メリッサ・シールドのヒーローアカデミア 【台本式無しVer】 作:へたくそ
12時30分、出久とメリッサはUAの前に来ていた。ここに来るまで二人は何も話さないでいた。
出久は引子の話の事で今回も頭がいっぱいいっぱだった。しかし今回のメリッサは落ち着いた様子でいた。
I アイランドにいた時とはまるで大違いだ。幸せだ、満たされている。
これは間違いなく隣でギクシャクしている自分より少しだけ小さい少年のせいだろう。
彼に出会ったのはほんの一週間前。一緒に居た時間はたったの2日、そして昨日だけ。
それなのにこんなにも愛おしい。これがNo.1ヒーローに認められた者のカリスマ性というものなのか。
いや違う。ただ自分が彼に、ヒーローデクに、緑谷出久に惚れてるだけだ。
私ってこんなにも惚れやすかったんだなぁ」
「え?何か言いました?」
「ううん、なんでもないの!それよりデク君、早く行きましょう?」
「え、あ、はい」
メリッサは出久の手を引っ張り、出久はメリッサのされるがままにUAの門を通った。
メリッサは転校生とはいえまだ書類上だけの話だ。一応職員室に話を通しておく事にした。
「失礼します。相澤先生はいますか?」
「おぉ、どうした緑谷。確かこの後、みんなで訓練をするために訓練場を借りていたはずだが何か問題でもあったか?」
「あ、いえ。実はメリッサさんを訓練を参加させたくて。と言っても見学ですけど」
「ほぉ、確か君はI アイランドからの」
「はい、メリッサシールドです。登校は夏休みが明けてからですけど、大丈夫ですか?」
「いいだろう。人数はこっちで追加しておく。お前たちはもう行っていいぞ」
「ありがとうございました」
出久とメリッサは職員室を後にし二人並んで廊下を歩く。
出久は教室に向かう途中でメリッサに学校の施設の説明をした。残念な事にラボの事は紹介できなかった。
毎日ラボに籠もっている彼女に会わせたかったのだがそれはまたの機会にしよう。
「そういえば今日の訓練はどんな事をするの?」
「多分戦闘訓練とか、自分の個性の活かし方とかだと思います」
「それじゃ他のお友達の個性も見れるって事ね。とっても楽しみだわ!」
二人は教室のまで立っている。ここまで緊張していなかったメリッサがソワソワしている。
あの戦いを共に乗り越えた仲間がこの中にいるという楽しみが現れていた。
「メリッサさん大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。麗日さん達がこの中にいると思うと緊張しちゃって」
「きっと皆んな驚くと思いますよ。僕もかなりびっくりしましたから」
「確かに、あの顔は忘れられないわ」
などと雑談しているとメリッサはふぅっと少し深い呼吸をした。
そして「よし!」と自分にガッツを入れると
「行こう!デク君!」
「はい!」
「デク君まだ来ないね。いつもならもう来てるのに」
「確かにな〜。あいつ何時も10分前には来てるのに何かあったのか?」
「うむ!少し心配だな!僕から連絡してみよう!」
飯田が出久に電話を掛けようとすると教室のドアが開いた
「やっぱり皆んなもう来てる。待たせちゃってごめんね。ちょっと職員室に行ってて」
「おぉ!緑谷くん!いいや大丈夫だ!ところで職員室に何をしに行っていたんだい?」
「うん、ちょっと人数の変更を頼みをしに行ってたんだ」
「人数の?誰か来れんくなったの?」
「いや、皆来てるから誰か増えるんじゃない?」
「いんや。爆豪が来てねえ!まさか緑谷連れてきてくれたのか!?」
「いや、かっちゃんじゃないんだ。実は」
「皆んな久しぶり!後初めまして!メリッサシールドです!」
出久の言葉の後にメリッサが教室に入ってきた。それを見るなりメリッサを知る者は当然驚いた。
そして名前を聞いた者は、出久たちからあの出来事と名前は聞いていたので少なからずと驚いていた。
「うええええええ!!メリッサさんやんか!!どうしたの!?」
「メリッサさん!また会えて嬉しいですわ!」
「なんでUAに!?てかなんで日本にいるんですか!?」
「色々あってUAに転校する事になったの!」
女子は女子で盛り上がっている中、メリッサと一緒に入ってきた緑谷に男子が群がってきた。
二人だけだが
「おい緑谷どういう事だよ!!なんで二人が一緒にいるんだよ!なんでお前だけそんな良い思いしてるんだよ!」
「おい緑谷…お前良い加減にしろよな…。一人でいい思いしやがって羨ましいんだよおおお!」
「ちょ、ちょっと二人とも落ち着いて。ちゃんと話すから」
出久に迫る二人の姿を見て飯田が止めに入る。知らない顔もいるが知っている顔もいる。
やっぱりこのクラスは賑やかで楽しい。また会えてよかったと、出久の事を横目で見ながらメリッサは麗日たちと笑っていた。