アズールレーンT   作:BREAKERZ

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今回で、あの!懐古病のヤツが登場!


【総統】世界中が俺を待っていた!

ーカイン指揮官sideー

 

「ーーーーう~~~~む・・・・」

 

「ご主人様。如何されました?」

 

執務を終え、母港のビーチでビーチチェアに座りながら双眼鏡を覗いていたカイン指揮官が、難しげな声をあげている事に気づいたベルファスト(水着ver.)が声をかけた。

 

「どうせいかがわしい物でも見てるんでしょ」

 

「ウフフ」

 

隣のビーチチェアに寝そべるネルソン(水着ver.)が呆れ交じりにそう言うと、ロドニー(水着ver.)が淑やかに微笑む。

 

「失礼だなネルソン。考え事を纏めたいからこうして双眼鏡で色々な物を眺めてーーーー」

 

そう言いながらカイン指揮官は、ネルソンとロドニーの雄大な胸元に双眼鏡を向けており。

 

「ーーーーふん!」

 

ネルソンが双眼鏡を押し出して、カイン指揮官はビーチチェアから仰向けに倒れた。

 

「何を眺めていたのよ?」

 

「二つ、いや、四つの雄大なお山が壮観で・・・・むっ! おぉ、ベルの二つのお山の美しさに、ついつい目がーーーー」

 

《こりないヤツ》

 

《ある意味大物だぜ兄ちゃん》

 

《悪い! 意味で! な!》

 

「何をしているんだ指揮官」

 

と、懲りずにベルファストの胸元を眺めていたカイン指揮官に呆れるタイガとフーマはビーチテーブルに置かれたビーチチェアのミニチュアに寝そべり、タイタスは近くでトレーニングをしていた。

そしてカイン指揮官に話しかけてきたのは、ホーネットと同じ、メリハリの効いたナイスバディを晒す黒のビキニ姿を着たエンタープライズと、同じ水着のホーネット、そしてセパレートを着けたヨークタウン。そして、可愛らしい水着を着たハムマンとヴェスタルだった。

 

「おおっエンタープライズ。コロラド達に〈ノブレス・ドライブ〉のアドバイスでも教えてきたかい?」

 

あのアストロモンスとの戦いから、コロラド、メリーランド、ウェストバージニア。まだ『ビックセブン』の中で、〈ノブレス・ドライブ〉を発現させていない〈ノブレス・ドライブ〉を会得したいと、ユニオンの発現した艦船<KAN-SEN>達に聞いて回っていた。

 

「いや、私達もほとんどその場の勢いで到達したようなものだからな。あまりアドバイスにはならなかった」

 

エンタープライズが苦笑していると、ビーチボールがカイン指揮官の元に転がりこんできた。

 

「指揮官!」

 

水着の綾波とジャベリン、ラフィーにユニコーンがビーチボールで戯れていたのだ。カイン指揮官は笑みを浮かべてボールを投げ渡した。

綾波達が礼を言うと、再びビーチボールで遊ぶ。

 

「ま、〈ノブレス・ドライブ〉の方は追々として、先ず俺達がやるべき事はーーーー」

 

「〈鉄血〉を含めた他の陣営の事、ですわね。指揮官様」

 

カイン指揮官の言葉を続いたのは、エンタープライズ並のバストとプロポーションを晒す水着を着た赤城と加賀であった。

一瞬鼻の下を伸ばしたカイン指揮官は、頭を振って真面目に戻ると、説明を続けた。

 

「〈ロイヤル〉。〈ユニオン〉。〈重桜〉の四大国家の三国。さらに〈東煌〉はアズールレーンに参加した。〈アイリス・ヴィシア〉と交渉は続いているが、〈サディア〉と〈北方連合〉は未だに音沙汰なく。そしてーーーー『オロチ事変』から〈鉄血〉は動きを見せない。これは少々気持ちが悪い気がしてね」

 

「また〈レッドアクシズ〉を結成しようとしているとか?」

 

「それはないわね。私達〈重桜〉との同盟をほぼ一方的に破棄した事は既に他陣営にも伝わっているわ。同盟は打算を含めてだけどメリットが優先。すぐに相手を切り捨てるような陣営と同盟を結ぶなど、デメリットの方が大きいわ」

