なにか悲鳴のような声で目が覚めた。
周りを見てみると、何やらスケルトンが大量に湧いていて、クラスメイト共や騎士達が応戦しているが、クラスメイト共はパニックになってむしろ邪魔になってるな。まあ、俺が加護をくれてやってる奴らは普通に対応してるみたいだが。
にしても無様だな。戦争に参加することに同意したって聞いたんだが、これだとすぐに殺されるか捕まって色々されるだろ。拷問とか凌辱とか洗脳とか色々な。俺に関係しないからどうでもいいけど。
今見えない南雲と勇者一行は奥か?ちょいと見てみるか。〝魔眼〟の技能は基本魔力を見る事と、格下の相手を硬直させることが出来る。そんな〝魔眼〟の派生技能で[+千里眼]ってのが出て、まあ良くある遠くを見る事が出来る目だ。それで見てみると、勇者一行はなんかよくわからんトリケラトプスみたいな奴と戦ってるな。南雲はなんか走って行ってる。
どうも勇者を説き伏せたみたいだな。勇者が後退して南雲がトリケラに向かって行った。おぉ、地面を〝錬成〟して拘束してるぞ!上手い事拘束を増やしたら修復したりしてるな。
あ、何か叫んでる。あぁなるほど。拘束した後後退して魔法で橋ごと落とすつもりなのか。まああの速度なら転けなければ普通にこっち側に着くし大丈夫だろう。
ん?悪意・・・というか欲望を感じる。これは色欲と傲慢かな?結構多いな。純度はゴミレベルだけど。アレ誰だっけ?槍が付いてる名前だった気が・・・まあいいや。このタイミングでって事は、南雲を落とす気か?まあ、そうなっても助けれるだろうし、放っておこう。
マジで南雲に当てにいったな。まあわかってたけど。
「南雲ー、無事かー?」
「あ、ありがとう礼二君!助かったよ!でもこれ何すごく怖いんだけど!?」
「俺の右手と連動してる念力みたいな物だ。今こっちに引き寄せ・・・あ。」
「ぐふ、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
しまった。まさか助けてから周りにバレてでも攻撃してくるとは思わなかった。これは無理だな。一応伸ばしたが何かに阻まれた。でも即死はしない筈だし、南雲は結構機転が利く。何とか生き残るだろ。死んだらわかるし、その時は弔いとしてこの迷宮を消し飛ばしてやろう。
「離して! 南雲くんの所に行かないと! 約束したのに! 私がぁ、私が守るって! 離してぇ!」
「香織っ、ダメよ! 香織!」
「香織! 君まで死ぬ気か! 南雲はもう無理だ! 落ち着くんだ! このままじゃ、体が壊れてしまう!」
「無理って何!? 南雲くんは死んでない! 行かないと、きっと助けを求めてる!」
いやぁ、やっぱりヤンデレの白滝はそうなるよな。だが、そんなことよりも・・・。
「なぁ騒いでるとこ悪いんだが、今のそいつの【火球】だよな。暫定とはいえ仲間殺しとはどういう事だ?」
「ち、違う!俺じゃない!」
「いや、それは無理があるだろ。俺見てたし、お前の欲望も感知していた。最初に南雲に当てたのもお前だ。それは〝魔眼〟で確認済みだ。さて、言い訳はあるか?」
「違う!俺は悪くない!アイツがっ、南雲が悪いんだ!俺の香織と仲良くしやがって!アイツが居なければ香織は俺の物なんだよ!ソウダ俺は悪くない!悪くないんだ!ギャハハハハハ!」
「あ、やばい。コレ顕現するぞ。おい、此奴気絶させろ。」
「かしこまりました。」
「あー、メルド・・・で合ってたか?彼処の白滝を気絶させて撤退しようぜ。こいつの処分もしなくちゃならんし。」
「・・・ああ、それがいいだろう。」
あー終わった。メルド団長が白滝落としてたし、これで俺らは帰るだけ。南雲の生存は後で言えばいいか。寝よ寝よ。
「おい、俺は寝直すからまた運搬よろしく。」
「イエスマスター、ごゆっくりお眠り下さい。」