Memory of the starlit sky 作:ワッタン2906
あと六時間で2020年も終わりますね。
何とか年内に最新話間に合いました。
年内最後のお話お楽しみください。
それでは、第十八話をどうぞ!!
昼食を食べた後、日菜とこころの二人は別荘の外に散歩に行ってしまった。
俺はというと、部屋で天体観測の時間になるまで部屋でゆっくりしようと思ったのだが、
(.....暇すぎる)
そう暇なのだ。
勿論部屋に帰ってからギターを弾いているのだが、如何せんギターを弾くことしかない。
ゆえに、徐々に暇と感じてきている。
「.....仕方ないか。俺も外に出よう」
せっかくこんな場所に来たのだからと、そう思いギターを部屋に置いて外に出た。
一応その時に、一階に居た黒服さんに一言声を掛けたので心配はないだろう。
外をフラフラすること数分。
近くに森.......とは言えないが小さな林を見つけた。
林のほうに近づいてみると、少しだけ舗装された林道が見えた。
「行ってみるか」
俺は迷うことなく林道へと入って行った。
外に出て数十分、林道に入ってから数分ようやく開けた場所へと辿り着いた。
そして辿り着いた瞬間、なぜ林道が舗装されているのか悟った。
──この景色を見させる為だ。
そこは不思議な場所だった。
一面に広がる景色は色とりどりの花で溢れていて
一言で言えばそう、森の奥にひっそりと存在する花畑だった。
花畑の中にある道を歩いていると、どうぞ寝転がってくださいと言わんばかりに、
人が寝転がるのにちょうど良さそうな芝を見つけた。しかも丁度そこだけ日が当たって気持ちよさそうだった。
.....そういえば、昨日も寝るの遅かったんだよなあ。
「.......もうこれはそう言うことだよね、うん」
ちょっとだけ、ちょっとだけ。
俺はそう呟くと、芝に寝転んだ。
そして、ゆっくりと目を閉じた。
──────────────────────
「───!!」
誰かが何かを喋っている。
そのことをぼんやりと感じれるが、いまだに俺の意識は完全覚醒と至らない。
「──て、──て、──君!!」
「起─て、─きて、連─君!!」
ん、この声は.......。
とここで、俺の意識はようやく覚醒へと至り、同時に目を開けていく。
目を開け、俺の目に映ったのはこちらをのぞき込んでいる顔、その髪色はアイスグリーン。
「起きて、起きて、連音君!!」
「.....日菜?」
「あ、やっと起きたー!!連音君が中々帰ってこないから、探しに来たんだ~。もう、ご飯の時間だよ?」
日菜にそう言われ、俺は体を起こし体を伸ばした。
当たりを見ると確かに、空は茜色に染まっていた。
「うーん、よく寝た.....日菜、今何時?」
「えとね~、.....今、ちょうど十七時半分だね」
俺がここに大体来た時間は、14時だったはず。
うん、いくら眠いからといって寝すぎだわ俺。
「わりぃ、寝すぎたわ......よし、じゃあ帰るか」
「うん」
そう言うと、俺たちは夕日で照らされるお花畑を後にした。
──────────────────────
「さあ、星を探しにいくわよ!!」
「うん、行こうか!!」
晩御飯の後、こころがそう言うと、
日菜と一緒にまたしても、外へと行ってしまった。
だけど今度は、俺も最初から一緒だ。
「.....そんな簡単に見つかるとは思わないけど....」
そう呟くと、外へとつながる扉を開けた。
扉を開けると、日菜とこころは二人揃って夜空を見上げていた。
「キレイだわ.....」
「うん、....あたし、こんなにキレイな星空始めて見たよ」
そんな二人に近づく前に、俺も夜空を見上げる。
「おお、確かに.....これは凄いな」
見上げた先には、時間的にはまだ満天と言えないがそれでも、満点の星空と呼ぶにふさわしい
星々を脅かす曇もない夜空が広がっていた。
「....久しぶりにこんな夜空見たな.....」
しばらく、俺はそのまま夜空を見上げていたが、
目線を空から落とし、いまだ空を見上げている二人に声を掛けた。
「二人とも、星探すんだろ?流星群が始まるまで探そうぜ」
俺がそう声を掛けると、二人は目線を空から落とし、
こちらに振り返った。
「ええ、そうね!!」
「うん!!」
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二人と歩きながら、こころに日菜と一緒に星座のことを教えたり、二人の本来の目的である、新しい星を探しながら森の中を歩いていた時だった。
──♪
「「「....!!」」」
森の反対側.......茂みの向こう側から、夜の山に相応しくない音が聞こえてきた。
一瞬何かの動物かと思ったが、すぐに頭を振る。
この聞こえてくる音.......いや、音色は.......。
「ギター.......か?」
そう、ギターの音色だった。
ただ、こんな山奥でギターを鳴らすとはいかにも怪しい.......