 

ネルソンの言葉を赤城が冷静に否定すると、エンタープライズが口を開く。

 

「指揮官の方でも、何度かアズールレーンに参加して欲しいと、コンタクトを取っているのだが」  

 

「全く相手にしてくれないんだよなぁ。あぁ、こんな事なら、ニーミちゃんか、プリンツ・オイゲンの連絡先でも貰ってれば良かったなぁ」

 

ビーチチェアに座るカイン指揮官が、仰々しく肩を落とした。

と、その時ーーーー。

 

 

 

「あら♪ 私達とお近づきになりたいの? カイン・オーシャン指揮官?」

 

 

 

『っ!』

 

と、カイン指揮官達の上空からそんな声が響くと、エンタープライズ達は直ぐに艤装を展開して、声の主に向けて武器を構えた。

ソコには、件の〈鉄血〉でNo.2の艦船‹KAN-SEN›プリンツ・オイゲンが、空中に座るように浮遊しており、その太腿の先が見えそうな際どい格好で、蠱惑的な笑みを浮かべていた。

 

「プリンツ・オイゲン!?」

 

「一体何の御用でしょうか?」 

 

「アポイントメントを抜いて来るのは無作法ね」

 

加賀とベルファスト、そしてネルソンが視線を鋭くして睨む。その睨みに欠片も臆さず、オイゲンは脚を組み替えた。

 

《・・・・・・・・》

 

()()()() ()()()()()()() ()()()()()()()

 

「(う~む、後ちょっと見極められそうなのに!)」

 

タイタスは視線を反らし、タイガとフーマは顔を背けて狼狽し、カイン指揮官は目を凝らしていたが、見えなかった。

 

「オイゲンさん! そんな事をしに来た訳ではないですよ!」

 

海辺からコチラに近づいて来たのは、Z23‹ニーミ›であった。ニーミに怒られ、オイゲンがゆっくりと着地する。

 

「(ん? なんだあれ? チョーカーか?)」

 

カイン指揮官は、以前の二人が着けていない首の“黒いチョーカー”を訝しそうな目で見ていた。

 

「ニーミちゃん!」

 

「ニーミ。遊びに来たです?」

 

「そんな訳ないでしょう!」

 

ジャベリンと綾波が浜辺を歩くニーミを歓迎しているが、ニーミは顔を顰めながら否定すると、懐から大判封筒を取り出し、さらに手紙を差し出した。

 

「遅れてしまって申し訳ありませんカイン・オーシャン指揮官。此方、私達〈鉄血〉の総統閣下からお手紙です。先ずは封筒の中身を見て下さい。その後、手紙を拝見してください」

 

「ふむ・・・・」

 

「ご主人様」

 

「ベル?」

 

カイン指揮官がニーミが渡した大判封筒を訝しそうに見ていると、ベルファストが後ろから前に出る。

 

「封筒に何が入っているのか、私が拝見させて頂いても?」

 

「・・・・分かった」

 

封筒に何かしらの仕掛けが施されているのかと考えたのか、カイン指揮官はベルファストに手渡すと、ベルファストが封筒の外側と内側に仕掛けが無い事を確認してから、『三枚の紙』を取り出した。

 

「ご主人様。このような物が」

 

「ん?ーーーー何だこりゃ? 『ウルトラ通信簿』?」

 

『『ウルトラ通信簿』??』

 

カイン指揮官の言葉に、綾波達やエンタープライズ達だけでなく、ニーミやオイゲンまで、眉根を寄せた。

 

「しかもご丁寧に、タイガやタイタス、フーマと個別に分けてる」

 

《はぁっ? 俺達の通信簿って・・・・》

 

《何でンな物を〈鉄血〉のお偉いさんが・・・・》

 

《彼女達が、私達の事を報告したからかも知れないな》

 

タイガ達がカイン指揮官の肩に乗って、オイゲンやニーミに向かって小さく手を振るが、二人には見えていないようであった。カイン指揮官がトライスクワッドと共に戦っているのは、『オロチ事変』で二人も見ていたから、正体がバレているのは仕方ないとして。

