アズールレーンT   作:BREAKERZ

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オリジナルフォームと技で、真の偽トラマンを討つ!


【烈風】銀河に吹き荒ぶ嵐

ーフーマsideー

 

新たな姿『ウルトラマンフーマ ゲイルセイバー』となったウルトラマンフーマ。

 

ーーーー・・・・・・・・・・・・。

 

それを見届け、上空の空間が修復され『オーブの光』は消え去った。

しかし・・・・。

 

『・・・・なんだよそれ・・・・! なんなんだよそれはっ!!?』

 

『「オーブダーク!」』

 

起き上がったオーブダークは、ゲイルセイバーとなったフーマを指差しながら騒ぐ。

 

『ふざけるなぁ!! なんで! なんでなんでなんでななんでんでなんでなんでなんでなんでなんで!! 『真のウルトラマン』である筈のこの私が拒否されて! 偽トラマンの『負け犬の息子』なんかに! 『オーブの光』は力を与えるんだよぉぉぉぉぉぉっっ!!』

 

自身を『真のウルトラマン』と自称し続けてきたオーブダークにとって、これ以上ない屈辱を与えられ、その場で無様に地団駄を踏みまくるオーブダーク。

 

『「ーーーーフーマ」』

 

『あぁ』

 

カイン指揮官に呼ばれ、フーマは頷くと、両手に持った『フーマリントウ・ドトウ』と『フーマリントウ・ジンライ』を構える。

 

『こいよオーブダーク。偽物か本物か、テメェの真っ黒に曇った目に見せてやんよ!』

 

そう宣言するフーマに合わせて、一陣の風が吹き、フーマの首に巻いたストールをなびかせた。

 

『(ワナワナワナワナワナワナワナワナ)』

 

そのあまりにもカッコいい姿に、オーブダークはさらに悔しそうに身体を震わせる。

 

『ぐぅぅぅぅぅぅ!! 『負け犬の息子』の分際でぇ! カッコつけるなぁ!! 行け! グルジオキング!!』

 

『ギュワァァァァァァ!!』

 

グルジオキングは背中のグルジオバレルの砲口を向けると、『ギガキングキャノン』を放った。

 

『ふっ! あらよっと!』

 

が、フーマは首に巻いたストールが伸びて大きくなると、『ギガキングキャノン』を受け止め、そのままはね返した。

 

『ギュワアアアアアアアアアアアアアアア!!』

 

『なにぃっ!?』

 

はね返った砲撃を受けて、グルジオキングが悲鳴を上げた。

 

『へっ! このストールは防御に使えるな! そんじゃま、行くぜ!!』

 

フーマはシュビっ! と加速すると、グルジオキングとオーブダークをノコギリのような光の刃が出たドトウと、電撃が迸ったジンライで連続で斬りつけていく。

 

『ギュワァァァ!!』

 

『グァァァァァ!!』

 

斬りつけられたオーブダークもグルジオキングが悲鳴を上げる。

停止したフーマはドトウとジンライで円を描くように舞うと、リントウニエネルギーが溜まっていき、ノコギリの刃が高速で動き、雷撃も激しくなる。

 

『『怒涛激輪斬‹ドトウゲキリンザン›』! 『迅雷激輪斬‹ジンライゲキリンザン›』!』

 

フーマがフーマリントウをグルジオキング目掛けて投擲すると、高速で飛来するリントウが接近しーーーー。

 

ーーーーザシュン!・・・・ザシュン!

 

グルジオキングの両腕を斬ると、リントウはそのまま旋回して戻り、後ろからグルジオキングの身体を✕の字に斬った。

 

『ギュワァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』

 

ーーーードガァアアアアアアアアアアアンン!!!

