世話焼き男子とガールズバンド 作:れれれれ
更新が遅すぎて月1更新がデフォルトになってしまっている。毎度お待たせしてしまい恐縮です。
最新話はもうちょい待って。
筑波昌太です。
入学式は疲労から寝落ちしつつもどうにか済ませ、放課後を迎えた現在は行きつけのとあるお店に向かっています。
朝のあれやこれやをなかったことにすれば今日は平穏そのものであったので、このまま行けばひとまず恙無く終われそう──
「私の、スマホが…」
「単純に充電切れでしょ…。そんな空気淀むほどに落ち込まなくても…」
──なんて思っていた時期もありました。
俺よりは年下と思しきこの少女は、黒のセーラー服に赤のリボンをたくわえたオーソドックスな中学生の格好をしている。が、ここいらではあまり見ないような出で立ちだ。
聞くところによるとこの少女は鉄道を乗り継いでここまでやってきたらしい。そのため土地勘はゼロ。
現在我々がいる都電の早稲田停留所までは今となっては文鎮と化したスマホを頼りに来たが、ここまで来てスマホの充電が死んだという。
肩口で切り揃えられた薄青の白髪をふわふわさせながら、うんともすんとも言わなくなったスマホを手に尋常じゃないほどに落ち込んでいるのが現在の目の前の少女だ。
たまたまここいらを通りかかったときにあまりに危なっかしい後ろ姿を見て思わず声をかけてしまったのだが、もしかしたらそっとしておいたほうが良かったかもしれない。
「そうなんですけど…せっかくここまで来たのに、また災いが私を…」
「災い?」
「はい。今日は朝ベッドから落ちたり、寝癖がひどい上にそれがすごく頑固でなかなか直らなかったり、定期は落とすし、おまけに地下鉄は人身事故で止まるし…もう踏んだり蹴ったりなんです」
どんだけツイてないの。聞き返さなければよかった。
「今度の合唱コンでパートリーダーになったはいいんですけど、やっぱり自分に自信がなくて。気分転換になればと来たのに…」
「…」
合唱コンか、懐かしい。
俺は歌うことに抵抗はないから特段負の記憶もないのだが、それでも他のやつが全員そうだったわけでは当然なく、死ぬほど駄々をこねるやつが一人はいたもんだ。
ひどかったのは床で打ち上げられた魚のごとくバタついて慟哭を上げてたヤツ。あまりの声量に窓が割れるんじゃないかと思ったし、いやそもそもそんな声量出るなら十分戦えるだろとか思った記憶がある。
「って、初対面の人にこんなこと言われても仕方ないですよね。ごめんなさい」
「…どうしてパートリーダーになったんだ?」
「え?」
予想外の返答だったのか、少女は顔を上げ澄んだスカイブルーの瞳を大きく見開いていた。フリージアのような芳しい花の香りが鼻腔をつつく。
どこか内気でオドオドとしている様子ではあるが、却ってそれが儚さや上品さを助長させているように感じた。
…あっ、踏み込みすぎたか。初対面ってこと忘れてた。
「いや、俺も今までの合唱コンのこと思い出してさ。合唱コン見据えるにはえらい早いなと…あ、言いづらかったら無理しなくて全然構わんけども」
「いえ…もう聞いてもらっちゃったので。私の通ってる中学校はクラス替えがなくてみんな顔見知りなのと、この辺の高校に倣って音楽に力を入れているので」
「え、中学校でも音楽って力入れてんだ…俺の母校全然だったけど」
「パートリーダーになったのは、自分を変えたかったんです。意志薄弱で、ひとたび風が舞えば飛ばされてしまいそうなか細い自分を」
と言いつつも先程とは打って変わって、毅然とした表情でそう言い放った。一瞬どこが意思簿弱やねんと思ったが、この分だと自覚していないのだろうか。
「私、行きたい高校があるんです。でもそこは所謂お嬢様学校で、一般家庭出の私にとってはすごく狭き門だと聞きまして。そのために能動的に動いて、少しでも実績を作っておこうと思った」
「確かに『生徒会長や級長を歴任した』みたいな実績は往々にして受験でも有利に動くからなあ…それで動いたはいいけど自信がないと」
「はい。私には力不足なんじゃないかって気がしてきて…」
いや、違う。そもそも原因を履き違えているのだ。
