アズールレーンT   作:BREAKERZ

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オーブダークの本編未使用の技を私なりに考えてみました。

アズールレーンからは。
ユニオン:エンタープライズ。クリーブランド姉妹。ラフィー。
ロイヤル:ベルファスト。シェフィールド。エディンバラ。フッド。シグニット。ジャベリン。
重桜:赤城。加賀。翔鶴。瑞鶴。明石。夕張。綾波。


【失望】レッドアクシズ壊滅

ーフーマsideー

 

『くぅぅぅぅ・・・・!』

 

『ぬぎぎぎぎ・・・・!』

 

市民に向けてオーブカリバーを振りおろそうとしたオーブダークの刀身に『光波剣・大蛇』を巻きつけたフーマが止めていた。

 

『おのれぇ! 偽トラマンめが! また私の邪魔をするのか! ”あの馬鹿兄弟のように“!!』

 

『はっ! テメェみてぇな大馬鹿野郎、ルーブ兄弟や俺だけじゃねぇ! ”本物のウルトラマンオーブだって見逃さねぇよ“! テメェのウルトラマンごっこ遊びの為に、何の罪のない人間達を巻き込むような野郎はな!』

 

『貴様のような無様な『負け犬の息子』がぁ! オーブさんを語るなぁ!!』

 

フーマの言葉に激昂したオーブダークはそのまま力を込めてフーマを引き寄せる。

 

『うぉっ!』

 

『喰らえっ!! 『カリバースラッシャー』!!』

 

引き寄せられバランスを崩したフーマに、オーブダークがダークカリバーから光輪を放つ。

 

『っ!』

 

フーマが印を結んで避けようとした。

が、避けずに防御態勢をとり、光輪を受けてしまう。

 

『ぐぁぁっ!!』

 

『「ぐぅっ! フーマ、大丈夫か!?」』

 

『ああ! なんて事無いぜ!』

 

カイン指揮官が問うと、フーマは痛みに耐えるようにそう返した。フーマは、自分の後ろにあった〈鉄血〉のビル。そして、その中にいた人達が避難するのを見て、ホッとした。

 

『アハハハハハ! やはり偽トラマンふぜいでは、この真のウルトラマンにして、ウルトラマンオーブさんの後継者であるこの私に敵う筈がないのだ!!』

 

オーブダークはダークカリバーを肩に担いで声高らかに笑い出す。フーマはムッとなって立ち上がり、攻勢に出ようと駆け出しそうになる。

 

『「待てフーマ。“まだ早い”」』

 

『っ・・・・あぁ』

 

インナースペースにいるカイン指揮官がコッソリと言うと、フーマは駆け出そうとした足から力を抜く。

そして、カイン指揮官がオーブダークに向けて声を発する。

 

『「おい、オーブダークノワールブラックシュバルツ。アンタに聞きたい事がある。その姿から、アンタがウルトラマンオーブをリスペクトしているのは分かった」』

 

『フフン! その通ぉりっ! かつて私はウルトラマンオーブさんのその勇姿を見た! ウルトラマン! それは正義を愛し悪と闘う、この宇宙を守る唯一無二の存在! 絶望の中、人々の祈りの声を聞き、求められ、負けても尚立ち上がる完全無欠のヒーローの姿を! そしてこの私こそ! ウルトラマンオーブさんの後継者となるヒーローなのだぁ!! ハーッハハハハハハハハハハハッ!!』

 

高笑いをするオーブダークに、カイン指揮官は努めて冷静に話し出す。

 

『「そこまでウルトラマンオーブに憧れているならば、何故ーーーー“『戦士の頂』に挑戦しなかったんだ”?」』

 

『ハ・・・・』

 

カイン指揮官に言われた言葉に、オーブダークが身体をビクッと震わせてから、高笑いをやめて硬直する。

 

『「フーマから聞いたんだが、〈O−50〉のウルトラマンは『戦士の頂』に挑み、その頂上にいる『存在』に認められた者が、〈O−50〉のウルトラマンとなれるんだよね? 君の憧れであるウルトラマンオーブも、『戦士の頂』に挑み、ウルトラマンとなったそうじゃないか。なのに、アンタはどうして、挑戦しなかったんだ?」』