 

グルジオキングは巨大な火柱を上げて爆発した。

 

『あぁ! グルジオキングーーーー!!』

 

オーブダークの叫び声が虚しく響き、グルジオバレルだけが、ガシャァァァンンと、盛大に落ちていた。

 

『己ぇ!! 許さん!! ヌゥオオオオオオオオオオオオオオオ!!』

 

『フッ!』

 

オーブダークがダークカリバーを持って斬りかかるが、フーマは紙一重に回避する。

 

『「っ! フーマ!」』

 

『あん?・・・・なるほど、な!』

 

カイン指揮官が声を上げると、フーマはダークカリバーの刀身とリングの中間にある“小さな亀裂”を見つけた。

 

『フゥゥ・・・・セヤァ!!』

 

フーマはドトウを投げると、オーブダークはダークカリバーでドトウを防ぐ。

 

『フギギギギギギギギーーーーガァァァァァァ!!』

 

激しい音と火花が飛び散るが、

 

ーーーービキっ・・・・!

 

ダークカリバーに何やら不穏な音が響く。しかし、オーブダークは気づいていない。

 

ーーーービキビキビキビキビキビキ!

 

『ん?』

 

ダークカリバーから不穏な音がさらに大きくなり、ソコで漸く気づいたオーブダークも目を向けると、ダークカリバーからーーーー蜘蛛の巣のような亀裂が広がっていった。

 

『げぇっ!? まさかーーーー』

 

オーブダークが声を張り上げようとしたその瞬間。

 

ーーーーバキャァァァァァァァンン・・・・。

 

『ドワァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』

 

ダークカリバーが折れ、ドトウとジンライがオーブダークの眼前で上昇すると、体勢を崩したオーブダークは盛大に後ろに倒れた。

 

『セヤッ!』

 

降りてきたドトウとジンライをキャッチするフーマ。

 

『うわっ!? 折れたぁー!?』

 

即座に起き上がったオーブダークが、完全に折れてしまったダークカリバーを見て吠えた。

 

『やっぱ気づいていなかったか』

 

『「さっき、ウチの艦船‹KAN-SEN›達や鉄血艦船‹KAN-SEN›達の攻撃で、お前の剣は壊れていたんだよ。お前の剣は、艦船‹KAN-SEN›達に敗北したんだ!」』

 

『そ、そんな馬鹿な・・・・! わ、私のダークカリバーが、艦船‹KAN-SEN›ごときに敗けただと・・・・!!』

 

ワナワナと震えるオーブダークは、自分を見上げている鉄血艦船‹KAN-SEN›達に、キッと睨みつけて、折れたダークカリバーを投げ捨てて、鉄血艦船‹KAN-SEN›達へ手を伸ばしてきた。

 

『このーーーー裏切り者のガラクタ船めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』

 

『っ!ーーーーぅっ』

 

鉄血艦船‹KAN-SEN›達は迎撃しようと砲口を向けようとするが、チョーカーによるダメージと疲労が遂に身体を襲い、動きが緩慢になる。

 

『っ!』

 

すぐにアズールレーン艦船‹KAN-SEN›達がフォローに回るが間に合わず、ニーミがオーブダークに捕まった。

 

「あぁっ!」

 

「「「ニーミ(ちゃん)!!」」」

 

綾波とジャベリンとラフィーが声を上げる。

 

『テメェっ!!』

 

『ーーーー動くなぁっ!!』

 

フーマが駆け出そうとするが、オーブダークはニーミを握った右手を突き出して、フーマの動きを止めた。

 

「うぅっ・・・・!」

 

『くっ・・・・!』

 

『動くなよぉ! 動いたらこの小娘艦船‹KAN-SEN›の身体をグチュっと潰すぞ!』

 

『「オーブダーク! 嫌、アイゼーン・マコットラー! お前、自分の艦船‹KAN-SEN›を人質にするのか!? 何が真の希望だ光だ!? 何が真のウルトラマンだ!!」』

 

『ふふん! コイツらは『人間』じゃなくて『艦船‹KAN-SEN›』! 言うなれば人類の兵器なんだよ! だからこんな扱いしても良いんだよバァ〜カ!』

 

カイン指揮官が怒りで声を張り上げるが、オーブダークは開き直ったかのように、艦船‹KAN-SEN›達を人間扱いしない発言をした。

 

『ーーーーっ!』

 

