あの後、認識操作が上手くいって、ステータスは高いが使い物にならない、と印象づけることが出来た。なので俺は恵理と一緒にいるか、南雲に魔力を供給して〝錬成〟の練習に付き合っている。
まあ恵理には常に使い魔を付けているから、何かあればすぐに助けに行けるし、〝念話〟で話もしている。
いやぁ、にしても南雲はすごいぞ。流石俺が加護をあげただけはある。やる事が細かいのよなぁ。俺が魔力を供給する(ただ触って魔力を流すだけ)前は、魔力ステの低さで出来ることが少なかったみたいだが、今はもうガンガン〝錬成〟して熟練度上げてるみたいだ。知らんけど。
それ以外ではずっと寝ている。俺の〝堕落〟は俺が怠けることで能力を上昇させ続ける技能だったので天・・・勇者以外は何も言わない。というか動くと能力が低下するので動かないように言われている。やったぜ。
後はそうだな、なんちゃら大迷宮に明日行くらしいが、それには俺も着いて行かなきゃならんらしい。まあそこはしょうが無いとは思うんだが、誰かに背負ってもらわないとどうしようも無いぞ。俺は動く気がないので。
あ、そういえば〝堕落〟になんか色々生えてたヤツの中に[+侍従生成]ってヤツがあって、なんか作れるみたいなんだよね。正直世話以外どうでもいいから適当に作っとこう。ちなみに生成された個体の能力値は、何もしなければその時点での俺のステータスの一割を等分に振り分けた値になるらしい。技能は何を想定して作ったかによって変わるみたいだ、多分。〝鑑定〟で作った奴を見て見たらそうなってたからそうだと思う。
移動手段が出来たのでなんの問題も無く行けるはずだ。勇者はうるさそうだが、それはいつも通り無視でいい。
あー、近くに南雲いるし保険でなんか渡しとくかな。軽い〝加護〟は付けているがそれだけじゃ何かありそうだし。
「よは。」
「はい、かしこまりました。」
すごい楽だ。この[+侍従生成]で作った奴らは俺の意思を汲み取る技能が確定で備わっていて、何か言っただけですぐに動いてくれる。ちなみに今知った。技能を〝鑑定〟したらそんな事が説明で出てきたんだよなぁ。まあ、楽なのでそれ以外どうでもいいが。
「南雲ハジメ様、礼二様がお呼びです。」
「え、誰?あ、はい。礼二君が・・・今行きます。」
南雲も南雲で物分りが凄くいいんだよな。念話で会話していた恵理以外で一番俺の意思を汲み取れるのは南雲だったからな。二番が遠藤で、三番が清水だった。
「えっと、礼二君が呼んでるって聞いたんだけど、どうしたの?」
「ん。」
「え、これくれるのかい?何か分からないけど貰っておくよ。」
「よは。」
「・・・多分だけど必要だと思った時にあければいいんだね?」
「ん。」
「分かったよ。まあ、そんな危険な状況にはならないように行動すると思うけどね。初めての迷宮攻略だしメルド団長もそんな深く潜らないって言ってたし。」
・・・まあ渡せたしいいんだが・・・メルドって誰だ?どうでもいいか。南雲に渡した袋の中には俺の血が入ってる。効果は、俺が把握してるのは回復薬と同じ感じの効果だ。手足生えてくるレベルの。まあ傷が塞がってたら無理なんですがね。俺自身ならともかく、ただ〝神速再生〟が作用してる物でしか無い血ではそんな融通は効かんよなぁ。
まあこれで即死以外で死なないようには出来た。即死自体は俺の〝加護〟が運命的な感じで回避してくれるはずだ。これで安心して眠れるな!
多分目を覚ましたら迷宮の中か帰ってきてるような気がするが、それは気にしたら負けだよな。
ハジメ強化フラグ。腕はもがれて神水で回復したから生えてこないが、技能に〝高速治癒〟が生えてくる予定です。これで死にずらくなったねヤッター!