 

『そ、そそそそ、それは、その、えっと・・・・!』

 

その問いかけに、オーブダークは目に見えて狼狽し、どんな言葉を返そうかと悩んでいるのが丸わかりであった。

 

『「ーーーー当ててやろうか? アンタ分かってたんじゃないのか? “自分はウルトラマンになれない”、と」』

 

『っ!』

 

カイン指揮官の言葉に、オーブダークは言葉を詰まらせ、またもビクッと身体を震わせた。

 

『「アンタの正体は『精神寄生生命体チェレーザ』。“誰かの身体に寄生しないと何もできない生命体だ”。そんな自分が『戦士の頂』に挑む事なんかできない。例え挑んだとしても、評価されるのはアンタが寄生したヤツが評価されて、自分はウルトラマンになれない。そう思ったから、アンタは『戦士の頂』に挑戦する事を諦め、“科学の力でウルトラマンになろうとした”、と言った所かな?」』

 

『うぐっ! ウギギギギギギギギギギギギ!!』

 

その言葉に、オーブダークは歯ぎしりしたかのような声を漏らしていく。それが図星だった事を告げていた。

 

『へっ、図星かよ!』

 

『(ブチッ!)』

 

フーマが鼻で笑うような声を発すると、オーブダークから、何かがキレる音が聞こえた。堪忍袋の緒が切れたのだろう。

 

『ウウゥゥゥゥゥ!! うるさぁーーーーいっ!!』

 

遂に癇癪を起こしたように騒ぎ出すオーブダーク。

 

『私はウルトラマンだ! 私以外にウルトラマンオーブさんの後継者に相応しい存在など有り得ないんだぁっ!! 貴様らのような、偽トラマンなんかがぁ! 語るんじゃなぁいっ!!』

 

オーブダークはダークカリバーの中心部を回すと、『嵐』のマークが光る。オーブダークがダークカリバーを大きく振り回すと、竜巻が巻き起こる。

 

『『オーブダークタイフーンカリバー』!!』

 

そして、その竜巻をフーマに向かって放った。

 

『「っ!ーーーーフーマ! もう良いぞ!」』

 

『よっしゃぁっ!!』

 

カイン指揮官が、“エンタープライズからの通信を受けた”。そしてフーマにそう指示を出すと、フーマを光輪剣を生み出し、オーブダークに向けて投擲した。

 

『この『風の覇者』の俺に、んなヘナチョコ竜巻が通じるかよ! 切り裂いてやらァ!『極星光波手裏剣』っ!!』

 

フーマの放った手裏剣は、オーブダークの竜巻を切り裂きながら突き進み、遂にオーブダークの身体を薄く斬った。

 

『ふん! 言った筈だろうがバァ〜カ! 偽トラマンの攻撃など、この真のウルトラマンである私には・・・・・・・・えっ?』

 

ドヤ顔を浮かべようとしたオーブダークだが、斬られた箇所からジワジワと広がってくる熱さと、激痛が身体を襲った。

 

『い”っだァァァァァっ!!』

 

ダークカリバーを捨てて、傷口を両手で抑えながら身悶えるオーブダーク。

 

『痛い! 痛い痛い! 痛いぃぃっ!! な、なんでぇっ!?ーーーーぁっ!』

 

と、ソコでオーブダークは、離れた位置で自分を睨め上げている鉄血艦船‹KAN-SEN›達と、彼女達の何人かに肩を貸しているアズールレーン艦船‹KAN-SEN›達の姿があった。

鉄血艦船‹KAN-SEN›達の首に、オーブダークが受けるダメージを代わりに受けるチョーカーが無くなっていた。

 

『ま、まさか!?』

 

『そうだ! テメェが艦船‹KAN-SEN›の姐さん達や嬢ちゃん達に付けた、あのクソッタレの首輪は外されたんだよ』

 