その、あまりにも見苦しく卑劣な行動と姿に、鉄血艦船‹KAN-SEN›にアズールレーン艦船‹KAN-SEN›だけでなく、それを遠巻きで見ていた鉄血軍人達と市民達、さらに配信された映像を見ている世界中の人間達や艦船‹KAN-SEN›達が、オーブダークに嫌悪感を向けていた。

それに気づかず、オーブダークはさらに声を張り上げる。

 

『さぁ! さっさと武器を捨てて降伏しろ偽トラマンとペテン師指揮官!』

 

『テメェ・・・・ソコまで堕ちるのかよ!? それがお前の言う『真のウルトラマン』のやる事かよっ!? ウルトラマンオーブの後継者を気取るヤツのやる事なのかよっ!?』

 

『喧しい! お前達が私を陥れた非道に比べたら可愛いものではないか! 『真のヒーロー』は時に、自らの手を汚す覚悟を持たなければならない! 例え卑怯と罵られても、全ては正義と平和と希望の為! 私は敢えて非業の道を突き進む!』

 

まるでコチラの言葉を聞き入れないオーブダークはニーミを握った手に力を込める。

 

「あぁ・・・・っ!!」

 

『ニーミ(ちゃん)!!』

 

如何に人間よりも頑丈にできている艦船‹KAN-SEN›とは言え、ウルトラマンクラスの巨体の握力に握られればひとたまりもない。ニーミの悲鳴を上げると、他の艦船‹KAN-SEN›達が声を上げる。

が、ニーミはフーマに、否、その向こうにいるカイン指揮官向けて声を発した。

 

「っ・・・・し、指揮官!・・・・ウルトラ、マン! わ、私に・・・・構わず・・・・コイツを、倒して・・・・下さい・・・・!」

 

『「ニーミ!」』

 

『嬢ちゃん!』

 

「コイツは・・・・私、達・・・・絶対に、討たなけれならない、鉄血の恥部、です・・・・! どうか、私ごとコイツを・・・・!」

 

苦しそうに、自分に構わずもろともに倒してくれと言うニーミ。しかしーーーー。

 

『「・・・・フーマ」』

 

『ーーーー分かってんよ』

 

フーマは、ドトウとジンライを地面に置いた。

 

『クックックックッ! そうだ! それで良いんだーーーーよ!!』

 

『くぁっ!!』

 

オーブダークは含み笑いを上げながら近づき、フーマの腹をヤクザキックで蹴ると、フーマが両足を付いて蹲り、その頭を踏みつけてジリジリと擦った。

 

『ハーッハハハハハハハ! なぁにが【〈Oー50〉のウルトラマン代表として!】、だ! お前みたいな偽物は! そうやって地べたを這いつくばっているのが分相応なんだよ! この真のウルトラマンである私! ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツの足元でなぁ! アーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!』

 

「指揮官! ウルトラマンフーマ! 何故攻撃しないのですか!?」

 

『・・・・・・・・』

 

『「・・・・・・・・」』

 

ニーミが叫ぶが、フーマもカイン指揮官も何も言わず、耐えるように大人しくしている。

二人は耐えているのだ。チャンスが訪れるのを。

 

『さぁ、これで終わりだ偽トラマンめ!』

 

オーブダークが左手から八つ裂き光輪のような物を出し、フーマの首を刎ねようと、その手を振り下ろそうとした。

ーーーーが、その時。

 

『・・・・・・・・』

 

オーブダークがその光輪を持った手をピタリと止めた。

一同が不審に見上げていると。

 

『・・・・ぁ・・・・あぁぁっ! あ、熱いぃぃぃ!』

 

と、突然オーブダークが光輪を消すと、ニーミを握った右手て左手首を抑えるような素振りをする。

 

『熱い! 熱い熱い熱い熱い熱い熱い! な、何だ!? 『オーブレット』がぁぁぁ!!』

 

オーブダークのインナースペースの内部が見えた。

そこでは、アイゼーン・マコットラーの左手首に巻いた『オーブレット』が光りだし、アイゼーン・マコットラーを苦しめていた。

 

『「ーーーーこれは!」』

 

『『オーブレット』がーーーーヤロウを、オーブダークを拒絶しているのか!?』

 

