【序章】勇者達の消失
遠い遠い宇宙の果てにある『M78星雲世界』の宇宙で、『平行世界』からやって来た『7人の光の戦士』が、青い仮面の巨人、『ウルトラマントレギア』と激闘を繰り広げていた。
【『シュワ!』】
【『シャァ!』】
『炎城烈人』と『炎城來人』。『炎城兄弟』が変身する『兄弟ウルトラマン』。『ウルトラマンロッソ・フレイム』と『ウルトラマンブル・アクア』。
トレギアと因縁がある兄弟ウルトラマンが同時に必殺光線である、『フレイムスフィアシュート』と『アクアストリューム』を放つが、トレギアは難なくそれを避ける。
【『オオ、シュゥワッ!』】
『ツルギ・ガイト』が変身する『ウルトラマンオーブ・オーブオリジン』が、『オリジウム光線』を放つも、トレギアは急旋回でそれを避けてしまう。
【『オオォォ・・・・ジュァア!!』】
【『イィィィサァァァッ!!』】
避けた場所を狙って、炎城兄弟と共にトレギアと戦った『暁月理巧』が変身する『ウルトラマンジード・プリミティブ』。
『五河士道』が変身し、一体となって共に戦っている『ウルトラマンエックス』。
二人が放つ『レッキングバースト』と『ザナディウム光線』を、トレギアはバリアを展開して2つの光線を受け止め、反撃に電撃にも似た光線『トレラアルティカイザー』を放ち、ジードとエックスは咄嗟に避ける。
【『ショォォォラァッ!』】
【『トォリャァァッ!!』】
【『ぐはぁっ!?』』】
7人のリーダーとも言える『希堂 輝』が変身する『ウルトラマンギンガ』と、相棒の『ビクトリアン・ジーク』が変身する『ウルトラマンビクトリー』は隙を突いて、光のエネルギーを込めた拳をトレギアに同時に叩き込むと、トレギアは小惑星に叩きつけられる。
【『観念しろトレギア。『終わりの魔獣』も全部俺達が倒した。お前の野望もここまでだ!』】
ギンガ<輝>は起き上がるトレギアに向けてそう言い放ち、小惑星に集った7人の若いウルトラ戦士達、彼らの名は、『ウルトラニュージェネレーションヒーローズ』。
それぞれ違う宇宙を守る若き戦士達だが、トレギアが利用していた“暗黒の戦士”と戦うために次元を超えてこの宇宙に集結しその“暗黒の戦士”を倒し、『光の国』に迫ってきたトレギアを阻むために集ったのだ。
【『フフフ、ソイツはどうかな?」』】
しかしトレギアは、余裕綽々で嘲笑うかのように態度で返してくる。
【『「若きウルトラマン達よ。では、ごゆっくり』】
【『待てトレギア!!』】
『ニュージェネレーションヒーローズ』は黒い霧となるように消えるトレギアを止めようとするが、足元で点滅する何かに気づいた。
時限式の爆弾だ。
【『しまった!罠だ!!』】
爆弾が仕掛けられていた事に気づいた時には既に遅く、『ニュージェネレーションヒーローズ』は爆弾の爆発に呑まれ、その場に倒れ込んでしまう。
ートレギアsideー
【『フフフフフフ』】
爆発の届かない安全圏で眺めて含み笑いをするトレギア。
そんな彼の元に1人のウルトラマンが現れた。
【『トレギア・・・・』】
【『っ! タロウ!!』】
2本の角が特徴的な赤い戦士、「ウルトラマンNO.6 ウルトラマンタロウ』だ。
【『闇に落ちた者を、光の国に近づけるわけにはいかない!』】
【『フン! 宇宙の番人を気取るか。光が正義だと誰が決めた!!』】
今まで余裕綽々の慇懃無礼な態度をとっていたトレギアが、初めて感情的となって声を荒げ、タロウへと挑みかかっていく。
ーニュージェネレーションヒーローズsideー
【『皆、まだ行けるか・・・・?』】
【『当たり、前だ・・・・!』】
【『士道、大丈夫か?』】
【『(ああ、やれるぞ、エックス・・・・!)』】
【『しっかし、思ってた以上に、狡猾なヤツだぜ・・・・!』】
【『加えて、こっちは『暗黒の戦士』との戦闘で消耗して、本来の力の半分しか引き出せない状態ですからね・・・・!』】
【『でも、やるっきゃない。だろ來人?』】
【『あぁ、やるっきゃないな烈人・・・・!』】
倒れているニュージェネレーションヒーローズは立ち上がろうとすると、彼らの元に、『3人の戦士』が遅れて駆けつけてきた。
【『先輩達! トレギアは俺達が止めます!』】
【『油断するなよタイガ。トレギアは手強いぞ・・・・!』】
【『任せてください!最高のチームワークを披露するチャンスだ!』】
【『うむ!』】
【『ああ!』】