『ば、馬鹿な! あれは簡単に外せる訳が! それに爆弾だって・・・・!!』

 

『「アンタに無理矢理チョーカーを作らされたマグマ星人とマーキンド星人は、生きていたんだよ」』

 

『な、なな、何だとぉぉぉっ!?』

 

『散々テメェにチョーカーを大量に作らされたせいか、アイツらは組み立て方からバラし方まで熟知していたからな。爆弾や盗聴器が反応しないように解除するやり方でバラしたんだよ』

 

『な、なななななな!!』

 

『「後はウチの優秀な工作艦や手先の器用な艦船‹KAN-SEN›達で、アンタとのくだらない話し合いをしている内に、鉄血艦船‹KAN-SEN›達のチョーカーを解体していたんだ」』

 

フーマとカイン指揮官の説明に、オーブダークは身体と声を震わせる。

 

『ま、まさか! あの会合も、私を陥れる為だけでなく・・・・!』

 

『「そう。アンタが鉄血艦船‹KAN-SEN›達を縛り上げている『鎖』を解除する為の時間稼ぎだったのさ!」』

 

『ぐぐぐぅぅぅぅ〜・・・・!』

 

カイン指揮官の言葉に、オーブダークは忌々しげに歯噛みすると、キッと鉄血艦船‹KAN-SEN›達を睨み付けて怒鳴った。

 

『お前らぁ! 私を裏切るつもりかぁ! この鉄血軍の偉大なる総統閣下であるこの! アイゼーン・マコットラーを!?』

 

喚き出すオーブダークに、ニーミが前に出る。

 

「・・・・私達は、〈鉄血〉の為に、世界を守る為に、あなたの行いを信じてきました。ですが、あなたはただ、自分のヒーローごっこの為だけに、私達を利用していただけだったんですね」

 

『・・・・・・・・はあぁ〜』

 

怒りを堪えているように声を絞り出すニーミに、オーブダークは盛大なため息を吐いた。

 

『・・・・ドイツもコイツも、私という偉大なヒーローの『英雄譚』を理解できない、馬鹿共ばかりが!』

 

『っ!!』

 

オーブダークが吐き捨てるように言うと、旗艦であるビスマルクがニーミを下がらせ、前に立ち艤装を展開させると、ニーミや他の鉄血艦船‹KAN-SEN›達も艤装を展開して、砲身をオーブダークに向けた。

 

『その態度がどういう事を意味しているのか知っているのか? 覚悟しているのかぁ? 偉大なる総統閣下に武器を向けるなんて、艦船‹KAN-SEN›全員が叛乱と言う訳で良いんだなぁ!?』

 

「・・・・構わん。これ以上、我ら〈鉄血〉の恥を晒されるくらいならば、貴様を道連れにして地獄に行ってやる! そうだろう、皆!」

 

『おー!!』

 

ビスマルクの言葉に、鉄血艦船‹KAN-SEN›達がそれに応じるように諸手を上げて応えた。

 

『はぁ・・・・これで〈レッドアクシズ〉も完全にお終いかぁ。辛いなぁ。悲しいなぁ。偉大な『英雄』と言うのは凡庸な愚者達には理解されない。あぁ、真のヒーローとは『孤独』なものだなぁ・・・・」

 

あからさまに自己陶酔するかのように、頭を振るオーブダーク。鉄血艦船‹KAN-SEN›達は砲口を下げなかった。

 

「・・・・しかぁし! 真のヒーローは〜! どんな時も〜! 迷わな〜い! 悩まな〜い! 躊躇わな〜い! 後ろを振り返らな〜い! 過去に捕らわれな〜い!!ーーーーと言う訳で、滅びろバァ〜カ!!』

 

と、オーブダークはあっかんべーのポーズを取ってから、ダークカリバーの円部分を回した。

 

『テメェ! させるかぁっ!』

 

『引っ込んでろ偽者ぉ!!』

 

[グルジオキング!]