『熱い熱い! いやもうこれ痛いぃぃぃぃぃぃ!!』

 

カイン指揮官とフーマが目を見開いていると、オーブダークは左手のオーブレットを外そうとしていた。

が、右手はニーミを握ったままなので上手く外せず、やがて痛みと熱さと焦りからーーーー。

 

『あぁもうーーーー邪魔だぁぁぁぁ!!』

 

「きゃっ!!」

 

ニーミを上空へと放り投げて、空い右手でオーブレットを取り外すと、ニーミと同じように上空に放り投げた。

 

『「フーマ!」』

 

『よっしゃ!』

 

フーマは即座にニーミを救出すると、その足でオーブレットも回収した。

 

《やった! オーブレットが戻った!》

 

タイガが喜ぶが、フーマはニーミに話しかけた。

 

『無事か嬢ちゃん!?』

 

「は、はい。ーーーーどうして、武器を捨てたのですか?」

 

『「そんなの決まってるだろう? 俺達にとって、お前達艦船‹KAN-SEN›達の命の方が、大切だからだ」』

 

「っ! 指揮官・・・・」

 

一瞬、ニーミが頬を赤くした。フーマはニーミを下ろし、綾波達に任せると、改めてオーブダークに顔を向けた。

 

『あっち! あっち! あっち!!』

 

オーブダークはフーマ達に目もくれず、ビルの貯水槽を取り外して、中の水で左手首を冷やしていた。

 

『ふぅぅぅぅ〜・・・・』

 

『おい、オーブダーク』

 

『ん?ーーーーーーーーげぇぇぇぇぇぇ!!』

 

再びドトウとジンライを手にしたフーマに話しかけられ、オーブダークはオーブレットと人質を失った事に気づき、顔を青ざめたように見えた。

 

『わ、私のオーブレットがぁ! か、返せぇ! 私のオーブレットを! ウルトラマンオーブさんの後継者の証を返せぇぇぇ!!』

 

『お前がウルトラマンオーブの後継者に相応しくねぇ! だからオーブレットがお前を拒絶したんだ!』

 

『嘘だぁ! お前らが何か細工をしたにぃーーーー決まっているんだぁ!!』

 

アイゼーン・マコットラーは、オーブリングNEOⅡのボタンを押すと、オーブダークの炎を身体に纏う。

 

『紅にぃ〜燃えてしまえぇ〜! 『ダークストビュームダイナマイト』!!』

 

そしてフーマに突撃する。

が、フーマは欠片も動揺せず、印を結んだ。

 

『『フーマ忍法 分身の術』!!』

 

するとなんと、フーマが滑るように動くと、“フーマが三人となったのだ“。

 

『えぇーーーー!?』

 

『「分身の術っ!?」』

 

コレには流石の艦船‹KAN-SEN›達も驚きを隠せなかった。分身したフーマ達はその場で独楽のように回転すると、竜巻を起こす。

 

『『『旋風大回転!!』』』

 

三つの竜巻が動き別れ、炎を纏ったオーブダークを三方向から囲むと。

 

『シュワァァァァァァァーーーーあれ消えちゃった!? アジャパアアアアアアアアアアアアアアア!!!』

 

突っ込んできたオーブダークだが、三つの竜巻の風圧て炎が消えると、上空に吹き飛ばされ、地面に真っ逆さまに落下した。

 

『ごべばぁっ!?』

 

オーブダークが頭から地面に突き刺さり、必死に脱出しようとする中。

 

《フーマ! 使え!》

 

タイガがオーブレットの他に、二つのウルトラブレスレットをフーマに渡した。

 

『おっ! コイツは!』

 

《折角三人になったんだ! これで決めろ!》

 

《〈О−50〉代表として、君が、いや、“君達“が決めなくてはな!》

 

『よっしゃぁ! 任せろっ!! 兄ちゃん行くぜ!』

 

『「ああ!」』

 

カイン指揮官はオーブレットと二つのブレスレットをタイガスパークに読み込ませていく。

 

[オーブレット! コネクトオン!!]

 

[ロッソレット! コネクトオン!!]

 

[ブルレット! コネクトオン!!]

