Memory of the starlit sky 作:ワッタン2906
最近とあるゲームにて、かなりの金額を課金し、ようやくお目当てのキャラを当てたワッタンです。
おかげで、お金がすっからかんです(笑)
それでは、気を取り直して第十五話をどうぞ!!
終礼のチャイムが鳴り、続々と生徒たちが教室から出ていき、ある者は部活へと、ある者はそのまま家へと直行していく。
「ふぅ、やっと終わった.....」
かく言う俺は、後者であり、
家へと変える準備をする。
今日は、CiRCLEのシフトも入っておらず、ゆっくりできそうだ。
(っと、忘れずに....)
帰りの準備中にあることを思い出し、
教室の後ろの自分のロッカーへと行き、普段授業では使わない
参考書を取り出す。
明日からはゴールデンウイークなのだが、その連休後には、中間テストが控えている。
人によっては、準備が早いと思うかもしれないが、念には念だ。
自分は、連休中に少しでも勉強を進めておこう。
参考書を鞄へとしまい、教室を後にする。
窓から見えるグラウンドには、スポーツ系の部活の人達がグラウンドの外周を走っていた。
階段で一階の下駄箱へと向かい、上履きを靴へと履き替え、自分のチャリが置いてある、駐輪場へと向かおうとして.......。
と、ここで俺はふと首を傾げた。
校門の方が少し騒がしい。
いや、いつもこの時間になると騒がしいのだが、今日はいつもより騒がしく、何故か人だまりもできていた。
疑問に思い、駐輪場へと行く前に校門の方へと足を向ける。
と、ここで気づいたのだが、人だまりの大半はどうやら、男子生徒のようだ。.......しかもそこには亮も居た。
「.......何だんだこの騒ぎは?」
「あ、レオ」
近くに居た亮に騒ぎの原因を尋ねる。
「いや、なんかな。校門のところに、羽丘の制服を来た子がいるんだよ。しかもどうやらその子.......
その言葉に、俺はサーっと顔から血の気が引いていった。
(.......いや、まさかな.......いやでも、あの人なら)
そう思いながら、昨日の夜を思い出す。
──────────────────────
──昨日の公園にて──
「何か、るんっ♪って来た!!」
「る、るんって来た?」
目の前の少女──「氷川日菜」が、よく分からない擬音語?なのかも分からないが、そんな言葉を言ったので思わず聞き返す。
「うん、何か、君ってるんっ♪っくるんだ〜」
「.......それって、つまりどんな感じですか?」
「えーとね、ピってなって、フワーって感じかな」
「えーと.......」
なるほど、よく分からん。
でも多分、楽しいとか嬉しいというような、ポジティブな言葉なのだろうか?
そういえばよくモカも、「ツグってる」とか、「モカってる」とか分からない言葉を使ってるので、それと似たような感じだろう。
というか、どことなくモカに似ている気がする。
「ね、それより、君の名前は?」
「え、.......ああ、えーと、俺の名前は鳴宮連音です」
「鳴宮連音.......うん、じゃあ、連音君って呼ぶね!!あたしは、日菜でいいから」
「わ、分かった.......」
紗夜さんと違って随分とグイグイくる子だな。
ん、待てよ.......今更だけど、氷川日菜って確か.......。
「あの、日菜さん?」
「.............」
「.......日菜?」
「うん、なあに?」
.......これは、もしかして呼び捨てにしないといけない感じか?
それはちょっと.......。
「.......さすがに、呼び捨ては厳しいですよ?」
「え〜、なんで?」
なんでって言われても、さすがに会った数分で呼び捨ては厳しい。
.......まあ、Afterglowやハロハピの連中はちょっと、特殊だったけど。
特に、ハロハピの連中は。
「だって、初対面ですし、流石に無理ですよ」
「.......?そうなの?」
日菜さんがコテンと首を傾げる。
「そんなものです。.......って話が逸れました、えーと実は.......」
と、本題に入ろうとした瞬間、日菜さんのポケットから、スマホの着信音が鳴る。
「あ、ちょっとごめんね」
そう言うと、日菜さんは俺に背を向け、通話を始めた。
「もしもし?.......うん、.......うん、分かったよ、今から帰るね」
そう言うと、スマホの通話を切り、日菜さんは俺の方へと振り返り、俺へと話し掛ける。
「ごめんね、連音君。マネージャーに呼ばれちゃったから、また今度ね!!」
「あ、ちょっ」
俺が何か言う前に、日菜さんは走り出して公園の外へと走って行ってしまった。
「.......行っちゃた.......というか、マネージャーってやっぱりそういうことなのか?」
俺が聞こうとしていたのはズバリ、「Pastel*Palettesの氷川日菜ですか?」ということだった。今日の昼に、集が見ていた雑誌の中に氷川日菜という名前が書いてあった。
最初に本人から名前を聞いた時は分からなかったが、さっきの日菜さんのマネージャーという言葉で、疑問はほぼ確信へと変わった。
彼女はきっと、アイドルバンド「Pastel*Palettes」の氷川日菜だろう。
というか、なんというか.......。
「嵐みたいな.......いや猫かな。そんな人だったな」
そう呟くと、俺はギターのチューニングをし始めた。
──────────────────────
「.......レ.......レオ.......連音!!」
「.......は!!わ、悪い、ちょっと考え事してた」
亮に、大声で呼ばれ我へと帰る。
周りを見てみると、先程より生徒が多くなり校門へと集まっていた。
「.......なあ、レオ?まさかとは思うが.......校門にいる人って.......」
「.......多分、俺の知り合いかもしれん」
「.......マジで?」
そんな会話を亮とすると、俺は恐る恐ると校門の塀に体によせる。
(いやでも、まだ日菜さんと決まった訳ではないか.......?)