 

インナースペースのアイゼーン・マコットラーは、『鋭』と記されたグルジオボーンに似た容貌の怪獣のクリスタルを嵌めて三回レバーを引くと、ソコからエネルギーの本流が流れてきて、フーマの前に一体の怪獣が現れた。

 

『っ!』

 

『ギュワァァァァァァァッ!!』

 

グルジオボーンに似通っているが、金色の体と、より鋭い角と爪、そして何より、背中に巨大なキャノン砲を背負った怪獣『爆撃骨獣グルジオキング』であった。

 

『ギュワァァァッ!!』

 

グルジオキングは放電を伴わせた斬撃『ボーンショッキング』を放つ。

 

『うおっ!』

 

フーマがそれをバク転しながら回避する。

 

 

 

 

 

ー艦船‹KAN-SEN›sideー

 

それを横目で見てオーブダークはフンと鼻で笑い、『岩』の部分が光ったダークカリバーを地面に突き立てる。

 

『(かつてこの私を陥れた怪獣も、今やこの私の手駒だ)ーーーーさて、潰れろ〈鉄血〉! 『オーブダークロックカリバー』!』

 

オーブダークカリバーを突き刺した地面が爆発を起こし、大量の岩を雨のように、鉄血艦船‹KAN-SEN›達に降り注ぐ。

 

「迎撃!」

 

ビスマルクの言葉と同時に、鉄血艦船‹KAN-SEN›達は砲口を上空に向けて、砲撃を放ち、降り注ぐ岩の雨を破壊していく。

流石の四大国家最大の科学力を誇る〈鉄血〉の精鋭と呼べるのか、降ってくる岩はほぼ砂利くらいの大きさにまで粉砕する。

しかしーーーー。

 

『まだまだぁ! 『オーブダークアイスカリバー』!』

 

オーブダークカリバーの『氷』が光ると、カリバーを地面に突き刺し、地面を冷気が走り、ビスマルク達の足を凍らせた。これ程の冷気、普通の人間ならば早く溶かさなければ凍傷間違いなしだが、艦船‹KAN-SEN›の彼女達なら、身体が冷える程度である。

 

『なっ!?』

 

その場に固定された鉄血艦船‹KAN-SEN›達に、オーブダークはカリバーを振るい、氷を飛ばしてきた。

 

『〈ノブレス・ドライブ〉!!』

 

と、ソコで、エンタープライズ達アズールレーン艦隊が〈ノブレス・ドライブ〉をし、氷を粉砕する。

 

「アズールレーン・・・・!」

 

「な、なんで私たちを・・・・?」

 

「勘違いしないでくださいまし。指揮官様を半殺しにし、陥れようとしたあのゴミを『消滅』させたいだけですわ」

 

「『ソウジ』じゃなくて『消滅』って言っちゃったよ赤城先輩・・・・」

 

「気持ちはわかるけど、相当おかんむりね。加賀先輩もだけど」

 

目が若干据わっている赤城と加賀に、瑞鶴と翔鶴は半眼で苦笑する。

 

「ーーーーヤツは我々〈鉄血〉が決着を付ける。助けて貰ったのには礼をするが、これ以上は・・・・」

 

「違うな。今やあのオーブダークは、〈鉄血〉だけではない。我々アズールレーン、いや、世界にとって『害悪』だ。ヤツを撃退するならば、協力させてもらう」

 

「・・・・・・・・」

 

「ビスマルクさん。確かに、身内の不始末は我々がやらなければなりません。でも、アズールレーンの人達と手を組むのも、一つの手段だと思います。先ずは、我々〈鉄血〉の恥を打ち破る事を優先しましょう」

 

ニーミの言葉に、ビスマルクははぁ、息を吐いてから応える。

 

「・・・・分かった。〈鉄血〉艦船‹KAN-SEN›! アズールレーン艦隊と協力し、我ら〈鉄血〉の汚点、オーブダークを消し去るぞ!」

 

『了解!』

 

「アズールレーン艦隊! 半数はウルトラマンフーマの援護! 残りの半数は〈鉄血〉と協力しオーブダークを討つ! 」

 