 

タイガから送られた〈О−50〉ウルトラマンのウルトラブレスレットを読み込ませると、分身の三人の前に、ウルトラマンオーブとウルトラマンロッソとウルトラマンブルの幻影が現れ、その姿と重なる。

 

『あっ! オーブさん!? 偽トラマン兄弟っ!!』

 

オーブダークが、フーマを見て驚きの声を張り上げ、三人のフーマが同時に声を上げた。

 

『『『お前は知らないだろうが、ウルトラマンオーブはロッソとブルのルーブ兄弟をウルトラマンだと認めているんだぜ!』』』

 

『うう、嘘だぁ!! あの偽トラマン兄弟め! オーブさんを騙しやがって!』

 

『『『勝手にほざいてろ!』』』

 

そう言って、三人のフーマはピースサインをオーブダークに突き立てる。

 

『『『これはピースサインなんかじゃねぇ! お前は後六秒で終わりって事だ!』』』

 

『貴様こそほざくなぁ! 『負け犬の子供』ふぜいがぁ!! 貴様を倒したら再びあの偽トラマン兄弟の世界に戻り、この真のウルトラマンである私が成敗してくれる!!!』

 

インナースペースのアイゼーン・マコットラーは、オーブリングNEOのボタンを押しAZジャイロと合体させ、レバーを三回引いた。

 

『フン!』

 

オーブダークは腕を広げるように動かすと、光の軌跡が紫色のハートマークを描き、両手十字になるように合わせるとハートマークが両手に吸い込まれ、

 

『『ダークオリジウム光線』!!』

 

紫色の光波熱線を放った。

 

『『『〈О−50〉ウルトラマンの誇りにかけて! お前をブッ倒す!!』』』

 

三人のフーマはそれを真っ直ぐ見据えて、必殺技を同時に放つ。

 

『行くぜ! 『輪星光波手裏剣』!』

 

フラフープのような巨大な輪刀を生み出し、オーブダーク目掛けて投擲する。

 

『『火星光波手裏剣』!』

 

『『水星光波手裏剣』!』

 

すかさず、他の二人は、炎の四方手裏剣と水の四方手裏剣を投擲すると、二つの手裏剣が重なり、八方手裏剣となり、輪刀と合わさると、『ダークオリジウム光線』を切り裂く。

 

『な、なんでぇぇぇぇデュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっ!!!』

 

光線を切り裂かれ、そのまま斬られて盛大に倒れるオーブダーク。

 

『ーーーーセイヤッチ!』

 

三人のフーマが集まり、一人に戻ると、ドトウとジンライを構えて舞うようなポーズを取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???sideー

 

「ーーーーさて、『お遊び』は終わりかな」

 

そして、その戦いを高みの見物していた者が動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーフーマsideー

 

『っ!!』

 

『っ!!』

 

『お、己ぇ! おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれぇぇ!!』

 

フーマと艦船‹KAN-SEN›達が構えると、オーブダークが起き上がり、悔しそうに歯噛みするような怨嗟の声を吐き続ける。

 

『お前らなんて偽者だぁ! 私の方が、お前らなんかよりもウルトラマンに相応しいんだ!』

 

オーブダークはフーマを指差しながら見苦しく喚く。

しかし、フーマも艦船‹KAN-SEN›達もそれに応じないで、構えを解かずに警戒していた。

 

『私はお前らなんかよりも優れているっ! 何故なら私はーーーーウルトラマントレギアを倒したのだから!!』

 

『・・・・・・・・はぁ?』

 

フーマが、否、フーマだけでなく、カイン指揮官にタイガとタイタス、そしてその場にいる全艦船‹KAN-SEN›達が、間の抜けた声を発した。

オーブダークはそれに構わず、さらにまくし立てる。

 

『驚いたかっ! お前らがどんなにパワーアップしても倒せなかったトレギアを! この! 私が倒したのだ!』

 

『ーーーーおい。お前、それ本気で言ってんのかよ? 後ろを見てみろよ』

 