自分達のチームワークに自信があると言うこの若きウルトラマンは、『ウルトラマンタイガ』。
ウルトラマンタロウの息子であり、宇宙警備隊の隊員として数多の平行宇宙の任務で戦いと経験を積み重ねて来た。
そして『ウルトラマンジョーニアス』と呼ばれる平行世界のウルトラマンと同じ、『Uー40』のウルトラマンである『ウルトラマンタイタス』。
オーブ、ロッソ、ブルと同じように『O-50』のウルトラマンである『ウルトラマンフーマ』。
彼ら三人は、『トライスクワット』というチームを結成した若きウルトラ戦士達だ。
【『だったら、これを持って行け!』】
ギンガ<輝>がそう言うと、ニュージェネレーションヒーローズは、それぞれの『光』を『トライスクワット』に託した。
【『タイガ。お前さんに俺の光を!』】
【『俺の火を君に授ける!』】
【『俺の水も使ってくれ!』】
オーブ<ガイト>とロッソ<烈人>とブル<來人>。『Oー50』のウルトラマン達から光を託されたのは、熱い情熱と可能性を秘めた『M78星雲』のウルトラマン、ウルトラマンタイガ。
【『光の勇者!タイガ!』】
エックス<士道>とジード<理巧>から『光』を託されたのはーーーー。
【『士道。理巧』】
【『(ああ。タイタス、貴方に俺とエックスの雷を!)』】
【『僕の力、貴方の叡智で生かしてくださいよ!』】
三人の中で年長者である、冷静な知識と力を兼ね備えた『U-40』のウルトラマン、ウルトラマンタイタス。
【『力の賢者! タイタス!』】
そしてギンガ<輝>とビクトリー<ジーク>。未来と地底のウルトラマンから『光』を託されたのはーーーー。
【『フーマ。お前に俺の七星を!』】
【『俺の刃、使いこなして見せろ!』】
匠な技と速度を兼ね備えた『O-50』のウルトラマン、ウルトラマンフーマだ。
【『風の覇者! フーマ!』】
三人が自分達の『光』を受け取った事を見て、ギンガ<輝>が頷く。
【『それがきっと、お前達の力になってくれるはずだ』】
【『『『はいっ!』』』】
タイガ達トライスクワットは、トレギアと戦うタロウの元へと向かって飛ぶ。
【『タァァっ!!』】
【『ハァァッ!!』】
タロウの『ストリウム光線』とトレギアの『トレラアルティカイザー』、必殺光線をぶつけ合うタロウとトレギア。
一旦距離を取ろうとしたタロウの一瞬の隙を狙われ、放たれたトレギアの光線を、タロウは咄嗟に腕を交差させてガードしようとすると、トライスクワットの3人がそれを防いだ。
【『見ててください父さん! トレギアは俺達が止めます!』】
【『『『俺達(私達)は、『トライスクワット』だ!!』』』】
【『よせ!お前達が敵う相手ではない!』】
タロウの制止の声を聞かず、トレギアへと向かっていくトライスクワット。
最初に仕掛けたは、トライスクワットの切り込み隊長・ウルトラマンフーマだ。
【『光の速さでテメェをぶっ倒す!』】
高速の攻撃でトレギアを斬りつけるフーマ。
そこにウルトラマンタイタスが追撃を仕掛ける。
【『賢者の拳を受けてみよ!』】
タイタスの鍛え抜かれた肉体から繰り出す強烈なパンチに、トレギアを怯まされていると、タイガが両腕にエネルギーを集束させーーーー。
【『ストリウム、ブラスターーーー!!』】
ウルトラマンタイガは必殺光線、『ストリウムブラスター』がトレギア直撃し、爆炎が周囲に舞う。
【『『『フンッ!!』』』】
トライスクワットは倒したと思ったが、トレギアは何事もなかったかのように、悠然と出てきた。
【『フハハハハハハハ!! フンッ!!!』】
トレギアは高笑いを上げると、タイタスに向けて『トレラアルティカイザー』を放った。
【『グァアアアアアアアアアアアッ!!』】
【『タイタスゥゥゥゥゥゥッ!!』】
トレギアの『トレラアルティカイザー』が直撃したタイタスは黄色い光の粒子へと分解されて消滅してしまう。
【『ウワアアアアアアアアアアアッ!!』】
【『フーマァァァァァァァッ!!』】
続けてフーマも光線を受けてしまい、青い光の粒子となって消滅してしまった。
【『よくも、俺の仲間を・・・・絶対に許さねぇぇぇぇっ!!』】
怒りに身を任せたタイガはトレギアへと向かっていく。
【『若いねぇ~』】
しかしトレギアはあっさりとタイガの首を掴んだ。
【『ぐぁっ・・・・! はな、せ・・・・!』】
トレギアはタイガにも『トレラアルティカイザー』を浴びせた。