『了解!』

 

ビスマルクとエンタープライズの言葉に両陣営が了解を示すと、ビスマルク達の足の氷を砕き、オーブダークに向けて砲撃を開始した。

 

『ぬぁ!? おのれぇ! ちょっと前まで牽制しあっていた癖に! この偉大なる総統閣下の私を蔑ろにしやがって! この恩知らず共がぁ!!』

 

オーブダークカリバーを盾にしながら、艦船‹KAN-SEN›達の砲撃(特に〈ノブレス・ドライブ〉した艦船‹KAN-SEN›達)を防ぐ。

 

ーーーーピシッ・・・・!

 

爆炎で視界が封じられ、爆音で気づかなかったが、オーブダークカリバーに、小さな、それこそニーミの腕くらいの小さな傷が走った。

そしてーーーー。

 

『セィィヤァァァチッ!!』

 

『ギュワァァァァァァ!!』

 

『えっ? ドワァァァ!!』

 

フーマのドロップキックを受けたグルジオキングが横からぶつかってきて、オーブダークが吹き飛ぶ。

 

『あいてて! 何やってんだ!ーーーーいててて!』

 

ゴン、と、グルジオキングを殴るオーブダークだが、殴った方の手がダメージを受けた。

 

『フっ!』

 

『!』

 

フーマが構え、艦載機に乗ったアズールレーン艦船‹KAN-SEN›が武器や砲口を向ける。

 

『デェェェイ! こうなれば! グルジオキング! 最強技で吹き飛ばすぞ!!』

 

『ギュワァァァァァァァ!!』

 

オーブダークがそう言うと、グルジオキングは応えるように吠えてから、背中に背負った巨大なキャノン砲『グルジオバレル』をフーマに向ける。

オーブダークも、ダークカリバーの『炎』『氷』『嵐』『岩』のマークが輝くと、刀身が赤青緑黄に光り、上段の構えを取る。

 

『「奴ら、本気でくるぞ! フーマ! こっちも全力全開だ!」』

 

カイン指揮官は左手に意識を集中させると、『ビクトリーレット』が召喚し、タイガスパークを翳す。

 

[カモン! ビクトリーレット! コネクトオン!]

 

ウルトラマンビクトリーの姿がフーマに合わさると、右腕にV字型の光の手裏剣を発生させ、弓矢の構えを取る。

 

『『鋭星光波手裏剣』!』

 

《フーマ! 俺のエネルギーも使え!》

 

《私のエネルギーもだ!》

 

『恩に着るぜ!』

 

タイガとタイタスからエネルギーを分けてもらい、フーマの手裏剣が、より大きく鋭く、赤青黄の色に輝く。

 

『「皆! フーマが攻撃を放つと同時に、一斉斉射だ!」』

 

『了解!』

 

艦船‹KAN-SEN›達も力を込め、フーマの周りに集まる。

 

『消えろ! 偽トラマンと裏切り者共ぉ! 『オーブダークエクセレントカリバー』!!』

 

『ギュワアアアアアアアアアアアアア!!』

 

オーブダークがエレメントの斬撃を、グルジオキングが『ギガキングキャノン』を放った。

 

『行っけぇぇぇぇぇぇっ!!』

 

『『共鳴‹ハウリング›』!!』

 

フーマが光波手裏剣を放つと同時に、艦船‹KAN-SEN›達も『共鳴‹ハウリング›』を放つ。『鋭星光波手裏剣』に『共鳴‹ハウリング›』のエネルギーが加わって、更に大きくなり、オーブダークの斬撃とグルジオキングのエネルギー砲とぶつかり合った。

 

ーーーーギガガガガガガガ!! チュドォオオオオオオオオオンンン!!!

 

三つのエネルギーがぶつかると、巨大な爆発が起きた。

 

『うわぁっ!』

 

『くぅぅ・・・・!』

 

『どえぇぇっ!?』

 

『ギュワァァァァァァァァ!!』

 

フーマとオーブダークとグルジオキングが倒れ、艦船‹KAN-SEN›達は爆風に吹き飛ばされないように艦載機を操作する。

そしてーーーー。

 

ーーーービキビキビキ・・・・ガシャァァァァンン!!