彼女自身は決して意志薄弱ではなく、むしろ一つ決意を固めればどこへも行ける程度の硬度はある。
なればこそ、決意を鈍らせているのは意志の強弱ではない。
「俺はそうは思わない。謙虚なのは美点だと思うけど、それが過ぎりゃただの枷だ」
「なんでそう言い切れるんですか?」
初対面の相手にも関わらずキッパリと言ってのけた俺に少女は心底不思議そうに聞き返してくる。
くりっとした可愛らしい瞳は、真意を探ろうとこちらを射抜いている。
「本当に意思簿弱なら、さっき自分を変えたいと言った時の強い覚悟は感じ得ないだろうからな」
「…私は、今だって不安でいっぱいなんです。覚悟なんて…」
「いや、覚悟はとっくにできてるはずだ。あのときは間違いなく強い意志を感じた。それでも不安が収まらないのは…その自己評価が邪魔してんだよ」
「自己、評価…?」
「ああ。それが芯を霞ませている元凶。初対面の俺にすらわかるんだから本来なら何だって乗り越えられるくらいの強さはあるはずだ」
「…」
「今の君なら自分を褒めて肯定できればずっと伸びると思うんだがな。それができれば苦労はしてないんだよな」
「そう、ですね。私にいいところなんて…」
「はいそれ!『私なんて』って自分をこき下ろすの禁止!!」
「えっ!?」
『言霊』って言うだろ。言葉は使いようによっては良いようにも悪いようにもなる、普遍的な想像を絶する武器になるのだ。
それは歴史においてしばしば言論の自由が弾圧されている事実からも覗い知れること。
何かと軽視されがちだけど案外馬鹿にできないもんだ。ネガティブな発言は自分を追い込んでしまうし、逆も然り。
「自分のいいところ一つでいいから言える?ちなみに俺は君のいいとこもうたくさん言えちゃうよ」
「ぅ…。その…」
「…厳しい?」
「あぅ…はい」
「そっか。それなら俺が君を肯定してやるよ。自分に自信が持てるまでな」
「こうてい…?」
心理学とか習ったことないしよくわからんけど、コンスタンスに褒めて美点を自覚させてあげれば、最終的には自分に自信が持てるようになるんじゃないだろうか。
そもそもこの娘の場合、一般的に美点とされることを美点と認識してない可能性が濃厚。自分の褒められるところがわかってれば自分をもっと推して行けるんじゃないかなあ。
「そ。言霊って馬鹿にできないんだぞ?まず君は人の目を見て話ができる」
「…えっ?それって当然なんじゃ」
「それができない人はできないんだなぁ。目を合わせてくれないと相手は不快感とは行かなくても不信感を覚えちゃったりするもんだ」
「確かに、そうですね。私のこと嫌いなのかな、とは思っちゃうことがあります」
「だろ?その点君はいつも目を合わせてくれるし、話し手としては俺の話聞いてくれてるんだなって喋ってて気分がいい。それはなかなかできることじゃない」
「そうなんだ…えへへ」
「あとさっきも言ったけど謙虚さを忘れず持ってるし、メンタルがカーボンナノチューブだし、一挙手一投足がなんかお上品だし、身だしなみきっちりしてるし」
「ぇへ…えっ?あの」
「あとこれマジでナンパでしかないから言うの迷ったけどどうせだし言っちゃうと、紛うことなき美少女でもある。さっきから通行人がたまに君をチラ見してるの気づいてる?」
「あぅ…!あっぁあの、もういいです…わかりましたから…!」
可愛い。
でも今の俺って傍から見たら女の子誑かそうとしてるチャラ男なんだよな。このまま褒め続けるのも体裁的にツラかったし早いとこわかってくれて良かったよ。
「まぁ、そんなに自分を卑下しないでさ。たまには自分を褒めて労ってやってくれないか?そのウィークポイントさえ克服しちゃえば君もう最強だから」
「はい、ありがとうございます。頑張ります…あなたのおかげで少しは自分を褒めてあげられそうです」
「そりゃ重畳。えー、また褒めてもらいたくなったらここに連絡しな、いくらでも褒めてやるから。それじゃ、俺はこの辺で…頑張れよ」
ほな…(粒子と化して風に消える)
朝のふえぇさんみたいに面持ちもまるで違うし、俺メンタリストの才能あるかもしれん。あ、嘘です嘘!冗談だから叩かないで!蹴るな!
