコールしてよい。私は出て来た『ブラスター・ジャベリン』を後列の右側にコールします。」
「コール出来るのはわかったけど、それがどうしたのさ!」
「そして、これで私の場に『ブラスター』を含むユニットが6種類揃いました。これにより、『メサイアニック・ロード・ブラスター』のもう1つのスキルが発動します」
「『メサイアニック・ロード・ブラスター』のもう1つのスキル……?」
「あなたのターン中、『ブラスター』を含むユニットが6種類なら、このユニットはあなたのリアガード全ての、元々のパワーとクリティカルを得る」
「……え、ええー!?」
「さあ、数学の時間です。『マジェスティ・ロードブラスター』の元々のパワーは13,000でクリティカルは1、『ブラスター・ブレード』の元々のパワーは10,000でクリティカルは1、『ブラスター・ダガー』の元々のパワーは8,000でクリティカルは1、『ブラスター・レイピア』の元々のパワーは10,000でクリティカルは1、『ブラスター・ジャベリン』の元々のパワーは8,000でクリティカルは1。よって、『メサイアニック・ロード・ブラスター』は、パワーが100,000、クリティカル6になります」
「な、何……それ……」
「続けて、2枚目──『夢の運び手 ベレヌス』、クリティカルトリガーゲットです。パワー+10,000とクリティカル+1は全て『メサイアニック・ロード・ブラスター』に与えるので、合計パワー110,000のクリティカル7ですね」
「そんなの……一撃必殺じゃん!」
「そうですね。ですが、穂乃果がヒールトリガーを引ければ、まだ勝機はありますよ」
「う……」
「さあ、運命のダメージチェックをお願いします」
「ダ、ダメージチェック……1枚目──『砲撃竜 スレッジアンキロ』、ドロートリガーだから、パワー+10,000を『轟剣竜 アンガーブレーダー』に与えて、カードを1枚ドロー。2枚目──『ヤンガーパラサウンド』、ヒールトリガーだけど……出て来て欲しいのは今じゃないよー!」
「たしかにそうですね」
「うぅ、パワー+10,000を『轟剣竜 アンガーブレーダー』に与えるよ……。3枚目──『プリズムバード』、ノーマルユニットだから、そのままダメージゾーンに。4枚目──『ヤンガーパラサウンド』、あっ……!」
「ヒールトリガー……これは回復しますね」
「うん! パワー+10,000を『轟剣竜 アンガーブレーダー』に与えて、ダメージを1枚回復」
「ですが、これで合計3枚のヒールトリガーが確認出来ました。つまり……」
「……うん、そうだね。でも……それでも、穂乃果は最後まで笑ってファイトをするよ!」
「穂乃果……ふふ、本当に穂乃果はスゴいですね」
「えへへ……それじゃあ、5枚目──『草食竜 プルートザウルス』、フロントトリガーゲット。前列のユニット全員にパワー+10,000。そして、6枚目──」
穂乃果は6枚目のダメージチェックを行うと、そのカードを見て、静かに目を閉じながらゆっくりと息を吐いた。そして、ニコリと笑いながらそのカードを私に見せてくれた。
「『破壊竜 ダークレックス』、ノーマルユニットだから、海未ちゃんの勝ちだよ。おめでとう」
「ありがとうございます、穂乃果」
「うぅ……あー! やっぱり悔しいよー!」
「ふふ、そうだと思います。そういえば……穂乃果、やはり、例のレクス君から──」
その時、穂乃果の肩にレクス君こと『破壊竜 ダークレックス』が乗っているのが見え、私は思わず「ひっ……!」と声を上げてしまった。
な……何故『破壊竜 ダークレックス』の姿が私にも見えているのですか!
心臓がバクバクと音を立てるのを聞きながら、どうにか気持ちを落ちつけようとしていると、『破壊竜 ダークレックス』は私の事を見ながら「ほう……」と言った。
「海未……といったか。お前にも俺の姿が視えているようだな」
「……は、はい」
「え、そうなの──って、おお! 私にも『ブラスター・ブレード』の姿が視える!」
「やはり、そうなのですね……ですが、どうして……?」
「……恐らくだが、ファイトを通じて二人の『PSYクオリア』が共鳴し合い、イメージを繋ぎ合った事で、姿を視る事が出来るようになったのだろう」
「『PSYクオリア』……?」
「あの、それは一体……?」
「それは──」
『ブラスター・ブレード』さんが説明を始めようとしたその時、「二人とも、お疲れ様です♪」という声が聞こえ、私達が揃って顔を向けると、そこにはニコニコと笑うことりと少し自慢げな顔をしているクリスの姿があった。
「ことり、クリス」
「二人もちょうど終わったところ?」
「うん♪ でも、ことりは負けちゃった……」
「でも、ことりちゃんも本当に強かったよ。後もう少しで負けそうだったし」
「ふふ、ありがとう……♪ 穂乃果ちゃん達の方は、さっきの穂乃果ちゃんの声からするに穂乃果ちゃんが負けちゃったみたいだね」
「うん。最後にスゴい量のダメージを受けてね」
「そうだったんだ。ところで、さっき何かを話してたようだけど、何を話してたの?」
「実は──」
私が説明をしようとしたその時、居間の扉がゆっくりと開き、「……どうやら終わってたみたいね」と言いながら、真姫が凛達を連れて中へと入ってきた。
「真姫……それに、凛に花陽も……」
「もしかして……1年生達もファイトして、それが終わったところ?」
「ええ。まあ……私と凛でやって、凛に負けちゃったけどね」
「おお……凛ちゃん、強いんだね」
「えへへ……今回は色々と運が良かったのと『レイちゃん』達が頑張ってくれたおかげにゃ」
「『レイちゃん』……凛、あなたも穂乃果のようにユニットに愛称を付けているのですか?」
「うん、そうだけど……穂乃果ちゃんもそうだったんだぁ……!」
「うん!」
「って事は……お揃いにゃ!」
「うん、お揃いだね!」
凛と穂乃果が両手を握り合いながらニコニコと笑う中、真姫は小さく溜息をついてから私達を軽く見回した。
「さて……それじゃあ一度応接間に戻りましょうか。エリー達の様子も気になるし」
「そうですね。それでは、参りましょうか」
その言葉に全員が頷いた後、私達は居間を出て、3年生達がいる応接間に向けて歩き始めた。
第2話、いかがでしたでしょうか。次回はまた別のファイト回になりますが、ことり対クリスを読みたいという方がいらっしゃれば、もう一つの第2話という事で投稿させて頂きますので、感想などで書いて頂けると嬉しいです。
そして最後に、今作品についての感想や意見、評価などもお待ちしていますので、書いて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
それでは、また次回。