 

上空でガラスが割れるような音が響くとーーーー天空に、『穴』が開いた。

 

『「なんだアレは!?」』

 

《恐らく、我々の技のぶつかり合いで、空間に『穴』が空いてしまったのだ!》

 

《お、おい! 『穴』の向こうにナニかいるぞ!》

 

『アレは・・・・!』

 

フーマが目を向けると、『穴』の向こうにいたのはーーーー『青白く光るリング状の物体』であった。

 

『「フーマ! あれって!」』

 

『間違いねぇ! 俺の故郷〈Oー50〉のウルトラマンを選出する存在、『オーブの光』だ!』

 

そう。〈Oー50〉にて、優れた資質を持つ者に『光の戦士』となる力を授ける存在『オーブの光』であった。

 

『ーーーーおぉっ!! 『オーブの光』! 遂に来られたかぁ!』

 

オーブダークが起き上がると、仰々しく両手を広げ、『オーブの光』を歓待するように叫ぶ。

 

『遂に私にも! 〈Oー50〉ウルトラマンの力をお与えになってくれる日が来たのですね!』

 

オーブダークは宙を飛ぶと、真っ直ぐに、全速力で、『オーブの光』へと向かっていく。

 

「指揮官! オーブダークが!」

 

『「大丈夫だ綾波」』

 

「え?」

 

『「大丈夫だ」』

 

オーブダークがさらなる力を得てしまうのではないかと思った綾波だが、カイン指揮官は大丈夫と言う。

 

『さあ! 真のウルトラマンである私に! さらなる輝きを!!』

 

オーブダークが『オーブの光』に接触しようとした次の瞬間ーーーー。

 

ーーーーバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!

 

『オビャビャビャビャビャビャビャビャビャビャビャビャビャビャビャビャビャビャビャーーーー!!!!』

 

電流が流れたようにオーブダークが痺れると、そのまま真っ直ぐに、グルジオキングの真上に落ちた。

 

ーーーーグサッ・・・・!

 

しかも、ご丁寧に、グルジオキングの角に突き刺さって。

 

『い”だぁぁあああああああああああああああああああああああああっっ!!!!』

 

オーブダークが悲鳴を上げるが、フーマも、カイン指揮官も、タイガもタイタスも、アズールレーン艦船‹KAN-SEN›達も、鉄血艦船‹KAN-SEN›達も、そんなの構う事無く、『オーブの光』を見つめる。

 

ーーーー・・・・・・・・・・・・。

 

『オーブの光』から、一筋の光が一直線に伸びて、フーマのカラータイマーに入っていく。

 

『ぁ・・・・!』

 

『「これは・・・・」』

 

すると、カイン指揮官の胸元に、『フーマの顔と紫色の宝石がついた四方手裏剣型のネックレス』が付けられた。

 

『「・・・・フーマ、行こう!」』

 

『よっしゃぁ!!』

 

[カモン!]

 

『「轟く力を風に乗せて!」』

 

カイン指揮官がタイガスパークを起動させ、ネックレスに翳すと、光が放出された。

 

[ストーム!]

 

タイガスパークの水晶が紫色に輝く。

 

『セェェェェェェッ!!』

 

フーマの胴体と腕と脚に、紫色の軽装のアーマーが装備され、首に長い紫色のストールが巻かれ、中心に『O』と額記された額当てを付けた、〈重桜〉の忍者を彷彿させる姿となった。

 

[ウルトラマンフーマ ゲイルセイバー!]

 

『ハァッ! フッ!』

 

[フーマリントウ!]

 

『ハァァァァ・・・・!』

 

カラータイマーから、円の中に柄が付いた二つの円形の剣を両手に持ち、『風の覇者』は新たな姿となり、流れるような動きで構えた。




フーマの新たな姿が、黒き偽者を討ち破る!
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