「あっ…行っちゃった。名前、聞きそびれちゃったな」
◇◆◇
「昌太くん」
「あぇ?あれ、つぐ?久しぶりだな…ってどした?そんな紫電纏っちゃって」
「さっきのこと詳しく聞かせてね?みんなも呼ぶから」
「えっ何さっきのって、見てたん?いやそれは話せばわかるしつかどこ行くねんこれ。待ってわかったごめん!歩くくらい一人でできるから!!俺の手握りながらちょっと皮膚つねるのやめろ痛え!!!」
というわけで
元から行くつもりだったからいいけどまるで状況の飲み込めていない俺。その向かいにニコニコしながら座っているつぐ(こわい)。
この少女はつぐこと羽沢つぐみ。喫茶店の一人娘で、茶髪のショートボブと丸っこくクリッとした茶色の目が特徴だ。可愛い。
家が喫茶店だけどブラックコーヒー苦手なつぐ可愛い。
今はちょうど下校直後だったのか、真新しくパリッとした羽丘女子学園指定のねずみ色のブレザー姿だ。制服、パリッとさせたくて。
「今日は手伝わなくていいの?」
「お休みもらってるから。それより、なんで連絡くれなかったのかな?制服見るに受かったんだよね?栄星」
「大変申し訳ありませんでした」
テーブルにガァン!と頭を叩きつけ可能な限りの誠意を示す。
気まずいからつって連絡しなかったのは弁明のしようもないので素直に謝る。つぐを始めとした腐れ縁組はみんな内部進学だから俺ほど忙しくはなさそうだったし、すぐ連絡入れときゃよかったんだよな。
やっぱ俺が悪いなこれ。
「ぅ…いいよっ、もー。よく分からないけどまたこうやって会えたし。だからもう頭上げて?痛くない?」
「ごめんなさい」
つぐが良い子すぎて泣きそう、罪悪感で死ぬ。これだったら頭叩きつけたの無視してずっとツンツンしたまんまの方がマシだった。
「私はもういいけど、他のみんなともちゃんと話してあげてね。もうすぐ来ると思うから。心配してたよ?もしかしたら落ちたんじゃないかって」
「はひ…」
「…あともう一つ聞きたいんだけどさ。さっきの子って──」
「──昌?」
「あー…お久しぶりです…」
俺に声をかけてきたのは例の腐れ縁組の一人である美竹蘭。
いつもツンツンしてて口数も少ないほうだから誤解されやすいけど、友人を慮ってやれる強い子だ。
きれいな黒髪を肩口まで伸ばしているのだが、知らんうちに赤メッシュを一筋入れたようで。カッコかわいい。
「何してたの今まで」
「…何か気まずくて…連絡できませんでした。申し訳ねえ!」
「その様子だともうつぐに言われたんだろ?ならもういいんじゃないか?」
「巴〜〜!心の友よ!」
「ジャ○アンかよ」
「昌太ー!久しぶりー!!」
「ぐえっ」
俺が勝手に心の友認定した赤髪ロングの姉御は宇田川巴。
見ないうちにさらに伸びたのか背丈が170近くあり、男の俺よりイケメン。他人の恨みつらみを決して吐かないさっぱりとした性格から皆によく慕われている。さすがイケメン。
身長だけなら俺のほうが10cmくらい高いけどな!身長はな!