カイン指揮官が一枚の通信簿を開き、ベルファスト、加賀がもう二枚の通信簿をそれぞれ持ち、カイン指揮官に見せるように広げた。そしてソコにはーーーー。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()》」

 

カイン指揮官とトライスクワッドが同時に叫び声を上げた。

ソコに書かれている内容は、タイガ達トライスクワッドの事を『ウルトラ一年生』とされ、『日常』、『戦闘中』、『戦闘後』の態度に対する評価は『だめ』と評価され、『スキル』と『スキルグラフ』、『ポテンシャル』と『ポテンシャルグラフ』も散々。さらに『特記事項』での評価も『艦船‹KAN-SEN›達に助けられて恥ずかしいと思っていないのかなぁ』とか、『正体を隠す努力をしていないヒーローの自覚無し!』とダメ出し。さらに『ひとこと』では。

タイガは【〈光の国〉出身ウルトラマンの恥!】。

タイタスは【マイナーな星の出身なんだから、もっと自分の存在をアピールしろ!】。

フーマに至っては【〈O-50〉のウルトラマンとしての自覚が無さ過ぎる! ウルトラマン辞めろ!】。

と、酷評過ぎる内容だった。『評価者』は〈鉄血〉総統である『アイゼーン・マコットラー』の名が記されていた。

 

『うっわ、ひっどい・・・・』

 

カイン指揮官の後に通信簿を見てから、ジャベリン達をヒョコっと、通信簿を見て、半眼になって苦笑した。

 

「ちょっと! これどういう事なんだいニーミちゃん!」

 

「えっ?・・・・えぇぇぇ〜!? な、何ですかこれっ!?」

 

ニーミもその通信簿を見て、驚いたように声を張り上げた。オイゲンはフゥンと、眺める。

 

「ウチの総統。前からあなた達ウルトラマンの事を調査していたけど、こんな事をしていたのね」

 

「いやいやいやいや! それにしても、この評価は一体何っ!?」

 

「もう一方の手紙には、何が書かれているの?」

 

オイゲンが、封筒と一緒に渡された手紙を指差すと、カイン指揮官は手紙の封を切って、内容に目を走らせる。

そして、手紙を持つカイン指揮官の手がプルプルと震える。綾波が口を開く。

 

「指揮官。手紙にはなんて書いてあったです?」

 

「要約すると、『通信簿の評価に文句があるなら、オイゲンとニーミが案内するから来い』、ってさ!」

 

エンタープライズにシワが付いた手紙を渡すカイン指揮官は、オイゲンとニーミにジロリと視線を向ける。

 

「今から着替えてくるから、案内を任せる!」

 

「ええ」

 

「は、はい」

 

そう言うと、着替える為にノシノシと歩を進めるカイン指揮官。そしてその後をベルファストが着いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

オイゲンとニーミに案内され、指揮官専用艦が水平線を進む。それに乗るカイン指揮官とその後ろに控えるベルファスト。会合に同席する〈重桜〉代表として赤城と加賀。〈ユニオン〉代表としてエンタープライズとクリーブランド。〈ロイヤル〉代表としてフッドとシグニット。そして何故か綾波とジャベリンとラフィーがいた。

母港から100キロ離れた民間人が住む少し大きめな島と、その島の近くに小島が見えた。

 

「あの小島に、総統が待っています」

 

ニーミが指差すと、艦は進路を小島に向けた。

 

「オイゲン、だな。君達の総統閣下殿は、どんな人物なんだ?」

 

「・・・・・・・・マトモに相手するのが疲れるような人よ」

 

オイゲンが何処となく、うんざりしたような貌でため息交じりにそう言うと、ニーミも困った顔になっていた。

そうこう言っている内に、小島に到着すると、ニーミ達に案内され、開けた場所に立つ、勲章を軍服に所狭しと無駄に付けた『〈鉄血〉の総統閣下』が立っており、その後ろには、〈鉄血〉の旗艦・ビスマルクと〈鉄血〉の軍服をキッチリと着込み、軍帽を目深に被った男性が、まるでカイン指揮官の側で控えるベルファストと赤城のように控えていた。しかし、ビスマルクには、オイゲンとニーミと同じチョーカーを首に付けているのが気になるが。