フーマが後方を指すように言う。

そう。フーマと艦船‹KAN-SEN›達が警戒しているのは、眼の前の愚か者ではなく、そのさらに後ろにいる、”青い巨人“だったのだ。

だが、オーブダークはまるで、アッカンベーとするような仕草をする。

 

『ふん。ぶぅわぁ〜かめ! そんな古典的でセコい手に引っかかるかよ! 私が後ろを向いている隙に蹴りでも入れようとする魂胆だろうが(チョンチョン)うるさいっ! そんな手にこの私が(チョンチョン)うるさいっ! 引っかかると思うな! この『真のウルトラマン』である(チョンチョン)うるさいってば! ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツに(チョンチョン)あぁもうーーーーうるさいっての!!』

 

喚いているオーブダークの肩を、“誰か”が人差し指で突っついているのを鬱陶しそうにしていたオーブダークが後ろを振り返るとソコにはーーーー。

 

『ーーーーやぁ』

 

今さっき、倒したと豪語していたーーーーウルトラマントレギアがにこやかな声で挨拶した。

 

『・・・・・・・・・・・・ぎ、ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! ト、トトトト、トレギアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァっっ!!??』

 

トレギアの姿を確認すると、甲高い悲鳴を上げたオーブダークは、その場に無様に尻餅をついた。

 

『な、ななななんでぇっ!? まさか、幽霊っ!?』

 

『ではないよ。足もちゃんとあるしね。ーーーーまさか、あんなので私を倒せたと本気で思っていたのかい?』

 

トレギアがオーブダークの頭の上に手を置いて、自分を見上げさせる。

 

『私が人間体であった隙を突いて、拳銃で私の身体に何発も銃弾を浴びせて勝ったつもりだろうけど。それで私を倒せたと思うとは、君は思っていた以上にーーーーマヌケだったようだ』

 

『な、なぜ、倒されたフリなんて・・・・』

 

その血のように真っ赤な瞳に気圧されたオーブダークが問うと、トレギアは嘲弄しているような含み笑いを上げる。

 

『『ルーブ世界』で見つけた“玩具”が、力を得てどんな愉快な踊りを見せてくれるのか。ーーーーただそれだけだよ』

 

『お、玩具、だと・・・・!? この、私が・・・・!?』

 

『クックックックッ。ウルトラマンごっこは楽しかったかい? 『負け犬』くん?』

 

すっとフーマの事を『負け犬の息子』と呼んで蔑んでいたオーブダークを『負け犬』だと言うと、トレギアはまるで捨てるようにオーブダークの頭から手を離して、フーマへとゆっくり歩みだす。

その際、オーブダークがワナワナと怒りに震えながらすぐに立ち上がり。

 

『ま、『負け犬』、だと?ーーーーよくも・・・・よくも貴様ぁ! 『真のウルトラマン』であるこの私をををををを!!』

 

『ーーーーうるさいよ、『負け犬の僕ちゃん』』

 

ーーーードシュ・・・・!

 

後ろから襲いかかりに来たオーブダークにトレギアは目を向けず、両手先から放つ破壊光線『トレラアルディガ』でオーブダークの身体を貫いた。

 

『デュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!』

 

身体中を穴だらけにされたオーブダークが断末魔を上げ、エネルギーが暴走し、傷口は勿論、目や口から血が噴き出すようにエネルギーを噴射し、肉体が弾け飛んで消滅した。

 

『・・・・・・・・』

 

フーマとカイン指揮官は一瞬目を見開くが、すぐに気持ちを切り替えて、トレギアを真っ直ぐに見据える。

 

『ーーーーさて、『場違いのゴミ』は掃除した事だし。その力、見けてもらうよ。『風の覇者』くん?』

 

『へっーーーー上等じゃねぇか!』

 

フーマがそう言った瞬間、フーマとトレギアは加速し、音速を超えた加速世界での戦いが始まった。




ゲイルセイバーの意味は、『疾風の剣』と言う意味。
武器の『フーマリントウ・ドトウ』、『フーマリントウ・ジンライ』はそれぞれ、『疾風怒濤』と『疾風迅雷』から来てます。
さて、次回。真の偽者の最後が訪れる。
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