それでも遊園地とかでもお化け屋敷だけは頑として行こうとしない。不思議だね。
椅子に座ってる俺にお構いなしに飛び込んできたピンク頭は上原ひまり。
本当に素直な子で、思ったこと全部顔に出るし嘘もつけない。ポーカーとかもめっちゃ弱くていつも唸ってる。ひまりにカマかけるのめっちゃ楽しい。
ちなみに何とは言わんけどすごい。察しろ。なのにめっちゃスキンシップ多くて、これ俺試されてるのかな?っていつも思ってる。
「椅子に座ってるのにお構いなしじゃん…あれ?モカは?」
「いるよ?」
「へ?どこに…うぉっ、いつの間に反対側の椅子に…お、おっす〜?」
「おっす〜、久しぶり〜しょーくん。久々のひーちゃんはどうだ〜い?」
「何だその微妙に嫌な言い回し。おっさんか?」
しれっと俺の隣の椅子に座ってたモカちゃんは青葉モカ。
いつも白髪をわふわふさせて眠たげな目してるけど妙に鋭いときあるし、天才肌だから基本何でもできる。勉強もあんましなくていいらしい。ムカつく。
スゲーマイペースで、乗せられてしまったが最後モカちゃんのおやつになってしまうので注意が必要。
ちなみにモカちゃんの胃はブラックホール並みの容積を誇るという。
「それで、さっきの子は誰?知り合い?」
「俺が言うのも何だけど久しぶりに会って早々に話すことこれでいいの?」
「このことをほったらかす方が良くないんだよ、昌太!」
未だに俺の胸に顔をうずめたままのひまりがくぐもった声でなんか言ってる。いい加減離れやがれコラ!と引き剥がそうとするもびくともしない。
諦めた。
「なぜ。単に話聞いてただけなんだけど」
「それナンパじゃないのか?」
「違げーって。あの子が自分に自信持てないって言うからさ」
「…え?何でそんな話になったの」
「いや俺に聞かれても」
押して駄目だったので今度はひまりの頭を抱えて引き込んでみる。なんかんむ〜〜〜って鳴いてるけどやっぱり離れる気配はない。いい加減観念しろ、お前は包囲されている。
「私途中から見てたけど口説いてるようにしか見えなかったよ」
「つぐはこう言ってるけど〜?」
「いやだって途中からじゃんそれ。最初から見てたらわかるけど初めのあの子の雰囲気もう死にそうだったからな?」
「そんなに?むしろよく気づいたなそんなの」
「いやあれはヤバい。容姿もあってスゲー目立ってたし」
「んむ〜〜〜〜〜っ!」
「なんて?」
「ひまりちゃん、そろそろ苦しそうなんだけど…。離してあげたら?」
だって全然離してくれないんだもん。
つぐに言われたとおり離してやったら、ぷはぁっ!とか潜水でもしてきたみたいに息継ぎをしてだいぶしんどそうだった。
ごめん、ぶっちゃけちょっと楽しくてわかっててそのままにしてた。
「はぁ…でも昌太っ、その娘に…っは、可愛い、ってはぁっ…。ごめん昌太、ちょっと胸貸して…」
「許可得るの今更すぎる。いやそんなこと言ったけどさ、それだって問題解決のためだから他意はない」
「でも嘘じゃないんでしょ!?」
「近い近い。そりゃ嘘だったら意味ないし…というか実はお前元気だろ」
「それは…ごめん、普通にまだしんどい」
「あー、まあひまりって最近はスイーツとk」
「巴!それ以上は駄目だよ!!」
「ひまりちゃん…」
まだしんどいのかよ、本当か?なんか言いかけた巴を口だけで牽制したし。
座ってる俺に対面してだらーんと寄りかかってきたひまりをよそに俺は続けて言う。
「俺もあの子のことはよく知らんよ、だって今日が初対面だし。というか今更だけど何で俺こんなに詰問されてんや」
「「「「…」」」」
「何か言え。とにかくアレに他意はないからそれでいいだろ…」
「…まあ、いいけど。それより昌、また背伸びた?この半年くらいで」
「わかる?10cmくらい伸びたけど。たぶん今は180弱だな」
伸びたは伸びたけど180ないくらいってめっちゃ微妙だと思う。実際今日栄星にいた新入生で俺より背丈高い人結構おったし。
服のサイズも悩むし、中身長か高身長かで言われても悩む。あと2〜3cmくらい伸びてくれればちょっとは楽かもしれんのだがな。健太郎のヤツたぶん180はあるし今度聞いてみるか。
「そういう蘭はメッシュ入れたんな。似合ってんじゃん」