オイゲンとニーミが、その総統閣下らしき人物の近くに控えながら、カイン指揮官達を紹介した。

 

「総統。アズールレーン艦隊指揮官、カイン・オーシャン殿と、各陣営の艦船‹KAN-SEN›達です」

 

「やぁアズールレーン指揮官、カイン・オーシャン殿。お初にお目にかかる。私は、〈鉄血〉の偉大なる! 総統閣下! 『アイゼーン・マコットラー』総統閣下であるっ!!」

 

自分で自分を偉大なるや総統閣下を二度も、それも強調して言ったりと、綾波達の事を無視したりと、少々品性が欠けるような言い分だが、カイン指揮官は冷静に応えた。

 

「お初です。〈鉄血〉総統アイゼーン・マコットラー殿。早速で悪いのですがーーーー」

 

カイン指揮官は、『ウルトラ通信簿』を手に持って、アイゼーン・マコットラーの目の前に突き出す。

 

「これは一体どういう事なのでしょう? ウルトラマンの事を知っているのですか? それに、このあまりにも酷い評価は?」

 

「あぁ、それは・・・・」

 

すると、アイゼーン・マコットラーは、にこやかな笑みを浮かべたまま、その通信簿に手を伸ばしーーーーた手が通り過ぎ、カイン指揮官の鼻をつまんで思いっきり引っ張った。

 

「ふがっ!?」

 

()()()()()()()

 

《兄ちゃんっ!?》

 

『指揮官(様)っ!?』

 

「ご主人様!」

 

「そ、総統! 何をっ!?」

 

「「っ!?」」

 

その場にいた全員が驚愕に目を見開いた。対談している相手の鼻をつまんだのだから当然だ。しかし、アイゼーン・マコットラーは、そんな周囲の反応に構わず、顔を憤怒の様相に変えて、怒鳴り出した。

 

「どういう事もこういう事もない! お前達はウルトラマンとしてなってなさ過ぎる! 戦い方も! あり方も! ヒーローとしての自覚がなさ過ぎて、もうイライラが止まらなかった!!」

 

「あ痛たたたたたっ!!」

 

「悪者の策略に嵌って闇に堕ちるなど! 『光の国』出身で、『宇宙警備隊大隊長』と『銀十字軍隊長』の孫! ウルトラマンタロウの息子の癖に情けない! まさに『親の七光りのロクデナシなボンボン』であるウルトラマンタイガ!!」

 

《何ぃっ!》

 

「〈U-40〉なんて、マイナーで大半の人が知らない影の薄〜いっ星の出身だけでなく! 『裏切り者』の血を受け継ぐ汚らわしい血筋をしている! 『賢者気取りの筋肉達磨』であるウルトラマンタイタス!!」

 

《むぅっ!》

 

「『負け犬の息子』の癖に! ウルトラマンオーブさんと同じ〈O-50〉のウルトラマンになり! 『風の覇者』だなんて御大層な二つ名で呼ばれ! その癖ウルトラマンとしての品位がまるでなっていない! 正に『ウルトラマンの面汚し』と言っても差し支えない! いいや! 最早『ウルトラマン』を名乗る価値が無いゲス野郎! ウルトラマンフーマ!!」

 

《あんだとぉっ!》

 

「そして何より! 貴様だカイン・オーシャン!!」

 

「な、何だぁっ!?」

 

アイゼーン・マコットラーがカイン指揮官の鼻を引っ張ると、後ろに控えていた男性軍人が前に出て、カイン指揮官の服を弄る。

 

「偶然ボンボンウルトラマンと融合して! 筋肉達磨やゲス野郎と一緒になって! ウルトラマンとしてまるでなっていない戦いをして! 大勢の艦船‹KAN-SEN›達の騙す最悪のペテン師めっ!! 貴様ごときが『光の戦士ウルトラマン』を気取って活躍するなど! 最早我慢の限・界・だっ!!」

 

「うわっ!!」

 

『指揮官(ご主人様/様⁠)!!』

 

押し出すようにして鼻を離すと、カイン指揮官はバランスを崩して地面に腰を落とし、エンタープライズ達が駆け寄る。

と、綾波が対艦刀を、赤城と加賀が札を構えて、アイゼーン・マコットラーに鋭い視線を向けた。

 