「誰かがギターを弾いてるのね!! 行ってみましょ!!」
そう言うと、こころは茂みの中を突っ切て行った。
「あっ、待ってこころちゃん」
それに日菜が続く。
「あ、おい二人共!! 危ないって」
だが、俺の制止も虚しく二人は、ギターの音色の発生源に向かって走って行った。
「.......はあ、行くしかないか」
流石に二人を放っおくわけにもいかず、もし二人に何かあったら、黒服さんや紗夜さんに顔向けできない。
俺は茂みの中に入り、二人の後を追った。
(.....というか、俺も夜の公園でギター鳴らしてるから、怪しい人なのか?)
いや、そんな疑問はさておき二人に追いつかないと。
幸いなことに、茂みはそんなに深くなく、すぐに開けた場所へと出た。
茂みから出ると、日菜とこころは誰かと.....三人?位の人と話しているようだった。
「二人共、急に走.......「「あっ...」」ん.....?」
茂みから出ながら、日菜とこころの二人を声を掛けたのだが、
帰ってきた声は二人の声ではなく、
「えっ.......つぐみと蘭?」
Afterglowの羽沢つぐみと、美竹蘭がそこに居た。
なんで二人が.......という疑問より先に、一人の女の子が前に出てきた。
まず、目を引くのは髪型だった。なんというか、猫耳?の髪型をしていて、星の形をした髪で前髪を止め、
そしておそらく先程、耳にしたギターの音色、その根源と思われる赤色のギターを女の子は持っていた。
「わぁ、また人が出て来た!! あなたも星を探しに来たんですか?」
女の子が話し掛けてきた。
「えーと、そうだけど.....君の名前は?」
「あ、戸山香澄です!!」
「戸山香澄.....うん、戸山さんね。鳴宮連音です、よろしく」
「はい!!あと香澄で大丈夫です!!」
ちなみに、美咲が言っていた花咲川に居るもう一人のこころみたいな人が
香澄ということが分かるのは、もう少し後だったりする。
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香澄達との邂逅が終わると、日菜の
「香澄ちゃん達も山の上にあるこころちゃんの別荘に来なよ」
という言葉によって、香澄たちはこころの別荘に来ることになった。
ちなみに香澄達も今日の流星群をツアーに申し込んで、この山に見に来たらしい。
「というか、あいつら元気すぎ.....」
「....同感...だね」
「....あはは」
香澄たちがこころの別荘に来るってなった瞬間、
日菜とこころと香澄は俺たち三人を置いて山の上にある別荘へと走って行ってしまった。
もうそれこそ、バビューンというような効果音が出る感じで。
というわけで俺たち三人....蘭とつぐみと俺の三人は、
夜なので走ることはせずゆっくりと別荘に向かっていた。
「....あの、連音君」
「ん?どうした、つぐみ?」
歩いているとつぐみから、話しかけられる。
「その、.....榊原集君って知ってる?」
「えっ、集!?」
つぐみから出た言葉に驚く。
何故、つぐみから集の名前が出たのか。
もしかして、あのバカ(集)が何かをやらかしたのか......。
「えーと、つぐみ」
「は、はい?」
仕方ない、ここは一応俺から謝っておこう。
「あのバカが、ごめんなさい」
「え、え?」
「.....なんで、アンタが謝ってるのよ」
つぐみ達から話を聞いてみると、集のことを俺に尋ねた理由は、
どうやら集の連絡先を知りたかったそうだ。
なんでも集に、つぐみが困っていた時に本当にすごく助けられたらしい。
けど、その時にお礼も言えずに最近会えてないから、お礼を言いたいそうだ。
「あの集に~?」
あえて、もう一度言おう。
あの集に~?
真面目な時は真面目なのに、オフの時は凄く抜けてるあの集にか?
「正直信じられないんだけど......」
「アンタ、自分の友達なのに信じられないの....?」
「いや、まあ一応信頼における人物なんだけど、いかんせん俺の前でみせる言動とのギャップの差がなぁ」
「何それ.....」
まあ、つぐみが連絡先を知りたいのなら、教えても大丈夫か。逆の場合は絶対教えないけど。
そう思い、蘭の隣で歩いているつぐみに話しかける。
「分かった、教えるよ。集の連絡先......けどスマホ別荘にあるからその後で大丈夫か?」
「...!!うん、ありがとう!!連音君!!」
そんな話をしながらこころの別荘へと向かう。
流星群まで、あと数時間。
さてようやく、バンドリの主人公とこの作品の主人公が出会いました。
実は香澄はもうちょっと後での登場予定だったのですが、ちょっと早く出しました。
最後の下りは、そういうことです←どういうこと?
さて、今年の投稿はこれで最後です。まさか自分がバンドリ小説を書くことになるとは思いもよりませんでした。
決して万人受けする小説ではないことをわかってますが、今年この小説を見てくださった皆様ありがとうございました!!
来年も精進して参りますので、応援よろしくお願い致します。
それでは皆様、次のお話でお会いしましょう!!
しゃーしたー
(巫女友希那当たりましたー)