「ありがと。まぁ、せっかく高校生になったし。これからもみんなと、バンド…やりたいし。願掛けも込めてね」
「やっぱり蘭はみんなのこと大事にしてくれてるもんね〜。モカちゃんも蘭のこと大好きだよ〜。もちろんみんなのこともだけど〜」
流れるようにゆるゆりし始める蘭モカを含めた幼馴染のこの五人は、実は最近流行りのガールズバンドを中学生のときから組んでいる。
名を『Afterglow』という。夕焼けを意味するこのバンド名は、バンドを組むきっかけとなった原点を表していると蘭から聞いた。
ルーツに立ち会ったわけではないとはいえ、俺としては『夕焼け』というバンド名は大変気に入っている。
斜陽は雲を橙に照らし、地上に影を落とす。条件が揃えば雲間から光芒が地上に向かって差している、さながらシルクのカーテンのような情景を観測できたりする。
薄明光線とか天使の階段とか言うらしいが、俺はそれを見るたび思わずスマホで撮影してしまうためアルバムは夕焼けだらけである。
何が言いたいかというと、夕焼けは往々にして人々にインパクトを与える風景であり。
『Afterglow』というバンド名を見るたびに、夕焼け自体の謎の郷愁とともに彼女ら自身の「夕焼けのように爪痕を残せる存在でありたい」という思いを感じられて。
この心の涙腺をつつかれるような一種の感動を呼び覚ますエモい『夕焼け』が大好きだってことだ。オタク特有の早口。
でも夕焼け過ぎて薄暗くなってくると無灯火のチャリが微妙にステルス性能発揮し始めるからきらい(豹変)。
「んむ?どしたの昌太、涙腺緩んでない?」
「何でわかるんだよ」
「雰囲気」
「…いや、Afterglowっていい名前だよなあって考えてたらなんかこみ上げてくるものがあった」
「んへへ〜そうでしょ〜」
「なんでひまりが…」
「まあ
「今しれっと毒吐いたなつぐな」
真っ先に反応したひまりに微妙な表情を見せる蘭。
つぐの言うとおりリーダーはひまりになってるが、今のこの様子じゃ形なしである。
とはいえ皆のこの反応はリーダーの資質が云々とかそういう話ではなく、雰囲気なのか知らんけど普段ちょろちょろリーダーを蘭だと間違えられていて、その絡みでのイジりである。
それでもひまりは持ち前の明るさからAfterglowの精神的支柱としてむしろ大きな役割を果たしている、なくてはならない存在である。
要するにひまりは不憫かわいいポジションなのだ。頑張れ。
「う〜!私がリーダーなのーっ!!」
「ハハハッ、ウチらのリーダーはいつだってひまりだぞ。もっと胸張ってくれ」
「…やっぱり巴って平気でイケメンムーブするよね。巴が男の子だったらほっとかないのになぁ」
「ありがとうと言いたいんだけど、それもう今までたくさん言われた」
「あぁ、嫉妬するくらいカッコよかった」
「昌太に言われるとなんかスゲー複雑だなこれ」
「なんで?いいじゃん頼もしくて」
「いや、そうじゃなくて…これ言ったのが昌太じゃない男だったらこうはなってなかった」
「なんで??」
「自覚してないの?このスケコマシ」
「なんで???」
突然蘭からあらぬ誹りが飛んできた。
まあ何はともあれ、疎遠になっていた幼馴染との久しぶりの顔合わせはかくして成ったのである。
…なんでスケコマシなの?まさか薄幸少女の一件まだ尾を引いてるの?お願いだからもうゆるして。
コメントでもご指摘を頂いていましたましろの学年について、一度は「このまま進める」と申しましたが、結局書き直しのついでに関連話とともに修正を入れることにしました。
方針があまりにガバガバな手前大変申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
これからはどっちが見たいですか
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いつものゆるい日常
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シリアス
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その他(宜しければ感想などに)