「あなた! 何をするです!?」

 

「指揮官様に対して無礼な!」

 

「そこの〈鉄血〉の士官! 貴様も指揮官から何を盗んだ!?」

 

綾波と赤城が、今にもアイゼーン・マコットラーを攻撃しそうな殺気を放ち、加賀はカイン指揮官の服から何かを盗んでいった〈鉄血〉軍人を睨むと、その軍人はアイゼーン・マコットラーに、『ブレスレット』を渡していた。

 

「あのブレスレットは・・・・?」

 

「んーーーーなっ!? 『オーブレット』がないっ!」

 

『っ!』

 

カイン指揮官の言葉に、アズールレーン艦船‹KAN-SEN›達は、アイゼーン・マコットラーに渡されたブレスレットを良く見ると、それは『ウルトラマンオーブ』の力が宿った『オーブレット』であった。

 

「これは偉大なるウルトラマン! ウルトラマンオーブさんの力の証である! それをお前達のような『偽物』が使うなど! ウルトラマンオーブさんにとって名誉を穢す行為なんだよっ!」

 

アイゼーン・マコットラーは立ち上がるカイン指揮官を指さして貶すと、

 

「偽物のウルトラマン達と、今から愚か者にお見せしよう! 宣言しよう! この、『AZジャイロ』で!!」

 

懐からジャイロの形をしたアイテムを取り出して、『オーブレット』を持った手と交差させた。

 

「私こそ! 真のウルトラマンだっ!!」

 

アイゼーン・マコットラーの両目が赤く光ると、『オーブレット』をAZジャイロの中心に嵌め込んだ。

 

[ウルトラマンオーブ!]

 

そしてジャイロのグリップを一回引いていく。

 

「真‹マコト›の正義ッ!」

 

左を向いて一回引く。

 

「真‹マコト›の希望ッ!」 

 

右を向いて一回引く。

 

「そしてこの私こそがッ!!」

 

そして正面を向いて一回引き、エネルギーフルチャージされた。 するとジャイロから、“奇妙なアイテム”が生まれた。

 

《ありゃぁ、まるで『ウルトラマンオーブ』のアイテムの『オーブリング』みてぇだぜ!?》

 

「これぞ! 『ウルトラマンオーブ』の後継者である! この私に相応しきアイテム! 『オーブリングNEOⅡ‹ツヴァイ›』であるっ!!」

 

アイゼーン・マコットラーがそれを握ると、リングが闇に染まり、リングの中心のボタンを押し、円を描くようにリングを振って高々と掲げた。

 

「絆の力・・・・お借りしまぁすっ!!」

 

アイゼーン・マコットラーの左右と正面にオーブリングNEOⅡのビジョンが現れて彼を囲み、漆黒の巨人の姿に変える。

 

[ウルトラマンオーブダーク!]

 

『デュワッ!』

 

漆黒の巨人が両手でハートマークを作りながら、右腕を振り上げて飛び出していき、その姿を露わにした。

 

「な、何ぃっ!?」

 

「まさか、です・・・・!?」

 

「あら」

 

「総統・・・・!」

 

「ーーーーん?」

 

驚く一同だが、ラフィーはニーミとオイゲンの首に巻かれていたチョーカーが赤い光のラインが走ったのを見て、首を傾げていたが。

 

『さぁかかってこい偽トラマン軍団! 真のウルトラマンであるこの私! 銀河の光が我を呼ぶぅッ! 『ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ』の超絶無比なその力を見せてやるぅっ!!!』

 

『・・・・・・・・・・・・名前長過ぎてダサい』

 

半眼になったアズールレーン艦船‹KAN-SEN›にニーミにオイゲンが、無駄に長く、さらに重桜の言葉で言うと、『ウルトラマンオーブダーク黒黒黒』と言う名前をダサいと思ったようだ。

 

《好き勝手言ってくれちゃって! 俺がブッ倒してやる!》

 

《いやタイガ! ここは私が!》

 

好き放題批判されて腹を立てたタイガとタイタスが自分が出ると言うが。

 