と、そんな淡い期待を浮かべ、校門の向こう側へと覗き見る。
するとそこには、
「日菜たん!!握手してください!!」
「うん、いーよー」
俺の予想していた通り、そこには.......制服を着た
と何故か.......あのバカ(集)が握手を求めていた。
「.......やっぱし、というか」
(というか、日菜さん。せめて変装くらいしてくださいよぉぉぉ!!)
多分というか、ほぼ確定的に日菜さんがここに来た理由は、俺に会うためだろう。
だってあの時、「また今度ね」と言ってたからね。でも普通、昨日の今日で来ますかね。それより、どうやって俺の高校を知ったのだろう。
いやそんなこと言って、来てしまったのなら仕方がない。何か対策をしなければ。
このまま俺が出ていくと、おそらく人だまりの中にいる、Pastel*Palettesのファンの人達に、目線で殺されるだろう。
さて、どうするべきか.......。
「あ、連音君だ!!おーい!!」
.......どうやら、俺に神様はいないようだ。
日菜さんが俺に気づき、笑顔を浮かべながら、俺へと手を振ってくる。
恐る恐る後ろを振り返る。そこには、嫉妬や憤怒の色が混ざった目をした、Pastel*Palettesのファンであろう、生徒達が居た。
そして、何より一番怖かったのは.......、
「おいてめぇ、連音。貴様、日菜たんとどういう関係だ、あ?」
般若のような顔をした集だった。
俺はあえてもう一度叫ぶ。
「日菜さんホントに.......変装くらいしてくださいよぉぉぉ!!」
──────────────────────
俺は机へと突っ伏していた。
対する日菜さんは、ポテトを食べていた手を止め尋ねてくる。
「連音君、だいじょーぶ?」
「.......大丈夫に見えますか?」
「全然見えないよ」
いつぞやかの、美咲と俺みたいなやり取りを日菜さんとした。
まあ、立場は逆なのだが。
そう言う日菜は、注文したポテトを口へと運ぶ。
あの後、日菜さんの手を掴み俺は走った。
それはもう脱兎のごとく。
.......途中日菜さんから楽しそうな声がしたのは気の際だろう。
ともかく、久しぶりに全力疾走しこうして何とか集達を巻いた。
そして幸いの事に明日からゴールデンウィーク。しばらくは集達とは会わないため、事態が少しは沈静化するだろう。
それと、逃走に協力してくれた亮にも感謝だ。
幸いにも、亮はCiRCLEの面接に受かり、ゴールデンウィークにシフトを入れているらしいので、その時にでもお礼を言っておこう。
と、希望的観測をしながら頼んだコーヒーシェイクを飲む。
そして俺達が今いるのは、昨日訪れたファストフード店だった。
コーヒーシェイクを飲みながら、日菜さんへと尋ねる。
「.......というか、日菜さん。どうして、俺の高校知ってたんですか?」
「.............」
「.......日菜さん?.............はぁ、日菜?」
「うん、正解だよ!!」
と、日菜さんが笑顔で頷く。
「.......日菜さん、昨日も言いましたけど.......」
「え、でも、もう初対面じゃないよ?.......それとも、連音君は呼び捨てするの嫌?」
と、日菜さんが俺の顔を覗きこみながら尋ねてくる。
(ち、近い.......やっぱりグイグイくるなぁ)
「いや、そういう訳じゃ.......分かりましたよ、.......日菜、これでいい?」
一応言っておくと、別に呼び捨てに抵抗はない。
でも、これは俺が折れないと、ずっと言ってくるやつだと直感し、素直に折れることにする。
「うん、いーよ。それで、高校を知ったきっかけだっけ?」
「うん、そう。どうやって、知ったの?」
「うーん、そうだなぁ。.......うん、連音君ならいいや、この際だから全部言うね?」
「.......?わ、分かった」
俺はそう呟くと、コーヒーシェイクを口に含んだ。
(これは、長くなるかな?)
こうして、日菜は語り出した。
個人的に、日菜を書くのは美咲を書くのと同じくらい楽しいです。
日菜が皆さんの目から可愛く見えていると嬉しいです。
それと、今日はいい夫婦だそうで、皆さんはちゃんと推しカプ愛でましたか?勿論私は、マリアリを愛でました(笑)
それでは、次のお話でお会いしましょう。
(最近、セブンの蒙古タンメンにどはまってます)