【『アァアアアアアアアアアアアアッ!!』】
【『タイガァァァァァ!!』】
タイガの父であるタロウは、息子が目の前で赤い光の粒子となって殺されてしまった事を嘆きの叫びを上げる。
【『うぉぉぉぉぉぉ・・・・!!』】
息子の仇を伐つために、全身を虹色に輝かせながら炎を纏うタロウ。
【『ハァァァァァァ・・・・!!』】
対するトレギアも青い炎を身に纏いーーーー。
【『『ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!』』】
赤と青の炎が、宇宙の果てでぶつかり合い、目映い光を生み出した。
【『タロウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!』】
ギンガ<輝>の叫びが、タロウとトレギアが生み出した光の中で響いたーーーーーーーー。
それから幾つの時が流れたのかーーーーーーーーとある惑星で。
ー???sideー
「っ・・・・随分と、現実味のある夢を見たな・・・・」
その若者は微かに揺れる船の中の船室に設られたベッドから起き上がると、眠気眼を擦りながら、船室に備えられた洗面台で顔を洗い、タオルで拭くと壁に掛けていた黒い軍服を着て船室から出ると、眩しい太陽の光に若干目を細める。
「・・・・・・・・」
若者は船の船頭につくと、青い空と白い雲、煌めくような海を眺め、船が行き先であろう島が見えてきた。
「見えてきた。あれが、『アズールレーン母港』か」
若者がそう呟くと、船員がやって来て若者に敬礼すると、間もなく到着する事を告げた。
若者は了解を示すように頷き船員を下がらせると、黄昏た気分で眼前の島を見据える。
「・・・・不思議だなぁ。前にも『誰か』とこんな風に、母港に向かった感じがする・・・・」
『記憶を失った若者』は、ただ静かに呟いた。
ふと、先ほどの夢の事を思い返していた。
「・・・・それにしても、あの若い三人の戦士達は、どうなったのかな?」
≪以外と近くにいたりしてな?≫
「???」
若者は突然聞こえた声に周囲を見渡すが、誰もいないことに首を傾げる。
そして若者、『カイン・オーシャン特務中佐』は、上陸の準備を始めようと、船室へと向かった。
ー???sideー
ーーーー戦い。・・・・そう、戦いは、いつの世も変わることは無い。
『大航海時代』。冒険心を胸に、大海原へと乗り出した人類は、やがて海の覇権を競い、あい争うようになった。
たが、『真の敵』は、『世界の外側』より訪れるーーーー。
『セイレーン』ーーーー。人類をはるかに越える技術を持ったこの敵は、瞬く間に世界中の制海権を奪い、海に人類の居場所は無くなったーーーー。
この未曾有の危機に人類は、陣営を越えた大連合。
その名を『アズールレーン』を結成した。
『セイレーン』の脅威に対し、果敢に立ち向かった。
その創立に深く関わったのが、『四大陣営』。
『ユニオン』。『ロイヤル』。『鉄血』。そして『重桜』。
死闘の末、ついに『アズールレーン』は、『セイレーン』の大攻勢を退けたのだ。
そして、時は流れーーーー。
『ユニオン本国近海』。
大海原を飛ぶ戦闘機を眺める、輝く銀色の長髪に黒い軍服の格好に白い軍帽を被った少女の後ろに近付くのはーーーー。
紫がかったピンクを基調としたナース服を着て、青い瞳に紫がかった長い銀髪がフワッと広がった髪型の、十字のペンダントを首から垂らしたナース服の少女、『ユニオン所属の工作艦 ヴェスタル』が話しかける。
「いよいよ、出発ですね? 大きな戦いになるかも・・・・それこそ、今まで経験したことの無いような・・・・気をつけてね」
「・・・・・・・・・・・・」
言い様の無い奇妙な不安感をヴェスタルが発すると、背を向けていた少女、『ユニオン所属の空母』、『ヨークタウン級二番艦 エンタープライズ』はヴェスタルに顔を向けず左腕を出すと、その腕にハクトウワシが止まった。
「(我々が、歴史より学ぶのはただ1つ・・・・。戦いは、いつの世も、『変わることの無い』・・・・)」
しかし、この時エンタープライズも、イヤ、艦船<KAN-SEN>と呼ばれる少女達の誰も知らなかった。
この戦いで、遥か彼方の宇宙からやって来た『勇者』と『賢者』と『覇者』と共に戦う『指揮官』と出会い、この星の命運を賭けた激戦が待ち受けていることに・・・・。
次回、アズールレーン(アニメ)のストーリーと絡みます。