《いやタイガ、旦那。野郎の事、実はロッソとブルから聞いた事があんだ。野郎とは、〈O−50〉のウルトラマンとしてよぉ! このウルトラマンフーマが叩きのめしてやるぜ!!》

 

「・・・・・・・・フーマ。行くよ!」

 

()()()()()()

 

「タイガ。タイタス。ここはフーマに任せて見よう」

 

カイン指揮官がそう言うと、渋々だが、タイガとタイタスは引いてくれた。

 

「皆。何が起こるか分からない。注意してくれ」

 

エンタープライズ達が頷くのを確認してから、カイン指揮官はタイガスパークの引き金を引き、フーマキーホルダーを掴んだ。

 

[カモン!]

 

「風の覇者、フーマ!!」

 

フーマキーホルダーを右手に持ち替えると、青いエネルギーが出てる。タイガスパークの中心のランプに吸い込まれ、ランプが青く光った。

 

『ハァアアアッ!! フッ!』

 

「バディーゴー!!」

 

叫び、腕を思いっきり突き上げると、青い光が眩く輝き、カイン指揮官の身体を包み込むと、青い竜巻が巻き起こり、そのここは身体が変わっていく。

 

[ウルトラマンフーマ!]

 

『セェヤッ!』

 

ウルトラマンフーマがウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ(略してオーブダーク)と対峙した。

オーブダークは、全体が黒を基調とし、中心に属性を示すマークが『炎』、『氷』、『岩』、『嵐』と属性の紋章が示された大剣を持った。

 

『クククッ、やはり貴様が来たか。〈Oー50〉の偽トラマン! この『オーブダークカリバー』で! 貴様の化けの皮を剥がしてくれるっ!!』

 

『テメェ! 人の事を勝手に偽物扱いしてんじゃねえ! 『光波剣』! セェヤッ!』

 

フーマが『光波剣』を伸ばして、オーブダークの『オーブダークカリバー』と切り結んだ。

 

『ハァァ・・・・セヤッ!!』

 

が、大振りな大剣を受け流すと、フーマはオーブダークの腹部に回し蹴りを叩き込んだ。

 

『うっ!』

 

蹴りを叩き込まれたオーブダークは後退した。

がーーーー。

 

『ーーーーフハハハハハハハ!! この程度か! 所詮偽物の攻撃など、真のウルトラマンであるこの私には通じないのだ!! アハハハハハハっゲホッゲホッ! むせちゃった!』

 

オーブダークは『オーブダークカリバー』を肩に乗せて高笑いをした。

 

『何だと!?』

 

『さぁ! 次はコチラからだ! デュワァァッ!!』

 

オーブダークが大剣を振りかぶって、再びフーマに向かっていった。

 

 

 

 

ー綾波sideー

 

フーマの回し蹴りが、オーブダークの腹部に叩き込まれたのと同じ瞬間ーーーー。

 

「「「うぅっ!!?」」」

 

突然、ビスマルクとオイゲンとニーミがお腹を抑えて蹲った。

 

「ニーミ! どうしたのです!?」

 

「な、何でもありません! それよりも、馴れ馴れしくしないで下さい! もう私達〈鉄血〉と、あなた達〈アズールレーン〉の関係は、決定されたようなものなのですから!」

 

「え・・・・?」

 

〈鉄血〉の総統閣下が〈アズールレーン〉の指揮官と戦い始めた。これはもう、〈鉄血〉が〈アズールレーン〉にーーーー『宣戦布告』をしたようなものである。

 

「ーーーー極めて不本意で遺憾ではあるが、我ら〈鉄血〉は、〈アズールレーン〉に宣戦布告をする!」

 

〈鉄血〉旗艦ビスマルクがそう宣言すると、オイゲンとニーミと共に艤装を展開し、エンタープライズ達も艤装の矛先をビスマルク達に向けた。

綾波とジャベリンとラフィーは、艤装を構えず、戸惑いがちに両陣営を見ていた。

 

 

 

 

ー???sideー

 

そして、〈鉄血〉の軍人らしき青年は、そんな一同から離れていき、懐からアイテムを出してほくそ笑んでいた。

ーーーー『トレギアアイ』を持って。




さあ、オーブダークとフーマがガチンコ勝負!
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